スニーカー転売は大手ブランドが続々禁止しているので絶対にやめよう

スニーカー転売
スニーカーが好きだから、スニーカー転売でもしようかな

せどりや転売では、好きな商品の多いジャンルに特化して取り組むのも1つの手です。

様々な商品を扱う転売ビジネスのなかでも、スニーカー転売は比較的よく知られた手法です。

せどりや転売が未経験の方でも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、スニーカー転売に関しては、ナイキやニューバランス、アディダスのような大手ブランドが転売禁止としているので、おすすめしません。

転売禁止だろうが、儲けるためには手段を選ばない!

転売禁止と言うと、このような姿勢の方も出てくると思いますが、モラルや倫理観を抜きに考えても、スニーカー転売は難易度が高くておすすめできません。

 

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ナイキ、ニューバランス、アディダス・・・・・・ほとんどのスニーカー転売が禁止されている現状

スニーカー転売禁止

スニーカー転売で仕入れる商品というと、多くの方はナイキやニューバランス、アディダスを思い浮かべるでしょう。

しかし、これら大手のスニーカーブランドは、明確に転売行為を禁止しています。

【ナイキの転売禁止】

※ナイキ公式サイト「特定商取引法に基づく表示/販売規約」より抜粋

【ニューバランスの転売禁止】

※ニューバランス公式サイト「よくあるご質問(FAQ)」より抜粋

【アディダスの転売禁止】

アディダスオンラインショップ利用規約より抜粋

また、スニーカー転売というと並行輸入品の転売も盛んですが、並行輸入品についても転売が禁止されていないか確認してください。

例えばコンバースの場合、日本では伊藤忠商事が商標権を持っており、コンバースの並行輸入品を転売すると商標権侵害を問われます。

実際に伊藤忠商事は、並行輸入品の差し止め訴訟を起こして、勝訴しています(知財高裁平成22年4月27日判決、平21(ネ)10058,10072号)

すべてのスニーカーが転売禁止とは言い切れませんが、特に大手のスニーカーの場合は、国内、海外問わず転売が禁止されていないか確認するようにしましょう。

他にもスニーカー転売をやめた方がいい9つの理由

スニーカー転売はやめた方がいい

スニーカー転売については、転売を禁止しているブランドがとても多いので、かなり厳しい市場と言えるでしょう。

今でもメルカリでナイキやニューバランスのスニーカーは高額転売されていないか?

たしかに、メルカリで検索するとスニーカーの転売ヤーもいますが、規約違反を知らないか、悪意で転売しているかのどちらかです。

実際に、儲かるためには手段を選ばないという人もいるでしょう。

しかし、規約違反を犯してまで取り組むほど、スニーカー転売に魅力はないのでやめておいた方がいいでしょう。

転売対策が進んでいるので爆死リスクが高い

スニーカー転売などのモラルに反した高額転売については、様々なスニーカーブランドが問題視しています。

そのためスニーカーブランドは、転売ヤーに狙われやすい限定品販売については、「1人1個まで」などの購入制限や抽選販売などの対策を取っています。

それでも、アプリのアカウントを複数持つなどで、規制をかいくぐるような転売ヤーもいました。

ただ、今では規制をかいくぐる行為すら対策されて、検知されるようになっています。

なお、以下のゆっくり解説の動画は、botという自動購入システムを用いたスニーカー転売の大爆死事例を紹介しています。

限定品を買い占めて高額転売することは、モラルに反するだけでなく、もはやリスクしかないと言えるでしょう。

季節や流行が過ぎたら値崩れする

スニーカーだけでなく、アパレルブランド全体に言える話ですが、スニーカーの価格は、需要と供給のバランスによって、大きく価格が変動します。

流行のスニーカーは高値で販売できることもありますが、流行が過ぎれば一気に値崩れすることが多いです。

季節物についても同様で、シーズンが過ぎれば一気に価格が下がってしまいます。

スニーカーのamazon価格変動

一例として、ナイキのあるスニーカーのamazon販売価格の1年間の推移を確認してみると、1年間で5,000~10,000円程度まで変動していることがわかります。

スニーカーは利益率が高い反面、売るタイミングを間違うと、不良在庫を抱えたり赤字になってしまったりする、ハイリスクな商品です。

並行輸入品は偽物・不良品・売れない三重のリスクがある

スニーカー転売の場合は、並行輸入品を仕入れるケースもありますが、先ほどお伝えしたように、並行輸入品でも転売禁止のブランドがあるので注意しましょう。

また、並行輸入品の場合、国内の正規代理店を通していないため、安く仕入れができる反面、偽物や不良品が多いという大きなデメリットがあります。

偽物や不良品の場合は、amazonやメルカリのアカウントが停止・閉鎖される可能性が高くなるので注意してください。

特に偽物を販売してしまった場合は、最悪商標権違反の容疑で逮捕される可能性もあります。

産経新聞より抜粋

また、amazonで転売する場合は、正規品ではなく、並行輸入品の商品ページに出品しないといけません。

並行輸入品は品質不良を懸念して敬遠するお客様が多く、適正な販売価格でも不良在庫になるリスクが高いです。

つまり、並行輸入品は、偽物・不良品・売れないという三重のリスクがあります。

並行輸入品の転売については、以下の記事で詳細を確認してください。

amazonの並行輸入品とは? 初心者におすすめしない7つの理由

消費者からのクレームやトラブルが多い

スニーカーはマニア向けの商品も多く、こだわりを持っているお客様が多い層です。

さらにスニーカーは外観が大切なので、ちょっとした傷や汚れについて厳しいお客様が多く、クレームに繋がるリスクが高いです。

そのため、検品をしっかり行い、状態を確認する必要があります。

在庫の保管についても、スニーカーが傷まないように高温多湿を避けるなど適切な保存方法が求められます。

特にメルカリで転売する場合は、商品の状態を正直に記載しないと、トラブルに発展する可能性があるので、十分注意してください。

不具合がなくても返品・返金対応が多い

スニーカー転売は、不具合がなかったとしても、同じサイズでもブランドごとにフィット感が違うので、「サイズが合わなかった」と返品されることが多いです。

実際に靴をネットで購入して、サイズが合わなくて返品したことがある方も多いのではないでしょうか?

スニーカー転売は、ちょっとした不具合でクレームに繋がりますし、不具合がなくても返品・返金対応が多いので、かなり労力の負担が大きいです。

スニーカーに対する商品知識がないと不良在庫を抱える

ここまでお伝えしてきたように、スニーカー転売は商品知識がないと難易度が高く、不良在庫を抱えるリスクが大きいです。

 

  • スニーカーの需要やトレンドをつかむ力
  • 高く売れやすいスニーカーの色やサイズに関する知識
  • 商品が傷まないようにする保管環境
  • 本物と偽物の違いを見分ける力

最低限、これくらいのスキルがないと、スニーカー転売で大きく稼ぐことは難しいでしょう。

「スニーカーが何となく好き」くらいの知識量では、正直足りないことが多いです。

ショップ店員の経験者であればともかく、スニーカー転売は意外と難易度が高いという点は認識しておきましょう。

amazonでは出品規制がかかっている

スニーカー転売の販路の主な選択肢は、amazonかメルカリになります。

amazonの場合、出品規制がかかっており、販売できないブランドが多数あるので注意してください。

出品規制については、解除することもできますが、請求書や販売許可書類を求められるので、転売では解除できないことが多いです。

Amazonの出品許可申請(カテゴリー申請)方法を詳細に解説|出品制限を解除する

そのため、基本的にはamazonよりはメルカリで転売する方が現実的でしょう。

メルカリは転売ヤーが嫌われている市場である

スニーカー転売の主な市場となるメルカリですが、基本的にメルカリはフリマアプリなので、転売ヤーが非常に嫌われています。

スニーカー転売に関しても例外ではなく、X(旧Twitter)を確認しても、かなり嫌われていることがわかります。

https://twitter.com/limit_of_frust/status/1265099259772198912

amazonでは出品規制がかかり、メルカリでは転売ヤーが嫌われている・・・・・・。

この状態でスニーカー転売をしようとしても、とても儲かるとは思えません。

そもそもメルカリ転売は、副業ならともかく、会社を辞めて独立できるほど大きく稼ぐには不向きな手法です。

メルカリ転売の詳細については、以下の記事をご覧ください。

メルカリ転売は規約上可能だが悪質な行為のペナルティが厳しいので要注意

リサーチとハイリスクな仕入れを続けないと収入が安定しない

スニーカー転売に限った話ではないですが、物販は仕入れを続けないと収入が安定しません。

次の手順でスニーカー転売を行って、ようやく1商品分の利益になります。

  1. 転売禁止のスニーカーでないか確認する
  2. 人気商品だが価格変動の大きいハイリスクのスニーカーを仕入れる
  3. 検品を丁寧に行う
  4. 高温多湿を避けるなど、丁寧に保管する
  5. 転売ヤーが嫌われているメルカリで、丁寧に商品ページを作って出品する
  6. 注文があれば販売するが、売れるタイミングを逃せば不良在庫になる
  7. サイズ違いや品質不良などの理由で返品があれば対応しなくてはいけない
  8. 無事に販売できたら、①に戻って再びスニーカーを探す

この一連の作業をずっと繰り返さないと安定した利益にならないので、正直稼ぎ続けるのは現実的ではありません。

よほどスニーカーの商品知識があれば話は別ですが、基本的には手を出さないことをおすすめします。

厳しい転売規制のあるスニーカー転売より真っ当な方法で安定的に稼ぎましょう

石井裕
スニーカー転売は大手ブランドが続々禁止しているので、全然おすすめできません

というのが、私の結論です。

物販はスニーカー転売だけではありませんし、もっと広く言えば転売ビジネスだけではありません。

もっと真っ当に安定的に稼ぐ方法はあります。

例えば、上記のように小売店から商品を仕入れるだけでなく、メーカーと直接取引して商品を仕入れるamazonメーカー仕入れという手法があります。

メーカー公認のもと商品を仕入れて販売するわけですから、仕入れ先や主な販路となるamazonの規約とは無縁の世界です。

転売ビジネスと違って、メール1本で同じ商品を繰り返し仕入れることができるので、利益が安定します。

転売ビジネスのように、1回仕入れて売って終わりではなく、メーカー仕入れは継続販売できるので、扱う商品が増えるほど利益が積み上がります。

しかも、扱う商品はメーカーの保証が効いた正規の新品なので、検品も苦労しません。

万が一初期不良があったとしても、メーカーの方で対応してもらえます。

何と言っても、高額転売という忌み嫌われた手法ではなく、メーカーも消費者も喜ぶwin-win-winのビジネスなので、正々堂々と実践できます。

メーカー仕入れの手順を簡単に示すと以下の通りです。

  1. 良い商品を見つけたらメーカーと交渉する
  2. 取引が成立したら商品を仕入れる
  3. amazonに出品する
  4. 注文があったらamazon側で対応してFBA倉庫から自動発送される
  5. 商品の在庫が少なくなればメーカーに連絡してリピート仕入れする

スニーカー転売の手順と比較しても、スムーズに商品を販売できることがわかります。

メーカー仕入れの詳しい手順については、EC STARs Labの松井さんが以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。

【2024年版】amazonメーカー仕入れで個人が月利50万を達成できる超具体的7ステップ

最後に

スニーカー転売は、多くのスニーカーブランドが転売を禁止していますし、規制をかいくぐろうとしても万全に対策されているので、かなり厳しいです。

モラルを無視して儲けようとしても、価格変動が激しい、返品・返金リスクが高いなど、意外とハイリスクな手法で、しかも利益が安定しません。

規制をかいくぐってスニーカー転売を強行するよりは、メーカー仕入れのようなもっと真っ当で安定的に稼げる物販ビジネスの方がおすすめです。

特に会社を辞めて独立したいと考えているなら、短期的な稼ぎではなく、長期的に利益が積み上がるメーカー仕入れを検討してみるといいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。
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