せどりに興味はあるものの、なかなか始められない方も多いと思いますが、その原因の1つが手法が多すぎることでしょう。
電脳せどり、店舗せどり、新品せどり、中古せどり、Amazonせどり、メルカリせどり・・・・・・「○○せどり」と呼ばれる手法は星の数ほどあります。
これでは、一体どんな手法が良いのか判断できない人が多くても仕方ありません。
しかし、せどりの手法で大事なポイントを大まかに分けると、実は次の3つだけです。
- 販路
- 仕入れ先
- 仕入れる商品
販路 | 仕入れ先 | 商品 |
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つまり、どの販路がおすすめで、どこから仕入れて、何を売ればいいのかということが重要です。
そこで、今回はせどりで月利10万円以上目指す人に向けて、おすすめの販路、仕入れ先、商品選びについて解説します。
せどりに興味があるが、何から始めたらいいかわからない方は最後までご覧ください。
目次
せどりは販路・仕入れ先・商品で月利や作業効率が大きく変わる
冒頭でお伝えしたように、せどりは販路、仕入れ先、商品で何を選ぶかによって月利や作業効率が大きく変わります。
具体的にどんな販路、仕入れ先、商品があるのか一例を示すと次の通りです。
販路 | 仕入れ先 | 商品 |
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このなかで何を選ぶかが重要になります。
効率良く稼げるおすすめの販路、仕入れ先、商品を選ぶことが基本ですが、人によって向き不向きがあるので、一概には言えません。
ただ、本記事では販路、仕入れ先、商品選定の基準を中心にお伝えしていきます。
【販路】せどりのおすすめ販路はAmazon一択!
まず、せどりでおすすめの販路によっては、仕入れる商品にもよりますが、月利10万円以上目指すならAmazonを一番おすすめします。
販路選びの基準は、大まかに次の3点です。
- 集客力
- 作業効率
- 在庫リスク
- 利用手数料
- 仕入れる商品
特に①~④を考えると、圧倒的にAmazonがおすすめです。
具体的には、Amazonには次のメリットがあります。
- 国内最大級のECモールなので集客力が高い
- 楽天より利用手数料が安い
- 商品ページを作る必要がない
- Amazonの倉庫があるから自宅で保管する必要がない
- 注文があればAmazonが自動で倉庫から発送してくれる
- クレームや返品返金対応をAmazonが代行してくれる
- 初心者でも利益計算が簡単にできる
- 何個売れているか計測できるから在庫リスクを抑えられる
- 販売機会を逸する可能性が低い
詳細は、以下の記事をご覧ください。
ただ、Amazonには商品によって出品制限がかけられています。
出品制限を解除するには、メーカーの請求書が必要になるため、せどりでは実質的に解除ができません。
また、商品ジャンルによっては、次のようにAmazonより相性がいい販路があります。
相性の良い商品ジャンル | |
Amazon | 全ジャンルに対応。ただし、ブランド品など出品制限がかかっている商品がある |
メルカリ | アパレル、ブランド品、ベビー・キッズ用品、女性向き商品、アニメグッズ、フィギュア、中古品全般、0円で入手できる商品など |
ヤフオク | 希少価値のあるレア物、限定商品、ヴィンテージ品、ブランド品、中古品全般など |
eBay | アニメ・フィギュア関連グッズ、漫画、ゲーム、伝統工芸品、骨董品、国産商品など |
BUYMA | 海外アパレルブランド |
基本的にはAmazonをおすすめしますが、扱う商品によっては販路を臨機応変に変えてみてもいいでしょう。
【仕入れ先】せどりの主なおすすめ仕入れ先
せどりの仕入れ先については、販路以上に様々な選択肢がありますが、大きく分けると、次の4種類があります。
- 楽天、ヤフオク、メルカリ、店舗のネットショップなどネットで仕入れる
- 近所のブックオフやドン・キホーテなどの実店舗から仕入れる
- アリババ、AliExpress、タオバオなど中国サイトから仕入れる
- Amazon.com(アメリカAmazon)やeBayなど欧米サイトから仕入れる
各々について詳しくお伝えします。
楽天、ヤフオク、メルカリ、店舗のネットショップなどネットで仕入れる
1つは、楽天、Yahoo!ショッピング、ヤフオク、メルカリ、ラクマ、店舗のネットショップなどネットで仕入れる方法です。
一般的に電脳せどりと言われている方法です。
商品の価格差だけでなく、ポイントでも稼ぐ楽天ポイントせどりは比較的有名な手法です。
販路として活用されることが多いメルカリやヤフオクについては、仕入れ先としても利用されます。
ただ、古物営業法上、非対面取引では取引相手の本人確認が必要となります。
実質的にフリマサイトの出品者の本人確認を行うことは現実的に相当難しいため、厳密にはグレーな方法と言えます。
もう1つはヤマダモールやビックカメラドットコム、TSUTAYAオンラインなど、大手実店舗のネットショップも仕入れ先候補の1つです。
ただ、実店舗のネットショップについては、せどり目的の購入を禁止しているサイトが多いので注意しましょう。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
ネット仕入れは、自宅で完結できて時間や場所の制約を受けない点が大きなメリットとなります。
実店舗に直接行くわけではないので、店員の目を気にする必要もありません。
24時間できるという点では、平日日中は忙しい会社員の方でも取り組みやすい手法です。
しかし、誰でも簡単に取り組めるので参入者が増えてきて、価格競争が起きやすい点がデメリットです。
また、ネット仕入れということは、商品の状態を仕入れ前に確認できません。
仕入れ前には、価格だけでなく商品説明や出品者の情報をよく確認しておく必要があります。
電脳せどりについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
近所のブックオフやドン・キホーテなど実店舗から仕入れる
せどりでは、ネットで仕入れるだけでなく、近所のブックオフやドン・キホーテ、ホームセンターなど実店舗に直接行って商品を仕入れる方法もあります。
一般的に店舗せどりと呼ばれ、昔から行われている手法です。
同じ商品を何個も仕入れるのではなく、基本は1点モノの仕入れとなるので効率的ではありません。
また、何個も商品を仕入れることを考えれば、自動車がないと厳しいので、どちらかというと地方や郊外に住んでいる方に向いている方法です。
しかし、ネット仕入れに比べると、直接店舗に行った方が激安で利益率の高い、いわゆる”お宝商品”が見つけやすいです。
電脳せどりの利益率がだいたい15~20%が目安ですが、店舗せどりは20~30%、お宝商品であれば40~50%になることもあります。
ネット仕入れと違って、商品の状態を確認できるので、中古品でも比較的安心して仕入れることができます。
宝探しが好きな人には向いている方法ですが、せどり目的の購入を禁止している実店舗が多い点は注意しましょう。
店舗せどりについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
アリババ、AliExpressなど中国サイトから仕入れる
アリババ、AlExpress、タオバオなど中国サイトから商品を仕入れる手法があります。
一般的に中国輸入ビジネスと呼ばれています。
中国輸入とはいえ、中国語が必要なわけではなく、日本語が通じる代行業者を通して仕入れるので、参入障壁はかなり低いです。
中国の輸入商品は、海外送料、関税・消費税を加味しても非常に安く仕入れられることが多く、利益率は15~30%くらいと比較的高めです。
ただ、偽物や使用に支障があるほどの不良品をつかまされる確率が高いので、検品作業はしっかりと行わなければいけません。
場合によってはAmazonアカウント閉鎖に至る可能性があります。
参入障壁が低いため、ライバルが多数いる点も注意が必要です。
実際に、近年は中国輸入ビジネスで稼ぐことは難しく、挫折する方が少なくありません。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
Amazon.comやeBayなど欧米サイトから並行輸入品を仕入れる
Amazon.com(アメリカのAmazon)やeBayといった欧米サイトから安価な並行輸入品を仕入れる方法も人気です。
並行輸入品といっても、仕入れ自体は難しくなく、参入障壁はかなり低いです。
しかし、国内の直営店や正規代理店を通していない並行輸入品は、次のように品質上のデメリットが多いです。
- 偽物や著しい不良品の確率が高い
- 日本の規格に合っていない違法商品の可能性がある
- アフターサービスを受けることができない
- 取扱説明書が英語なので使用しづらい
そのため、中国輸入商品と同様にAmazonアカウント閉鎖リスクが高い点は注意しましょう。
また、お隣の中国よりも距離があるので海外送料が高くなる点も注意が必要です。
送料を抑えようとして、船便を選択した場合は、商品の到着に3週間~2ヶ月かかります。
他のせどり手法と同様に、ライバルが非常に多いので、安く仕入れても価格競争に陥ることも少なくありません。
欧米輸入ビジネスについて興味のある方は、以下の記事もご覧ください。
【総論】おすすめの仕入れ方法まとめ
せどりの仕入れ先には多数の選択肢があります。
もし、迷った場合は以下の表を基準にして、自分が何に取り組むか参考にしてください。
電脳せどり | 店舗せどり | 中国輸入 | 欧米輸入 | |
ライバル数 | × | △ | × | × |
価格競争 | × | × | × | × |
自宅で完結 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
転売規制 | × | × | 〇 | 〇 |
品質 | △ | 〇 | × | × |
アカウントリスク | △ | △ | × | × |
自宅までの送料 | △ | 〇 | × | × |
関税・消費税 | 〇 | 〇 | × | × |
大量仕入れ | ○ | × | ○ | ○ |
利益率 | 10~20% | 20~30% | 15~30% | 15~30% |
お宝商品 | × | 〇 | × | × |
せどり初心者の方は、電脳せどりか店舗せどりが比較的取り組みやすいでしょう。
各々の仕入れ先について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【商品①】せどりで仕入れる商品は新品と中古どちらがおすすめ?
せどりで仕入れる商品については、主に新品と中古があります。
せどり初心者の方は、まずは品質上のリスクが低い未使用・未開封の新品を中心に仕入れた方がいいでしょう。
利益率が高い中古せどりについては、慎重な検品が求められるので、ある程度経験を積んでからの方がおすすめです。
初心者はクレームやアカウントリスクが低い新品せどりがおすすめ
せどり初心者の方は、品質上問題ないことが多い新品を中心に仕入れることがおすすめです。
新品は偽物や不良品をつかまされる可能性が低いので、お客様からクレームが来たり、アカウントが止められたりするリスクを抑えることができます。
新品はどうしても中古品より仕入れ値が高いので、利益率は10~20%と低くなりがちです。
しかし、1点モノ仕入れとなる中古品に比べるとまとめて仕入れやすく、利益額を増やせる傾向にあります。
古物商許可証は一応持っておいた方がいいでしょう。
古物営業法上、例え未使用・未開封の商品であっても一度でも消費者の手に渡った商品は古物(中古品)と定義されるためです。
そのため、メルカリやヤフオクなどのフリマサイト、ブックオフやセカンドストリートなどリサイクルショップから仕入れた商品は、新品同様の状態であっても古物扱いになります。
Amazonでは例え未使用・未開封商品であっても、せどり目的で仕入れた商品はすべて中古のコンディションで出品しないといけません。
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※Amazonコンディションガイドラインより抜粋
上記のAmazonコンディションガイドラインでは、メーカー保証がすでに始まっている商品はすべて中古として扱うことになっているためです。
誤ってせどり商品を新品で出品してしまった場合、発覚すればAmazonアカウント閉鎖になるので注意しましょう。
新品せどりについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
上級者は利益率の高い中古せどりに取り組むのもあり
せどりで経験を積んだら、利益率の高い中古せどりに取り組むのもありでしょう。
中古せどりは、動作確認や外観の状態など細かく検品する必要があります。
しかも、検品のコツは商品によって違ってくる点も注意が必要です。
例えば古本であれば、カバーの有無、落書きやメモがないか、折り目が付いていないか、変色がないかを確認します。
一方、ゲームであれば、しっかり動作するか、外箱や取扱説明書の有無といったことを確認する必要があります。
そのため中古せどりは、最初は得意なジャンルで、比較的新品に近い状態の良い商品からチャレンジするといいでしょう。
上級者で修理やメンテナンスの知識がある方は、利益率が40~50%になるジャンク品を扱うのもありです。
しかし、中古せどりは利益率が高いものの、1点モノの仕入れとなる点は注意が必要です。
いくら利益率が高い商品でも、その場限りの利益となるので、検品の手間を考えると割に合わないと感じることがあります。
中古せどりの詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
【商品②】せどりのおすすめ商品ジャンル
次に、せどりのおすすめ商品ジャンルについてお伝えします。
「この商品は儲かる!」みたいな情報は多いですが、あくまでも過去に売れた商品にすぎません。
後で調べてみたら、出品するライバルが急増して価格破壊が起きており、とても利益にならないケースが多々あります。
とはいえ、副業初心者の方が比較的取り組みやすい商品ジャンル、逆に中上級者向きの商品ジャンルというのはたしかに存在します。
そこで、初心者・中上級者別におすすめの商品ジャンルを紹介します。
あくまで目安として参考にしてください。
せどり初心者におすすめの商品4ジャンル
せどり・転売で扱う商品は様々ですが、比較的以下のような商品は、初心者の方は馴染みがあって取り組みやすいです。
- 小型家電
- 限定品のDVD/Blu-ray
- 学術書・医学書などの専門書
- レトロなファミコンソフト
初心者の方は上記の商品からリサーチしてみてもいいでしょう。
もちろん、他に好きな商品があり、商品知識が豊富であれば、他の商品ジャンルを選んでも構いません。
好きな商品や得意な商品を探すことが一番長続きします。
詳細は、以下の記事をご覧ください。せどりで売れるものを探すコツも紹介しています。
せどり中上級者なら食品、危険物、セット商品、季節商品もおすすめ
ある程度経験を積んだら、あまりライバルが手を出さない、やりたがらないような商品ジャンルを扱うのもおすすめです。
例えば、賞味期限のある食品や危険物、セット商品などです。
ただ、これらの商品は各プラットフォームで規制やルールがあるので、内容をよく確認してください。
amazonやメルカリの食品を例にすると、次の規制やルールがあります。
amazon |
|
メルカリ |
|
このように、食品や危険物、セット商品などは、規制や独自の納品ルールがあることが多く、ライバルが避けがちです。
しかし、手順をしっかり踏めば問題なく販売できる商品も少なくないので、毛嫌いせずに扱うと、ブルーオーシャンな商品に出会えることがあります。
興味のある方は、以下の記事もご覧ください。
一番のおすすめはせどりではなくメーカーから直接仕入れること
ここまで、せどりのおすすめの販路、仕入れ先、商品についてお伝えしました。
販路はAmazonが一番おすすめであることは変わりません。
しかし、仕入れ先については、実店舗やネットショップからの仕入れではなく、上図のように直接メーカーから仕入れることが実は一番おすすめです。
これは、せどりや転売とは違い、メーカー仕入れと言われる手法ですが、次のメリットがあります。
- 取引が決まれば継続的な商品仕入れができる
- メーカーとの交渉次第でライバル出品者を限定化できるから価格競争を抑えることができる
- 安定した仕入れと販売価格を維持できるから利益が安定的に積み上がる
- メーカー保証の効いた新品なのでクレームやアカウントリスクがほとんどない
- 転売規制とは無縁
- 継続的に仕入れながら卸値を下げることができる
- 古物営業法上も新品になるので古物商許可証が不要である
- Amazonで新品として出品できる
- 個人事業主でも副業でもメーカーと取引できる(メーカーは個人だろうと法人だろうと気にしない)
と、せどりでは課題となっていることをすべて解決できるメリットがあります。
ただ、メリットだけでなく、次のようなデメリットもあります。
- どんな売れ筋商品でもメーカーと取引できないと仕入れができない
- 初回のテスト仕入れ時は卸値が高くて利益率が低いことがある
- 副業中は電話や商談での交渉が難しい
- テンプレ的なメール内容では取引の成約率が低い
といったことがあり、簡単に稼げる物販ビジネスではないですが、打開策はあります。
例えば副業中でもメールで、メーカーにとってのメリットと取引したい気持ちを伝えていけば十分取引は成立します。
また、仕入れ個数を増やしながら継続的に商品を仕入れていけば卸値は安くしてもらえます。
メーカー仕入れは、実践者の84%が月利10万円、半数以上が月利50万円、29%が月利100万円以上と高い再現性があります。
メーカー仕入れの具体的なノウハウに興味がある方は、次の記事やEC STARs Lab.代表の中村さんの書籍をご覧ください。
最後に
せどりのおすすめ販路、仕入れ先、商品についてお伝えしました。
せどりの情報はかなり多く、どこから手を付けたらいいかわからないという方は参考にしていただくと幸いです。
ただ、いずれの方法であっても、せどりは利益の安定性やアカウントリスクなど様々な問題があります。
少しせどりから視点を変えて、メーカーから直接商品を仕入れることを検討してもいいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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