副業でせどりを続けてきて、ある程度月利を稼げるようになったので、そろそろ会社を辞めて独立したいと考えている人もいるでしょう。
しかし、ドリームキラーと言われるかもしれませんが、会社を辞めてせどり1本で生計を立てることは簡単ではありません。
ある程度月利を稼げるようになれば、もうせどりだけで生活できると考えがちですが、せどりで安定した月利を稼ぎ続けることは難しいためです。
実際にせどりで独立して失敗した方は少なくないので、失敗する理由と克服事例を詳細に解説します。
せどりで独立しようと考えている方は最後までご覧ください。
【人生詰んだ】せどりで独立して失敗する7つの理由
と考えて、いざ独立したら失敗したという話を多く聞きます。
せどりで独立して会社員時代の何倍も稼いで成功している人もいますが、少なくとも簡単な話ではありません。
月利50万円以下で会社を辞めて独立してしまう
会社を辞めて独立するなら、最低でも月利40~50万円は欲しいところです。
もし、月利20~30万円程度で会社を辞めてせどり1本で独立しようと考えているなら、時期尚早である可能性が高いです。
独身の方や、結婚していても共働きでお子さんがいない方は、月に20~30万円あれば十分生活できると考えているかもしれません。
しかし、独立すると、会社員のような手当や福利厚生はありませんし、すべての経費が自腹になります。
特に、寮や社宅住まいで家賃をほとんど払っていない方など、福利厚生が充実している方は、独立後に想像以上にお金がかかると実感すると思います。
しかも、税金や保険料については給与天引きではなく、後で自分で払わないといけないので、その分のお金を自分で確保しなければいけません。
月利40~50万円くらい稼いで、ようやく月収25万円の会社員と同じ水準で生活できると考えてください。
月利20~30万円くらいでは、貯金を切り崩してしまう月も出てくるでしょう。
詳細は、EC STARs Labの山田さんが、以下の記事で詳しく解説してくれています。
100万円以下の貯金(半年分の生活費)で会社を辞めて独立してしまう
せどりで稼げるようになっても、十分な貯金がないまま会社を辞めて独立してしまうのも失敗リスクが高いです。
せどりで使う仕入れ代金を除いて、最低でも半年分の生活費、つまり100万円程度は確保しておかないと、いざというときに生活ができなくなります。
と思った方もいるかもしれません。
しかし、後述するように、せどりには次のようなリスクがあります。
- amazonアカウント閉鎖で突然収入源が絶たれる
- 仕入れ先が次々と転売目的の仕入れを禁止した
- 仕入れに失敗して不良在庫を抱えてしまった
- ライバルの増加でだんだん商品が売れなくなって収入が下がってきた
どのビジネスにも言えることですが、独立起業して絶対安泰ということはなく、何らかの外乱要素で収入が激減することは十分あり得ます。
貯金が十分ないのに、収入源が突然絶たれたときを想像するだけでもゾッとします。
もし、十分な貯金がなければ、家賃や生命保険料、水道光熱費といった固定費を見直すなど、無理のない範囲で最低でも100万円は貯めましょう。
1日10時間以上のリサーチに耐えられない
と考えて、会社を辞めて独立しようとしているなら、少し考え直した方がいいでしょう。
たしかに、せどりはリサーチに時間を充てるほど稼ぐことができます。
しかし、せどりを実践していれば実感していると思いますが、逆に言えばリサーチの手を止めれば収入が止まります。
せどりで稼ぎ続けるなら、とにかくリサーチを続けるしかありません。これを、よく“リサーチ地獄”と言います。
せどりで月利40~50万円程度稼ぐなら、1日10時間程度のリサーチが必要です。
実際にEC STARs Labの松井さんは、1日10時間、土日も休みなくリサーチして月利40万円程度でした。
休みなくリサーチしているので、月に300時間働いていることになります。
残業がない会社員の労働時間は、月に約160時間(=1日8時間×20日)なので、月の残業時間は140時間です。
せどりで会社を辞めて独立して、月利40~50万円を維持しようとしたら、それくらい働かないといけないということです。
しかも、会社員でよくある繁忙期限定とかではなく、毎月です。
毎月140時間も残業していれば、自分の趣味や家族との時間がなくなりますし、身体も壊します。
会社を辞めて独立したら、会社員時代以上にリサーチ地獄で大切な時間や健康を失っていく可能性が高いのです。
松井さんのせどりの失敗談についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
amazonアカウント閉鎖で突然収入源が絶たれてしまう
販路をamazonにしている方なら実感していると思いますが、amazonでせどりや転売をしているとアカウント閉鎖のリスクがあります。
主に、次のことでamazonアカウント閉鎖に至った方は少なくありません。
- 誤って偽物を転売してクレーム、返品に繋がった
- 誤って不良品を転売してクレーム、返品に繋がった
- せどり、転売商品なのに新品として販売してしまった
- メーカーの独占販売商品に相乗り出品してしまった(商標権/知的財産権侵害)
amazonアカウント停止・閉鎖の原因などについては、以下の記事をご覧ください。
いずれもせどりや転売特有の規約違反ですが、悪意ではなく、気付かずにやってしまったという方がほとんどです。
EC STARs Lab代表の中村さんも過去にアカウントが閉鎖され、なんと800万円もの売上金が没収されてしまったそうです。
中村さんの悲惨な失敗談は以下の記事をご覧ください。
amazonアカウント閉鎖になれば、amazon販売ができなくなるだけでなく、在庫にある商品はすべて返送され、中村さんのように売上金が没収されることもあります。
まだ会社員であれば会社の給料があるから何とかなりますが、独立後であれば収入源が絶たれてしまいます。
実際に独立後にアカウント閉鎖になった人も少なくなく、せどりや転売には、常にアカウントリスクがあることは覚えておきましょう。
せどり/転売目的の仕入れを禁止する店舗やオンラインショップが増えている
せどりや転売は、仕入れができなくてはビジネスが成り立ちません。
しかし、現在せどりや転売目的の仕入れを禁止する店舗は増えています。
私が把握しているだけでも、以下の店舗、オンラインショップはすべて転売目的の仕入れを禁止しています。
- ノジマ
- ディズニーランド、ディズニーストア
- トイザらス
- タカラトミー
- どんぐり共和国
- ハンズ(東急ハンズ)
- 島忠ホームズ
- カメラのキタムラ
- サンドラッグ
- NIKEのスニーカー全種
- ニューバランスのスニーカー全種
- adidasのスニーカー全種
- スギ薬局 etc・・・・・・
また、ブックオフやヤマダ電機といった、店舗せどりの王道仕入れ先も、店舗によっては転売目的の仕入れを禁止しています。
人気商品や限定商品を買い占めて定価以上で転売するモラルに反した高額転売が問題視されているため、今後も転売禁止店舗は増えると考えられます。
今後も転売規制が加速する可能性が高い
転売禁止とはいかなくても、せどりや転売行為を規制する店舗も増えています。
実際に、人気商品や限定商品では「この商品は1人1点まで」となっていることが多いですが、これも転売対策の1つと考えられます。
たまにメディアで報道されるほど高額転売が問題視されていることを考えると、大手の店舗やブランドが転売対策をしていないとは考えられません。
実際にほとんどの店舗は、amazonやメルカリ、ヤフオクといった主な転売先の価格をチェックしています。
そのため、商品リサーチしていて、以前より価格差のある商品は見つけづらくなっています。
また、人気商品の高額転売をやっている方は、大量に買い占めても再販されて、不良在庫を抱えて爆死するケースが相次いでいることも注意しましょう。
今後もライバルが増加して収入が激減する可能性がある
せどりや転売は、比較的誰でもできる参入障壁の低いビジネスのため、ライバルが増え続けています。
副業人気が高まっていることを考えれば、今後もライバルは増加する可能性が高いでしょう。
ライバルが増え続ければ、当然仕入れた商品は値下げしないと売れなくなります。
せどりや転売は、値下げ以外にライバルと差別化する手段がありません。
せどりはレッドオーシャンですし、しかも転売規制する店舗が増えているので、どんどん市場が狭くなっています。
そのため、今後はせどりで独立したとしても、どんどん稼ぐことが難しくなり、収入が激減する可能性があります。
せどりよりメーカー仕入れの方が独立して成功できる
ここまで読んで、会社を辞めて独立することに対して躊躇した方もいるでしょう。
しかし、せどりの経験を活かして別の物販ビジネスで独立して、成功することは可能です。
そのなかの1つが、EC STARs Labのメンバーの多くが実践しているメーカー仕入れです。
メーカー仕入れとは、小売店から仕入れるせどりと違って、メーカーと取引して商品を直接仕入れてamazon販売するビジネスです。
せどりとメーカー仕入れを比較してみると、次のような違いがあり、メーカー仕入れの方がメリットが多いことがわかります。
せどり | メーカー仕入れ | |
amazon上の扱い | 未使用/未開封であっても中古 | メーカー保証が効いているので新品 |
不良品の確率 | 高い | 低い |
偽物の確率 | 高い(特に輸入品や中古品) | 低い |
商標権/知的財産権侵害リスク | 高い | メーカー取引なのでなし |
amazonアカウント閉鎖リスク | 高い | 低い |
転売禁止・規制 | 多い | 関係ない |
ライバル対策 | 値下げ | 販売者を限定化する(値下げ不要) |
リピート仕入れ | 難しい | 簡単 |
価格競争 | 対策不可 | 対策可能 |
収益の安定性 | ない | ある |
1日のリサーチ時間 | 10時間 | 1~2時間 |
メーカー仕入れの方が、せどりよりも成功しやすいことがわかります。
なお、せどりとメーカー仕入れの違いについては、メーカー仕入れで人生が変わったEC STARs Labの山田さんが以下の記事で詳しく解説しています。
【月利50~150万円】せどりの失敗を克服して会社を辞めて独立した人の事例
実際に、メーカー仕入れに移行してせどりの失敗を克服した5人の事例をお伝えします。
これから紹介する5名は、「メーカー仕入れ」という物販ビジネスに移行して、せどりの失敗を見事に克服して独立を果たした方ばかりです。
輸入ビジネス卒業後にわずか4ヶ月で退職・独立して現在月利150万円のM・Tさん(40代男性)
M・Tさんは、会社員時代は、副業で欧米輸入ビジネスをしていました。
最初の半年間は赤字だったのものの、コツコツと続けるうちに、月利10万円程度稼げるようになりました。
ただ、月利10万円程度では会社を辞めて独立することはできません。
しかも、商品の品質不良、為替による仕入れ価格の変動、安定的な仕入れができない点に悩まされてきました。
そのため、欧米輸入ビジネスが今後も続けられるか不安に感じ、このままではまずいと感じてメーカー仕入れに移行しました。
好きなときに好きな量を安定仕入れできるメーカー仕入れに取り組んで、欧米輸入ビジネスで感じていたデメリットが解消されることを実感します。
初期不良があってもメーカー側で無償対応してくれて、安心してビジネスに取り組めたM・Tさんはメーカー仕入れ移行後4ヶ月で会社を辞めて独立。
現在は月利150万円を達成して、どんどんビジネスが加速しています。
M・Tさんの成功体験談は、以下の記事をご覧ください。
欧米輸入ビジネス卒業後に月利181万円を達成して退職・独立したIさん
Iさんも会社員の副業で、輸入ビジネスに取り組んでいました。
平日は朝から夜21時まで仕事をして、帰宅後の22時から深夜にかけて商品リサーチをするというハードな毎日を送っていました。
しかも・・・・・・
そんなIさんも国内メーカー仕入れに移行して、1年弱でメーカー仕入れのみで月利40万円を達成しました。
現在は会社を辞めて独立し、月利100万円を達成しています。
Iさんの成功体験談は、以下の記事をご覧ください。
激務で体調を崩して休職中に転売と会社を両方卒業して月利100万円を達成したO・Yさん
O・Yさんは、会社員時代、激務で体調を崩して休職してしまいました。
しかも、休職のタイミングで奥さんが妊娠していることがわかり、将来の不安を感じたO・Yさんは転売に挑戦しました。
しかし、奥さんに堂々と言えない後ろめたさがブレーキとなり、利益も微々たるものでした。
せどりや転売は、社会的信用が低く、嫌っている消費者も多いため、「後ろめたい」「家族に堂々と話せない」と感じている人も少なくありません。
そこで、O・Yさんはメーカーと消費者に価値を提供できる本質を捉えたビジネスであるメーカー仕入れに興味を持ち、実践しました。
現在、O・Yさんは月利100万円を達成して、会社員と転売両方卒業することに成功しました。
O・Yさんの成功体験談の詳細は、以下の記事をご覧ください。
中国輸入メルカリ転売を卒業して月利50万円を達成して公務員を退職・独立したM・Rさん
M・Rさんは公務員で働く傍ら、株・FXの短期売買、ブログ、YouTube、プログラミングなど様々な副業に手を出したものの、なかなか成果が出ません。
中国輸入メルカリ転売でようやく収益が出るようになるものの、その額も月利10万円にも届かない程度。
そこで、中村さんの著書である「国内メーカー直取引完全ガイド」を読んだことをきっかけにメーカー仕入れに取り組みます。
その結果、見事月利50万円を達成して、公務員を退職して独立することができました。
M・Rさんの成功体験談は以下の記事をご覧ください。
思い切って会社とせどりを両方卒業して独立したら月利100万円を達成したK・Hさん
K・Hさんは、会社員時代は副業でせどりをしていました。
しかし、せどりをしていた頃は、利益はそこそこ得られるものの、次のようなデメリットを感じていたそうです。
【店舗せどり】
- 店舗に定期的に仕入れに行くのが大変
- 店舗内でバーコードを読み取るのに時間がかかる
【電脳せどり】
- 仕入れたい商品が売り切れになって買えない
- ポイント倍率の高い日に仕入れないと利益が出ない商品が多い
【共通】
- 仕入れた商品の市場価格が下がり、想定利益を得られないどころか赤字になるものも多い
- 小売店から仕入れて転売すると、一般消費者が商品を購入できなくなることに罪悪感を感じる
そして、K・Hさんはメーカー仕入れに移行することにしましたが、他の方と違ったのは、利益が出ていないのに会社を辞めて独立してしまった点。
本記事でもお伝えしている通り、利益がない、貯金が十分でない状態で会社を辞めて独立することはタブーです。
しかし、K・Hさんはそれだけメーカー仕入れに確信が持てたのでしょう。
K・Hさんは、最初はなかなか成果が出ませんでしたが、月利30万円を超えたあたりから急成長し、1年目で月利70万円、現在は100万円超えを達成しています。
K・Hさんの成功体験談は以下の記事を参考にしてください。
もっと見たい!という方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
最後に
以上、せどりで会社を辞めて独立して失敗する理由と克服事例を解説しました。
たった一度の人生ですから、会社を辞めて独立して好きなことに専念することは大事だと思います。
しかし、せどりに関しては、突然ビジネスができなくなるリスクもありますし、市場そのものが縮小しています。
会社員以上に働かないと月利が安定しませんから、せどりで独立しても、時間や精神的な不安から解放されることはないでしょう。
そのため、安定的に月利を積み上げることができるメーカー仕入れの方がおすすめです。
とはいえ、メーカー仕入れでも、まずは月利50万円を目指して、十分に生活費を貯蓄してから退職・独立することをおすすめします。
副業からでも、個人事業主でもメーカーと取引できるので、慌てて会社を辞める必要はないのでご安心ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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