こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazon物販を行ううえで、カートボックスが取れるかどうかは売上に大きく左右されます。
思ったようにカートが取れず、思うように売れ行きが伸びないという相談を多く受けますが、カート獲得できない原因にはパターンがあります。
そこで今回は、amazonのカートが取れないよくある事例と、獲得率を上げるための対策について解説します。
amazonのカートボックスについて理解することが前提となりますが、カートが取れずに悩んでいる方は最後までご覧ください。
目次
【おさらい】amazonのカートボックス獲得条件
amazonのカートボックスを獲得するには、まずは獲得条件を理解することが重要です。
おさらいとして、カートボックスの獲得条件を列挙すると、以下の通りです。
獲得条件 | 重要度 |
大口出品 | ★★★★★(必須) |
FBA出荷 | ★★★★★ |
販売価格(最安値の価格) | ★★★★ |
配送スピード | ★★★★ |
ストア評価 | ★★ |
在庫を切らさない | ★★ |
簡単に言えば、カートの獲得率が低い場合は、上記のいずれかを改善することが必要になってきます。
以下の記事には、カートボックスの仕組み、上記のカート獲得条件の詳細、獲得率を調べる方法について詳しく紹介しています。
上記の記事内容を理解したうえで、本記事をご覧になると、よりカート獲得に対する理解度が深まるでしょう。
amazonのカートが取れない5つの事例と対策
以上のことを踏まえて、amazonのカートが取れないよくある事例と獲得率を上げるための対策について解説します。
カートが取れない場合の原因としては、上記のカート獲得条件を満たしているかどうかを確認する必要があります。
一つひとつ確認して、考えられる原因がわかったら以下のように対策してください。
【事例①】amazon本体が販売している
FBA出荷で販売価格が最安値にも関わらずカートが取れない場合、amazon本体が販売している可能性があります。
出荷条件でカートの取れやすさを順番で示すと、以下のようになります。
amazon本体からの信用度はどんなセラーよりも強いので、どうやっても勝てません。
そのため、リサーチ段階でamazon本体が販売している商品は避けることが前提となります。
しかし、あなたがamazonに出品した後にamazon本体が参入してくる場合もあるのが厄介なところです(;^_^A
以下、リサーチ段階でamazon本体が販売していた場合と、途中からamazon本体に参入された場合に分けて解説します。
【対策①】リサーチ段階でamazon本体が販売していた場合
リサーチ時に、amazon本体が販売しているかどうかを確認する方法は難しくありません。
amazon本体が販売している場合、以下のように「出荷元」「販売元」ともに「Amazon.co.jp」となっています。
また、Keepaでリサーチしていると、グラフが以下のようにオレンジで塗りつぶされています。
リサーチ時にamazon本体が販売していることを確認できたら、その商品の仕入れは避けるようにしましょう。
しかし、メーカーから商品を直接仕入れる場合は、以下の記事のようにメーカー交渉次第ではamazonが参入しても大丈夫な場合があります。
基本的には仕入れを避けるのが基本ですが、信頼関係を構築したメーカー商品の場合は、以下の記事のケースもあります。参考までにご覧ください。
【対策②】出品後にamazon本体が参入した場合
多くの人が頭を悩ますのが、amazon出品後にamazon本体が参入してきた場合ですが、対策はせどり・転売とメーカー仕入れで変わってきます。
せどり・転売の場合は、amazon本体参入の対策としてできることが限定的です。
具体的な対策の1つは、amazon本体が在庫切れのときを狙って仕入れることです。
カート獲得条件には、「在庫を残している」こともありますから、例えamazon本体でも在庫を切らせば弱くなります。
そのときを狙って仕入れるのです。しかし、amazon本体が再び在庫を仕入れることになれば再度カートは取りにくくなります。
そのため、一時的な方法ですし、安全な方法とは言えないのでおすすめしません。無理をすれば過剰在庫のリスクを伴います。
2つ目は、他のFBAセラーが、販売価格など獲得条件がほぼ一緒なのにamazon本体よりもカート獲得している場合です。商品によっては起こり得ます。
しかし、「amazon本体は最強」ということが前提なので、かなり稀な現象です。
あとは、泣く泣く販売価格を下げるくらいしか方法はありません……。
一方、メーカーから直接仕入れている商品の場合は、せどり・転売以上に建設的な方法があります。
メーカーにamazon本体と契約しないように交渉するか、amazonに商品を流している卸問屋を探してもらうことができるためです。
具体的には、以下の記事に詳しく紹介していますので、メーカー仕入れをやっている方は参考にしてください^^
【事例②】自社出荷のセラーにカート獲得率で負ける
基本的には、カート獲得には自社出荷よりFBA出荷の方が、プライムマークや配送スピードの観点で圧倒的に有利です。
しかし、自社出荷であっても上記のようにプライムマークの付いているマケプレプライムであれば話は別で、FBA出荷とほぼ同等の扱いです。
マケプレプライムで自社出荷している出品者は、amazonから優良出品者と認められているためです。
そのため、マケプレプライム出品者がいれば、カート獲得率はFBA出荷と同様と考えて仕入れ判断するようにしてください。
やや中上級者向きですが、マケプレプライムについては以下の記事を参考にしてください。
【事例③】amazonポイントを含めたら最安値になっていない
カートを獲得するには、販売価格を最安値に合わせることが重要ですが、これはamazonポイントを含めた話です。
例えばライバルセラーの価格が上図のようになっている場合、販売価格は4,500円となっていますが、amazonポイントが225ポイントとなっています。
この場合、実質の販売価格は4,275円となります。
この場合、あなたの販売価格が4,500円であると販売価格で負けてしまうため、カートが取れなくなってしまいます。
【対策】プライスターでポイントを含めた価格で自動追従する
このような販売価格の設定間違いについては、基本的にはプライスターを使えば悩まされることはありません。
プライスターは、ライバルの販売価格に自動追従できるツールですが、amazonポイントを含めた価格で追従するか、含めずに追従するか選択できます。
もしプライスターでポイントを含めた価格で自動追従できていない場合は、設定を見直してみてください。
【注意】無駄な価格競争はやめる
対策というよりは注意なのですが、販売価格については、無駄な価格競争はしないように注意しましょう。
販売価格を安くすれば高い確率でカート獲得率は上がりますが、プライスターは多くの出品者が使っているのであっという間に追従されます。
その結果、値下げ合戦が発生し、最悪価格破壊といったことになりかねません。
特にメーカー仕入れの場合は、メーカーからの信頼も失いますし、そもそも価格競争が起きないように対策することが可能です。
また、最悪価格破壊が起きても、販売価格を戻すこともできます。
せどりや転売の場合は、価格競争が起きても打ち手がありませんが、メーカー仕入れであればライバルセラーが価格を下げても、様子見して価格調整をしましょう。
【事例④】ストア評価がゼロもしくは悪い評価
カート獲得率の改善には、ある程度のストア評価数と高い評価が求められます。
amazon物販初心者の場合は必ずストア評価ゼロから始まりますが、どうしてもカート獲得では不利になります。
また、評価数が増えてもストア評価が悪いと、カート獲得ができず、そればかりかアカウント停止・閉鎖のリスクも高まります。
【対策①】高いストア評価をもらえるように努める
カート獲得、アカウント停止・閉鎖の防止の観点から高いストア評価をもらえるように努めることが重要です。
しかし、購入者からストア評価をもらえる割合は「30~50個販売して1つ」と言われています。
そのため、販売実績の少ないamazon物販初心者の方は評価数が少ないので不安に感じることと思います。
しかし、健全に運営していれば焦らなくても高いストア評価を得られるようになります。
高いストア評価を得る具体的な方法や対策については、以下の記事を参考にしてください。
【対策②】ポイントを含めて販売価格を一時的に下げる
いくら健全にamazon物販をしても、なかなかストア評価が得られない場合は、一時的に販売価格を下げるという手もあります。
先にお伝えしたように無駄な価格競争は避けるべきですが、どうしてもカートが取れない商品については一時的な値下げが必要な場合もあります。
しかし、あくまでも”一時的”であって、ずっと低い販売価格を続けるわけではありません。
カートが取れる状態になったらライバルセラーの販売価格に戻してください。それでカート獲得率が高いままであれば、そのままで大丈夫です。
商品の売れ行きも良くなるので、結果的にストア評価も得られやすくなります。
この点については、以下の記事にも詳しく紹介しています。
【対策③】理不尽な悪いストア評価を削除依頼する
どんなに健全に運営していても、理不尽に悪いストア評価を付けてくる購入者もいます。
- 明らかな悪意を持ったストア評価
- amazon側の問題によって付けられた悪いストア評価
- カスタマーレビューと誤って付けられた悪いストア評価
このようなストア評価の場合は、amazon側に削除依頼をすることができます。
ストア評価を削除できる条件や、削除依頼の方法については、以下の記事をご覧ください。
【事例⑤】カート獲得率が0%だが原因不明
カート獲得条件を満たしているはずなのに、カート獲得率が0%になっている場合があります。
0%までいかなくても、ライバルセラーの数の割には明らかにカートが取れていないこともあります。
明らかに異常値ですが、実際に商品が売れていなければ、セラーセントラルの画面上の数字がおかしいわけではありません。
この場合は、amazonに問い合わせることで改善する場合があります。
販売価格を下げたり、ポイントを付与したりする前に試してみてください。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、amazonのカートが取れない主な事例と獲得率を上げるための対策について解説しました。
amazon物販ではカート獲得率は重要なので、カートが取れないと焦ることがあるかもしれません。
しかし、本記事でお伝えしたように原因を場合分けして対策を実行することで、徐々にカートは取れるようになってきます。
amazon物販初心者の方はストア評価が少ないので不安に思うかもしれませんが、地道に対応することで必ず道は開けます。
カートを取るために無駄な価格競争は避けるようにしましょう。
本記事でお伝えしたことを参考に、カート獲得率を上げて売上を伸ばしていきましょう。
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