こんにちは、amazon物販コミュニティ「EC STARs Lab」の石井です。
「せどりや転売に興味をあるけど、どんな商品を扱ったらいいの?」
「せどり・転売を開始してみたけど、もっと儲かる商品はないの?」
せどり・転売で、どんなジャンルの商品をリサーチすればいいか、様々な選択肢があります。
そのなかでも、カメラや、レンスやストロボの周辺機器を主に扱うカメラ転売というものがあります。
カメラ転売は、1商品あたりの利益が高く、レンズやストロボといった付属品も需要があるため、中古のせどり・転売のなかでも比較的人気です。
しかし、中古のカメラを扱う場合は、カメラの知識がないと検品作業や保管管理が難しく、初心者の方にはおすすめできません。
実際に私の友人でもせどり・転売未経験なのにカメラ転売にチャレンジして、まったくうまくいかずに挫折した人がいます。
本記事では、初心者におすすめしない理由をお伝えしたうえで、どんな人にカメラ転売がおすすめか? カメラ転売をするなら、どんな点に注意すればいいかについてお伝えします。
目次
初心者がカメラ転売をしても儲からない7つの理由
冒頭でもお伝えしたように、せどり・転売初心者の方にはカメラ転売はあまりおすすめはしません。
カメラ転売は、たしかに次の点でメリットがあるため、初心者の方でも魅力的に映るでしょう。
- 1商品あたりの利益が高い
- 型落ち商品でも値崩れしにくい
- マニアックな中古カメラの需要が高く、しかも利益率が高い
- 高単価商品の割には回転率が比較的いい
- 需要を予測しやすい
一方で、カメラ転売は次のデメリットがあり、初心者の方にはかなり敷居の高い分野と言うことができます。
中古カメラの実店舗は首都圏に集中している
カメラ転売は、中古のカメラを扱うことが多いため店舗せどりが主流ですが、中古カメラの実店舗は現状首都圏に集中している傾向があります。
首都圏以外の地方では、店舗が絞られ、仕入れの選択肢が少なくなります。
特にマニアックな中古カメラほど地方では仕入れることが難しく、店舗せどりのなかでも特に場所の制約が大きい分野と言えます。
カメラ転売を禁止している実店舗も存在する
カメラの店舗せどりについては、場所の制約が厳しいことに加えて、せどり・転売行為を禁止している実店舗が多く存在することも注意してください。
店舗せどりを禁止するリサイクルショップや家電量販店が増えていることは有名ですが、カメラ専門店も例外ではありません。
例えば、全国に展開しているカメラのキタムラについては、以下のように明確に転売行為を禁止しています。
※カメラのキタムラHPより抜粋
カメラのキタムラからの仕入れは、カメラ専門店の少ない地方の方で狙っていた方も多いでしょうが、残念ながら転売禁止なのです。
他にも、転売目的の購入を禁止しているカメラ専門店が増える可能性は高いので、仕入れには十分注意してください。
転売対策をしているカメラ専門店が増えている
カメラのキタムラのように、転売目的の購入を禁止しないまでも、転売ヤー対策をしているカメラ専門店は増えてきています。
具体的にはカメラ転売の主な販路とされているメルカリやヤフオク、amazonなどの価格がチェックされ、価格差が出ないようにしているのです。
高単価で利益が出やすいと言われるカメラ転売ですが、仕入れ先からこのような転売対策がされれば仕入れても利益が出ません。
カメラ専門店としても、他のプラットフォームより安く販売しても利益が出ないというのもあります。
一見すると市場の隙間が多そうなカメラ転売ですが、実際にはかなり転売対策され、転売ヤーが入り込む余地がなくなっているのが現状です。
仕入れ値が高い
カメラは高単価で販売できるため、利益が大きくなりますが、その分仕入れ値も高くなります。
カメラ転売は、どちらかというと電脳せどりより店舗せどりの方が主流ですが、一例としてメルカリで、ミラーレス一眼カメラを仕入れるとします。
上図を見てみると、かなり仕入れ値の高い商品ばかりが出てきます。
つまり、資金力がある程度ないと稼ぐことが難しいですし、商品1個あたりの在庫リスクが高くなります。
比較的需要を予測しやすいカメラですが、売れなかった場合の損失が大きいため、せどり・転売に慣れていない方には難しいところがあります。
カメラの知識が必要である
検品をしなくてはいけないのは、中古せどり・転売に共通するところですが、カメラの場合は十分な知識が必要となります。
知識不足から、意図しなくても不具合のあるカメラを転売してしまうと、大きなクレームに繋がり、出品者評価を大きく下げてしまうことになりかねません。
あまり知識がない商品については、商品のカタログや動画を見て、知識を蓄えるようにする必要があります。
電脳せどりでは仕入れ前に検品ができない
カメラ転売は、店舗せどりがかなり厳しいという話をしましたが、電脳せどりでも仕入れ前に検品できないという大きなデメリットがあります。
カメラは仕入れ値が高いので、なるべくその場で状態を確認して、仕入れで失敗は避けたいところなので、電脳せどりではリスクが大きいのです。
そのため、初心者の方は電脳せどりでカメラのような高額商品を仕入れることは避けることがおすすめです。
保管管理が難しい
カメラの知識がないと、検品が難しい点がカメラ転売のデメリット・注意点ですが、保管管理でも注意が必要です。
特にカメラのレンズは湿気に弱くてカビが生えやすい、曇りやすいという特徴があるためです。
※カビの生えたカメラレンズ
そのため、仕入れてもすぐに商品が売れない場合は、乾燥剤を詰めたり置き場所を工夫したりしたうえで、定期的なお手入れをするようにしましょう。
カメラ転売がおすすめな人の4つの特徴
以上のことから、カメラ転売は、せどり・転売初心者の方にはやや敷居が高く、おすすめできないところがあります。
しかし、カメラ転売は、1個あたりの利益が大きく、中上級者であれば稼げる要素があるので、次のような方にはおすすめできます。
- カメラや写真撮影が好きな人
- 資金力がある人
- せどり・転売のスキルを身につけた人
- 首都圏に気軽に行ける人
この4つの条件が揃っている方であれば、カメラ転売で成功できる余地は十分あるでしょう。
カメラや写真撮影が好きな人
カメラ転売は、検品や保管管理にカメラの知識が求められるので、カメラが好き、写真撮影が好きということが前提条件になります。
特にカメラにこだわりが強く、長年マニアに愛されている名機に精通しているなら楽しく取り組めるでしょう。
逆にカメラがあまり好きでなく、こだわりがないと商品知識が身につかず、検品や保管作業に支障が出て続けるのが難しいでしょう。
カメラ転売をするなら、せどらー・転売ヤーというよりは、カメラ専門の小売店という意識で取り組む必要があるでしょう。
資金力がある人
カメラ転売は、商品1つあたりの仕入れ値が高いのである程度の資金力が求められます。
例えば、2,000~3,000円程度の安価な商品であれば、資金力や経験値に応じて少量仕入れして販売するという手がありますが、カメラ本体やレンズは1点数万円程度のものが珍しくありません。
そのため、まずは試しに仕入れてみようという割には仕入れ資金が高すぎることがあります。
初心者の段階では、資金をかけることはできないので、ある程度せどりや転売で稼いで、資金力と経験値を上げてから取り組むといいでしょう。
せどり・転売のスキルを身につけた人
カメラ転売は、仕入れ値が高いこと、検品や保管管理に商品知識が求められることなどから、比較的中上級者向きです。
資金力があったとしても、ある程度のせどり・転売のスキルがないと、リスクが大きくなります。
そのため、ある程度せどり・転売のスキル(特に店舗せどり)を身につけて月利を得られるようになったら取り組むといいでしょう。
首都圏に気軽に行ける人
カメラ転売は、特に中古カメラを扱う場合は、実店舗に近い首都圏に住んでいる人の方が有利となります。
ただし、最近は転売対策をしているカメラ専門店が多いことも注意してください。
カメラだけではない! カメラ転売で販売できる商品
カメラ転売には、カメラ本体はもちろん、レンズやストロボなどの付属品も需要があります。
そのため、カメラ本体だけでなく、付属品も視野に入れてリサーチ・仕入れを行うようにしましょう。
カメラ本体(デジカメ)
カメラには、大きく分けると、デジカメとフィルムカメラに分けられますが、初めてカメラ転売に取り組むならデジカメがおすすめです。
デジカメには、大きくわけるとコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼カメラがあります。
以前は、カメラにこだわりがなく、気軽に利用ができるコンパクトデジタルカメラの方が一般ユーザーに受けていました。
しかし、今はデジタル一眼レフやミラーレスカメラもマニアックなカメラとは言えず、ライトな一般ユーザーも利用しています。
後述するフィルムカメラよりも、デジカメの方が流通量が多く、初心者の人にも比較的馴染みがあるので取り組みやすいでしょう。
カメラ本体(フィルムカメラ)
フィルムカメラは、昔ながらのフィルムを使った、ややマニア向けのカメラです。
デジカメに比べるとかなり流通量が少ないものの、フィルムならではの画像や使い心地にこだわり、敢えてフィルムカメラにこだわる人も一定数います。
デジカメに比べると、仕入れはかなり難易度が高く、回転率も悪いですが根強い人気があるので高値で売れる可能性があります。
カメラにこだわりがあり、フィルムカメラに精通しているなら取り組んでみるといいでしょう。
レンズ
amazonなどで検索してみるとわかりますが、カメラ本体だけでなく、レンズも多く販売されていて、需要が高いことがわかります。
カメラ本体よりも価格は安いので、比較的仕入れやすいでしょう(とは言っても、他商品に比べると高単価ですが)。
ジャンク品から新品未開封の商品まで、カメラ本体よりもレンズの方が商品が豊富で取り組みやすいかもしれません。
しかし、カメラレンズは繊細な機器なので、故障や不具合が発生しやすい点は注意してください。
レンズの曇りやカビであれば、注意深く検品すれば除去可能ですが、レンズの傷や焦点が合わないといった、致命的な不具合があることも少なくありません。
ストロボ
カメラ転売をするなら、もう1つ視野に入れたい付属品がストロボです。
ストロボは、カメラ本体やレンズに比べると単価が安いので、大きな利益は得られないものの、仕入れやすいので比較的取り組みやすいです。
ストロボの場合は、フラッシュが焚けない、接続部が壊れていて機能しなかったなどの不具合がよく見られるので、実際に検品して動作確認をするようにしましょう。
カメラ好きであれば、カメラ本体だけでなく、レンズやストロボも買いそろえていくので、一定のニーズがある点は覚えておいてください。
その他周辺機器
以下のような、その他のカメラ周辺機器も仕入れてみてもいいでしょう。単価は安いですが、需要がはっきりしているので利益率は高い傾向にあります。
- 撮影用三脚
- カメラ用ケーブル
- 予備バッテリー
- カメラ用充電器
- カメラ用のバッグ
このような商品であれば、カメラの専門店だけでなく、家電量販店やハードオフなどのような一般的な店舗もリサーチ対象となります。
カメラの主な仕入れ先
カメラ転売には、店舗せどりと電脳せどりの両方がありますが、先ほどお伝えしたように、いずれも仕入れの難易度が高いです。
電脳せどりの場合は、仕入れ先の評価などを確認して、極力不良品を販売していない店舗から仕入れるように努めてください。
店舗せどりの場合は、仕入れ前の状態確認が可能である点がメリットですが、転売禁止の店舗がある点に注意しましょう。
店舗せどり
先ほどお伝えしたように、カメラ転売は店舗せどりが中心になりますが、次のような特徴がある点は注意してください。
- カメラ専門店は首都圏に集中して地方には少ない
- カメラのキタムラのように転売行為を禁止している店舗が増えている
- 禁止までしなくても転売対策をする店舗が増えている
カメラ転売の店舗せどりで有名なところと言えば、カメラのキタムラが思いつくでしょう。
このようなことを踏まえて、現状仕入れリサーチとして有効と思われる実店舗は次の通りです。
ただし、すでに転売禁止にしていたり、価格対策をしたりしている可能性がある点はご了承ください。
- フジヤカメラ(東京都中野区)
- マップカメラ(東京都新宿区)
- 松坂屋カメラ(東京都品川区)
- レモン社(関東・東海地方)
- カメラのナニワ(関西地方など)
- タカチホカメラ(九州地方)
その他、レンズやストロボ以外のカメラ周辺機器であれば、ヤマダ電機などの家電量販店や、ブックオフ、ハードオフのようなリサイクルショップもリサーチ対象となります。
電脳せどり
電脳せどりの場合は、何と言っても、仕入れ前に状態を確認できない致命的なデメリットがあります。
仕入れ先としては、以下のサイトがありますが、特にフリマサイトなど中古カメラを仕入れる場合は、出品者情報を注意深く確認してください。
あまりに状態が悪くて販売できないようなこともありますし、気付かずに販売してトラブルになる可能性があります。
- ヤフオク
- メルカリ
- ラクマ
- カメラファン
- 各カメラ専門店のECサイト(マップカメラなど)
カメラ転売で成功するための4つの注意点
カメラ転売は、そもそも仕入れの難易度が高く、基本的には強くおすすめできませんが、実践する場合は次の点に注意してください。
- 最初は難易度の高いジャンク品は避ける
- 最初は大手のカメラメーカーの商品に絞る
- 入学式・卒業式や運動会などトレンドを把握する
- 検品を丁寧に行う
比較的中上級者向きのテクニックが多いですが、次の点に注意して行えば成功する可能性はあります。
最初は難易度の高いジャンク品は避ける
ジャンク品など、ランクの低いカメラはいざ使おうとしても不具合があり使えないということが少なくありません。
せどり・転売のスキルをある程度磨いたとしても、カメラ転売でジャンク品を扱うのはリスクがかなり大きいです。
もし、ジャンク品を扱う場合は、修理・メンテナンスや曇りやカビなどの手入れができるような方がおすすめです。
多少利益が出なくても、最初は手堅いカメラや周辺機器を扱うようにしましょう。
最初は大手のカメラメーカーの商品に絞る
仕入れるカメラでおすすめは、誰もが知る大手のカメラメーカーの商品です。
カメラ転売の場合は、具体的には以下のメーカーです。
- キャノン
- ニコン
- ソニー
- オリンパス
- 富士フイルム
- リコー
- パナソニック
というのも、やはりカメラの場合は大手メーカーの商品の方が人気があり、需要があるためです。
特にカメラ転売が初めての場合は、キャノンとニコンから選ぶと失敗する確率が少ないでしょう。
ただし、商品知識が付いて、マニアに売れそうな商品を見極めるようになったらややマイナーなメーカーのカメラを仕入れるのもありです。
流行のカメラや入学式・卒業式や運動会などのシーズンを把握する
ファッションにも流行があるように、カメラも定期的に流行が変わります。
普段からどんなカメラが売れているか、amazonで売れ行きを調べたり、テレビや雑誌、インターネットでチェックするようにしましょう。
また、カメラにもよりますが、入学式や卒業式、運動会などのシーズンで売れやすくなるカメラもあります。
検品を丁寧に行う
カメラは、繊細でかつ高額な電化製品なので、言うまでもなく検品は丁寧に行いましょう。
- そもそも動作するか?
- レンズに傷、カビ、曇りはないか?
- その他外観に傷はないか?
動作しなければ売り物にはなりませんし、レンズの傷やカビについても写真写りに大きな影響が出ることがあります。
動作確認とレンズについては、丁寧に確認するようにしましょう。
古物商許可証は持っておく
カメラ転売は、新品未開封の商品よりも中古カメラを仕入れて転売することが多くなります。
カメラ転売に限った話ではないですが、中古品を扱う場合は、古物商許可証は必ず持っておくようにしましょう。
基本的には、せどりや転売をする方は、古物商許可は必要になることが大半です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、カメラ転売についてお伝えしましたが、結論としては、せどり・転売初心者にはあまりおすすめしないビジネスです。
電脳せどり、店舗せどりともに仕入れの難易度が高い点、カメラの知識が求められる点から考えても、比較的中上級者向きです。
もし、カメラ転売をするなら、カメラ好きで、ある程度せどり・転売のノウハウがある方におすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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