せどりでは、様々な商品を仕入れますが、そのなかでも家電はかなりポピュラーなジャンルの1つです。
家電は高単価商品が多く、1商品あたりの利益が大きい傾向にある他、生活必需品であるため、マーケットが広く、安定した需要が見込めます。
そのため、多くのせどり初心者が家電せどりに取り組んでいますが、成功している人はほとんどいません。
家電せどりを実践していた人であれば、T・Iさんのように感じている人はとても多いでしょう。
そこで、今回は家電せどりを全然おすすめしない理由についてお伝えします。
ただ、それでも家電せどりに興味のある人に向けて、比較的よく売れる家電やおすすめ仕入れ先などを開設します。
家電せどりに興味のある方は最後までご覧ください。
目次
儲からない!家電せどりを全然おすすめしない6つの理由
家電せどりは、星の数ほどあるせどりの手法のなかでも、かなり人気の手法ですが、最近は儲けることが難しくなっています。
家電量販店の転売規制が厳しくなり、仕入れできる店舗が少なくなっているので、今後も家電せどりは厳しくなっていくと思われます。
家電せどりが全然儲からず、おすすめできない理由を解説します。
家電量販店の転売規制が非常に厳しい
かつて、ヤマダ電機やヨドバシカメラ、ビックカメラのような大手家電量販店で仕入れをして、amazonなどで販売する方法は王道と言える方法でした。
しかし、今はどの家電量販店も、せどらー、転売ヤーが商品を買い占めて高額転売する行為を問題視しています。
そのため、一昔前より転売対策が非常に厳しくなっています。
【電脳せどり】
ヨドバシドットコム、ヤマダウェブコム、ビックカメラ.comなど、家電量販店のオンラインショップの大半はせどり、転売目的の仕入れを禁止しています。
※ノジマオンライン公式サイトより抜粋
ノジマは、オンラインショップ及び全国の実店舗でせどり、転売目的の仕入れを禁止していることは有名です。
ノジマは形だけ転売禁止しているだけでなく、実際にせどり、転売目的の仕入れについて厳しく取り締まっています。
※JCASTニュースより抜粋
ノジマは、転売規制で、家電の購入について1家族1台ルールを設けていますが、ルールを破った場合は、商品の強制キャンセルに加えて10%の手数料を請求しています。
その他、大手家電量販店のオンラインショップの大半は、規約に転売禁止としているので注意しましょう。
本ホームページにて、営利上の目的及び 転売を目的としたご注文と判断された場合は、ご注文の解約をできるものとします。
※ヤマダウェブコム会員規約より抜粋
ヨドバシカメラはご利用者からのご注文を受領した後にも、以下の理由によりご注文を取り消すことが出来ます。
(中略)
転売・再販売・その他仕入れ目的として本サイトにて商品を購入するとヨドバシカメラが判断したとき。
※ヨドバシドットコムご利用規約より抜粋
ご利用者は、本サイトの利用にあたって、以下の行為をしてはなりません。
(中略)
7.転売、再販売、その他営利を目的として本サイトにて商品を購入する行為。
※ビックカメラ.comご利用規約より抜粋
5.禁止事項
(中略)
転売、再販、その他営利を目的として本サイトの商品を購入する行為。
※ケーズデンキオンラインショップご利用規約より抜粋
特に、人気商品の購入制限、抽選販売といった転売対策は多くの家電量販店で実施されているので注意しましょう。
※ヤマダウェブコム公式サイトより抜粋
【店舗せどり】
オンラインショップだけでなく、もちろん実店舗仕入れでも注意が必要です。
先ほどお伝えしたように、ノジマは実店舗でもせどり、転売目的の仕入れは禁止しています。
実際に、ノジマは実店舗では以下の転売防止策を講じています。
- 抽選販売
- 購入履歴の確認
- ノジマモバイル会員の登録取消し
- フリマサイトで覆面調査をし、直接お電話して対象商品を出品停止
- 小型バーコードリーダーの使用をお断り
- 転売目的とした購入をした人のわかる仕組み
※ノジマ公式サイトより抜粋
小型バーコードリーダーについては、もちろん、Amacode、アマサーチなどスマホアプリも含まれます。
その他、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ケーズデンキなどの大手家電量販店は、せどらー、転売ヤーに強く目を光らせています。
バーコードの読み取りなど、明らかにせどらー、転売ヤーを疑われる行為はやめた方がいいでしょう。
また、そもそも、生活家電やゲーム、パソコン機器など家電量販店にある商品は、1世帯で1個しか必要ないものばかりです。
明らかに1個しか必要ない商品で、複数個購入しようとした場合は、購入を断られる可能性があります。
家電量販店は、モラルに反した高額転売の格好のターゲットにされてきた過去があるので、かなり厳しい転売対策をしています。
家電量販店から家電を仕入れることは、かなり厳しいと考えていいでしょう。
仕入れ値が高くてライバルが多いので不良在庫のリスクが高い
家電せどりは、販売価格を高く設定できますが、その分仕入れ価格も高くなります。
また、家電せどりは、比較的取り組みやすいので、多くのせどらーが参入していて、以前より商品が売れなくなっています。
そのため、不良在庫となった場合の損失が大きくなってしまう点は、かなり注意が必要でしょう。
どうしても家電せどりに取り組む場合は、仕入れ値が安い小型の中古家電から始めるといいでしょう。
セール品はライバルが集中して価格破壊が起きる
家電せどりに限った話ではないですが、キャンペーンやタイムセールの時期を狙うことは定石の手法です。
当然、キャンペーンやタイムセール品は、価格差が出やすくなるためです。
ただ、主な仕入れ先となる家電量販店やリサイクルショップの多くは、全国一律でキャンペーンやセールを行っています。
そのため、全国からライバルが集中することになり、同じ商品の出品が増えます。
その結果、商品が売れずに価格破壊が起きやすくなってしまいます。
特に、仕入れ値が高い商品で価格破壊が起きると目も当てられないことになるので注意しましょう。
新品家電は価格差が出ない
中古家電は、仕入れの安定性や、不良品リスクなどで敬遠する方が多く、初心者が取り組みやすいのが新品家電です。
しかし、どの家電量販店も、他の店舗やamazonや楽天などの価格をチェックしているので、以前ほど価格差のある商品は見つけにくくなっています。
また、先ほどお伝えしたように、家電量販店が転売対策を強化しているため、そもそも新品家電の仕入れが難しくなっています。
そのため、新品家電で利益を得るということが難しくなっている点は注意しましょう。
高単価なのでクレームが多くて返品やアカウントリスクが高い
家電は高単価の商品が多いため消費者の目が厳しく、クレームが多くて返品リスクが高いことは注意してください。
新品家電ではそこまで心配はないのですが、中古家電を仕入れる場合は、不良品ではないか、よく検品しないといけません。
特に家電の場合は、動作確認を確実に行わなければならず、付属品や取扱説明書の有無、破損の有無もしっかり行う必要があります。
商品によっては、外観の傷や汚れも強いクレームのもとになるので注意しましょう。
また、気を付けなければいけないのが梱包です。
これも箱に収納されている新品家電なら問題ないですが、箱がない中古家電になると要注意です。
検品では問題なくても、発送の途中で商品が壊れてしまうことも考えられるので、プチプチなどの緩衝材などを使って丁寧に梱包しないといけません。
あまりクレームが多いと、返品リスクだけでなく、amazonやメルカリなど販路のアカウントが停止されることになるので注意してください。
常にリサーチを繰り返さないといけない
これは家電せどりに限った話ではないのですが、仕入れた商品の継続的な仕入れが難しく、利益が安定しません。
中古家電については、言うまでもないでしょう。
いくら掘り出し物となる家電が見つかったとしても、その場限りの利益で継続性がありません。
また、新品家電でも、仕入れ先が常に在庫を確保しているとは限りませんし、仕入れ値が変わっていることもあり得ます。
そのため、常に儲かる家電を仕入れないといけないので、リサーチを止めてしまうと利益が出ません。
そのため、常にリサーチに追われる状況となってしまい、疲弊する人が少なくありません。
冒頭で紹介したT・Iさんが「仕入れが安定せずに・・・・・・」と言っていたのはそういうことです。
それでも家電せどりをやりたい人が最低限知りたい3つの基礎知識
基本的に家電せどりはライバルが非常に多く、不良在庫のリスクが高いのでおすすめしません。
また、家電量販店の転売規制が非常に厳しくなっているので、仕入れ自体が難しくなっています。
ただ、なかには
と考えている人もいるでしょう。
そこで、以前よりは稼ぐことは難しくなっていることを前提として、家電せどりで最低限知りたい3つの基礎知識を解説します。
比較的おすすめの家電
特に初心者の方が、家電せどりに取り組むのであれば、大型家電よりは手頃な小型家電の方がおすすめです。
大型家電の場合、仕入れ値が高いうえに送料も高く付く傾向にあります。
また、amazon FBAに納品する場合は、規定サイズや重量にも注意しないといけないでしょう。
その点、小型家電であれば仕入れ値が安く、送料を抑えられます。
その分、利益は小さくなりますが、最初からリスクの大きい大型家電に挑むよりは、小型家電でコツをつかむといいでしょう。
また、保管に神経を使い、検品が難しそうな家電も初心者は避けた方がいいです。例えば、中古パソコンや中古カメラなどです。
具体的には次のような小型家電を狙うといいでしょう。
- 美容家電
- 電動歯ブラシ
- プリンター
- ドライヤー
- 電動工具
- オーブントースター
- 電子レンジ
- アイロン
- 炊飯器 etc・・・・・・
例えば、以下の電動ドライバーは、メルカリで2,100円で販売されていました。
しかし、amazonでは4,580円で販売されていました。
仮に、送料やamazon関係の手数料が25%として、利益計算してみると、
4,580円-2,100円-4,580円×20%=1,335円
の利益となり、利益率は29%となります。
なお、家電は毎年のように新しいシリーズ商品が発売されるので、買い換えのタイミングは要確認してください。
型落ちの商品や廃盤商品は、価格差が出て大きな利益が出ることがあります。
それ以外にも、amazonで過去の売れ行きや販売価格の推移をチェックして「絶対に売れそうだ!」と思えるものは、少し高価格帯でも挑戦してみるといいでしょう。
ただし、ライバルの増加で価格破壊が起きてしまう可能性があるので、無理な仕入れは避けてください。
家電せどりの主な仕入れ先
家電せどりの仕入れ先と言えば家電量販店ですが、転売規制が厳しいのであまりおすすめしません。
特に家電量販店のオンラインショップはせどり、転売目的の仕入れは禁止しているので避けた方がいいでしょう。
ただ、家電量販店以外にも、次のような店舗で仕入れることができます。
- ブックオフやハードオフなどのリサイクルショップ
- ドン・キホーテなどのディスカウントショップ
- ホームセンター
- ショッピングモール
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
- ジモティー etc・・・・・・
例えば、先ほど紹介した電動ドライバーなどの電動工具は、ホームセンターでも見つかるでしょう。
メルカリやラクマ、ヤフオクなどフリマサイトやオークションサイトから仕入れる場合は、不良品リスクが大きいので注意して検品しましょう。
ジモティーに関してはジャンク品も多いので、家電せどり初心者の方は気を付けた方がいいでしょう。
家電せどりの主な販路
家電せどりの主な販路は、amazonかメルカリが主流になります。
基本的には、発送作業やカスタマー対応をすべて代行できるamazonをおすすめします。
ただし、amazonのコンディションガイドラインには注意しなければなりません。
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※amazonコンディションガイドラインより抜粋
せどりで仕入れた商品は、基本的にはすでにメーカーの保証期間が始まっているので、新品としては販売できないのです。
例えばヤマダ電機などから新品家電を仕入れてamazonで出品するにしても、amazonでは中古で販売しなければいけません。
間違って新品で出品すると、発覚した場合はamazonアカウント閉鎖リスクがあるので注意してください。
家電を販売したいならメーカーと直接取引することがおすすめ
家電せどりはライバルが多く、高単価商品は不良在庫のリスクが高いことに加えて、家電量販店の転売規制が年々厳しくなっています。
という方であれば、メーカーから直接家電製品を仕入れることを検討するといいでしょう。
この方法は、実店舗やオンラインショップから仕入れるせどりや転売と違い、メーカー仕入れと呼ばれる手法です。
メーカーと「この商品を○個仕入れさせてください」と交渉して商品を仕入れ、amazonで出品します。
メーカーから直接仕入れるルートなので、家電量販店の転売規制などとは無縁となります。
「1人1台まで」と言った規制もなく、メーカーに一言連絡すればリピート仕入れも可能です。
家電せどりの場合は、同じ商品を継続的に仕入れることは簡単ではありません。
また、メーカーと交渉して販売者を限定化できるので、ライバルの増加による価格破壊のリスクも抑えることができます。
そのため、メーカー仕入れではリサーチ時間を減らしながら利益を安定的に積み上げることが可能なのです。
再現性については、メーカー仕入れを実践している方は、1年以内に84%は月利10万円以上、
50%が月利50万円以上、29%が月利100万円以上を達成しています。
冒頭で紹介したT・Iさんは、中古家電せどりからは卒業して、現在はメーカー仕入れに取り組んでいます。
現在、10社、20社と取引メーカーを増やしているので、これからどんどん利益を積み上げていくことができるでしょう。
メーカー仕入れの具体的なノウハウに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
ライバルの多いせどりのなかでも、家電せどりは多くの方は参入しているポピュラーな手法で、とてもライバルが多いです。
そのため、せっかく仕入れても販売価格が下落して利益が出ないということが少なくありません。
そもそも、家電量販店の転売対策がかなり厳しくなっているので、今後仕入れ自体が難しくなることもあり得ます。
また、家電は高単価商品が多く、仕入れ値が高いので不良在庫を抱えると損失が大きくなる点も注意しましょう。
どうしても家電せどりに取り組む場合は、中古の小型家電など、仕入れ値の安い商品で最初は経験を積んでいくといいでしょう。
最後まで、本記事をご覧いただきありがとうございました。
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