以前から物販ビジネスで起業したいと考える人は多かったですが、ここ数年、在宅副業が容易になった背景もあってますます増えています。
物販をやっていない人で、このようなことを言う方も多いですが、決してそんなはありません。
その証拠に、EC STARs Labのメンバーは、メーカ-仕入れという物販の1つに取り組むことで、次のような成果が出ています。
- 84.48%が月利10万円以上達成
- 50%が月利50万円以上達成
- 29.31%が月利100万円以上達成
これだけの成果が出ているので、今では会社を辞めて起業している人も少なくありません。
そこで、今回は物販で起業する為に必要なものや成功への道筋について解説します。
物販で起業したいと考えている人は最後までご覧ください。
物販で起業するための必要なもの12選
物販で起業するための必要な準備について解説しますが、そもそも特別なものを用意する必要はありません。
おそらくすでに持っているものがあれば、そのまま使用することで問題ありません。
もし不足するようであれば揃えておきましょう。
下記の動画も参考になりますので、合わせてご覧ください^^
最低50万円の資金
物販ビジネスは仕入れが発生するので0円で起業することはできず、最低でも50万円程度の初期資金を用意しておくことをおすすめします。
初心者の方は、まずは月利10万円程度を目指す方が多いのですが、月利10万円を達成するなら50万円程度の資金が必要であるためです。
例えば商品の利益率を10%とした場合、月利10万円を達成するのであれば、月商100万円が必要です。
販路をamazonとした場合、販売手数料やFBA関係の手数料で売上の40%程度かかるとすれば、ちょうど仕入れ資金が50万円が必要であることがわかります。
実際には利益率は15~25%程度、amazon関係の手数料は20~25%程度のことが大半ですが、保守的に算出した目安と考えてください。
あとは、物販で得た利益を仕入れに使うことで、複利計算的に利益を積み上げることが可能になります。
特にせどりではクレジットカードを使って資金繰りを良くして、50万円も初期資金は必要ないと考える方も多いでしょう。
しかし、クレジットカードの場合、思った以上に商品が売れずに翌月の支払いができないとブラックリスト入りするので、最低限の資金はあった方がリスクは抑えられます。
こういうケースもあるので、特に起業初期の方はクレジットカードで無理な仕入れをしない方がいいでしょう。
特に後述するおすすめの物販であるメーカー仕入れでは、最初は現金先払いを求められることが大半なので、ますます初期資金の必要性は高くなります。
物販を少し勉強した方なら、このように考えたかもしれません。
しかし、基本的に無在庫転売は以下のデメリットやリスクがあり、販売者、消費者ともに不利益を被りやすいのでおすすめしません。
- 商品の発送が遅れやすい
- 検品の時間がない
- amazon FBAが使えない
- メルカリやラクマ、ヤフオクでは無在庫転売は禁止
- amazonではアカウント閉鎖リスクが高い
- お客様からクレームが発生しやすい
無在庫転売については、以下の記事をご覧ください。
ただし、やや中級者以上の方向きですが、数万~数十万円程度の高額商品の場合は、有在庫のリスクが大きくなるので無在庫で少量販売の検討の余地はあるかもしれません。
また、後述する物販クラウドファンディングについては、支援を得てからリターンを発送する仕組みなので無在庫での販売が前提となります。
開業届&青色申告承認申請書
物販に限らず、起業全般で言える話になりますが、副業でも開業届と青色申告承認申請書は用意して税務署に提出するようにしましょう。
開業届を提出しなくても起業はできますが、確定申告をするうえで青色申告ができて、節税上のメリットが大きいためです。
- 青色申告特別控除(10~65万円)が受けられる
- 赤字を3年間繰り越せる
- 家族に仕事を手伝ってもらった際の給与を経費計上できる
- 給与所得、不動産所得などの損益通算が可能になる
- 30万円未満の少額減価償却資産の一括経費計上ができる
※確定申告については、以下の記事が参考になりますが、詳細は最寄りの税理士に確認してください。
また、節税面だけでなく、開業届を出しておけば、個人ではなく屋号で銀行口座を新しく開設することも可能です。
収入に関わらず、社会保険の扶養から外れる可能性があるなどデメリットもありますが、起業して大きく稼ぎたいなら必ず開業届は提出しておきましょう。
副業中の方は、開業届で会社にバレることがないのでご安心ください。
詳細は以下の記事をご覧ください。
パソコン
物販ビジネスで起業するのであれば、パソコンは必須です。スマホやタブレットで作業はできなくもないですが、作業効率を考えればパソコンは欠かせません。
どちらかというと、特に自宅中心で作業する人は処理速度の速いデスクトップがおすすめですが、以下のように特別な仕様は必要ありません。
OS | WindowsでもMacでも可 |
CPU | core i7以上 |
メモリ | 8GB以上 |
記録媒体 | SSD |
モニター | 21.5×2台 |
モニターを複数推奨しているのは、複数のブラウザを同時に立ち上げた方が作業効率が良くなるためです。
もし、上記の仕様を満たしていない古いパソコンなら、投資と思って購入しましょう。
稼ぐ効率が変わってきますし、作業中のストレスもありません。
おすすめは、マウスコンピューター製が比較的安く、良いスペックのパソコンが多いのでおすすめです。
24時間365日対応の充実したサポートですし、修理に出す際は4日以内で対応してくれます。
光回線
ネット回線については、通信速度や安定性を考えたら光回線がおすすめです。
ポケットWi-Fiのような速度制限があり、通信速度が遅い回線はおすすめしません。
本格的に物販ビジネスで稼ぐ場合、同時に複数のブラウザを立ち上げることになるので、回線品質で作業効率や快適性に膨大な差が出ます。
なお、近所のカフェなど外で作業する際は、無料Wi-Fiは、悪意のある第三者に情報が盗まれる可能性があるので、利用を避けるようにしてください。
Google Chrome
パソコンのブラウザは、基本的に処理速度が速くてストレスのないGoogle Chromeを利用しましょう。
特にamazon物販ビジネスでは、Google Chromeの拡張機能を利用する機会が多いためです。
まだGoogleのアカウントを持っていない方は作成しておきましょう。
物販専用の銀行口座とクレジットカード
物販ビジネスに限らず、起業する際はクレジットカードと銀行口座については、極力個人用とビジネス用に分けて使用してください。
個人用とビジネス用を混同して使うと、管理がとても大変になります。
銀行口座のおすすめは、わざわざ銀行に行かなくてもネット上で取引できる楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行などをおすすめします。
クレジットカードについては、後述するようにせどり、転売目的の購入を禁止している楽天カードは大量仕入れができない点に注意してください。
また、利用限度額が大きいカードがおすすめですが、あまり無理な仕入れをして支払いが滞るとブラックリスト入りするので気を付けましょう。
なお、クレジットカードを新しく用意する際は、「A8.net」のセルフバックなど自己アフィリエイト活用すると報酬額がもらえるので、少しお得です。
クラウドの会計ソフト
起業したら必ず確定申告をしないといけません。
会計ソフトについては、インターネット上で処理できるクラウドの会計ソフトがおすすめです。
外出先でスマホを使って入力できますし、万が一パソコンが壊れてもデータが消失しません。
記帳を外注化する際も、クラウドの方が自分でもログインしてタイムラグなしで帳簿を確認できます。
- 弥生会計
- freee
- マネーフォワード
このあたりを使うといいでしょう。
販売先の出品アカウント
物販をする場合は、利用する販路の出品アカウントはすべて開設することが必要です。
amazonであればamazon出品アカウント、メルカリであればメルカリの出品用アカウントが必須となります。
多くのプラットフォームでは、購入者用アカウントと出品者用アカウントは別である点に注意してください。
例えば普段amazonで買い物している人が、初めてamazon物販をするならamazonの出品アカウントが必要になります。
amazonの出品用アカウント作成については、以下の記事をご覧ください。
プリンター
物販ビジネスで起業する際も、以下のようにプリンターを利用する機会が地味にあります。
物販と関係のないものもありますが、次のようにプリンターを幅広く利用します。
- amazon FBA利用時のラベル貼り(商品ラベル、配送ラベル、要期限管理商品ラベル、危険物ラベル、重量超過ラベル)
- amazonの真贋調査対応
- 確定申告
- 帳簿管理
- 融資や補助金の申請
- メーカーとの書類のやり取り(メーカー仕入れのみ)
これらの作業でわざわざコンビニのコピー機を利用しては非効率的なので、なるべくプリンターは用意しておきましょう。
少なくともamazon物販でFBA利用する際は、ラベル貼りの作業でプリンターは必須になります。
また、amazon物販の場合は用途に応じたラベルシールを用意するようにしてください。
基本的にA4用紙が使えて、カラー印刷が使えるプリンターであれば問題ないので、1~2万円程度のプリンターで十分でしょう。
もし、どのプリンターが良いか迷ったら以下の記事を参考にしてください。
梱包資材一式
物販では、お客様への商品発送の際や、amazon FBA倉庫に仕入れた商品を一式納品する際に、以下の梱包資材が必要になります。
すぐに必要というよりは、足りなければ必要に応じて用意することで問題ありませんが、ダンボールなどはあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
ただし、販路によってルールがあるので、ルールを遵守したものを用意してください。
例えば、amazon FBA発送する際は以下のものをあらかじめ用意しておくと便利です。
- ダンボール
- プチプチなどの緩衝材
- OPP袋
- 白いテープ
- カッター、はさみ
- 商品ラベル、配送ラベルなどのラベル類
詳細については、以下の記事をご覧ください。
また、FBA発送用のダンボールの規定サイズと、選び方については以下の記事を参考にしてください。
なお、販路がメルカリの場合は、メルカリ用の梱包資材が販売されているので参考にしてください。
【せどりのみ】古物商許可証
中古せどりを行う場合は、古物商許可証を取得して古物営業法を遵守するようにしてください。
という方もいますが、古物営業法上、メルカリやヤフオクのように1度でも消費者に渡った商品は古物扱いになるので注意してください。
もちろん、ブックオフなどリサイクルショップなどから仕入れる場合も古物商許可は必要です。
ただし、小売店や代理店の実店舗から新品未開封の商品を仕入れたり、メーカーから直接仕入れたりする場合は消費者に渡っていないので古物扱いになりません。
そのため、古物商許可は不要になります。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
【メーカー仕入れのみ】メーカーと連絡する際に必要なもの
メーカー仕入れやOEM販売など、メーカーと直接取引するタイプの物販ビジネスでは、以下のメーカーと連絡する際に必要なものも必要です(せどりの場合は不要です)。
必要なもの | 重要度 |
独自ドメインのメールアドレス | ☆☆☆☆☆ |
名刺 | ☆☆☆☆☆ |
固定電話 | ☆☆☆ |
eFAX | ☆☆ |
会社概要もしくはホームページ | ☆☆☆☆ |
詳細は、以下の記事で詳しく紹介されているので参考にしてください。
物販で起業するために必要な人材や仲間
物販ビジネスは1人でも在宅でも起業できるところが魅力ですが、次の人材や仲間がいた方が心強いです。
どんな職種で起業する際にも言えることですが、1人でできるビジネスでも協力者がいる方がビジネスが何倍も加速します。
物販のコンサルタント、スクール講師
独学か、誰かコンサルタントにサポートしてもらうかは、物販ビジネスに限らず多くの起業家が悩むところです。
しかし、起業して大きく稼ぎたいのであれば独学では限界があり、コンサルタントやスクール講師のサポートが不可欠です。
と考える人もいるでしょうが、実際に独学で起業しても様々な疑問点や不安な点が出てきます。
また、他の起業でも言える話ですが、物販では間違った方法で実践しても成果は出ません。
つまり、実践しながらPDCAを回して改善しなければいけないのですが、間違いに気付かなければそもそも改善ができません。
しかもネットの情報やSNS、YouTube、情報商材はすでに今では通用しない古いノウハウも多く紹介されているので、正しく実践するのが難しいのです。
月利5~10万円程度であれば独学でも達成できるかもしれませんが、会社を辞めて本格的に起業するなら、独学ではほぼ不可能でしょう。
その点、コンサルタントがいれば自分に合った正しい最新の方法を教えてくれて、間違っていれば軌道修正できるようにサポートしてくれます。
自己投資額を回収することが前提になりますが、起業初期なら自己流ではなくまずは誰かに教えてもらって正しくノウハウ・スキルを身につけましょう。
自己流は事故流という言葉もあるくらいなので・・・・・・。
このあたりは、EC STARs Labの松井さんが詳しく体験談を解説してくれているので、良かったらご覧ください。
ただ、コンサルタントを選べば大丈夫かと言われれば、決してそんなことはありません。
残念ながら、起業すればどの業界にも詐欺的、サポートが手薄、無能なコンサルが存在します。
そんな人にお金を払っても成果が出ることはなく、無駄に支出を増やすだけです。
自己投資は事故投資になりかねない点に注意してください。
正しいコンサル、スクール選びのポイントについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、特に起業初期の方は参考にしてください。
ただ、どんなに良いコンサルタント、スクールに出会えたとしても、自ら主体的に実践し、継続しなければ成果は出ないということは忘れないでください。
物販ビジネスの起業仲間
というのも、とてもよく聞く話ですが物販ビジネスでも例外ではありません。
孤独な環境で物販ビジネスをするより、身近に仲間がいた方が成功スピードは一気に早くなるのは事実です。
一緒に同じ目標・価値観を持った仲間がいた方が切磋琢磨できてモチベーションは維持できますし、有益な情報が得られることが多いためです。
起業して成功したいなら、成功できる環境に身を置いたり、付き合う人を変えたりすることも大切です。
物販コミュニティの1つであるEC STARs Labについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
税理士
起業したら毎年行わないといけない確定申告については、税理士に依頼すると費用はかかりますが、手間を大きく省けます。
また、自分で確定申告するよりも、間違って税金を払いすぎることもありませんし、逆に過少申告で追徴課税されることもなくなります。
特に物販は仕入れが発生するビジネスなので、会計処理が複雑になりがちです。
年商500万円以下の起業初期段階であれば、会計ソフトを使用しながら自分で確定申告してもそんなに大変ではないかもしれません。
しかし、物販で年商500万円というのは、副業でもあっという間に到達する数字です。
そのため、早めに税理士を探しておいた方がいいでしょう。
EC STARs LABでは、物販全般に詳しい税理士を紹介できます。
せどりだけではない! 物販の主な種類・特徴とおすすめの物販
物販は「商品を安く仕入れて高く販売する」という、非常にシンプルな商売の基本的構造なので、初心者の方でも取り組みやすいです。
ただ、物販といっても様々あり、どれを選ぶかによって個々の向き不向きや収益は大きく違ってくる点は覚えておいてください。
物販ビジネスの主な12個の種類
物販ビジネスと一言言っても、仕入れ先や販売方法などによって違いがあり、以下のように主に12個の種類に分類できます。
①国内電脳せどり | メルカリ、Amazon、楽天、卸仕入れサイトなどから商品を仕入れてamazonやメルカリなどで転売する。 |
②国内店舗せどり | ブックオフ、セカンドストリート、ドン・キホーテなどの実店舗から商品を仕入れてamazonやメルカリなどで転売する。 |
③欧米輸入ビジネス | アメリカのamazon(amazon.com)やeBayなどから主に並行輸入品を仕入れてamazonなどに転売する。並行輸入品なので品質などのリスクが高い。 |
④中国輸入ビジネス | アリババなどから商品を仕入れてamazonなどに転売する。品質上のリスクが高い。 |
⑤輸出ビジネス | 国内で仕入れた商品をeBay、amazon.comなどに転売する。 |
⑥国内メーカー仕入れ | 国内メーカーと取引して直接商品を仕入れてamazonで販売する。EC STARs Labのメンバーが主に取り組んでいるのがメーカー仕入れ。詳細は中村さんの著書参照。 |
⑦海外メーカー仕入れ | 海外メーカ-と取引して直接商品を仕入れてamazonで販売する。EC STARs Labでも実践者が多く、輸入ビジネス経験者は特に取り組みやすい。詳細は中村さんの著書参照。 |
⑧国内OEM販売 | 国内のメーカーを生産委託先として、自社でオリジナルブランド商品を販売する。国内メーカー仕入れ実践者向きだがライバルは非常に少ない。国内メーカーの技術力を活かすので品質・信頼性が抜群。詳細は中村さんの著書参照。 |
⑨中国輸入の簡易OEM | 中国の工場に生産委託して自社オリジナルブランド商品を販売する。参入者が多く、通常の中国輸入ビジネスと変わらないくらい競争が激化している。品質上のリスクは高い。 |
⑩国産品のクラウドファンディング | PRとテストマーケティング目的で、国内メーカーの新商品をクラウドファンディング市場で独占販売する。国内メーカー仕入れ実践者向き。詳細は中村さんの著書参照。 |
⑪輸入品のクラウドファンディング | PRとテストマーケティング目的で、海外メーカーの日本未発売商品をクラウドファンディング市場で独占販売する。 |
⑫ハンドメイド作家 | 自分で材料を仕入れて商品を作り、メルカリや自社ECサイト(BASE、minneなど)などで生産・販売する。手先が器用で物作りが好きな人向き。 |
12個の分類のうち、①~⑤は一般的に「せどり」「転売」と呼ばれ、比較的よく知られた手法です。
後述するように超レッドオーシャンになっている点と、せどり、転売を排除する動きが強化されている点が問題です。
⑥⑦のメーカー仕入れについては、主にEC STARs Labのメンバーが取り組んでいる方法で、冒頭で示した円グラフは、メーカー仕入れの実績です。
⑧~⑪のOEM販売やクラウドファンディングは、独占的に商品を販売できますし、魅力的な手法の1つです。
しかし、仕入れだけでなく、販促・マーケティングのノウハウ・スキルも必要なので、やや中上級者向きです。
ただ、メーカー仕入れ経験者がステップアップするには、とてもおすすめの物販ビジネスです。
中国輸入の簡易OEMは比較的取り組みやすいですが、非常にライバルが多く、商品の品質にも不安があるのでおすすめしません。
⑫のハンドメイド作家は、自分で商品を作って生産するので、他の物販ビジネスとは毛色が違います。
利益率は70%程度になりますが、手先が器用で物作りが好きな人など、起業する人を選ぶところがあるので本記事で詳細は割愛します。
せどり・転売の主な問題点
おそらく物販というと、上記①~⑤のせどり・転売を思い浮かべる方が大半でしょう。
せどりや転売は、初心者の方でも取り組みやすい反面、参入者が非常に多く、すでにレッド―シャンです。
しかも小売店などから商品を仕入れるビジネスモデルなので安定的な仕入れができず、しかも競合と差別化することが実質不可能な仕組みです。
そのため、高い割合で価格競争が起こり、仕入れた商品の販売価格が下落します。
場合によっては、下図のように目も当てられないくらいの価格破壊を起こします・・・・・・。
また、以下のように、仕入れ先、販売先ともにせどらー、転売ヤーを排除する動きが年々強まっており、市場に入り込む余地が少なくなっています。
- 転売目的の仕入れを禁止する店舗やECサイトが増えている
- amazonでは実質的にせどりや転売で仕入れた商品を新品として販売できない
- 楽天カードは転売目的の購入で利用を禁止している
例えば、上記のノジマのように転売目的の購入禁止を明確に公開している企業はかなり多いです。
販路についても、例えばamazonではせどりや転売で仕入れた商品はメーカー保証が効かないので、新品として出品できません。
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※amazonコンディションガイドラインより抜粋
規約に定められたことなので、違反すればamazonアカウントが閉鎖されます。
さらに、仕入れ資金の支払い方法についても、楽天カードが転売目的の利用を禁止するなど、せどらー、転売ヤーを排除する動きが出てきています。
起業するのであれば、今後可能性があって長期的に続けられるビジネスに取り組みたいところですが、せどりや転売はかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。
物販初心者にはメーカー仕入れがおすすめ
物販で起業は無理かと思った方もいるでしょうが、忘れないでいただきたいのが、「物販=せどり・転売」ではない点です。
先ほどお伝えしたように、物販にはせどり、転売以外にも多くの手法があります。
そのなかの1つがEC STARs LABのメンバーの多くが取り組み、本格的に起業している人が多いのがメーカー仕入れです。
メーカー仕入れは、小売店などから仕入れるせどりや転売と違って、メーカーから商品を直接仕入れる物販ビジネスです。
上図のように商流を変えただけですが、この違いが大きな違いとなります。
メーカーと直接取引して関係性を構築できるので、「このままだとライバルが群がって価格競争が起きるので、出品者を絞った方がいいですよ」と交渉してライバルが増えることを抑えることができます。
小売店からの仕入れでは、そんなことは当然できません。
メーカーとの取引なので、安定的なリピート仕入れができますし、正規品なので新品の定義が厳しいamazonでも新品として販売できます(もちろん古物商許可は不要です)。
メーカー仕入れの最大のデメリットは、メーカーとの取引交渉が必要になる点です。
しかし、営業経験がなくても、実際にメーカーと接してみたら「意外とできた」「拍子抜けした」というケースが大半なので、毛嫌いする程ではありません。
また、メーカーとの取引継続をきっかけとして、新商品の販売を独占的に任せてもらったり、OEM販売ができたりすることができます。
ライバル不在という物販ビジネスの理想形にステップアップできる点も、せどりにはない大きなメリットと言えます。
メーカー仕入れは、長期的に稼ぎ続ける物販ビジネスの1つなので、最初に取り組む物販としてはとてもおすすめです。
メーカー仕入れ実践者の声は、以下の記事で確認してください。
物販ビジネス成功への道筋9STEP
最後に、以上のことを踏まえて物販ビジネスの成功への道筋を解説します。
せどり、メーカー仕入れ、OEM、クラウドファンディング、いずれもノウハウは違いますが、以下のことは共通しているので意識して取り組んでください。
【STEP1】会社を辞めずに副業から開始する
物販ビジネスには様々な種類がありますが、いずれも会社を辞めずに副業から開始できるものばかりです。
そのため、よほど今勤めている会社が嫌すぎて、無職で数年は生きていける貯蓄があるなら話は別ですが、原則としていきなり会社を辞めるのは避けましょう。
と思っても、会社を辞めて無収入になった途端、すごい勢いで貯金はなくなっていきますから、かなり精神衛生上も悪いです。
何より、物販は仕事の終了後や休日でもできるビジネスなので、成果が出る前に会社を辞めるメリットがほとんどありません。
まずは本業の仕事と両立して、平日は2時間、休日は8時間など時間を決めて作業することから始めましょう。
成果が出てきて、月利40~50万円くらいで物販一本で身を立てることを検討するといいでしょう。
月利40~50万円でも、税金や年金は後で自分で支払わないといけませんし、福利厚生が存在しないので、会社員の月収25万円程度の生活レベルです。
詳しいことは以下の記事で解説していますので参考にしてください。
【STEP2】自分に合った長期安定的に継続できる物販を選ぶ
本記事でお伝えした物販の種類のうち、どの物販に取り組むかを決めましょう。
おすすめはメーカー仕入れですが、本記事でお伝えしたことは参考にしながら、基本は自分に合った物販を選んでください。
自分が好きな手法でなければ、どんなに稼げる方法でも続けることができないためです。
また、将来性があって長期安定的に継続できるかどうかも重要です。
物販では、昔は儲かったがすでに規制が厳しく、市場に入り込む余地のないビジネスも存在します。
特に、店舗で商品を買い占めて定価より高いプレミア価格で販売する高額転売は、問題になった背景もあり排除の動きが強いので気を付けてください。
【STEP3】物販用の初期資金を用意する
物販には仕入れが必要なので、起業初期段階で必要なことは50万円程度を目安に物販用の初期資金を用意することです。
物販用の初期資金がないなら、何とかして貯めるしかありません。
ちなみに、EC STARs Lab代表の中村さんは物販ビジネスを開始した当初、次のことをして資金を貯めたそうです。
- 自宅の不用品をメルカリやヤフオクなどで販売
- 自己アフィリエイト
- 給料が高くなる夜勤の追加を職場にお願いする
- 大学時代のバイト先に泊まり込みをする
- 交通費を浮かすために自転車通勤する
- お小遣い、給料の一部を物販資金にする
- 親に真剣にお願いしてお金を借りる
他にも、少し時間はかかりますが、以下のように支出を減らすことで初期資金を作ることも可能でしょう。
- 家賃の安いアパートに引っ越す
- 無駄な生命保険をすべて解約する
- 無駄なサブスクをすべて解約する
- 飲み会の付き合いを減らす
- 外食を減らす
- たばこを辞める
- 衝動買いを辞める
- 通勤途中のコンビニの買い物を辞める
すべて実践するのは無理でも、上記の1~2個でも実践してみることで、お金が貯まりやすくなります。
【STEP4】書籍を出版しているコンサルタントやスクール講師を選ぶ
先ほどもお伝えしたように、独学よりはコンサルタントや物販スクールで学びながら実践することがおすすめです。
最初は独学で実践するのもいいですが、多くの方が独学ではうまく稼げず、早々に限界が見えます。
起業して早く大きく稼ぎたいのであれば、自分の物販のタイプに合うコンサルタントや物販スクールを選ぶといいでしょう。
ただ、慎重に選ばないと自己投資が事故投資になってしまいます。
正しいコンサル、スクール選びのポイントはいくつかありますが、一番のおすすめはまずは商業出版している書籍を読んで勉強してみることです。
最近は出版社を通さずにKindle出版するケースも多いですが、誰でも簡単に出版できる分、内容が薄く信憑性が低い電子書籍が多いので、商業出版の書籍が絶対条件です。
さらに、商業出版の書籍でも、極力次のような内容の書籍を選ぶようにしてください。書籍を読まなくても、amazonレビューなどを見るとだいたい判断できます。
- ノウハウを出し惜しみなく公開し、体系的にまとめられてわかりやすい
- 読むだけで具体的に何をすればいいか理解できる
- 実践しながら常に手元に置いて辞書的に活用できる
逆に、「読んでみたけど、具体的に何をしたらいいかわからない」という内容の薄い書籍は避けた方がいいでしょう。
なぜなら、著者本人があまりノウハウを持っていない可能性があるためです。
手前味噌で恐縮ですが、中村さんは書籍を4冊出版していますので、興味のある方はご覧ください。
- Amazon国内メーカー直取引完全ガイド (増補改訂版)
- Amazon海外メーカー直取引完全ガイド
- Amazon国内OEM完全ガイド (Amazon物販の最高ステータス「自分ブランド」で稼ぐ!)
- 国内メーカークラウドファンディング→個人物販ガイド
【STEP5】物販で必要なものを用意する
実践前の準備として、物販で必要なものは用意しておきましょう。
特に以下のものを用意しておけば、すぐに実践できる状態になります。
- パソコン
- 光回線
- 物販専用の銀行口座
- 物販専用のクレジットカード
- 販売先の出品アカウント
メーカー仕入れであれば、早い段階でメーカーに取引を交渉する機会が出てくるので、メーカー連絡用のものも事前に揃えておきましょう。
必要な準備をすることで、良い意味でやらざるを得ない状況に追い込まれるので、なるべく早い段階で用意することをおすすめします。
【STEP6】目標を数値化する
準備ができたら、あとは実践あるのみです。
ただ、何となく漠然と作業を進めても集中力を維持できないので、目標を設定して具体的に落とし込むようにしてください。
例えば、お金を稼いだら具体的に何をするか、動機を明確にするためにおすすめが「夢リスト100」を書くことです。
私自身も実践していますし、中村さんは今でも自分の書いた夢リストを起床時と睡眠時に見返して意識しているそうです。
夢リストをバカにする人も多いですが、実際に書くことで夢を叶うという経験ができます。
目標が明確になったら、「月利○万円を達成するために何をするか」を逆算して具体的に落とし込みます。
例えばメーカー仕入れでは、次のことをすべて数値的な目標にして毎月管理していきます。
- 交渉したメーカーの数
- 初回交渉メールの返信率
- 見積もりをもらえたメーカーの数
- 取引が成立したメーカーの数
- 実際の利益額
これらの数値を管理することで、何が良くて何を改善したらいいかが見えてきます。
物販は数字が命です。
目標の利益がいくらで、そのためにどれくらいの数量を実践すればいいか把握して実践していきましょう。
【STEP7】ひたすら実践して目標の月利を得る
STEP1~6で必要なものは揃い、準備は整ったので、あとは実践して目標の月利を得ましょう。
初心者の方の大半は副業中と思われるので、平日は毎日2時間作業するなど時間を決めて、とにかく実践してください。
本を読んだり、コンサルタントなどに教えてもらったりしてインプットすることも大事ですが、実践した方が知識・スキルは早く身につきます。
実践しながら改善するPDCAを回していくと、どんどん稼げるようになります。
なお、リサーチや仕入れなど具体的なノウハウ・手順については物販によって大きく変わってきます。
以下に代表的な物販のノウハウについて書かれている記事を紹介するので参考にしてください。
【せどり全般】
【輸入ビジネス】
【メーカー仕入れ】
【国内OEM販売】
【amazon物販全般(FBA納品~販売まで)】
また、メーカー仕入れや国内OEM販売を実践する際は、先ほど紹介した中村さんの書籍も参考にしてください。
【STEP8】売上、在庫、資金繰りを管理帳簿で確認して改善する
EC STARs Labでは、「売上」「在庫」「資金繰り」といった数値を適正に管理してamazon物販を行うことを強く推奨しています。
繰り返しますが、物販は数字が命です。これはせどりでもメーカー仕入れでもOEM販売でも変わりません。
曖昧な数字管理では、適正な在庫管理ができなくなったり、不良在庫に悩まされたり資金繰りが苦しくなったりしてきます。
数値を適正に管理しないと、今後どれくらい商品を仕入れていいのかも判断できません。
そこで、EC STARs Labのメンバーは、以下の「神の管理帳簿」使って、売上、在庫、資金繰りを適正に管理するようにしています。
⇒⇒神の管理帳簿
なぜ「神」と呼んでいるかというと、この管理帳簿で、キャッシュフローの流れが見えやすくなり、資金繰りの改善に非常に役立つためです。
神の管理帳簿を活用した方は全員、適正な仕入れ、資金繰りの管理ができて月利アップに拍車をかけています。
具体的な活用方法は、以下の動画でお伝えしていますので、参考にしてください。
【STEP9】月利40~50万円、半年生活できる貯金で会社を辞める
ある程度物販で稼げるようになったら、いよいよ本業の会社を退職するタイミングが来ます。
どの起業家にも言えることですが、会社を辞める前は次のことは確認するようにしましょう。
- 月利40~50万円以上を3ヶ月以上安定的に稼いでいる
- 万が一無収入になっても半年分以上の生活費は確保している
- 今後突然ビジネスができなくなるリスクがない(amazonアカウント閉鎖など)
- 会社を辞めて、その時間を物販に充てた方がもっと稼げる
これだけの条件を満たせば、本業の会社の退職手続きを進めて大丈夫でしょう。
無計画に会社を辞めることは絶対に避けるべきですが、本格的に起業して大きく稼ぎたいなら適切なタイミングで退路を断つ決断も必要です。
最後に
以上、物販で起業するために必要なもの、人材、成功するための道筋についてお伝えしました。
物販は決してオワコンではなく、EC STARs Labの実績を見てもわかるように、物販で起業して成功することは可能です。
物販はせどり、転売に限らず様々な種類があるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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