
せどりについて上記のようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、せどりは初心者の方でも問題なく取り組むことができます。
今まで副業や物販の経験がないのであれば、むしろ取り組みやすいと言っても良いかと思います。
せどりは「安く仕入れて、高く売る」という非常にシンプルな形で利益を出す仕組みとなっていて、初心者の方でも理解しやすいです。
今回の記事では、せどりをまだやった事のない方でも分かるようステップ型式でせどりの始め方をお伝えしています。
この記事をお読みいただければ、せどりを始めるために必要なことが分かります。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

目次
心配無用!せどりは初心者でも問題なく取り組めます

記事の冒頭でもお伝えしましたが、せどりは初心者の方でも問題なく取り組むことが可能です。
①準備するものが少ない
準備しておくものは、
- クレジットカード
- スマホ・パソコン
などで、おそらく多くの方がすでに持っているものだと思います。
そのためせどりを始めるからといって、新しく何かせどり用に準備する必要は基本的にはありません。
②仕入れ先もたくさんある
商品の仕入れ先においても、
- 家電量販店
- リサイクルショップ
- メルカリ
- 楽天市場
など多岐に渡ります。
全国どこにでもある実店舗から直接仕入れても良いですし、自宅にいながらネットショップで仕入れをすることも出来るのです。
そのため、基本的にどの地域に住んでいても仕入れを簡単に行うことが出来ます。
③販路も幅広い
販路についても、
- amazon
- メルカリ
- ヤフーショッピング
- 楽天市場
などこちらも多岐に渡ります。
このような観点からも商品を仕入れて販売する流れを一から構築する必要はなく、すでにある既存のものを利用することで簡単にせどりを始めることが可能です。
④少ない資金で始められる
せどりは1000円や1万円からでも始められるので、やろうと思えば今からでも取り組むことが可能です。
このような観点からせどりは初心者の方でも非常に取り組みやすい方法となっています。
次章からはせどりの始め方を、
- 初心者が最低限準備しておくべき4つのもの
- 販路を決める
- 古物商許可証を取得する
- 仕入れの方法を決める
- 商品のリサーチ・仕入れをする
- 出品して販売する
上記6つのステップ型式でお伝えしていきます。
【STEP1】初心者が最低限必要な4つのものを準備する

まずは初心者の方が準備しておきたいものを4つ、お伝えしていきます。
- クレジットカード
- スマホ・パソコン
- 専用の銀行口座
- 資金
上記が準備しておきたいものになりますが、すでにお持ちものを使っていただければ問題ないので、人によっては準備することなく始めることができるかもしれません。
準備するものが少ない点も、せどりを初心者の方でもできる理由の一つと言えます。
クレジットカード
クレジットカードを準備しておくことで、仕入れた商品の支払いまで時間ができるので、極端な話資金0でもせどりを始めることができます。
クレジットカードは月末締翌月末払いがほとんどのため、こういったことが可能となります。

上記はあくまで例ですが、商品を購入してクレジットカードの支払いまでに販売できれば、資金0でも商品を販売することができます。
ただし、これは順調に商品が売れたらの話になるので、仕入れ過ぎには十分注意してください。
またクレジットカードも資金同様、せどり専用のカードを作っておくと良いでしょう。
普段使っているカードで仕入れてしまうと、仕入れにいくら使ったか分かりにくくなり管理が大変です。
数字をしっかり把握せず感覚で取り組んでしまうと「思ったより利益が出ていない・・・」といったことになる可能性があります。
しっかり管理していきましょう。
スマホ・パソコン
スマホは主に店舗せどりで使用します。
店舗で商品のバーコード読み取って、販路先との価格差をチェックし、仕入れるかどうかを判断してきます。
パソコンは電脳せどりを行う際に必要になってきます。
スマホでもできますが、パソコンの方が効率よく作業できるでしょう。
また仕入れた商品を出品する際は、パソコンが必須になります。
スマホ・パソコン共に現在お持ちであれば、せどり用に新しく購入する必要はありません。
スペックについても良いに越したことはないですが、そこまでこだわる必要もないでしょう。
専用の銀行口座
せどり専用の銀行口座を作っておくことで資金が管理しやすくなります。
専用の銀行口座に仕入れ用の資金を移しておき、せどり専用のクレジットカードの引き落としもその銀行口座に設定しておきます。
さらに販路先の売上の入金も専用の銀行口座にしておくことで、仕入れ~入金までを一括管理できるので、利益が出ていればその銀行口座の資金が増えていくので、稼いでいる感覚も出てくると思います。
再三お伝えしていますが、物販において資金管理は非常に重要です。
このあたりは始めるときに準備しておくと、確定申告の時の資料の提出なども非常に楽なので、生活用途は分けて用意しておきましょう。
1,000円でも1万円でも少ない資金でいい
せどりは物販ですので、商品を仕入れることから始まります。
基本的にせどりで仕入れる際はクレジットカード払いが主流ではありますが、仕入れる店舗によってはクレジットカード払いに対応していない場合があります。
そのような店舗にも対応できるように現金を少額でもいいので用意しておくといいでしょう。
せっかく利益が出る商品を見つけたのに、現金が無く仕入れができないのは非常にもったいないです。
せどりを続けていくと、仕入れた商品が想定より売れないということも起こります。
そのため、支払いまでに売上が回収できないことも考えられるので、保険の意味でも現金を用意しておくと良いかと思います。
また最初からせどり用の資金を生活資金と分けて準備しておくことで、資金管理もしやすくなります。
資金の管理は物販をする上で非常に大切ですし、せどりの資金と生活資金が混ざってしまうと、生活に支障が出る恐れもあります。
そのため分けて準備することをおすすめします。
【STEP2】販路を決める
せどりの販路は主に以下の4つです。
- amazon(一番おすすめ!)
- メルカリ
- ヤフオク
- 楽天市場
販路となる各ECモールの比較は下記の通りですが、それぞれに特徴がありますのでそれぞれ解説していきます。
メリット | デメリット | 出店費用 | 月間利用者数 | |
amazon |
|
|
月額5,390円 (大口出品) |
5,120万人 |
メルカリ |
|
|
無料 | 2,200万人 |
ヤフショ |
|
|
無料 | 2,557万人 |
楽天市場 |
|
|
(年一括257,400円必要) |
5,370万人 |
※ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートより引用
※メルカリの利用者数はメルカリ公式から引用
※出店費用は全て税込み
amazon(一番おすすめ!)
販路に挙げた4つの中でダントツでおすすめなのがamazonです。
なぜamazonがおすすめなのかは、下記の3つの理由があるからです。
- amazonが受注から発送までしてくれる(FBA)
- 日本でトップクラスの集客力
- 売れ行きの予測や利益計算をツールを使えば簡単にできる
【amazonが受注から発送までしてくれる(FBA)】
通常物販では、
- 商品の保管
- 注文処理
- 梱包
- 出荷
- 返品対応
- 入金確認
といった、様々な業務が発生します。
ざっと挙げただけでも「やることが多いな・・・」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
しかしamazonではこの面倒な作業を代行してくれるサービスがあります。
それが、
「FBA(Fulfillment by Amazon)]
です。
このサービスがあるおかけで、仕入れた商品をamazonの倉庫に納品するだけで、注文が入れば自動的にお客様まで発送してくれます。
amazon倉庫への納品の仕方については、以下の記事を参考にしてみてください。
もし仮に注文から発送まで全て自分でやるとなると手間もかかりますし、何十個、何百個売れるとなると、とてもではありませんが手が回りません。
しかしFBAを使えば、いくつ売れたとしても手間はかからないので、仕入れに集中することができるのです。
【日本でトップクラスの集客力】
amazonを利用する大きなメリットの一つに、楽天市場と並ぶ日本でトップクラスの集客力が挙げられます。
2022年度のamazonの日本での売上高が3兆1,958億7,600万円となっており、右肩上がりで伸び続けています。
またamazonは日本人の3人に1人が利用しているとのデータもあり、今や日本でamazonを知らない人はいないと言っても過言ではありません。
amazonはそれだけ大きなプラットフォームですし、この日本で一番売れる場所を使わない手はないのです。
【売れ行きの予測や利益計算をツールを使えば簡単にできる】
amazonではKeepaやキーゾンといったツールを使うことによって、簡単に売れ行きの予測を立てることが可能です。
そのため余分な在庫を抱えるリスクが減り、適度な在庫量を保つことができます。
下記の図がKeepaの実際のグラフです。

上記のグラフから、amazonのランキングや価格の推移、月間の販売個数などを読み取ることができるので、「1ヵ月10個売れているからまずは5個から様子を見よう」など適正な仕入れ量を判断することができます。
そして下記がキーゾンの図です。

上記の図の数字は、先ほどのKeepaの売れ筋ランキングを読み取ったものになり、数字ですぐに確認できるようになっていて非常に便利です。
そのためKeepaとキーゾンはセットで導入することをおすすめします。
Keepaやキーゾンについては以下の記事でも詳細に解説していますので、よろしければ一度ご覧いただけますと幸いです。
また利益計算もFBA料金シミュレーターを使用することで簡単にできます。

上記がFBA料金シミュレーターの実際の図ですが、上2つの赤枠に販売価格と、仕入れ原価を入力するだけで一番下の赤枠に利益が出て、簡単に利益計算をすることが可能です。
- 手数料が高い
- 店舗へのリピーターを作りにくい
【手数料が高い】
amazonにはFBAを利用した場合、以下の図の種類の手数料がかかってきます。
手数料の種類 | 手数料の概要 |
販売手数料 | カテゴリーによって販売手数料率が変わる (販売価格×販売手数料率) |
FBA配送代行手数料 | 1商品ごとにかかる出荷手数料 |
在庫保管手数料 | amazon倉庫が保管・管理するための手数料 |
長期保管手数料 | amazon倉庫に保管してある商品が365日以上 売れていないとかかる手数料 |
手数料の割合については、価格が1,000円台の商品で、価格の4割ほどかかってきます。
メルカリの販売手数料が10%ということを考えると、手数料は高いと言えます。
この割合は価格が高くなれば減ってきますが、「価格が安いとその分手数料が取られる」と覚えておくと良いでしょう。
手数料については以下の記事でも解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
【店舗へのリピーターが作りにくい】
こちらについては、amazonのプラットフォームの仕組みが「マーケットプレイス型」を採用しているのが大きく影響しています。
楽天市場やヤフーショッピングは「マルチテナント型」を採用していています。
簡単に言えば、商店街のような構図なので、店舗にファンをつけることでリピーターも獲得できます。
その一方でamazonのマーケットプレイス型は、1商品1ページで表示されます。
いわゆる「相乗り」の仕組みなのですが、この仕組みだとお客様はどの店舗から購入しているかはわかりません。その商品を何度もリピートしていたとしても、毎回違う店舗から購入している可能性もあるのです。
上記のような理由からamazonではリピーターが作りにくいのです。
メルカリ
メルカリは近年でも利用者が大幅に増えてきてるプラットフォームです。
一度は利用したことがある方も多いのではないでしょうか?
メルカリのメリットは以下の通りです。
- 手軽に小遣い稼ぎができる
- 初期費用や月額費用が無料
【手軽に小遣い稼ぎができる】
メルカリはなんといっても出品が手軽にできる点は非常に魅力的です。
せどり初心者の方や、副業でせどりに取り組まれる方にとっては使いやすい販路になるかもしれません。
出品する際はバーコードをスキャンするだけで商品が表示されますし、出品のテンプレートも用意されています。
またスマホ1台あれば売買が完結できるので、お客様とのやり取りに場所を選びません。
なかなか時間の無い方にとっては、時間を有効に使えるのでメルカリを活用することで、効率良く稼ぐことが可能になります。
以下の記事でもメルカリについて解説していますので、よろしければご確認いただければと思います。
【初期費用や月額費用が無料】
こちらの点についても手軽に始められる大きな理由です。
またかかる手数料も商品が売れた時の販売価格の10%が差し引かれるだけなので、そこまで大きいものではありません。
出品するだけなら料金は一切発生しないので、
「とりあえず出品して、売れたらラッキー!」
ぐらいの感覚で始めても全然大丈夫です。
- 大きく稼げない
- 独立したい人には向いていない
- 全て自分でやるので面倒
【大きく稼げない】
メルカリは出品が手軽にできる反面、1つ商品が売れると、また新しく商品ページを作る必要があります。
そのためたくさん売っていきたい方にとっては、非常に効率の悪いプラットフォームです。
これはメルカリはあくまで個人の不用品販売の場所なので、仕方ない部分ではあります。
【独立したい人には向いていない】
先ほどご説明したことに関連しますが、メルカリは大きく稼げるプラットフォームではないため、独立をお考えの方には不向きです。
独立を視野に入れてせどりをしたい方は、amazonや楽天市場が適していると言えるでしょう。
【全て自分でやるので面倒】
自分で1つずつ商品ページを作る必要があることはこれまでにお伝えしてきましたが、商品の梱包・発送まで自分で行う必要があります。
またメルカリではお客様との価格交渉などのやり取りも発生するので、一つの商品が売れるまでに時間もかかります。
- 商品ページ作成
- お客様とのやり取り
- 梱包・発送
これらを全て自分一人で行うので非常に手間がかかるため、ビジネスとしてメルカリを利用するのはやはり向いていないと考えます。
ヤフーショッピング
ヤフーショッピングはamazonやメルカリに比べると利用者が少なく、amazonの約10分の1程度売上があれば良いとされています。
位置づけとしてはヤフーショッピングはamazonや楽天市場の補助的なイメージで良いかと思います。
ただ出店が無料ですし審査もそこまで厳しくないため、出店へのハードルが低い点がメリットです。
- 出店費用が無料
- 自社のECサイトに誘導できる
【出店費用が無料】
ヤフーショッピングであれば初期費用や出店費用が無料なため、資金があまりない方でも始められるのがメリットとして挙げられます。
また手数料なども、売上が発生してからの支払いになるので、出店時のリスクはほとんどありません。
【自社のECサイトに誘導できる】
ヤフーショッピングは店舗ページに外部リンクを設定することが可能となっています。
そのため自社サイトを運営している方にとっては、非常に大きなメリットです。
自社サイトを運営する場合、まず最初に苦労するのが「集客」です。
自社サイトより確実に集客力のあるヤフーショッピングから誘導することで、自社サイトの発展にも繋がります。
こちらについては、amazonや楽天市場では外部リンクの設定は規約違反なので、ヤフーショッピングならではの大きなメリットと言えるでしょう。
- 売上に応じて費用が発生する
- サポート体制が弱い
【売上に応じて費用が発生する】
ヤフーショッピングでは売上が発生すると次の費用がかかってきます。
- ストアポイント原資負担
- キャンペーン原資負担
- アフィリエイトパートナー報酬原資
- アフィリエイト手数料
こちらについての詳細はヤフーショッピング「料金・費用について」からご確認いただきたいのですが、月商100万円の場合で月に5万円ほどの費用が発生するので注意が必要です。
【サポート体制が弱い】
ヤフーショッピングでは出店すると担当の営業がついてくれます。
しかしヤフーショッピングは出店自体は多いので、1店舗あたりへのサポートは薄くなる印象です。
そして出店している多くの方が、そもそもサポートによる支援があることを知らない方も多く、サポートが行き届いていない印象です。
ヤフーショッピングに出店する際は、自分で情報を集めるなど自ら動いていくことが大切になってきます。
楽天市場
最後に楽天市場ですが、楽天市場は日本でamazonと並ぶ巨大なプラットフォームで利用者も多くいます。
ただamazonとの決定的な違いは楽天市場は「マルチテナント型」を採用している点です。
- 圧倒的な集客力
- キャンペーンの定期開催
【圧倒的な集客力】
この章の冒頭の表でもお伝えしましたが、楽天市場はamazonと並ぶ集客力を誇っています。
amazonとは違い、「出店」型式をとっているため、いかに自分の店舗の特徴やブランド力を訴求していくかが成功するためのポイントとなってきます。
また楽天市場の利用者は35歳~49歳の女性が最も多くなっています。
これは楽天市場のポイントシステムが影響しており、この年代の女性はポイントを貯めることに敏感なので、主婦層を狙う方にとっては楽天市場は相性が良いでしょう。
【キャンペーンの定期開催】
楽天市場では主に以下のキャンペーンが開催されています。
- 5と0のつく日のセール
- 楽天スーパーセール
- お買い物マラソン
上記はキャンペーンの時期が近付くとテレビCMもバンバン流れるため、知っている方も多いのではないでしょうか?
このキャンペーンに加え、ポイントが普段より多く付くなどするため、この時期の売上はかなりアップすることが見込めます。
また楽天ポイントアップカレンダーもあり、細かなキャンペーンもこちらで確認することができます。
このように定期的にキャンペーンを行うことで、amazonと同等の集客力を実現しています。
- ポイントシステムが改悪されている
- 出店料が高い
【ポイントシステムが改悪されている】
楽天市場の魅力でもある独自のポイントシステムですが、最近は以前に比べポイントが貯めにくくなったという声もよく耳にします。
改変された内容は主に以下の通りです。
- ポイント進呈ルールを「税込」→「税抜」に改定
- 楽天カードで公共料金や税金を支払った際のポイント還元率を1%(100円で1ポイント)→0.2%(500円で1ポイント)に改定
- 年会費2,200円の楽天ゴールドカードのポイント還元率が₊4倍→2倍に。(年会費無料の楽天カードと同等)
上記以外にも楽天市場アプリの₊0.5倍が終了となるなど、以前に比べポイントを得られにくくなっています。
「楽天ポイントせどり」に取り組む方が非常に多かったですが、現在はポイントの恩恵を受けにくくなっているため、稼ぎにくくなっている印象です。
【出店料が高い】
出店には3つのプランがありますが、一番安い「がんばれ!プラン」であっても、
- 初期費用 60,000円
- 出店料 294,000円(年間一括払いのため、初回に必要)
上記2つの費用がかかり、最初だけでおよそ35万円が必要になってきます。
また法人でないと出店できないなどの規約もあるため、これからせどりを始めようとお考えの初心者の方には、楽天市場を販路として考えることは現実的ではないでしょう。
出店料や初期費用については以下の記事で、amazonと楽天市場やヤフーショッピングと比較しています。ぜひ参考にしてみてください。
【STEP3】古物商許可証を取得する

古物商許可証はせどりを行う上で非常に大切なものになってきます。
ここでは古物商許可証の解説と、取得の仕方についてお伝えしていきます。
古物商許可証はせどりを行う上で取得しておいた方がいい
まず始めにせどり初心者の方で「古物商許可証」というものをご存じない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
古物商許可証は簡単に言うと、中古品(古物)を販売するときに必要な免許になります。
古物営業法という法律もあり、古物商許可証を持たず営業目的で中古品を販売することは違法行為となるので注意してください。
また、
「新品しか扱うつもりないから、古物商許可証はいらないね!」
という考え方は危険です。
自分が新品だと思っていても、法的には中古品に該当するケースもあります。
古物営業法では、仮に新品の商品であっても、第三者を経由した場合「古物」扱いになります。
例を挙げると、メルカリで新品未使用の商品を仕入れて、amazonで新品として販売しても法律上は違反となってしまうのです。
古物営業法第三十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一 第三条の規定に違反して許可を受けないで第二条第二項第一号又は第二号に掲げる営業を営んだ者
二 偽りその他不正の手段により第三条の規定による許可を受けた者
三 第九条の規定に違反した者
四 第二十四条の規定による公安委員会の命令に違反した者
違反した場合は最悪の場合、懲役刑になるなど想い罰則を科せられます。
自分の身を守るためにも、せどりを行う前に古物商許可証の取得をおすすめします。
古物商許可証の取得方法
古物商許可証の取得方法については基本的に誰でも可能ですし、特別難しいものではありません。
古物商許可証の取得は以下の順に進めていきましょう。
- 申請に必要な書類を揃える
- 最寄りの警察署に書類を提出する
- 申請手数料19,000円を支払う
上記の流れで進めていき、申請から約40日で取得可能です。
少し時間がかかるので早めに取得することをおすすめいたします。
詳細な取得方法については、下記の記事でお伝えしていますので参考にしてみてください。
【STEP4】仕入れの方法を決める

ここからは仕入れの方法についてお伝えしていきます。
流れとしては、
- 「店舗せどり」か「電脳せどり」かを決める
- 次に「新品」を扱うか「中古」を扱うかを決める
上記のような順番で決めていきましょう。
「店舗せどり」か「電脳せどり」かを決める
まず最初に店舗から仕入れるのか、ネット(電脳)から仕入れるのかを決めます。
以下の表で店舗と電脳の違いを簡単にまとめてみました。
店舗せどり | 電脳せどり | |
検品 | 不要 | 必要 |
仕入れやすさ | △ (移動時間がかかる、車が必要) |
〇 (スマホ・PCがあればいつでも) |
ライバル | 少ない | 多い |
ここからはそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
【店舗せどり】
- ライバルの地域にはない店舗独自の特徴を活用できる
- ネットにはない商品を取り扱える
- その場にしかない商品を取り扱える
店舗せどりはその名の通り、実店舗に足を運んで商品をリサーチすることになりますが、ワゴンセールなどの商品を狙っていくことが多いです。
そのため、その店舗でしか割引がされていない商品もあるので、他のライバルが同じ商品を仕入れることが基本的にできません。ここで他のライバルとの差別化が図れるでしょう。
- 店員やお客様の目が気になる
- 車が必要
- 移動時間がかかり、ガソリン代もかかる
- 仕入れた商品の持ち運びが大変
店舗せどりのデメリットとして、周りの目が気になる点が挙げられます。
想像していただきたいのですが、一般のお客様がいる中、一人だけ商品のバーコードに向かってスマホをかざしている人がいたらどうでしょうか?
私も実際に見たことがあるのですが、それだけで違和感を感じずにはいられませんでした。
客の立場でもそう感じたので、店員の目線であれば余計に違和感を感じるでしょう。
「あの人何してるんだろう?」と思われている可能性が非常に高いです。
また移動や仕入れた商品を自宅まで運ぶことを考えると、車は必ず必要となります。
店舗間の移動や、最近特に高くなっているガソリン代もかかってきます。
店舗せどりを行う場合、時間や費用を考えておく必要が出てきます。
【電脳せどり】
- スマホ・パソコンがあればスキマ時間に仕入れが可能
- ネットなので全国の商品が仕入れ対象
- 自宅で完結できる
- 人に会う必要がない
電脳せどりのメリットとしては、時間や場所を選らばず作業できる点です。
スマホさえあれば通勤・帰宅時に仕入れができますし、どんなに夜遅い時間でも問題ありません。
そしてリサーチできる商品の幅もかなり広くなるので、いろいろな商品を見つけることができるでしょう。
また自宅で仕入れから出品まで完結できるので、人の目が全く気にならない点も非常に大きいです。
- 商品の状態が分からない
- 出品までに時間がかかる
電脳せどりの仕入れは、実際に商品の状態を確認することができません。
当たり前の話ではありますが、商品画像での判断は限界があります。
商品が届いてからの検品は必須になるので、店舗せどりと比べるとひと手間かかってしまいます。
また商品が届くまでに数日かかってくるので、その分出品までに時間がかかってくるでしょう。
その間に値が下がって利益が出なくなってしまうこともあるので注意が必要です。
「新品」か「中古」かを決める
仕入れ方法を決めたら、次に仕入れる商品を「新品」にするのか「中古」にするのかを決めていきます。
それぞれメリット・デメリットがあるので、最終的にはご自身で判断していただけたらと思いますが、個人的には中古はあまりおすすめできません。
その理由も含めて解説していきます。
まずは下記の表は新品と中古を比較した表になります。
新品せどり | 中古せどり | |
検品 | 不要 | 必要 |
仕入れ先 | ネット・店舗 | 店舗 |
ライバル | 多い | 少ない |
利益率 | 10%~15% | 30%以上になることもある |
ここからはそれぞれのメリット・デメリットについてはお伝えしていきます。
【新品せどり】
- 検品不要
- 同じ商品を集めやすい
新品せどりで扱う商品は当たり前ではありますが、「未使用・未開封」の商品です。
そのため検品する必要はありません。
逆に検品しようとした場合、開封する必要があるのでその瞬間に中古の商品になってしまいます。
基本そのまま納品が可能なので、中古に比べ納品作業の手間は大幅に減るでしょう。
また同じ商品を集めやすいのもメリットの一つと言えます。
利益商品が見つかれば仕入れ価格に注意する必要はあるものの、同じ商品を他の店舗で探して仕入れていけばいいので、利益商品を複数仕入れることが可能です。
中古せどりの場合は、状態がバラバラですし1点物のケースが多いため、複数同じ商品を仕入れることはほぼ無理でしょう。
- 仕入単価が高い
- 価格競争が起きやすい
基本的に新品の商品はどうしても中古に比べると単価は上がってしまいます。
そのため新品せどりに取り組むのであれば、ある程度資金は必要になるでしょう。
また、新品せどりは仕入れやすいこともあり、ライバルも増えやすいと言えます。
そのため、新品せどりの場合のライバルとの差別化は価格で行う必要があるので、他のライバルより安い価格で販売する人が現れます。
そのライバルが多ければ多いほど、価格競争が起きやすく価格の下落も大きいので、仕入れ時は利益が出ていても販売時には赤字ということも珍しくありません。
【中古せどり】
- 差別化がしやすい
- 利益率が高い
中古せどりは、
- 商品のコンディション
- 付属品
- 廃版・限定商品
などで、他のライバルとの差別化を図ることが可能です。
そのためライバルも少なめですし、価格競争も起きにくいと言えるでしょう。
また値付けも類似商品との比較は必要ではありますが、ライバルがいない以上自分で決めていくことができるので高い利益率を実現することができます。
- 商品の状態がよくないのでクレームが多い
- 仕入れが不安定でリサーチ地獄になる
- 検品や清掃などで手間がかかり効率が悪い
- 商品を保管しておくスペースが必要
中古の商品はどうしても新品と比べると状態が悪く、クレームに繋がりやすいです。
どれだけ綺麗にして出品して、コンディションを事細かに伝えても、購入者と自分では感覚が違ってくるため、認識の違いが生まれクレームになる確率が高まってしまいます。
またリサーチですが、新品・中古に関係なくせどりに取り組む上でリサーチから逃れることはできません。ただ中古せどりのリサーチは新品せどりに比べて遥かに難易度が高く、知識や経験が必要になってきます。
納品についても新品であれば仕入れてそのままで問題ありませんが、中古せどりでは検品と清掃は必須の作業になってきます。動作確認や壊れていた場合の修理など、こちらも知識と経験が必須になってきます。
そして中古せどり最大のデメリットと言ってもいいのが、商品の保管スペースです。
amazonを例に出すと、新品であればFBAの倉庫に納品して売れるのを待てばいいので、仕入れてすぐ納品することで保管スペースがあまりなくても問題はありません。
しかし中古せどりの場合FBAを使うことは難しいので、売れたら自分で発送する必要が出てきます。
そのため保管スペースがないと、仕入れれば仕入れるほど商品が溜まっていき「もう仕入れができない!」といったことになりかねません。
かと言って、なかなかそういったスペースを用意できる方は少ないと思いますので、中古せどりに取り組める方は限られてくると思います。
下記の記事では中古せどりのリアルな現状をお伝えしているので、ぜひ一度ご覧いただき参考にしてみてください。
せどりの主な仕入れ先一覧
せどりの仕入れ先については、意外なところも仕入れ先になるなど多岐に渡ります。
ここでは一部の仕入れ先をご紹介いたします。
- ヤマダ電機などの家電量販店
- ドン・キホーテなどのディスカウントストア
- イオンなどのショッピングモール
- カインズなどのホームセンター
- トイザらスなどのゲーム・おもちゃ
- マツキヨなどのドラッグストア
- ロフトなどの雑貨系ショップ
- ブックオフなどのリサイクルショップ
- 楽天市場などのECモール
- メルカリなどのフリマサイト
- 各実店舗のオンラインショップ
- スーパーデリバリーなどの卸サイト
- メルカリなどのフリマオークションサイト
- ブックオフなどのオンラインショップ
上記が主な仕入れ先になりますが、以下の記事で詳細にお伝えしていますので参考にしてみてください。
この記事をご覧いただければ仕入れ先に困ることはないかと思います。
【STEP5】商品をリサーチ・仕入れする
仕入れ方法を決めたら、次はいよいよ商品のリサーチを行います。
基本的にはツールを使った作業になります。
リサーチ用のツールを導入する
せどりのリサーチは時間もかかりますし、稼ぎ続けるためには長期的に行っていく必要があります。
そのためこれから紹介するツールを駆使して、効率良くリサーチしていきましょう。
ツール名 | ツールの概要 |
Keepa (有料) |
|
キーゾン (無料) |
|
アマサーチ (無料) |
|
ショッピングリサーチャー (無料) |
|
上記が主なおすすめのツールになります。
Keepaは有料にはなりますがとても便利でリサーチに必須のツール言っても過言ではありません。
キーゾンとセットでの導入をおすすめします。
Keepaやキーゾンの登録方法については、以下の記事で詳細に解説していますので参考にしてみてください。
アマサーチ、ショッピングリサーチャーついては他のツールでも似たような機能のものがあるので、無理に導入する必要はありません。
その他にもツールがありますが、以下の記事でまとめております。
興味のある方がは一度ご確認ください。
仕入れができる商品を探す
Keepaを導入をしたら次は実際に商品を探していきます。
Keepaの使ったリサーチについては以下の記事で詳しく解説しています。
また文字だけでは分かりにくいかもしれませんので、下記の動画も合わせてご覧いただくことで理解も深まると思います。ぜひ参考にしてみてください。
利益計算をして利益が出ることを確認し仕入れる
Keepaを使用し、仕入れ対象の商品を見つけたところで、あとはその対象商品をチェックしていきます。
店舗せどりであれば、対象商品があるであろう店舗に直接行けばいいですし、電脳せどりならオンラインショップや各ECモールを見ていけば良いでしょう。
せどりの仕入れ先については今一度下記の記事を参考にしてみてください。
店舗せどりであれば、アマサーチなどを使いバーコードを読み込んで各販路との販売価格と比較し、利益が出るかを確認していきます。
電脳せどりでも同様でショッピングリサーチャーなどを使い利益計算していきましょう。
そして利益が出ることを確認し、仕入れていきます。
せどりのリサーチについては以下の記事でも詳細にお伝えしていますので、よろしければこちらも参考にしてみてください。
【STEP6】仕入れた商品を登録・出品する
商品を仕入れたら次はSTEP2で決めた販路に出品していきましょう。
ここでは例としてamazonの出品方法をお伝えしますが、その他の販路については各販路の公式サイトのページを載せておきますのでご確認いただければと思います。
【amazonの出品方法】
①出品したい商品を探す
セラーセントラルの「≡」→「カタログ」→「商品登録」をクリックすると下記の画面が表示されます。

上記画面中央の枠に商品名やJANコード、ASIN(amazonの商品ページ識別番号)を入力し、出品したい商品を検索します。
②商品のコンディションを選択する
次に商品のコンディションを選択します。
下記の画像の赤枠に「新品」か「中古」を選択することで、その下の「この商品を出品する」がクリックできるようになります。

③商品のSKU、価格などを記入する
次に下記の項目を入力します。
- 出品者SKU(セラー独自の管理番号、自由に決めて良い)
- 商品の販売価格
- コンディション
- 商品タックスコード(基本は「A_GEN_STANDARD」、食品は軽減税率になるため「A_GEN_REDUCED」を入力する)
- フルフィルメントチャンネル(自己配送する商品は「出品者から出荷」、FBAを利用するのであれば「amazonから出荷」を選択


上記赤枠の入力が終わったら、最後に「保存して終了」をクリックします。
これで商品登録が完了です。
自己配送の場合はこれで販売開始となりますが、FBAを利用する場合はこの後納品プランを作成し、amazon倉庫に納品した後に受領されれば、販売開始です。
納品プランの作成については以下の記事を参考にしてみてください。
商品が売れたら商品を梱包・発送する
最後になりますが、出品が完了し商品が売れたら、購入者に向けて商品を発送しなくてはなりません。
amazonが販路であれば、STEP2でもお伝えしましたが、FBAを利用することで梱包・発送作業をする必要はありません。
楽天市場でもFBAに似たサービス「楽天スーパーロジスティックス(RSL)」がありますが、多くの楽天市場出店者は、ヤマトや佐川などの配送業者と独自に契約を結び発送しているようです。
ヤフーショッピングやメルカリについては物量が少なければ最寄りのコンビニから発送する、物量が多ければ配送業者と契約することで配送コストを下げていけるでしょう。
せどりは初心者でも始めやすいが長期的に稼いていくことは難しい3つの理由

せどりは1章でもお伝えしましたが、初心者の方でも問題なく取り組めますし、現在でも稼いでいくことは可能です。
しかし、長期的に稼いでいけるか?となると話は変わってきます。
ここではせどりが長期的に稼いでいくことが難しい理由を3つ、お伝えしていきます。
リサーチ地獄に追われて時間がなくなる
せどりで扱う商品の多くが、販売価格や仕入れ値が変動し安定しません。
そのため仕入れ時に利益が出ていても、1ヵ月したら赤字になってしまった・・・というケースも少なくないです。
また利益が出る商品を見つけたとしても、仕入れ先の在庫がないということもあります。
上記のようなことから、せどりでは安定して商品が販売できないのでリサーチ地獄に陥ってしまい、1日10時間ずっとリサーチをしていたということも起こってきます。
せどりは他にも納品作業などあるので、ものすごく時間を使うことになるのです。
世間からの目も厳しく転売禁止店舗が増えている
せどりについては最近では世間の目も厳しく、転売を禁止する店舗やお一人様〇点限りなど、購入制限を設けている店舗もあります。

X(旧Twitter)を見ても、せどりに対してあまり良いイメージを持っていない人が多いです。
せどりとかいうなんかセコいことしてる人間は気持ち悪いし軽蔑してる
— 九条 (@sorairo2200) April 26, 2023
上記以外にもせどりや転売対策を行う店舗が増えており、その傾向は今後益々加速していくと思われます。
そのため仕入れ対象の店舗が減っていき、稼いでいくことが難しくなるかもしれません。
アカウント停止になり積み上げてきたものが一瞬で吹き飛ぶ可能性がある
amazonが販路の場合、真贋調査が入る可能性があります。
真贋調査とはamazonからの緊急調査のことで、「偽物を販売していませんか?」など商品の仕入れ先を調査されます。
この調査は拒否できないので必ず対処する必要があるのですが、クリアするにはamazonから求められる書類を提出する必要があります。
その中の一つに、
「仕入れ先からの請求書」
を提出する必要があるのですが、せどりの場合これを提出することができず、真贋調査が来た時点でアカウント停止のリスクが一気に高まります。
アカウント停止になれば販売停止はもちろんのこと、売上の入金もストップされてしまいます。
そのため積み上げてきたものが一瞬にして無くなってしまう恐れもあるのです。
真贋調査は正しく対応すればクリアはできます。
しかし、せどりではクリアする難易度は一気に上がってしまうのです。
最後に
ここまでせどりは初心者の方でも取り組めることをお伝えしてきました。
今でもせどりで稼いでいる方はいらっしゃいますし、それは本当に素晴らしいことです。
ただせどりは稼げば稼ぐほど時間が無くなるビジネスモデルです。
そういった意味では、利益が積み上がるビジネスモデルのメーカー仕入れにチャレンジしてみるのも一つの手だと感じます。
今回の記事を読んでいただき、一人でも多くの方に物販にチャレンジしていただきたいですし、自分の望んでいる未来を掴んでほしいと思います!
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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