副収入を得ようとしてせどりを始めたものの、このように思ったように成果が出ないという人が少なくありません。
せどりは場所や時間を選ばず、初心者でも取り組みやすく、しかも即金性が高いなどのメリットがあります。
一方で、様々なデメリットがあるのも事実で、個人的にはせどりはおすすめできません。
そこで、今回はせどり経験者の声を紹介しながら、せどりのデメリットについて解説します。
せどりに興味のある方、せどりを実践してみたけど大きな成果が出ない人は最後までご覧ください。
【実態】せどり14個のデメリット
では、早速せどりのデメリットについて解説します。
せどりには、メリットがある一方で、以下のデメリットがあるため、特に最近は稼ぐことが難しくなっています。
ライバルが多すぎて商品が売れない
最近よく言われることですが、せどりは参入障壁の低さからライバルが増えすぎていて、なかなか商品が売れなくなっています。
供給過多になれば、商品が売れるわけがありません。
例えば、月に50個売れる商品があるとします。
単純に出品者が1人、つまり独占状態であれば月に50個販売できますが、2人になれば25個、3人であれば16.7個、4人であれば12.5個・・・・・・10人になれば5個、、、
というように、単純に出品者が増えれば月に売れる個数は減ってしまいます。
売れる商品ほどライバルが群がるので、最初は売れていても、あっという間に売れなくなってしまうのです。
ライバルの増加で商品が売れなくなり、不良在庫を抱えたり資金繰りが苦しくなったりするケースは少なくありません。
商品が売れないから販売価格が値崩れする
商品が売れなくなり、在庫を抱えるようになったら、間違いなくライバル出品者の誰かが値下げします。
特にamazonの場合、プライスターというライバルセラーの最安値に自動価格改定するツールを使っている出品者が多数います。
そのため、誰かが値下げしたら、他のセラーも即値下げします。
3,000円だった商品が2,999円になり、2,998円になり・・・・・・気付いたら2,500円、2,000円と大きく値崩れしてしまうのです。
もちろん、一時的なもので価格が元に戻ることもありますが、基本的にはライバルが増えすぎると値崩れが止まりません。
例えば、上記のとある商品の価格推移を見ると、発売直後は3,000円程度だったのが、すぐに1,680円まで値崩れしていました。
その後、価格は元に戻ることはなく、現在は209円で販売されています。
こういう状態になると、在庫を抱えているわけにもいかないので、泣く泣く赤字で売り切るしかありません。
しかも、せどりの場合は、値崩れを防ぐ手段がありません。
常に価格競争が起きるリスクを抱え、値崩れが起きても為す術がないのです。
これでは、どんな売れ筋商品を出品していても安心できません。
継続的な仕入れが難しい
せどりで売れ筋商品を見つけても継続的な仕入れが難しく、利益が続きません。
仕入れ先となる店舗やネットショップの在庫にある分しか仕入れることができないのです。
商品が売れたので追加仕入れしようとしても、仕入れ先に在庫があるとは限りません。
仕入れ値が変わっている可能性もありますから、ほとんどの場合継続的な仕入れができないのです。
中古せどりに至っては、基本的に1点モノになってしまうので、商品が売れてもその場限りの利益です。
そのため、常に儲かる商品を探し続けないと、継続的な利益が出ないのです。
そのため、常にリサーチを繰り返さないといけないので、疲弊して挫折してしまう人が増えています。
月利が安定しない
せどりは、仕入れの継続性がありませんし、仕入れても価格競争が起きてしまうので、月利が安定しません。
安定した月利を得るには、儲かる商品を探しては売り切って、別の儲かる商品を探して・・・・・・の繰り返しになります。
今月の月利が良好だからといって、来月も稼げるとは限らないので、常に不安です。
せどり目的の仕入れを禁止する店舗が増えている
近年、せどり、転売目的の仕入れを禁止する店舗が増えています。
※ノジマ公式サイトより抜粋
有名なところが、家電量販店のノジマですが、全面的に転売を禁止しており、次のような転売対策をしています。
- 抽選販売
- 購入履歴の確認
- ノジマモバイル会員の登録取消し
- フリマサイトで覆面調査をし、直接お電話して対象商品を出品停止
- 小型バーコードリーダーの使用をお断り
- 転売目的とした購入をした人のわかる仕組み
※ノジマ公式サイトより抜粋
また、商品の購入に関しては「1家族1個」を徹底しており、ルールを破った場合は商品をキャンセルして、手数料10%を負担させることにしています。
※ノジマオンライン公式サイトより抜粋
また、ガンダムや仮面ライダー、ドラゴンボールなど、高額転売が問題になっているバンダイナムコも厳格に転売対策をしています。
第7条 商品のキャンセル・返品等
1. 会員は、原則として、商品等の注文をキャンセルすることは出来ません。但し、発送前の商品等に関しては、弊社が別途定める事由に該当する場合に限り、キャンセルすることができます。
※プレミアムバンダイ会員規約より抜粋
要は、一度注文した商品のキャンセルをできなくしているのです。
バンダイナムコをはじめ、高額転売対策として人気商品を再販、二次受注することがあります。
再販すると、希少性がなくなるのでせどらー、転売ヤーは不良在庫を大量に抱えて爆死することになります。
そうなると、せどらー、転売ヤーがせどり目的で購入した商品を大量キャンセルする可能性があります。
バンダイナムコは、これを禁止しているのです。
つまり・・・・・・
と、せどらー、転売ヤーの大量買い占めを牽制しているのです。
このように、各販売メーカー、店舗は転売対策を強化して、せどらー、転売ヤーに対して目を光らせています。
もちろん、これらの転売対策はせどらー、転売ヤーにとってはデメリットでしかありません。
今後も、転売規制の傾向は強くなる一方となるので、せどらー、転売ヤーの市場は小さくなる一方かと思われます。
社会的信用が低くて世間の目が年々厳しくなっている
各販売メーカーや店舗が転売対策を強化している背景には、世間の目がどんどん厳しくなっていることがあります。
実際、ほとんどの消費者はせどらー、転売ヤーを嫌っています。
これはひどい……レールガンのランナーバラ売りでも酷いやろ…転売ヤーに殺意…() pic.twitter.com/0grvMy9Pac
— AS@プロフ閲覧推奨(*^^*) (@NOLOSER1020) March 23, 2024
https://twitter.com/risc5Bpd0wegc9M/status/1772464494356140280
消費者の立場から見れば、定価で手に入らなくなり、メルカリを見たら倍以上で販売されていたらおもしろくないでしょう。
たしかに、せどり、転売は何も悪質な高額転売だけではありません。
ただ、通常のせどりの仕入れそのものが、消費者から見たらおもしろいものではないのです。
https://twitter.com/mayatimimo/status/1759333659629474017
このように、ブックオフなどの実店舗でバーコードリーダーをかざして長時間場所を占領している人がいたらどう思うでしょうか?
と感じるのではないでしょうか?
と、後ろめたさを感じてせどりから足を洗う人も少なくありません。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
価格差のある商品が減っているから利益が出ない
せどりは、商品を安く仕入れて、高く販売して、その差額を利益とするビジネスです。
仕入れ値と販売価格に差がなければ商売になりません。
しかし、ここ最近は価格差のある商品が明らかに減ってきている印象です。
というのも、どの店舗も、amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの価格をチェックしており、価格差が出ないようにしているのです。
店舗側の立場で考えれば当然の話で、相場より安く販売してしまえば損ですし、せどらー、転売ヤーの標的にされてしまいます。
Y・Sさんが言うように、価格差のある商品を見つけること自体が難しくなり、見つかったとしても結局価格競争で利益が出なくなることが多いのです。
これでは、「続けられない」と思っても不思議ではありません。
お客様からのクレームが多い
無事商品を仕入れて、利益率の高い状態で販売できたとしても、お客様からのクレーム、返品・返金対応に追われることは珍しくありません。
中古品や輸入商品を販売する際は注意が必要で、不良品や偽物を送ってしまった場合は、当然クレームが発生してしまいます。
特に輸入品の場合は、偽物や違う商品が届くことも珍しくなく、クレームが多くなる傾向があります(しかも仕入れ先に返品できないことも多い)。
【関連記事一覧】
そのため、商品の検品は十分気を付けなければいけません。
仕入れ先によっては、とんでもない品質不良のある商品や、偽物をつかまされることになります。
アカウント停止・閉鎖リスクが大きい
不良品や偽物をつかまされることになれば、お客様のクレームが多くなるだけでなく、最悪amazon、メルカリといった販路のアカウント停止・閉鎖リスクが大きくなります。
実際に、過去にせどりをやってamazonアカウント停止、閉鎖された方は少なくありません。
amazonアカウントが閉鎖されると、次のようなことが起きます。
- 同じアカウントで2度とamazonで物販ができなくなる
- FBA倉庫にある商品は全部返送される
- 売上金が90日間凍結される
そのため、amazonアカウント閉鎖は、amazon物販をしている人が最も恐れる末路です。
実際に、EC STARs Lab.代表の中村さんもamazonアカウント閉鎖に追い込まれ、800万円もの売上を棒に振ったことがあります。
実際に、amazonせどりをしている方は、amazonアカウント閉鎖にビクビクしている方が少なくありません。
特に、松井さんの体験談については、詳細は以下の記事をご覧ください。
amazonアカウント閉鎖の原因については、主に以下の通りなので、十分気を付けてください。
- 偽物の販売などの違法行為(著作権侵害、薬機法違反など)
- 商品不良や発送遅延などでクレームが相次いでいる(アカウントの健全性評価が下がります)
- メーカーに無許可で販売してはならない商品を出品してしまった(知的財産権/商標権侵害)
- せどりや転売目的で仕入れた商品を”新品”として販売する(amazonコンディションガイドライン違反)
- 輸入品の場合は、PSE、技適、食品衛生法など輸入規制をクリアしていない
- 複数アカウントの作成
- さくらレビュー etc・・・・・・
amazonアカウント停止・閉鎖の主な原因や防止策、停止された際の復活手順については、以下の記事を参考にしてください。
家族に反対されやすい
せどりや転売は、家族に反対されやすいです。
反対される理由としては、主に次の通りです。
- せどりや転売に対する世間の目が厳しい
- 恥ずかしくて親戚や友人に言えない
- 商品リサーチが忙しくて家事の手伝いや子どもの相手をしてくれない
- 稼いでくれればいいが、月に10万円も稼げない
- 不良在庫を抱えてかえって家計が苦しくなる
実際に、せどりを家族に反対される方は多いですし、そこまでいかなくても家族や友人に堂々と言えない方は少なくありません。
せどりのデメリットというと、「ライバルが増えて稼げない」「アカウント停止される」「転売規制が厳しい」といったものだけではありません。
家族から白い目で見られ、後ろめたい気持ちを持ってしまうという精神的苦痛を感じている人もかなり多いのです。
と、悪魔の心でせどりに取り組んでも結局全然稼げないなら、誰でも心が折れるでしょう。
通用しない古い情報が出回っている
今ではインターネットを検索したり、YouTubeを見たりするだけでも、せどりに関する様々な情報を探すことができます。
- 商品リサーチのコツ
- 儲かる商品が見つかる仕入れ先
- amazon販売のノウハウ
- メルカリ販売のノウハウ
- ヤフオク販売のノウハウ
- BUYMA販売のノウハウ
- 検品・梱包のコツ
- 送料、手数料などの注意点
- 利益計算のコツ
これらの様々な情報を探すことは難しくありません。
しかし、今では転売規制が進んでいることや、ライバルの増加などに伴い、以前のせどりのノウハウが通用しなくなっています。
しかも、通用しないノウハウが今でもインターネット上で出回っているのです。
なかには、明らかに転売規制されているグレーな情報も少なくありません。
そのため、様々な情報を真似して取り組んでも、全然利益が出ないことが多くなりました。
S・Tさんの言うとおり、昔は稼ぐことはできていても、今では通用しないノウハウが多い点は注意しなければいけません。
将来性がない
せどりは、次のことを理由に将来性があまりないビジネスと言うことができます。
- 仕入れ先の転売規制がどんどん厳しくなっている
- amazonやメルカリなどがせどらー、転売ヤーに対して厳しくなっている
- 他のビジネスに応用できるスキルが身に付かない
- リサーチに1日10時間くらいかかるので続けるのがしんどい
- 常にアカウント停止・閉鎖リスクがある
実際に、「このまま続けることは無理かな」「限界かな」と感じて、せどりを卒業した方は少なくありません。
EC STARs Lab.のメンバーは、過去にせどりや転売をしていた方は多いですが、今では全員卒業してしまっています。
趣味や家族との時間を犠牲にしないと稼げない
せどりが何が大変かというと、常に商品リサーチを続けないといけないので、大切な時間を犠牲にしがちなところです。
休日も含めて1日10時間もリサーチしていては、自分の趣味の時間を持つことはできませんし、家族との時間が犠牲になります。
家族との時間を大切にしたくて、会社以外の収入の柱を作ろうとせどりを始める人は多いのですが、これでは本末転倒になってしまいます。
疲労困憊して心身ともに耐えられない
せどりで1日10時間もリサーチしていては、疲労困憊して心身ともに耐えられず、いずれ挫折してしまいます。
EC STARs Lab.のメンバーの中西さんは、日々徹夜でせどりのリサーチ作業を続けた結果、家族の目の前で意識を失い倒れてしまいました。
中西さんが目を覚ますと、子どもが心配して泣いていたそうです。
これを機に、中西さんはせどりを卒業して、別の物販ビジネスに取り組むようになります。
どんな好きな仕事でも、がんばりすぎると身体も精神も持たないものです。
だからといって、作業をやめてしまうと収入が下がってしまうので、結局モチベーションが続かずに挫折してしまう方は少なくありません。
せどりはデメリットが多すぎるのでおすすめしません
以上、せどりのデメリットについてお伝えしましたが、せどりはデメリットが多すぎて、とてもおすすめはできません。
たしかに、せどりは、次のようなメリットはあります。
- 経験・スキルがなくても誰でも取り組める
- 好きな時間で始められる
- 自宅で完結する
- 即金性が高い
しかし、それだけに多くのライバルが参入してしまい、デメリットの方が大きくなってしまったのです。
昔であれば、そこまでライバルが多くなかったので、メリットの方が大きかったかもしれませんが、今は違います。
リサーチが苦にならないなど、一部の方にとってはせどりは楽しい物販ビジネスかもしれません。
ただ、大多数の人が求めるのは「お金はほしいけど、趣味や家族の時間も大切にしたい」ということではないでしょうか?
そのように考えると、せどりはオワコンといっても過言ではないでしょう。
せどりのデメリットが全部なくなるメーカー仕入れがおすすめ
物販ビジネスはせどりだけではなく、様々な種類があります。
せどりのデメリットで限界を感じているのであれば、別の物販ビジネスであるメーカー仕入れに取り組むことをおすすめします。
メーカー仕入れは、せどりや転売とは違い、メーカーから直接商品を仕入れる物販ビジネスです。
メーカーと直接交渉して商品を仕入れるという点が、せどりとは大きく違うビジネスモデルとなります。
ただ、メーカー仕入れは、上記のせどりのデメリットをすべてなくすことができます。
先ほどお伝えしたせどり14個のデメリットと、メーカー仕入れを比較してみましょう。
せどり | メーカー仕入れ | |
競合 | ライバル過多で商品が売れない | ライバル出品者を絞り、販売個数を維持できる |
販売価格 | 価格競争で値崩れしやすい | 価格競争を抑えて値崩れを防ぐ |
リピート仕入れ | できない | できる |
利益の安定性 | 低い | 高い |
転売規制 | 影響を大きく受ける | 影響を受けない |
社会的信用 | 低い | 高い |
価格差 | 年々価格差が出なくなっている | 卸値を交渉できる |
クレーム | 多い | 少ない |
アカウントリスク | 高い | ほとんどない |
家族の反対 | 多い | ほとんどない |
ノウハウの寿命 | 短い | 長い |
将来性 | ない | メーカーとの関係構築や交渉スキルなどが身に付くので事業が発展しやすい |
リサーチ時間 | 1日10時間 | 1日1~2時間 |
疲労度 | 高い | 低い |
このように、メーカー仕入れは様々なメリットがあることがわかります。
実際、メーカー仕入れで成果を出した人は多く、85%程度が月利10万円以上、50%が月利50万円以上、29%が月利100万円以上を達成しています。
メーカー仕入れを実践した成果の詳細や、実践者の声は、以下の記事をご覧ください。
最後に
今回、せどりのデメリットについて特化して詳しくお伝えしました。
せどりのメリット・デメリット、向き不向き、具体的な方法や注意点、よくある質問については以下の記事に掲載しているので、併せてご覧ください。
ただ、最近はせどりのデメリットがどんどん顕在化している現状があります。
- いくらがんばっても成果が出ない
- 利益は出てきたがリサーチがしんどい
- 将来的に続けられるか不安だ
という方は、別の物販ビジネスを視野に入れるといいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
EC STARs Lab.代表の中村が過去有料で開催した 【Amazon物販ビジネス国内メーカー直取引完全攻略セミナー】 の内容を無料公開しております。
下記をクリックして中身をご確認ください^^
国内メーカー仕入れに特化したセミナーはコチラから↓↓
弊社が出版した書籍一覧はコチラから↓↓