個人事業主としてせどりを始める際、様々な疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
特に初めての副業の場合、せどりの具体的なノウハウはもちろん、開業届、確定申告、古物商許可なども気になるでしょう。
そこで、初めて個人事業主となってせどりを行う場合の具体的方法を解説します。
稼げるかどうかは別として、個人事業主でもすぐにせどりを開始することができます。
会社員の副業など、せどりに興味のある方は最後までご覧ください。
目次
副業・個人事業主でもせどりは簡単に始められる
冒頭でもお伝えしましたが、個人事業主でもせどりは十分できます。
稼げるかどうかは別の話になりますが、始めようと思えば、誰でもすぐに始められます。
- 商品を安く仕入れて高く売るだけのシンプルなビジネスモデルである
- 近所の実店舗やネットショップの仕入れは誰でもできる
- amazon、メルカリなどお馴染みのプラットフォームで商品を販売することができる
- パソコン1台でできるので、在宅で作業できる
- 24時間好きな時間で作業できる
- 倉庫を用意する必要はない(特にamazon)
- 販路の出品アカウントを開設すれば始められるので、開始準備が簡単
- 個人事業主でも融資は受けられる
そのため、開業届を出したばかりの個人事業主の方もたくさん取り組んでいます。
実際に、月利5万円程度の副収入であれば難しくないでしょう。
という方は、以下の記事をご覧ください。
せどりを始める前に個人事業主が準備する4つのこと
個人事業主がせどりを始める前に準備することを4点お伝えします。
せどりを開始する時点で立派な個人事業主となるので、開業届と青色申告承認申請書は税務署に提出して、必要なものを揃えるようにしましょう。
開業届と青色申告承認申請書を提出する
開業届がなくてもせどりはできますが、翌年確定申告することを考えた場合、必ず開業届と青色申告承認申請書を提出した方がいいです。
開業届と青色申告承認申請書を提出しておけば、事業所得として確定申告ができるので、以下のようなメリットが出てきます。
- 青色申告特別控除ができる
- 給与所得、不動産所得などの損益通算が可能
- 青色事業専従者給与が使える(家族の給与を経費計上できる)
- 赤字を3年間繰り越せる
- 30万円未満の少額減価償却資産の一括経費計上ができる
また、屋号でビジネス用の銀行口座を開設するには開業届が必要です。
※楽天銀行ホームページより抜粋
あくまで一例ですが、楽天銀行のビジネス用口座も、開業届が必要です。
後述するように、個人事業主の方は、事業資金を適切に管理するためにもビジネス用の口座を作ることがおすすめです。
以上のことから、開業届と青色申告承認申請書は必ず最寄りの税務署に提出しましょう。
という心配をする人も多いですが、基本的に開業届が勤務先の会社にバレることはあり得ないのでご安心ください。
なお、副業禁止の会社に勤めている方は、副業がバレないか心配かと思います。
気になる方は、以下の記事をご覧ください。
中古品の販売の場合は古物商許可証を取得する
せどりを始めるなら、古物商許可は取得した方がいいでしょう。
せどりの場合は中古品を販売する機会が増えます。
また、新品だと思っても古物営業法上は中古品に該当することもあります。
例えば、メルカリなどで「新品・未使用・未開封」の商品を仕入れて販売する場合も、古物営業法上は中古品になります。
一度消費者の手に渡ってしまえば、中古品の扱いになってしまうためです。
後述するメーカー仕入れのように、メーカーから直接新品を仕入れる場合は古物商は不要ですが、せどりでは古物商許可証を取得しておきましょう。
せどりで必要なものを準備する
せどりを開始する前に、必要なものを準備しましょう。
とはいえ、何も特別なものはありません。
最悪、何も準備しなくても、amazonやメルカリなどの出品アカウントがあれば始められますが、以下のものは準備しておくといいでしょう。
- 50万円以上の資金
- パソコン(作業がストレスにならないスペック)
- 光回線
- Google Chrome
- 物販専用の銀行口座とクレジットカード
- クラウドの会計ソフト
- プリンター
- 梱包資材一式
特に持っておいた方がいいのが、物販専用の銀行口座とクレジットカードです。
どちらもプライベート用と分けて作成した方が管理が楽になります。
クレジットカードに関しては、なるべく限度枠が大きいカードを作りましょう。
しかし、無理な仕入れをして支払いが滞ることは、ブラックリスト入りの恐れがあるので注意してください。
また、楽天カードについては、せどり目的の利用が禁止されているので気を付けましょう。
準備物について詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
せどりの販路を決めて出品アカウントを作成する
準備物が揃ったら、次はせどりの販路を決めて、出品アカウントを作成しましょう。
せどりを実践している多くの方は、amazonとメルカリ、ヤフオクなどを販路としています。
おすすめは、amazonを主な販路として、予備としてメルカリやヤフオクのアカウントを持っておくことです。
amazonとメルカリで比較すると、次の点でamazonの方が圧倒的におすすめだからです。
- amazonの方が継続的な商品の出品ができる
- amazonの方が商品発送やお客様対応が圧倒的に楽
- amazonの方が保管場所を用意しておく必要がない
- amazonは商品ページの作成が不要
- 送料・手数料もamazonの方が安い場合が多い
ただ、amazonで商品が売れない場合は、メルカリやヤフオクで販売することがあるので、アカウントは作成しておいた方がいいでしょう。
また、商品によってはamazonで出品できなかったり、メルカリやヤフオクの方が相性が良かったりすることもあります。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
個人事業主がせどりを実践する4STEP
必要なものが揃ったら、早速せどりを開始していきましょう。
せどりのやり方を順番に解説します。
【STEP1】せどりの仕入れ先を決める
せどりで重要なのは、商品の仕入れです。仕入れができなければ、そもそも販売ができません。
せどりの仕入れ先については、以下のように多岐に渡ります。
- ブックオフやドン・キホーテなどの実店舗仕入れ(店舗せどり)
- メルカリや各店舗のオンラインショップなどからの仕入れ(電脳せどり)
- アリババなどから中国輸入商品の仕入れ
- amazon.comやeBayなど並行輸入品の仕入れ
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
ただし、最近は実店舗、オンラインショップともにせどり、転売目的の仕入れを禁止している店舗が多いので注意してください。
例えば、オンラインショップの仕入れでも、転売禁止サイトはたくさんあります。
【STEP2】儲かる商品をリサーチする
仕入れ先をいくつか決めたら、実際に儲かる商品をリサーチします。
amazon販売する際、儲かる商品をリサーチする際は次のツールは用意しておくと効率的に儲かる商品が見つかります。
Keepa・キーゾン |
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アマサーチ |
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ショッピングリサーチャー |
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Keepa・キーゾン、ショッピングリサーチャーについては以下の記事も参考にしてください。
ツールを導入したあとは、具体的に儲かる商品をリサーチします。
EC STARs Lab.の松井さんが、ご自身の経験をもとに効率的なリサーチ方法を公開しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、メルカリを販路とする方は、松井さんがよく売れるものを公開しているので、参考にしてみてください。
【STEP3】商品を仕入れて販売する
商品を仕入れた後は、出品して販売します。
amazon販売の方は、基本的には発送作業やカスタマー対応を代行できて、保管場所が必要なくなるFBA納品をおすすめします。
FBA納品の手順については、以下の記事の「amazon FBA納品の手順5STEP」「amazon FBA納品6つの注意点」をご覧ください。
amazonではFBAの他、自分でお客様に発送する自己発送も可能ですが、発送作業が面倒になる他、FBA出品より商品が売れにくいので、あまりおすすめしません。
送料・手数料を考えても大きな差がないことが多く、コスパを考えたらFBA出品の方がいいです。
FBAで出品できない商品や、返品リスクの高い高額商品以外は基本FBA出品としましょう。
なお、amazonでは出品後、ライバル出品者の販売価格に合わせて販売しないとなかなか商品が売れません。
そのため、自動的に価格改定をしてくれるプライスターというツールを導入しておくことをおすすめします。
メルカリで販売する方は、以下の記事の「メルカリで滞りなく転売するまでの8ステップ」をご覧ください。
先ほども簡単にお伝えしましたが、メルカリの場合は、写真撮影、商品タイトル、商品説明文の記載、値下げ交渉など顧客とのやり取りなど、面倒な作業が多いです・・・・・・。
【STEP4】売上・利益を売上管理表(管理帳簿)で管理する
せどりを始めたばかりは必要ないですが、ある程度扱う商品が増えてくると、売上管理表(管理帳簿)を使って売上・利益を管理することを強くおすすめします。
と感覚でせどりをしていると、お金の流れを把握できず、手元にお金が残らないなど資金繰りが苦しくなります。
お金の流れがわからなければ、根拠と自信を持って仕入れができなくなるので、販売機会を逃してしまう可能性もあるでしょう。
しっかりと在庫や売上、資金繰りを管理すれば、適正な仕入れ、適正な販売ができるようになります。
実際に、月利100万円以上の方は、売上の管理を徹底しています。
そこで、EC STARs Lab.で成果を出しているメンバーが愛用している、売上管理表を無料でプレゼントしています。
使い方や、効果的な活用方法を公開しているので、ぜひ管理帳簿を使ってみてください。
個人事業主であれば確定申告を確実に行うこと
副業の個人事業主の方がせどりを本格的に始めて、年間所得が20万円以上あれば、確定申告が必要となります。
年間の所得が20万円ということは、利益率が10~20%として年商100~200万円程度なので、あっという間に到達します。
また、副業所得が赤字の場合は、3年間の繰り越しができるので確定申告をした方が有利になります。
そのため、せどりを開始したら、個人事業主でも毎年確定申告が必要と考えていいでしょう。
せどりの確定申告の詳細は、以下の記事をご覧ください。
【実態】せどりは簡単に始められるが稼ぐことは難しい
ここまで、個人事業主のせどりの手順をお伝えしましたが、せどりで稼ぐことは簡単ではありません。
冒頭で、「稼げるかどうかは別として、個人事業主でもすぐにせどりを開始することができます」とお伝えしました。
せどりは簡単に始めることができますが、稼げるかどうかは別なのです。
実態として、せどりで会社を辞めて独立できるほど、長期的に稼いでいる人はごくわずかです。
実際には、会社を辞めて独立するには、月利40~50万円くらい必要ですが、そこまで到達することはかなり大変です。
- ライバル増加で商品が売りにくくなり価格競争が起きやすい
- 仕入れ先の在庫がなければリピート仕入れができない
- 1日10時間リサーチしないと利益が安定しない
- せどり目的の仕入れを禁止する店舗やネットショップが増えている
- amazonなど販路のアカウント閉鎖で突然無収入になる可能性がある
- 転売規制が進み、せどりがどんどん先細りしている
- 社会的に評判が悪い
このように、せどりはかなりデメリットが大きいと言えます。
詳しいことは、次の記事をご覧ください。
ちなみに、先ほど紹介した松井さんは、過去にせどりで月利40万円を達成しました。
と思った方もいるでしょうが、松井さんは1日10時間のリサーチ地獄とamazonアカウント閉鎖の恐怖で、肉体的・精神的に疲れ果ててしまいました。
現在、松井さんはせどりからは完全にやめてしまいました。
詳しいことは、次の記事をご覧ください。
せどりより安定的に月利を得られるメーカー仕入れの方がおすすめ
このように感じた方も少なくないかもしれません。
しかし、松井さんは、せどりから足を洗った後、メーカー仕入れという別のamazon物販で、作業時間を1/5~1/10に減らしながら月利60~100万円を達成しました。
メーカー仕入れとは、せどりや転売と違って、小売店や代理店から仕入れるのではなく、メーカーから直接商品を仕入れる手法です。
最上流仕入れになるので、最安値で商品の仕入れが可能です。
しかも、仕入れる商品は、メーカー保証の効いた新品です。
せどりのように不良品や偽物を販売してしまい、amazonアカウント閉鎖されるリスクはほとんどありません。
万が一商品に不具合があったとしても、メーカー保証が効いているので、すぐにメーカーが交換対応してくれます。
また、メーカーと交渉して、amazonの販売者を限定化して、適正価格を維持することができます。
せどりでは、価格競争が起きてもコントロールできませんし、売れている商品を追加仕入れしようとしても、在庫がなければできません。
メーカー仕入れの場合は、メーカーが生産を続けている限りは在庫があるので、メール1本でリピート仕入れができます。
そのため、せどりより遙かにメーカー仕入れの方が安定的に稼ぐことができます。
メーカー仕入れを実践した人は、次のように高い再現性を示しています。
メーカー仕入れ実践者のうち、約85%が月利10万円以上、半数が月利50万円以上、約30%が月利100万円以上を達成しています。
しかも、せどりよりも作業時間は1/5~1/10に減らして、安定した月利を実現しています。
他にもメーカー仕入れには、次のメリットがあります。
- 個人事業主でもメーカーと取引できる
- 古物商許可証を取得する必要がない
- 社会的に信用性が高い健全なビジネスなので規制される可能性が限りなく低い
メーカー仕入れというと、「個人事業主では難しいのではないか?」と思うかもしれませんが、個人事業主でも十分メーカーと取引できます。
証拠として、EC STARs Lab.の80%が個人事業主です。
メーカー仕入れに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、個人事業主がせどりを始める具体的方法について詳しく解説しました。
せどりは、個人事業主でも簡単に始めることができますが、稼げるかどうかは話は別です。
常に儲かる商品を見つけないと安定的に稼ぐことはできませんし、安定的な仕入れもできません。
せどりだけでなく、安定的に稼ぐことができるメーカー仕入れも視野に入れて、自分に合った方法を選ぶといいでしょう。
せどりも、メーカー仕入れも個人事業主でも問題なく取り組めます。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
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