せどりには、電脳せどりと店舗せどりの2種類があり、ざっくりと内容を伝えると次の通りです。
電脳せどり | インターネットで商品を仕入れてインターネットで販売する |
店舗せどり | 直接実店舗に行って商品を仕入れてインターネットで販売する |
とはいえ、電脳せどりはどうやって稼ぐのか? などイメージがしづらい部分もあるかと思います。
そこで今回は、電脳せどりとは何か? 店舗せどりとの具体的な違いやメリット・デメリット、具体的な準備・方法など最低限知っておくべき基本情報を解説します。
電脳せどりのすべてが理解できるように解説しますので、現在せどりに興味のある方は最後までご覧ください。
目次
電脳せどりとは?
せどりは、一言で言えば「安く仕入れて高く売る」ことですが、電脳せどりとは「ネットで安く仕入れてネットで高く売る」ことを指します。
電脳せどりのイメージを図にすると、上図の通りで、電脳せどりの仕入れ先や販路は次の通りです。
- 楽天市場などのECモール
- メルカリなどのフリマサイト
- 実店舗のオンラインショップ(ブックオフオンラインなど)
- スーパーデリバリーなどの卸仕入れサイト
- Amazon
- メルカリ
- ヤフオク etc・・・・・・
電脳せどりの販路については、店舗せどりとは変わらないのですが、仕入れ先は、店舗せどりが実店舗であることに対して、電脳せどりはすべてインターネット上になります。
電脳せどりの一例を示すと、例えば、下記のサプリメントがメルカリで3,300円で販売されていました。
それが、Amazonでは7,235円で販売されています。
メルカリとAmazonで約4,000円の価格差があるので、送料・手数料を加味しても「メルカリで仕入れ⇒Amazonで販売」すれば利益が出ます。
このように、インターネット上で仕入れと販売が完結できるのが電脳せどりです。
“電脳”という言い方が、どこか凄そうに見えますが、実店舗に直接行って商品を仕入れる店舗せどりに比べると、手軽に参入できるので、人気の副業の1つになっています。
電脳せどりと店舗せどりの違いを、もう少し詳しくまとめると次表の通りになります。
電脳せどり | 店舗せどり | |
仕入れ先 | インターネット | 実店舗 |
検品 | 必須 | 不要 (その場で状態確認) |
仕入れやすさ | ○ | △ |
ライバル | × (多い) | △ (電脳せどりより少ない) |
電脳せどりの方が、場所や時間問わず取り組めるので、店舗せどりより商品を仕入れやすいです。
実際、せどり初心者の方や車を持っていない方、僻地に住んでいる方は電脳せどりの方が取り組みやすいでしょう。
ただ、手軽に全国から参入してくるので、ライバルは店舗せどり以上に多くなるので、価格競争に注意しなければいけません。
店舗せどりと比較した場合の電脳せどり5つのメリット
本記事をご覧になっている方は、電脳せどりと店舗せどりの違いを知りたいと考えている方も多いと思います。
そこで、まずは店舗せどりと比べた場合の、電脳せどりのメリット・デメリットについて解説します。
まずはメリットの方からお伝えします。
在宅で作業が完結するので時間や場所を選ばず作業ができる
先ほどお伝えしたように、電脳せどりは場所や時間を選ばず作業ができます。
副業で取り組むことを考えている会社員の方や、子育て中の主婦の方にとっては大きなメリットです。
店舗せどりの場合だと必ず実店舗に足を運ぶ必要があり、移動時間も必要になってきます。
そのため帰宅時間が遅く、店舗の営業時間内に間に合わない方は休日しか取り組むしかありません。
しかし電脳せどりであれば通勤・帰宅時、本業の休憩時間など、スキマ時間を使って作業ができるので、時間も有効活用できます。
看護師、工場や発電所勤務、警備員など夜勤があるような方でも問題なく取り組めます。
どのような仕事に就いていても、関係なく誰でも取り組めるのです。
「自分の都合の良い時間」に作業ができるので電脳せどりに取り組む方は非常に多いです。
人の目を気にする必要がない
電脳せどりは基本的に自宅での作業が多いので、人の目を気にする必要がまったくありません。
店舗せどりの場合は一般のお客様と明らかに動きが違うので、店員やお客様からの視線を感じることもあり、非常にストレスがかかります。
せどりで利益を上げていくためには時間が必要とお伝えしましたが、ストレスができるだけかからない環境で作業することも長期的に続けていくために必要になってきます。
電脳せどりは自分のペースで作業をすることが可能ですし、商品の仕入れから発送まで自宅で完結できるので極端に言えば、誰にも会う必要がありません。
だからといって規約やモラルに反した行為を行っていいわけではありませんが、ストレスなく取り組めることは大きいでしょう。
移動しなくても全国の商品を仕入れることができる
電脳せどりは、移動しなくても、インターネット上でポチポチ操作するだけで全国にある商品を仕入れることができます。
店舗せどりの場合は、文字通り実店舗に行く必要があるので、せいぜい車で行ける範囲が仕入れ対象になり、仕入れ先が限られます。
電脳せどりであればネット仕入れなので、全国のネットショップの商品を仕入れることが可能です。
そんなの当たり前じゃん!!と思われるかもしれませんが、店舗せどりは行ったはいいけど仕入れる商品がない、いうことはよくある話です。
せっかく時間を使ったのに仕入れが0ということも起こるのです。
電脳せどりは、移動しなくても次から次へと仕入れ対象の店舗を見ていくことができます。
机に座って次々リサーチすることは根気が必要ですが、コツさえ掴めば店舗せどりより対象が広い分、どんどん商品を仕入れていくことが可能になってきます。
サイズの大きい商品や重い商品を仕入れることができる
店舗せどりは、基本的に車などで仕入れた商品を自分で自宅まで運ぶ必要があります。
そのため車に入りきらない大きな商品や、重たい商品は自然と仕入れ対象から外れます。
一方で電脳せどりでは、大きく重い商品を仕入れても運んでくれるのは配送業者の方々です。
重量で大型商品も仕入れができるので、仕入れ対象範囲が広がり、リサーチ対象の商品が増えるメリットがあります。
大量仕入れがしやすい
店舗せどりは、仕入れた商品を車で詰めて自宅で運ばないといけないので、仕入れ量に限界があります。
また、基本的に実店舗に陳列されている商品しか仕入れができないので、同じ商品を何個も仕入れることは現実的ではありません。
特にせどり・転売を禁止している実店舗であれば、同じ商品を複数購入することは不自然なので、その時点で店員に疑われてしまいます。
一方、電脳せどりの場合は、店舗せどりのような制約がなく、人の目を気にすることなく商品を大量に仕入れることができます。
ただ、ネットショップやECモールでも在庫に限りがあることが多く、複数個仕入れができないことが多い点は注意しましょう。
店舗せどりと比較した場合の電脳せどり5つのデメリット
電脳せどりは、メリットだけではなく、デメリットもあります。
そこで、店舗せどりと比較した場合のデメリットについてお伝えします。
商品の状態をその場で確認できないので検品が必須となる
店舗せどりであれば、その場で商品の状態を確認できるので問題はありませんが、電脳せどりは商品が届いてからでないと商品の状態はわかりません。
例えば服を購入しようと実店舗にいった場合は、状態は一目見ればわかりますし、その場で試着もできるのでサイズ感も把握できます。
しかしZOZOなどネットショップで購入した場合は届いてからでないと確認はできません。
ネットで商品を購入した場合、自宅に商品が届くまでどのような状態かが分からないので必ず検品を行う必要があります。
そのため店舗せどりと比べると、少し出品まで時間がかかってきます。
しかし、検品を怠るとお客様からのクレームに繋がり、最悪の場合販路先のアカウント停止といったことが起こる可能性もあるので、必ず行うようにしましょう。
リピート仕入れが困難でリサーチを続けないといけない
1点モノの仕入れとなる店舗せどりほどではありませんが、電脳せどりでもリピート仕入れはほとんどできません。
なぜならセールなどタイミングも毎回違いますし、値引きの幅や価格、在庫の数も一定ではないからです。
そのため仕入れをしていくためには、常に商品をリサーチし続ける必要があるのです。
売上や利益を拡大していこうと思えば思うほど時間が必要になってくるので、
といったジレンマに陥ることもあるでしょう。
ライバルが多く価格競争になりやすい
電脳せどりは、時間と場所問わず、誰でも簡単に参入できてしまうので、ライバルがどうしても多くなります。
ライバルが増えると売れない不安や早く現金化したい人が、価格を下げて売り切ろうとしてきます。
そうすると他の人も価格を合わせるようになります。そしてまた値下げをする。
このようなループで価格がどんどん落ちて価格崩壊する商品も出てきます。
電脳せどりは仕入れやすいことがメリットではありますが、その分需要よりも供給量が多くなり、価格競争が起きる可能性が高くなります。
店舗せどりのように掘り出し物を見つけることが難しいので、ほとんどの商品は価格競争に注意しないといけないでしょう。
掘り出し物が見つけにくく利益率が低い
店舗せどりでは、実店舗リサーチの際に店舗独自のセールを行っているなど、意外な商品が相場よりも大幅に値引きされているケースが稀にあります。
こういった商品が思わむ利益を生むこともあるのが、店舗せどりの特権とも言えます。
また、店舗せどりは仕入れ前に状態確認ができるので、中古品を仕入れやすいです。
希少価値の高い中古品や、メンテナンスで修復できるジャンク品であれば、利益率は40~50%程度になることがあります。
しかし、電脳せどりの場合は、実店舗のように隠れた掘り出し物をネットで見つけることはほぼ不可能です。
そのため、掘り出し物や中古品の少ない電脳せどりの方が、店舗せどりよりは利益率は低い傾向にあります。
せどりの利益率の目安については、以下の記事をご覧ください。
せどり目的の仕入れを禁止するネットショップが多い
というのは、どこか実店舗のイメージが強いかもしれません。
店舗せどりでは、常に店員がせどらー・転売ヤーを見張っているような恐怖心があります。
しかし、電脳せどりでもせどり・転売目的の仕入れを禁止しているネットショップは少なくないのです。
例えば、ヤマダ電機やビックカメラ、ノジマなどの家電量販店のネットショップは、規約を確認すると、必ず「転売目的の購入は禁止」と明記されています。
※以下の場合、誠に恐れ入りますがキャンセルをさせていただく場合がございます。
- お支払い先の機関にて審査の結果 、承認が得られなかった場合。
- 長期間メーカーでの入荷が未定になった場合、及び生産完了商品で入荷の目処がたたない場合。
- 限定商品で数量制限を超えたご注文をいただいた場合。
- 本サイトに表示された価格が、市場価格相場等と比較して誤っていることが明らかな場合。
- 本サイトにて、転売、営利を目的としたご注文が受領された場合。
- その他、弊社でご注文の取り消しの必要を認めた場合。
※ヤマダウェブコム公式サイトより抜粋
ノジマは、実店舗、オンラインショップともにせどり・転売目的の仕入れを禁止して、厳しく対策していることで有名です。
家電量販店以外でも、せどり・転売目的の仕入れを禁止しているネットショップは多いので注意しましょう。
- タカラトミーモール
- ポケモンカードゲーム
- プレミアムバンダイ
- トイザらス
- ハンズ(旧東急ハンズ)ネットストア
- スギ薬局
- カメラのキタムラ etc・・・・・・
その他にも有名なショップはほぼ禁止していると考えてよく、仕入れができたとしても個数制限を設けるなどして対策しているところも多いです。
と考える方もいるかもしれませんが、それでは効率が悪いので稼いでいくことは難しいでしょう。
と、意に介さず仕入れをするという考えはあるかもしれませんが、自己責任で行ってください。
大量に購入するなど転売を疑われるような行為が発覚すれば、注文が自動キャンセルされ二度とそのショップが利用できなくなることもあります。
また、強引に大量に購入するようなことをすると、不良在庫を抱えるリスクが大きくなります。実際、爆死事例が多いので注意した方がいいでしょう。
電脳せどりを始める前の準備4STEP
電脳せどりを始める間に準備することをいくつかお伝えしていきます。
以下の通り準備すれば、あとは実践を繰り返して、売上・利益を上げていくことになります。
それでは、1つずつ解説していきます。
なお、電脳せどりに限らず、物販ビジネスの始め方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【STEP1】ざっくりと仕入れ先を決める
電脳せどりの仕入れ先は無数にあります。
仕入れ先は1つに絞る必要はなく、当然様々な仕入れ先をリサーチするのですが、ある程度あたりは付けておいた方が効率的でしょう。
例えば、新品を狙うのか、中古を狙うのかによっても仕入れ先の選択肢は変わってきます。
新品せどり | 中古せどり | |
難易度 | 低 | 高 |
利益率 | 10~20% | 20~30%(場合によっては50%) |
偽物・不良品のリスク | 低 | 高 |
主な仕入れ先 |
|
|
特記事項 | 初心者向き | 中上級者向き |
電脳せどりの場合は、仕入れ前の状態確認ができず、検品のスキルが求められるので中古せどりの難易度は上がります。
しかも中古品の検品は商品によって重要ポイントが変わるので、熟練度が試されます。
また、中古品はクレームやアカウントリスクが大きい点も注意が必要です。
どれだけしっかり掃除をして、状態をしっかり商品ページで伝えていたとしても、購入者が「思っていたのと違う」とクレームを入ってしまうのが中古品です。
中古品は掘り出し物が多く、利益率が高いメリットはあるものの、電脳せどり初心者は新品から始めるのが無難です。
新品の商品は検品をする必要はなく、基本的に仕入れたらそのまま出品できるので非常に楽ですし、同じ商品を集めやすいです。
新品と中古の違いを例にしましたが、その他好きで得意ジャンルがあれば、得意な商品を多く仕入れることができる仕入れ先から仕入れた方がいいでしょう。
古着が得意であれば、セカンドストリートやZOZOUSEDから仕入れるといったものです。
特に電脳せどりのリサーチは根気が必要なので、好きで得意なジャンルから取り組んだ方がモチベーションを維持できるでしょう。
また、リサーチの際に条件を絞って作業ができるので効率が良くなりますし、専門性が高まるので他のライバルとの差別化が可能です。
自分のレベルに合っていて、好きな商品の多い仕入れ先から始めて、徐々に広げていきましょう。
電脳せどりの仕入れ先の詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP2】販路を決める|おすすめはAmazon
店舗せどりでも同じことが言えるのですが、電脳せどりでも主な販路を決めましょう。
販路の選択肢としては、下記5つが候補になるでしょう。
- amazon(一番おすすめ)
- メルカリ
- 楽天市場
- ヤフオク
- ヤフーショッピング
①楽天とYahoo!ショッピングは候補から外していい
このうち、真っ先に候補から外れるのが楽天市場です。
楽天市場はAmazonに並ぶ巨大なプラットフォームで集客力も大きいのですが、出店料が高いです。
初期費用だけで60,000円かかり、月額費用も安くて月25,000円です。
電脳せどり初心者にとっては、費用対効果はかなり悪く、割に合わないと考えていいでしょう。
次に候補から外れるのがYahoo!ショッピングです。
Yahoo!ショッピングはAmazonや楽天市場に比べると市場がかなり小さいプラットフォームで、売上はAmazonの1/10あればいい方と言われています。
初期費用や月額費用は無料であるものの、市場が小さいのであまり大きな利益は見込めません。
②主販路はAmazon、予備でメルカリ、ヤフオクがおすすめ
そうなると、残るはAmazon、メルカリ、ヤフオクですが、主販路はAmazonとすることが一番おすすめです。
Amazonは、なんといってもFBA(Fulfillment by Amazon)という、発送作業や在庫保管、カスタマー対応をすべて代行してくれるシステムの存在が大きいです。
商品ページに複数の出品者が相乗り出品する1商品1ページのルールがあるので、商品ページ作成の必要もありません。
メルカリやヤフオクでは、在庫保管、商品ページ作成、発送作業、お客様とのやりとりをすべてこなさないといけませんが、Amazonはすべて不要になります。
またAmazonは、過去の売れ行きを確認して仕入れ個数を正しく判断できたり、作業を効率化したりするツールが豊富です。
そのため、基本的にはAmazonを主販路にすることがおすすめです。
ただ、商品によっては、メルカリやヤフオクの方が相性が良いことがあります。
例えば1点モノの中古品や古着、女性向きの商品などはメルカリ、希少品などはヤフオクの方が高値で販売できることがあります。
Amazonで売れなかった商品の在庫処分で、メルカリやヤフオクを利用することもあります。
Amazonを主販路としつつ、メルカリやヤフオクのアカウントを予備で持っておくといいでしょう。
【STEP3】必要なものを揃える
せどりに必要なものを揃えると言っても、そこまで特殊なものは必要ありません。
最低限、次のものがあれば電脳せどりを始めることはできます。
- 10万円ほどの現金
- 作業がストレスにならない程度のスペックのパソコン、スマホ
- インターネット回線
- 出品用アカウント(Amazon、メルカリ、ヤフオクなど)
- 古物商許可証
- 梱包資材(必要に応じて)
- プリンター(Amazon FBA納品する場合)
詳細は、以下の記事に詳しく掲載しているので、参考にしてください。
【STEP4】必要なツールを用意する
どこに出品するかによって変わりますが、電脳せどりに必要なツールを用意しておきましょう。
作業を効率化するのもありますが、なかには効率化どころか「ないと困る」レベルの必須ツールもあります。
例えば、Amazonを販路とするのであれば、次のツールは必須になります。
- Keepa(有料・無料)・・・仕入れ判断に必要なデータを確認できる。無料版もあるが有料版でないと必要なデータが確認できない。月額19€=約3,000円。
- キーゾン(無料)・・・月間販売個数を確認できるので、仕入れすぎ(もしきはしなさすぎ)を防ぐことができる。
- プライスター(有料)・・・販売価格を自動調整して販売機会の損失を防ぐ。販売する商品が増えたら必須。月額5,280円。
- ショッピングリサーチャー(無料)・・・一元的に複数の仕入れ先とAmazonの販売価格を確認できるので電脳せどりのリサーチ効率が上がる
最重要のツールがKeepa・キーゾンです。
とくにKeepaはとても便利なツールで3つの中でも最も重要なツールです。
無料でも使えますが、Keepaの機能を最大限活かすためにも有料での導入をおすすめします。
電脳せどりをする場合は、次のツールも用意しておくといいでしょう。
その他、せどりに必要なツールについては、以下の記事を参考にしてください。
その他、せどりに必要なツールについては、以下の記事を参考にしてください。
電脳せどりの具体的なやり方5STEP
電脳せどりの準備が終わったら、次の5STEPを繰り返して売上・利益を上げていきましょう。
一つひとつ解説していきます。
なお、電脳せどりに限らず、せどり全般のやり方については、以下の記事も参考にしてください。
【STEP1】商品リサーチ|利益が出る回転の良い商品を探す
まずは、利益が出る売れ筋商品がないか商品リサーチしていきましょう。
リサーチでは、利益率に目が行く方が多いですが、まずは回転率が良い商品、つまりよく売れている商品を優先して仕入れていくことが大切です。
なぜなら、いくら利益率が良くてもまったく売れなければ1円の利益にもならず、不良在庫になってしまうからです。
反対に利益率が低い商品でも、数をたくさん売ることで利益は上がっていきます。
さらに、回転率の良い商品をたくさん販売することでキャッシュフローが良くなります。
回転率が悪い商品を仕入れてしまうと在庫を持ち続けることになり、資金を回収できないので次の仕入れに回すことができなくなる・・・・・・ということは少なくありません。
Amazonであれば、必ずKeepa・キーゾンを使って月間販売個数、出品者数、販売価格の推移を必ず確認しましょう。
と、正しく仕入れ判断ができるので、安心して無理のない仕入れができるでしょう。
特に複数個同じ商品を仕入れることができる新品せどりでは、利益率よりも、販売個数などでどれくらいの売れ筋なのか判断することが重要です。
Keepa・キーゾンを使ったリサーチ方法については、以下の記事を参考にしてください。
しかし、仕入れ先と販路の規約は確認して、特に次の点には気を付けてください。
- せどり、転売目的の仕入れを禁止している仕入れ先からは仕入れない
- 出品すると違法になる商品を仕入れない
- 販路で出品を禁止されている商品を仕入れない
違法性のある商品や、違法行為については、以下の記事を参考にして、十分注意しましょう。
【STEP2】利益計算|利益率が20%以上であれば仕入れる
商品にもよりますが、利益率が20%以上を目安に、売れ筋商品と判断できたら仕入れをするといいでしょう。
20%としているのは、思った以上に送料・手数料がかかってしまうことや、ライバルとの価格競争で販売価格が下落することを見越しているためです。
利益率よりも回転率の方が重要ですが、あまりに利益率が低い想定では、赤字になってしまうこともあります。
メルカリやヤフオクでは販売手数料が決まっているので、あとは想定される送料を加味して、次の計算式で利益率を計算して仕入れ判断しましょう。
利益=販売価格-仕入れ価格-販売手数料-送料
利益率=(利益/販売価格)×100
Amazonの場合は、送料・手数料の体系が複雑になるので、FBA料金シミュレーターを使って正しく想定利益を算出してください。
FBA料金シミュレーターを使えば、販売価格が大きく下落しなければ大きな差異はないと考えられます。
基本的に仕入れ値(原価)を入力するだけで、大まかな利益計算ができるので、以下の記事を参考に活用してください。
【STEP3】検品|電脳せどりでは検品必須
先ほどお伝えした通り、電脳せどりでは仕入れ前の状態確認ができないので検品は必須です。
新品の場合は、外箱を確認するくらいでいいことが多いですが、中古品を仕入れた場合は、未使用・未開封であっても必ず商品の中身まで確認しましょう。
傷や汚れはもちろんのこと、動作不良、付属品の欠品、取扱説明書の有無を確実に確認してください。
そして、商品の状態については、クレーム防止のために必ず商品ページに正直に記載しましょう。
【STEP4】出品|価格を調整して販売機会を逃さない
検品したら、後は販路に出品していきましょう。
出品方法については、各々の販路の公式サイトで掲載されているので、各自でご確認ください。
Amazonについては、以下の記事も参考にしてください。
Amazonの場合は、出品したら適宜、価格を調整して最安値に合わせるようにしておくといいでしょう。
Amazonは、同じ商品に複数の出品者が相乗り出品しており、価格が安い出品者の方が売れやすいためです。
扱っている商品が少ないうちは、手動で調整するのもありですが、会社員と兼業している場合、常に販売価格を見張っているのは現実的ではありません。
扱う商品が増えてきたら、プライスターなどの自動価格改定ツールで、自動的に販売価格を最安値に合わせる設定をしましょう。
プライスターの機能や使い方については、以下の記事をご覧ください。
【STEP5】発送・顧客対応|商品に傷・破損がないように丁寧に発送する
Amazon FBA利用の場合は、お客様から注文があれば、自動的に商品を発送してくれます。
Amazonの自己発送、メルカリ、ヤフオクの場合は、発送中に商品に傷・破損が生じないように丁寧に梱包して発送してください。
物量が少なければ最寄りのコンビニから発送する、物量が多ければ配送業者と契約することで配送コストを下げていけるでしょう。
電脳せどりに関するよくある6つの質問
ここまで、電脳せどりの概要についてお伝えしてきました。
最後に、電脳せどりに関してよくある質問について回答していきます。
Q1 どんな商品が売れますか?
できれば、好きで得意なジャンルの商品を販売するのが一番です。
また、Amazon販売であれば、ジャンル問わず、Keepaとキーゾンでどんな商品が月に何個売れているかがわかるので、売れ筋商品を見極めることができます。
それでも、何を仕入れたらいいかわからないという方は、かつてせどりで月利40万円を稼いだEC STARs. Lab.の松井さんが実際に売れた商品を紹介してくれています。
興味のある方は、以下の記事も参考にしてください。
Q2 1日にどれくらいの作業時間が必要ですか?
どれくらいの利益を得たいかにもよりますが、先に紹介した松井さんは平日3時間、休日10時間の作業で月利40万円を達成されました。
会社員の副業で平日3時間、休日10時間作業に使っているわけですから、かなりハードですね・・・・・・。
始めたての方であればまずは作業に慣れることを意識して、徐々に作業時間を増やしていけると良いでしょう。
なお、松井さんは、月利40万円を達成しましたが、リサーチで自由な時間がなくなったこともあり、せどりを卒業してしまいました。
電脳せどりに取り組んで利益を上げようとすると、終わりのないリサーチに悩まされることも出てくると思います。
その際は、以下の記事を参考にするといいでしょう。
Q3 パソコンが苦手ですが問題はないでしょうか?
パソコンが使えるに越したことはありません。
ただ作業していくうちに操作に慣れていけば問題ないですし、タイピングなど習得する必要はありません。
作業を継続していけば自然と慣れていきますし、パソコンスキルがあるから稼げるということはありません。
Q4 電脳せどりは今後飽和していくのでしょうか?
電脳せどりは時間や場所を問わず気軽に参入できることから、ライバルが増えているので、飽和気味ではあります。
また、せどり・転売禁止のネットショップが年々増えてきているので、仕入れの幅は狭まっていく可能性は十分あるでしょう。
ただ、対策はあるので、電脳せどりで儲からないと感じたら以下の記事をご覧ください。
Q5 電脳せどりでコンサルやスクールは必要でしょうか?
独学で取り組むよりも、コンサルを受けた方が稼げるスピードは早いと思います。
やはり経験者の方から教えてもらえるのは大きいですね。
ただコンサルなら誰でもいいというわけではないので注意してください。
コンサルの選び方については以下の記事でも解説しているので、よろしければ確認してみてください。
Q6 電脳せどりは古物営業法上問題ないでしょうか?
古物商許可証を取得していれば、新品・中古問わず電脳せどりは実施可能です。
ただ、厳密に言うと、電脳せどりは非対面取引に該当するので、取引相手の本人確認が必要となります。
そのため、本人確認が難しいメルカリやヤフオクからの仕入れはグレーとも解釈できます。
詳細は以下の記事を参考にして、不明点があれば最寄りの警察署に確認してください。
最後に
ここまで電脳せどりで最低限知っておきたい基本情報をお伝えしました。
本記事で電脳せどりの概要は、だいたいつかんでいただけたかと思います。
メリット・デメリットなど総合的に判断していただき、実際に取り組むかどうか判断していただければ幸いです。
なお、電脳せどり、店舗せどりに関わらず、せどり全体に興味のある方は、次の記事も参考にしてください。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
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