輸出ビジネスといっても、そんな大げさな話ではありません。
eBayやamazon.com(アメリカのamazon)を利用すれば、個人でも簡単に輸出ビジネスができます。
しかし、儲かるかどうかは別の話で、輸出ビジネスにはいくつか注意点があります。
個人でできる輸出ビジネスのやり方と注意点について解説します。
目次
eBayかamazon.comを使えば個人でも簡単に輸出はできる
冒頭でもお伝えしたとおり、eBayかamazon.comの出品アカウントを開設すれば、簡単に輸出ビジネスは開始できます。
どちらも出品アカウントの作成は難しくなく、特にamazon.comであれば、日本のamazon.co.jpのセラーセントラルからグローバルセリング登録を行うだけです。
amazon.comも、amazon.co.jp同様にFBAの利用が可能です。
いずれも売上金の入金には海外口座が必要ですが、現状はPayoneerが一番コストが抑えられるのでおすすめです。
口座開設自体は、そこまで難しくありません。
プラットフォームの規約については、英語になりますが、Google翻訳を使えばそこまで難しくないでしょう。
特にeBayは、eBayジャパンで日本語で規約が掲載されているので、参考にするといいでしょう。
あとは、通常のせどり・転売と同じ要領で、国内商品を仕入れて、eBayやamazon.comで販売するやり方になります。
ということで、儲かるかどうかは別として、個人でも問題なく輸出ビジネスはできます。
※Yahoo!ファイナンスより抜粋
輸出ビジネスに興味を持つ人が増えてきたのは、現在の円安の影響もあるでしょう。
欧州債務危機や東日本大震災の影響もあり、2011~2013年頃は1ドル80円程度でしたが、現在は140~150円程度です。
つまり、2011年には8,000円で輸出していた商品が、現在は15,000円と、2倍近くの価格で販売できるということです。
後述するように、「円安だから輸出は儲かる!」とは言いませんが、輸出ビジネスに取り組む動機になっているのは事実でしょう。
個人でも簡単にできる輸出ビジネスのやり方3STEP
それでは、個人でもできる輸出ビジネスの具体的なやり方を、3STEPで解説します。
先ほどお伝えしたように、通常のせどり、転売と同じやり方で、個人でも簡単に輸出ビジネスができます。
amazon.comであれば、通常のamazon物販の要領で、eBayであれば、ヤフオクやメルカリと似たような要領で実践できます。
【STEP1】eBayやamazon.comの人気国内商品をリサーチする
まずは、eBayやamazon.comで、人気の国内商品をリサーチします。
海外で売れる商品は、以下のように多岐に渡ります。
- ゲーム機、ゲームソフト
- おもちゃ
- キャラクターグッズ
- 漫画
- カメラ
- 化粧品
- CD、DVD
- 国産の家電
- 国産のカー用品
- 骨董品
- 時計
- 楽器、音響機器
- 宝石・アクセサリー
- ブランド品
- 伝統工芸品
- スポーツ関連商品
- キッチン用品 etc・・・・・・
特に、国産商品や、日本文化(アニメ、キャラクター、ゲーム関連など)に関連する商品は海外でよく売れます。
なかには、昔懐かしのおもちゃやキャラクターグッズが売れるようなこともあるので、宝探し感覚でリサーチしてみると楽しいでしょう。
例えば、こちらのキン消しセットです。
全418体あるだけあって、日本のamazonでも27,800円と、そこそこ高単価です。
商品のASINをコピペして、amazon.comで同じ商品を見てみると・・・・・・
290.42ドル、つまり1ドル150円とすると、43,563円です。
この時点で、15,763円の利益です。
もちろん、海外送料やamazon手数料などを考慮しなければいけませんが、価格差があることは理解できるでしょう。
amazon.comの場合は、ASINをコピペするだけで、簡単に日本のamazonでも同じ商品が見つかるので、ぜひ試してみてください。
もちろん、仕入れ先はamazonだけでなく、メルカリやヤフオク、各店舗のオンラインショップ、実店舗と様々な選択肢があります。
他の仕入れ先もリサーチすると、利益率がとても高いお宝商品が見つかることもあるでしょう。
なお、補足的な話ですが、リサーチの過程で、amazon.co.jpより、amazon.comやeBayの方が低価格のことがあります。
その場合は、輸出ではなく、輸入を検討するといいでしょう。
例えば、こちらのバービー人形は、amazon.comでは、39.95ドル、1ドル150円としても6,000円程度で販売されています。
しかし、日本のamazonを見てみると、なんと40,102円で販売されています。
このような商品を見つけたら、もちろん輸出ではなく輸入を検討しましょう。
もちろん、eBayのリサーチについても同様です。
輸入ビジネスの詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP2】海外で売れそうな日本商品を仕入れて出品する
海外で売れそうな商品が見つかったら、仕入れて出品します。
amazon.comは、日本のamazon同様に相乗りで出品でき、通常のamazon物販と同様にFBA発送もできます。
そのため、通常のamazon物販と同様にFBA納品するだけです。ただ、納品するFBA倉庫は海外になります。
※amazon公式サイト「Amazonグローバルセリングを利用して海外で販売する方法」より抜粋
amazon出品大学で、アメリカで販売する際のFBA利用に関するマニュアルがあるので、必要に応じて確認してください。
⇒⇒amazon出品大学「米国で販売する際のFBA利用」
なお、FBAについて、詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
通常のamazonのFBA納品と違う点が、FBA倉庫まで海外発送しないといけないことですが、発送代行業者を使うのが一般的な方法です。
eBayの場合は商品ページの作成が必要で、商品が売れたら自分で発送しないといけません。
できれば、商品写真を複数枚用意しておき、説明文を具体的に英語で記載しましょう。
英語力に自信がなくても、Google翻訳やDeepL翻訳を利用すれば、外国人にも通じる説明文を作成することはできるでしょう。
eBayの場合、商品1個に対して商品画像と説明文を記載しないといけないので、かなり面倒くさいのが難点です。
【STEP3】注文があれば海外発送する
出品した商品が売れたら海外のお客様に発送します。
amazon.comでFBA利用であれば、自動的にお客様に発送されるだけです。
この点は、通常のamazon物販と大きく変わりません。
eBayの場合は、自分で海外発送手段を設定しないといけません。
ヤマト運輸、佐川急便、DHL、FedExなど様々な選択肢がありますが、特殊なものではなければ郵便局のEMSが送料を抑えられておすすめです。
海外発送はトラブルが少なくないので、追跡番号が発行できて、補償を付けるようにしましょう。
なお、eBayはオークションサイトになるので、価格交渉をする機会があります。
また、クレーム対応を自分で行わないといけませんが、すべて英語で対応することになります。
特にクレーム対応の場合、Google翻訳やDeepLなど翻訳ツールを使って不自然な英語でやり取りすると、海外のお客様を怒らせることがあるので注意しましょう。
場合によっては、出品者評価を大きく下げることになります。
個人が輸出ビジネスをする際の5つの注意点
ここまで、個人の輸出ビジネスのやり方を解説しました。
と感じた方も多いでしょう。
しかし、簡単に取り組めることは間違いないのですが、儲かるかどうかとなると話は別です。
そこで、輸出ビジネスの注意点について詳しく解説します。
簡単にできてライバルが多いので簡単に売れず価格競争になりやすい
輸出ビジネスは、ここまで解説した通り、やり方そのものは簡単なだけに、参入者が増えており、ライバルに埋もれやすい傾向があります。
しかも、今は輸出ビジネスにとっては追い風の円安であるため、ますます参入者が増えている傾向にあります。
そのため、簡単に売れずに価格競争に陥りやすくなっています。
例えば、eBayでドラクエXIを検索して探してみると、出品している人がたくさんいることがわかります。
あくまで一例ですが、リサーチしてみると世界的に有名で売れそうな商品は、多くの人が狙って出品していることがわかります。
通常のせどりや輸入ビジネスでも、ライバルの増加は多くの実践者の頭を悩ませていますが、輸出ビジネスも例外ではありません。
安定的な仕入れが難しいのでリサーチし続けないといけない
いくら輸出して売れそうな商品でも、安定的に継続仕入れができなければ1回きりの利益で終わってしまいます。
輸出ビジネスの仕入れ先は、一般的な国内電脳せどりや店舗せどりと同様ですが、安定的に仕入れができる商品は多くありません。
つまり、商品が売れたら、再度儲かる商品を探し続けないと利益が継続できないのです。
この点も、一般的なせどりや輸入ビジネスと大差ないと考えられます。
関税はかからないが海外送料で利益が出ないことがある
輸出ビジネスは、輸入ビジネスと違って関税がかかりませんが、海外送料は発生します。
関税を納める義務がある者(納税義務者)は、関税関係法令に別段の規定がある場合を除くほか、「貨物を輸入する者」であると規定されています。
この場合の「貨物を輸入する者」とは、輸入取引により輸入される貨物については、原則として仕入書(インボイス)に記載されている荷受人となります。仕入書がない場合は船荷証券又は航空貨物運送状に記載されている荷受人となります。
ただし、関税関係法令で輸入申告者の資格が限定されている場合は、その限定された者が「貨物を輸入する者」となります。
また、外国から到着した貨物が輸入申告される前に転売された場合は、その転得者が「貨物を輸入する者」となります。
※税関ホームページ「関税の納税義務者」より引用
関税がかからない点は、輸出ビジネスの魅力ではあります。
しかし、海外送料を想定しないと、思った以上に利益が出ないことがあるので十分注意しましょう。
為替や世界情勢の影響で利益が大きく下がることがある
輸出ビジネスは、輸入ビジネスと同様に、為替や世界情勢の影響を受けやすくなります。
今は円安で追い風ですが、今後変動することは十分あります。
例えば、上記の290.42ドルのキン消しは1ドル150円換算すれば43,563円ですが、140円なら40,659円、130円なら37,755円と、どんどん値下がりします。
ここ1年で1ドル130円くらいまで円高が進んだことがあるので、十分想定できる範囲でしょう。
また、世界情勢の影響にも注意が必要です。
コロナ禍で起きたように、今後戦争やパンデミックが起きれば、海外発送が遅れたり、送料が上がったりすることが十分考えられます。
輸出ビジネスをするなら、為替や世界情勢の影響で利益が影響されやすい点も注意しましょう。
国内のせどりよりキャッシュフローが悪い
輸出ビジネスは、送料がかかるので、航空便ではなく船便を利用する人も多いです。
しかし、送料と輸送期間は反比例するところがあり、船便を利用すると発送までに時間がかかります。
航空便では3日~2週間程度ですが、船便であれば3週間~1ヶ月程度はかかります。
もちろん、その分キャッシュフローが悪くなることがあるので注意しなければいけません。
また、長時間の輸送となれば、商品の損傷や変形、変色のリスクも高くなります。
梱包状態に気を付けることはもちろん、輸出ビジネス向けのPL保険に加入することも考えた方がいいでしょう。
輸出ビジネスより個人でも安定的に稼げるメーカー仕入れがおすすめ
個人で輸出ビジネスはできますし、円安で利益が大きく、関税がかからない点は魅力的ではありますが、正直儲けることは難しいでしょう。
もっと安定的に稼ぎたいのであれば、販路を国内⇒海外に変えるだけでなく、仕入れ先を変えることも検討しましょう。
具体的には、上図のように、せどりや転売からは卒業してメーカーから直接仕入れることがおすすめです。
メーカー仕入れ、もしくはメーカー直取引と呼ばれる手法で、せどりや転売とはかなり違うやり方の物販ビジネスです。
先に結果からお伝えすると、メーカー仕入れを実践した方は、次のような結果を出しています。
あくまでEC STARs Lab.内での統計になりますが、かなり再現性が高いことがわかります。
詳細は、以下のEC STARs Lab.の紹介や、実践者の声をご覧ください。
これだけの成果を出しているのは、メーカー仕入れには次のようなメリットがあるためです。
- 最上流の仕入れなので、仕入れ量や信頼関係次第で卸値を安くできる
- メーカーが生産を続ける限りは安定的な仕入れが可能
- ライバルを限定化して適正価格と販売個数を安定的に維持できる
- 安定的な仕入れと販売ができるので、終わりのないリサーチ地獄から解放される
- メーカー保証の付いた新品なのでamazonアカウント閉鎖のリスクがない
- お客様からのクレームや返品・返金対応がほとんどなくなる
- 社会的な信用が高く、後ろめたさから解放される
と思うかもしれませんが、個人でも十分メーカーと取引ができます。
実際にEC STARs Lab.の8割が個人事業主なのでご安心ください。
具体的なメーカー仕入れのやり方に興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
個人でできる輸出ビジネスのやり方を解説しました。
実際にやり方を知ると、「自分でもできる!」と思うくらい、とてもシンプルな仕組みです。
しかし、輸出ビジネスは円安などの影響で人気のため、参入者が急増しておりライバルに埋もれやすくなっています。
また、安定的な商品の仕入れが難しいので、常にリサーチをし続けないといけなくなります。
販路だけでなく、メーカーと直接取引するなど仕入れ先を変えることも視野に入れて、物販ビジネスに取り組んでいきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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