amazon FBA納品で正しく梱包して受領拒否されないための方法を詳細解説

amazon FBA納品で正しく梱包

こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。

今回はFBA納品で受領拒否されないために、仕入れた商品を正しく梱包する方法について解説します。

1回受領拒否されると返送され、二度手間になりますし、FBA倉庫までの送料が倍かかることになります。

また、受領拒否までいかなくても別途FBA梱包準備サービス手数料が発生する可能性があります(敢えて梱包準備サービスを利用するという手もあります)。

梱包要件を理解したうえで、正しくFBA納品をしましょう。

なお、FBA納品は最終的には配送代行会社に依頼したり、ラベル貼りなど納品作業の一部を外注したりすることがおすすめです。

しかし、外注する際も、FBA納品の梱包要件を理解したうえで行うようにしましょう。

梱包要件については、商品全般にかかわることと、特定の商品にかかわることがあるので、分けて解説します。

 

amazonメーカー仕入れ

【商品全般】FBA梱包要件を守って納品する

FBAの梱包要件

amazonの公式サイトには、以下のような梱包要件が示してあります。こちらの梱包要件は、FBA納品する商品全般にあてはまります。

FBA梱包要件 FBA梱包要件

※amazonセラーセントラル「梱包要件」より抜粋

なんとなく緩衝材を入れて、まとめてダンボールに詰めるのではなく、梱包要件を把握してFBAに納品するようにしましょう。

以下に重要な点について詳しく解説します。

SKUの同じ商品はまとめて梱包する

SKUの同じ商品はまとめて梱包する必要があります。

amazonのフルフィルメントセンターで複数の部品をまとめて梱包するような作業はできません。

組立てが必要な商品や、セット品をFBA納品する際は特に注意してください。

セット品はセットである旨の表記をする

セット品については、パッケージ上の目立つ場所にその旨を表記する必要があります。

具体的には、以下のような販売される商品であることを示す以下のラベルを貼付してください。

FBAセット品の梱包

このラベルは、amazonのセラーセントラルのページ「梱包要件」からダウンロードできるので活用してください。

セット商品の梱包の詳細は、以下の記事をご覧ください。

amazonでセット商品をFBA納品する際の梱包方法を詳細解説

バーコードは剥がすか覆い隠す

FBA納品時は、商品に読み取り可能なバーコードがあってはいけません。

すべて取り除くか、白いテープを貼って覆い隠す、バーコードに縦線を入れて無効化するかのいずれかの措置が必要になります。

後述するように、配送ラベルを貼りつけてバーコードを隠してもOKです。

緩衝材などを入れて商品に傷が入らないようにする

FBA納品時に商品に傷が付くことを避けるため、輸送箱の中は隙間を作らないか、もしくは緩衝材を入れるなどの対策が必要です。

そのうえで、輸送箱の外側に商品サイズや数量、隙間の有無などの詳細な情報を明記することが求められています。

また、緩衝材として使用していいものと、使用してはいけないものがあるので注意してください。

使用できる緩衝材
  • エアピロー(商品を買ったときに付いてくる空気の入った袋)
  • ビニールロール
  • 新聞紙
  • ポリスチレン(Thermocol)シート(いわゆるプチプチ)

エアピローとは、以下のような空気の入った袋で、ポリスチレンシートはプチプチのことです。プチプチについては、販売メーカーによって、エアキャップ、キャプロンという呼称もあります。

〇エアピローの例

FBA梱包の緩衝材

〇ポリスチレンシートの例

FBA梱包の緩衝材
使用してはならない緩衝材
  • シュレッダー済みペーパー
  • ポリスチレン(Thermocol)チップ
  • 生分解性物質やコーンスターチで作られているものを含む、あらゆるタイプのバラ状発泡スチロール
  • クリンクル(しわ加工)ラップ

ポリスチレンチップとは、以下のようなバラ状の発砲スチロールのことを言います。

〇ポリスチレンチップの例

FBA納品で使用できない緩衝材

このようなバラ状の発砲スチロールは、商品の中に混入したり、開封時に床に散らかったりする可能性があるので、使用してはならないとされています。

ルールを守ってラベル貼りをする

FBA納品のラベル

FBA商品のラベルについては、上記のラベルを納品作業時にPDFファイルとしてダウンロードすることができます。

商品ラベル貼りのルールについては、以下の記事に詳しく紹介していますので参考にしてください。

amazon FBA納品時の商品ラベル・配送ラベルのルールや注意点、貼り方を詳細解説

輸送箱のルールを守る

FBAに納品する商品を梱包する際の輸送箱についてもルールがあります。

ルールを守らないと受領拒否の対象となるので注意してください。

FBA納品時の輸送箱のルール
  • 輸送箱に破損がないこと
  • 輸送箱のつなぎ合わせなどの加工をしないこと
  • ダンボールホッチキスの針が抜けているなど、重量物の中身が分離、落下するような梱包としないこと
  • 輸送箱の規定サイズ、重量を守ること

輸送箱の規定サイズ、重量、FBA梱包用のダンボールの入手方法については、以下の記事を参考にしてください。

受領不備なくFBA納品できるダンボール規定サイズと重量、納品ルール

 

梱包時にカッターやはさみが混入しないようにする

FBA納品する商品の梱包時に、ダンボールや緩衝材をカットするために、カッターやはさみなどを使用する場合があります。

その際に、カッターやはさみが輸送箱のなかに混入しないように気を付けましょう。

FBA納品の梱包作業に必要なもの

以上をまとめると、FBA納品の梱包作業には、以下のものが必要となるので、ご自身でFBA納品する際は用意するようにしましょう。

緩衝材 梱包要件に適した緩衝材を用意する(エアピロー、プチプチ、新聞紙など)。発泡スチロールやシュレッダー済のペーパーなど、開封時に散らばる恐れのある緩衝材はNG
OPP袋 小型の商品のラベル貼りに使用
商品ラベル FBA納品作業時にダウンロード可能
ラベルシール 配送ラベルが剥がれないようにしっかりと貼り付ける。amazonで購入可能
ダンボール 輸送箱の要件に適したダンボールを使用する
白いテープ 商品のバーコードを覆い隠す際に使用。商品ラベルで隠しても可
カッター、はさみ ダンボールや緩衝材のカットに利用。輸送箱に混入しないように注意

 

【商品別】FBA梱包要件を守って納品する

FBA梱包要件

特定の大きさ、形状など、商品によっては上記の商品全般の梱包要件に加えて、個別の梱包要件があります。

誤った方法で商品が破損したり、受領拒否されたりしないように個別の梱包要件について解説します。

不明点があれば、テクニカルサポートに問合わせるようにしてください。

※amazonセラーセントラル「梱包要件」を元に作成

ハンガーが必要なアパレル商品

スカーフ、シャツ、ジャケットなど、布または繊維で作られており、ハンガーにかけることができる商品については以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • ハンガーをはずしてから、破損やホコリを防ぐために商品を透明なビニール袋に入れること。商品をシュリンクラップで包装することも可能
  • 袋には窒息の危険を示す警告マークが必要
  • 粘着タイプではない場合、袋はしっかりと閉じること

 

アパレル、繊維、プラッシュ生地、織物の商品

シャツ、バッグ、ベルト、ぬいぐるみなど、布や繊維で作られ、汚れ、ホコリ、湿気、液体でダメージを受ける可能性のある商品は、以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 破損やホコリを防ぐために商品を透明なビニール袋に入れること。商品をシュリンクラップで包装することも可能
  • 袋には窒息の危険を示す警告マークが必要
  • 粘着タイプではない場合、袋はしっかりと閉じること

 

ベビー用品

おしゃぶり、よだれかけ、むき出しのおもちゃなど、3歳以下の子ども向けに作られたベビー用品が該当します。

1平方インチを超える切り抜き部分があるパッケージを使用している場合は以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 商品を透明なビニール袋に入れる
  • 袋には窒息の危険を示す警告マークが必要
  • 粘着タイプではない場合、袋はしっかりと閉じること

 

ガラス製品、破損しやすい商品、ガラス容器に入った液体

ガラス、陶器、写真フレーム、時計、鏡、オリーブオイルの瓶など壊れやすい商品で、ガラス容器に入った商品も該当します。以下の梱包要件を満たしてください。

 

  • 商品が破損しないように、隙間の有無に関わらず緩衝材またはエアキャップの袋に入れること。保護用の外箱の中に商品を入れることも可
  • 商品の袋や箱は、必ずしっかりと閉じるかテープで留めること
  • 商品は、固い地面への落下テストに破損することなく合格していること

 

液体(ガラス容器以外)

石鹸、スプレーボトル、ローション、はちみつなど、ダブルシールがない液体または粘性のある商品は以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 液漏れを防ぐため、商品を透明なビニール袋に入れること
  • 袋には窒息の危険を示す警告マークが必要
  • 粘着タイプではない場合、袋はしっかりと閉じること
  • 容器のキャップがしっかり閉めてあり、中身が漏れないこと
  • 容器の蓋が摩擦で緩まないこと
  • 容器を寝かせた状態でも中身が漏れないこと
  • ポンプ式容器の場合、外部の衝撃でストッパー機構がはずれたり、口が緩んだりしないこと
  • 商品にダブルシールまたはセーフティシールがあること

※amazonセラーセントラル「液体を含む商品の梱包」より抜粋

穴開きパッケージの商品

チョコレートの箱、キャンディなどの表示がある箱など、ミシン目のあるパッケージに梱包されている商品は以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 商品を透明なビニール袋で密封し、窒息の危険を示す警告マークが表示すること
  • 商品を開封したり包装を剝がしたりせずに商品ラベルのバーコードをスキャンできるようにすること

 

液体、粒、粉を含む商品

フェイシャルパウダー、砂糖、粉末洗剤など、粉末の原料で作られた商品は、以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 商品を透明なビニール袋で密封し、窒息の危険を示す警告マークが表示すること
  • 商品を開封したり包装を剝がしたりせずに商品ラベルのバーコードをスキャンできるようにすること

 

鋭利な部分を持つ商品

はさみ、工具、金属原料など、鋭利で容易に露出し、保護パッケージに収められていない商品は以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 商品がむき出しにならないように、緩衝材またはエアキャップの袋に入れること。保護用の外箱の中に商品を入れることも可
  • しっかりと梱包され、鋭利な部分や刃が完全に覆われていることを確認すること
  • パッケージから内容物が落下しないようにすること
  • できる限りブリスターパックを使用し、鋭利な部分を包み、商品にしっかりと固定されるようにすること
  • プラスチック製の留め具などで鋭利な部分がある商品をハウジングに固定し、可能な場合はビニールで商品を包むこと
FBA納品時の鋭利な商品の梱包 FBA納品時の鋭利な商品の梱包 FBA納品時の鋭利な商品の梱包

※amazonセラーセントラル「鋭利な部分をもつ製品」より抜粋

上記の例に従って梱包するようにしてください。

 

小型商品

ジュエリー、キーチェーン、フラッシュドライブなど、最長辺が2 1/8インチ(クレジットカードの幅相当)未満の商品は、以下の梱包要件を満たす必要があります。

 

  • 商品を透明なビニール袋に入れること
  • 袋には窒息の危険を示す警告マークが必要
  • 粘着タイプではない場合、袋はしっかりと閉じること

 

小型商品で一番気を付けないといけないのは、先にお伝えしたラベル貼りです。

ラベルが湾曲したり、折り重なったり、剥がれやすくなったりしないように注意しましょう。

 

最後に

以上、amazon FBA納品で正しく梱包して受領拒否されないための方法を解説しました。

自分でFBA納品するにしても、配送代行会社を利用するにしても、梱包要件を正しく理解してFBA納品するようにしましょう。

今回は、梱包に絞って詳しくお伝えしましたが、FBA納品のやり方全般については、以下の記事を参考にしてください。

amazon FBAの仕組みと納品のやり方を詳細解説|せどりやメーカー仕入れで必須の知識

 

また、納品作業全般、もしくは一部を代行する場合は、以下の記事を参考にしてください。

amazon輸入ビジネスでFBA代行会社を使うと利益が出ないって本当?

 

amazonFBAの納品代行業者はどこがおすすめ?メリットデメリットもお伝えします

 

なお、メーカー仕入れをしている方は、メーカーと関係性を構築していくと、メーカーからFBA倉庫まで直送してもらえることがあります。

そうすると、FBA納品の梱包作業をすべて省くことができます。

メーカーにとっては、出品者の自宅に届けようが、FBA倉庫に送ろうが手間はかからないので、ある程度取引が続いたら交渉してみてください^^

 

 

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ABOUT US

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中村裕紀国内&海外メーカー直取引完全ガイド著者+EC STARs Lab 代表
1984年生まれ、2022年現在38歳、二児の父。
介護・福祉関連の施設に勤める傍ら、2011年頃からamazon物販ビジネスを副業にて開始。
2013年に独立し、2014年に転売で月利100万円を達成するも直後にアカウントが閉鎖。
その後は転売のアカウント閉鎖の教訓を得て、メーカー取引一本で売上を立てる決意をする、その結果2015年に月利200万円を達成。

現在は法人9期目、国内外のメーカーとより良い信頼関係を構築し、オンラインの販売を通じて多くの方々にメーカーが真剣に気持ちをもって作った商品をお届けしている。
同時にamazon物販&メーカー直取引のコンサルタント業務を行い、月利30~500万円以上を継続して稼ぐプレイヤーを多く輩出している。

amazon物販ビジネスに特化したコミュニティー「 EC STARs Lab / EC STARs Lab Academy (総会員数223名)」を運営、著書は3冊出版、累計発行部数2万部突破。
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