せどりに興味のある方は、実際にどれくらい稼げるのか気になるでしょう。
そこで、実際にせどり経験者の方にインタビューして、次のことを聞いてみました。
- せどりでどれくらい稼ぐことができたか?
- 会社員の本業か? 副業か?
- 現在もせどりを続けているのか?
せどりに興味のあるが、稼げるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【調査結果】せどり経験者に実際に聞いてみました
物販ビジネスコミュニティEC STARs Lab.のメンバーのうち、せどり・転売経験者の方に次の点をインタビューしてみました。
せどりでは月利10~50万円を稼ぐことは可能
まずは、せどり経験者の方に、どれくらい稼げるか聞いてみました。
月利を公開した方だけの統計データですし、結構バラバラでしたが、概ね月利10~50万円の範囲内でした。
なかには、月利10万円未満くらいですぐにせどりを辞めた人もいますし、月利100万円を超えた方もいますが少数派です。
月利を公開した人の話を聞く限り、せどりで月利10~50万円を稼ぐことは現実的に可能と考えられます。
誰でもできるとはいえ、せどりにもノウハウとスキルは必要なので、独学よりコンサルを付けた人の方が成果を出している印象です。
なお、せどりとよく比較されるアフィリエイトとの違いを示すと、次の通りです。
せどり | アフィリエイト | |
即金性 | 〇(翌月には売上金が入金される) | ×(利益が出るまで時間と労力がかかる) |
収入の安定性 | ×(常に作業を続けないといけない) | △(半自動的に収入が入るがGoogleの評価次第で急減しやすい) |
仕入れ費用 | ×(かかる) | 〇(かからない) |
アフィリエイトが、ある程度ブログ記事を量産しないと利益が出ないことに対して、せどりは仕入れた商品が売れれば即収入になります。
早ければ翌月には売上金が入金されるので、場合によっては、開始1ヶ月で月利10万円を超える人も少なくありません。
一方、後述するように、せどりは収入を自動化することができず、常に作業を続けないと稼ぎ続けることは難しいのが難点です。
せどりに取り組んでいる人の90%以上は副業
せどりを本業で取り組んでいる人は極めて少なく、専業でせどりを取り組んでいたのは、EC STARs Lab.代表の中村さんなど、ごく一部の人だけでした。
90%以上は、会社員との副業でせどりに取り組んでいました。
中村さんは、一時期単純転売で月利100万円を超えていました。
月利100万円を超えるくらいであれば、たしかに専業として取り組んでもいいでしょう。
しかし、実態はほとんどの方が月利50万円未満で、副業でせどりに取り組んでいる人ばかりでした。
実際、他の調査結果を見てみても、95%程度は副業でせどりに取り組んでいるようです。
副業として人気のせどりですが、会社を辞めて専業に取り組むには一定のハードルがあるようです。
現在もせどりを続けている人は皆無
せどりで月利10~50万円を稼いでいる人が多いことを考えると、「せどりは稼げない」ということはないでしょう。
しかし、今回お話聞いた方のなかで、現在もせどりを続けている人は皆無でした。
なかには、月利40~50万円程度達成していたのにせどりを卒業した人もいます。
この結果は、EC STARs Lab.がメーカー仕入れという、せどりや転売と違う物販に取り組む物販コミュニティである点も大きいでしょう。
ただ、全員がせどりを辞めるというのは、よほどの致命的なデメリットを感じます。
実際、せどりを辞めてしまった人は、共通して次のことを話していました。
- 常にリサーチ・仕入れをしないと利益が安定しない
- Amazonアカウント閉鎖が怖い(売上金が没収されることがあります)
- お客様からのクレームが多い
- せどりに対して後ろめたい気持ちがあり家族に堂々と言えない
というのが、せどり実践者のインタビューで浮き彫りになってきました。
【最高月利別】せどり実践者の実例7選|せどりで一時的に稼いだ人の実態
実際にインタビューを通して、せどり実践者7人の実例を最高月利別で紹介します。
7人にインタビューで全員に共通していたことが、せどりは即金性はあるものの、常にリサーチ作業を続けないと利益が継続しない点です。
せどりは、一回切りの販売で完結してしまう売り切り型のフロー型のビジネスです。
希少価値の高い商品が手に入れば、大きな利益になりますが、その場限りの利益に終わってしまいます。
常に儲かる商品を仕入れて、販売を続けない限りは利益が継続できないのです。
対照的なビジネスモデルが、上図右のストック型ビジネスです。
サブスクモデルなど、継続的に利益を得られるビジネスモデルで、作業時間そのままでも収益が安定しやすくなります。
せどりは、上図のように仕入れがその場限りになり安定性がなく、ストック型のビジネスモデルに移行できないところが大きなデメリットと言えます。
【月利7万円】公務員の副業でせどりに取り組むも限界を感じたM・Rさん
公務員のM・Rさんは、いずれ会社を辞めて独立したいと考えていました。
そこで、株・FXの短期売買、アフィリエイト、YouTube、プログラミングなど様々試したものの、ほとんど利益が得られません。
しかし、せどりだけは利益が出て、特に中国輸入・メルカリ転売は続けていました。
中国輸入・メルカリ転売は、比較的人気のせどりのジャンルです。
しかし、中国輸入・メルカリ転売でも、いくら時間を取って作業しても、月利6~7万円程度にしかなりませんでした。
結局、時間的にこれ以上稼ぐことが無理と感じたM・Rさんは、公務員を辞められないと、憂鬱になったのでした。
月6~7万円というと、会社の給料+αの副収入が欲しいという方には良いかもしれませんが、言うまでもなく独立起業するには全然足りない額です。
結局、M・Rさんはせどりを卒業して、別の物販ビジネスに着手することになります。
M・Rさんの体験談は、以下の記事をご覧ください。
【月利10万円】欧米輸入を実践するも安定的に稼げず不安を感じたM・Tさん
M・Tさんは新卒後20年間はサラリーマン生活を送り、それなりに楽しかったそうですが、独立したいという気持ちが消えなかったそうです。
そこで、副業でコンサルタントを付けて欧米輸入ビジネスを始めます。
最初は思うような状況にならず、半年間は赤字でしたが、コツコツと続けていくうちに月利10万円までは稼げるようになりました。
しかし、毎月仕入れ金額、仕入れ個数が変動しており、常にリサーチを繰り返さないと利益が安定しないことを実感します。
欧米輸入ビジネスは、並行輸入品を安価に仕入れて高く販売するビジネスモデルです。
並行輸入品なので、商品の品質に不安な点が多く、さらに安定的な仕入れができず、仕入れ価格の変動が大きいです。
また、ライバルが増加すれば価格競争が起こり、せっかくの売れ筋商品を赤字で売らないといけなくなってしまいます。そして、また別の商品をリサーチしないといけません。
安定的に稼ぐことが難しく、M・Tさんは「このままではまずい」と不安になりました。
もっと再現性の高い仕組みを持つ物販ビジネスを行いたいと思い、M・Tさんもせどりを卒業してしまいました。
【月利15万円】1日10時間作業して限界を感じたM・Nさん
M・Nさんも欧米輸入ビジネスをしていた1人です。
しかし、安定した仕入れができず、常にリサーチを繰り返さない状況でした。
月利10~15万円ほど得ていたのですが、1日に10時間以上リサーチしていたそうです。
仮に1日10時間リサーチを毎日30日間継続していたのであれば、時給換算で333~500円です。
M・Nさんは、すでに会社を辞めて本業で欧米輸入ビジネスをしていたので、「やばい」と焦り出していました。
本業で月利10~15万円では、生活はかなりぎりぎりで、貯金を切り崩していかないといけないことも多いでしょう。
そこで、M・Nさんも別の物販ビジネスを模索することになります。
M・Nさんの体験談は以下の記事をご覧ください。
【月利20万円】睡眠時間を削ってAmazon輸入をしていたW・Kさん
W・Kさんは、会社員の副業でAmazon輸入ビジネスをしていました。
月利10~20万円程度稼ぐことはできるようになったのですが、常にリサーチをしないといけないので、睡眠時間を削ってまで作業していました。
もっと自由な時間がほしいと考えたW・Kさんは、もっと継続的な収入は得られないかと考えて、徐々にせどりからはフェードアウトしていきました。
【月利40万円】めんどくさくなって挫折した松井さん
EC STARs Lab.の松井さんは、かつてはせどりで月利40万円を達成したことがあります。
せどりは、コツコツと続けていけば月利40万円程度は夢の話ではないのです。
ただ、他の人と同様、松井さんも稼ぐには常にリサーチを繰り返さないといけないことに悩まされることになります。
会社員の副業でせどりを実践していた頃は、寝る間も惜しんで平日3時間、休日10時間は作業していました。
月利40万円はたしかに嬉しい数字ですが、「こんな作業をいつまで続けていくのか?」と嫌な気持ちも強くなっていました。
そのうえ、販売個数が増えるほど、お客様のクレームは多くなりますし、Amazonのアカウント閉鎖リスクも高くなります。
お客様のクレームは年間100件くらいありました。
というクレームが飛んできたこともあります。
Amazonで中古品を新品と偽って販売することは規約違反なので、バレたら即Amazonアカウント閉鎖です。
もちろん、偽物や著しい不良品を販売してもNGです。
Amazonアカウントが閉鎖されれば、売上金は3ヶ月間没収され、アカウント復活されなければ没収されてしまいます。
また、Amazonの倉庫に預けている在庫はすべて返送されてしまい、在庫の山になってしまいます。
松井さんは、お客様からのクレームやAmazonアカウント閉鎖の恐怖で、精神的にも疲弊します。
夢に出てきてうなされたこともあるようです。
松井さんの体験談は、以下の記事をご覧ください。
【月利50万円】稼ごうとするほど忙しくなったS・Tさん
S・Tさんは店舗せどりを2年、その後ネット仕入れである電脳せどりを1年ほどやっていました。
その結果、月利30~50万円程度に稼げるようになりました。
しかし、リサーチを繰り返さないと収益が出ないので忙しくなる一方で、時間がなくなりモチベーションを上げることができませんでした。
また、せどりは、新しいノウハウが、すぐに通用しなくなると感じていたそうです。
せどりは短期的に一気に稼ぐにはいいのですが、本当は長期的に稼ぎ続けるスキルを得たかったS・Tさん。
せっかく月利30~50万円まで稼いだのに、せどりを辞めてしまいました。
ただ、今は別の物販ビジネスで月利100万円以上を達成できています。
S・Tさんの詳細は以下の記事をご覧ください。
【メール総数387社で月利100万円達成!!】せどり転売に限界を感じ国内メーカー仕入れに切り替えたSさん(30代男性)の声
【月利100万円】Amazonアカウント閉鎖に沈んだ中村さん
EC STARs Lab.代表の中村さんは、一時期せどりで月利100万円を突破しました。
せどりで月利100万円を達成した人は少数派と思われますが、決して不可能ではないのです。
せどりに興味のある人にとっては夢のある話です。
ただ、中村さん自身は、当時幸せを感じていたかと言えば、決してそんなことはありませんでした。
寝る間も惜しんで、1日14~15時間作業していたそうです。
自由な時間と、家族との大切な時間を求めていた中村さんは、理想とのギャップを感じ始めます。
奥さんからも「家族との時間を大切にしてよ」と言われる始末です。
悶々としていた中村さんに、さらに追い打ちをかける結果となったのが、Amazonアカウント閉鎖です。
気を付けていたつもりだったのですが、Amazonの相乗り禁止商品を誤って何度か販売してしまい、アカウントが閉鎖されたのです。
約800万円もの売上金は没収され、その代わりAmazonの倉庫にある商品が大量に返送されてしまいました。
運良く、ちょうど銀行の融資が通っており、何とか凌いだものの、当然運転資金はピンチになってしまいました。
この経験を機に、中村さんは月利100万円まで稼げたせどりから足を洗うことにしたのです。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【結論】せどりで稼ぎ続けるのは厳しく挫折しやすい
結論としては、せどりは月利10~50万円程度は稼ぐことが可能で、場合によっては月利100万円を超えることもできます。
しかし、それより私が問題だと思ったのは、稼げるのに現在もせどりを続けている人が皆無である点です。
せどり経験者にインタビューして感じた、せどりを長く続けられない理由は次の通りです。
- 延々と商品リサーチを続けないと利益が得られない
- 月利40~50万円以上稼ぐには、1日10時間程度のリサーチが必要
- 最初は売れている商品でも、ライバルが増加すれば売れないし価格が下落する
- 常にAmazonアカウント閉鎖の恐怖がある
- 実際にAmazonアカウント閉鎖されることは珍しくない
そのため、せどりで稼いでいても、結局継続できずに挫折してしまう人が多いのです。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
安定収入と自由な時間ともに手にしたいならメーカー仕入れがおすすめ
せどりは稼ぐことはできますが、同時に自由な時間を失ってしまい、続けられない人が多いことがわかりました。
せどりは、常に商品を仕入れて販売していかないといけないフロー型のビジネスです。
また、Amazonアカウント閉鎖リスクや、せどりに対する後ろめたさなどの精神的な疲労感も大きいでしょう。
安定収入と自由な時間両方欲しく、Amazonアカウントの恐怖からも解放されたいなら、向き不向きはありますが、せどりではなくメーカー仕入れの方が実現しやすいでしょう。
メーカー仕入れとは、上図のようにせどりのように小売店(近所の実店舗やネットショップ)から仕入れるのではなく、メーカーから直接商品を仕入れてAmazonで販売する方法です。
メーカーと取引関係にあれば、商品を継続的に仕入れることができます。廃盤にならない限り「この商品は在庫がありません」ということはありません。
メーカーと交渉してAmazonの販売者を限定化することもできますから、価格競争になるリスクも抑えることができます。
1つの商品を安定的に仕入れて、適正価格で販売し続けることができるので、リサーチを止めても収入が安定します。
取引メーカーを増やしていけば、収入は階段状で上がっていくので、長く物販ビジネスを続けたい人には向いています。
つまり、メーカー仕入れはストック型のビジネスモデルの物販ビジネスです。
また、メーカーから仕入れる商品は、メーカー保証の付いた新品ばかりですから、Amazonアカウント閉鎖のリスクもほとんどなくなります。
せどりとメーカー仕入れの違いについて知りたい方は、以下の動画をご覧ください。
具体的なノウハウを知りたい方は、動画でお話されている中西さんの書籍「Amazon物販1年制の教科書」をご覧ください。マンガと図解で解説されているのでわかりやすいです。
⇒⇒⇒「マンガと図解でわかる!Amazon物販1年生の教科書」
最後に
以上、せどりは稼げるのか、実際にせどり経験者に聞いてみました。
せどりで月利10万~50万円、場合によっては100万円稼いだ人もいます。
そのため、せどりはまったく稼げない、オワコンということはないでしょう。
ただ、稼ごうとするほど稼げる商品を探す作業に時間がかかるので、自由な時間を失うことになります。
また、Amazonアカウント閉鎖のリスクや、仕入れ先の転売規制など、以前よりせどりは稼ぎにくい状況にはなってきています。
自分が苦にならない範囲で、目標の月利を達成できるならせどりを続けてもいいですが、挫折する人は少なくありません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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