星の数ほどある店舗せどりのなかでも、リサイクルショップせどりは王道の手法で、実際に取り組んでいる人が多いです。
どの地域に住んでいようが、だいたいリサイクルショップは近所に存在するので、場所の制約が強い店舗せどりのなかでも、比較的万人が取り組みやすい手法と言えます。
実際に店舗せどりというと、リサイクルショップせどりを最初に思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、リサイクルショップせどりで儲けたという話は全然聞かないのが実態です。
物販経験者が多数いるEC STARs Labのメンバーに聞いてみても、他の店舗せどりと同様に儲かったという話は聞きません。
というのは結構聞くのですが・・・・・・。
そこで、リサイクルショップせどりをおすすめしない方法について解説します。
リサイクルショップせどりで最低限知っておきたい3つの知識
まずは、リサイクルショップせどりとはどういうものかを詳しくお伝えします。
リサイクルショップせどりとは具体的にどの店舗に行って、どんな商品を扱う手法なのか理解しておきましょう。
リサイクルショップせどりの主な仕入れ先
リサイクルショップせどりの主な仕入れ先は、次の通りです。
その他、リサイクルショップは店舗せどりだけでなく、上記のオンラインショップや、ベクトルパークのような中古品を扱う通販サイトから仕入れる電脳せどりもあります。
お住まいの場所によっては、地方の個人経営のリサイクルショップをリサーチするのも1つの手でしょう。
大手リサイクルショップでは見つからない掘り出し物が見つかることもあり、転売の規制が緩いところがあるためです。
ただし、場所が限定されますし、規模が小さいため継続的に掘り出し物を見つけることが難しいのが難点です。
リサイクルショップせどりで主に扱う商品
リサイクルショップせどりで主に扱う商品は、おおむね次の通りです。
- 古本(特に高値で転売できる専門書)
- ゲーム
- おもちゃ
- 家電
- パソコン関連機器
- 古着
- 家具
- 中古ブランド品
一例を挙げると、かなりレトロなゲームですが、ブックオフオンラインでPS1のバイオハザード2が中古で297円で販売されていました。
メルカリでは、同じゲームソフトが約6倍の1790円で販売されています。
これくらいの価格差であれば、送料や販売手数料を考慮しても利益が出そうです。
これがリサイクルショップせどりのイメージで、かなり簡単な仕組みであることがわかります。
注意点としては、中古品を扱うことになるので、動作確認、外観や化粧箱の傷や汚れなどしっかり検品することが必要となります。
特に以下の順番で利益率が高くなりますが、状態が悪い商品が多い傾向にあります。
利益率 | 状態 | |
| 低い ↑ | | | | | | | ↓ 高い | 良い ↑ | | | | | | | ↓ 悪い |
特にパーツの欠品がある商品やジャンク品は、利益率が高いものの補修の必要が出てくることが多いため、難易度が高くなります。
ジャンク品せどりについては、以下の記事を参考にしてください。
リサイクルショップ仕入れは古物商許可証が必須
リサイクルショップで販売されている商品は、いずれも1度消費者の手に渡った商品であるため、転売するには古物商許可証が必要となります。
古物商許可を持たずにリサイクルショップせどりをすることは古物営業法違反に該当するので注意してください。
これは店舗せどり、電脳せどり両方とも同じことが言えます。
と思っても、以下のように実際に古物営業法違反で書類送検されてしまうことがあるので注意してください。
古物商許可が不要な場合とは、概ね以下のような場合に限られます。
- 消費者が一度も使用していない新品/未開封の商品を仕入れた場合
- メーカーから直接新品を仕入れる場合(後述するメーカー仕入れを指します)
リサイクルショップの仕入れは100%古物商許可が必要と考えて間違いありません。
古物商の取得方法などの詳細は、以下の記事をご覧ください。
リサイクルショップせどりをおすすめしない7つの理由
店舗せどりの王道であるリサイクルショップせどりは、様々な情報が多く、ノウハウが確立されたように思います。
しかし、次のことを理由に、もはやそのノウハウは今では通用しないと考えられるのでリサイクルショップせどりはおすすめはできません。
特にライバルが多い点と、転売規制の店舗が増えている点は注意してください。
狙い目のセール期はライバルが急増する
※ブックオフ公式サイトより抜粋
どのせどりにも言える話ですが、ブックオフなどのリサイクルショップでもセールがあります。
セールを狙えば、商品を安く仕入れて転売することができそうです。
実際に多くの店舗せどりのノウハウでは、必ずといっていいほど「セールやキャンペーンを狙いましょう」というものがあります。
しかし、セールやキャンペーンの時期は、大手リサイクルショップほど全国一律になっていることが多く、ライバルが集中しやすくなります。
そのため、メルカリやamazonで販売したところでライバルが多くてなかなか売れず、値下げして販売せざるを得ないことが多々あります。
店舗せどり禁止の店舗が増えている
リサイクルショップも、大手を中心に店舗せどりを禁止する店舗が増えています。
全国の店舗一律に転売目的の購入を禁止しているわけではありませんが、特にブックオフやハードオフなどの大手は特にせどり禁止店舗が増えています。
全面的に転売行為を禁止するのではなく、バーコードの持ち込みだけ禁止している店舗も含めれば相当数になります。
せどり禁止の店舗では、店員がかなり厳しく目を光らせて監視しています。
こういう経緯もあり、現在はリサイクルショップせどりから手を引く人も少なくありません。
と言っている人もいますが、せどりを禁止されていればどうしようもないので、市場の隙間がどんどん狭くなっているのは事実です。
比較的規制の緩い個人のリサイクルショップを狙うという手もありますが、そもそも商品点数が少ないので、継続的な仕入れをするのは現実的ではありません。
せどり・転売排除の流れが進んでいる今、リサイクルショップせどりを長年続けるのは厳しいと考えられます。
店舗せどり対策で利益が出なくなっている
店舗せどり禁止とは行かなくても、大手のリサイクルショップほど転売対策を進めています。
転売されないように、主な販路となるamazonやメルカリの価格をチェックして、必要以上に価格差が出ないようにしています。
中古品の場合は、状態によって販売価格は変わってきますが、リサイクルショップはその点も考慮していると考えられます。
そのため、未使用/未開封の状態のいい商品だろうが、傷や汚れの多い商品だろうが、あまり価格差は出ないようになっています。
公表は控えますが、X(旧Twitter)の投稿を見ていると、このように店員の目をかいくぐって強引にリサイクルショップせどりをしようとする人も未だにいます。
しかし、強引にせどりをしようとしても、利益のある商品を探すのが難しいのが実態です。
お客様からのクレームが多く返品リスクが高い
リサイクルショップなどの中古せどりは状態が悪い商品を多く販売するので、よほど検品をしっかりしないと、お客様からのクレームが多くなります。
当然返品リスクも高いです。
クレームを極力防ぐには、以下のことをすべて確認する必要があります。
- しっかり動作するかどうか?
- 使用感は新品と変わらないか?
- 部品の欠陥などはないか?
- そもそも本物か?
- 外観の傷や汚れはないか?
- 化粧箱の傷や汚れはないか?
多少の傷や汚れ程度であれば販売できますが、メルカリやamazonで出品する際は状態を正確に記載する必要があります。
もし、説明が不足していると、お客様から強いクレームが来たり、返品・返金対応に追われたりすることになります。
あまりお客様からの評判が悪いと、amazonアカウント閉鎖など、販売アカウントが使えなくなることもあり得るので注意しましょう。
出品作業が非常に手間である
先ほどお伝えしたように、リサイクルショップせどりでは検品が大変なので、出品作業が非常に手間です。
基本的に1点モノの仕入れになりますし、しかも最近は状態が良い商品ほど仕入れ値が高く、利益率が低いです。
と、すぐに心が折れるほど稼ぐ効率が悪いです。
ジャンク品や欠陥品を修理してメルカリなどで転売するなら高い利益率は期待できますが、先ほどお伝えしたように中上級者向きの方法です。
しかも、修理して動作確認して出品するので、ハンドメイド作家と同等の手間がかかることもあり、効率的とは言えません。
なお、中古せどりについては、EC STARs Labの松井さんが体験談を書いてくれているので、そちらも参考にしてください。
かなりしんどいことが理解できると思います。
1点モノの仕入れなので効率が悪い
店舗せどり全般に言える話ですが、特に中古品仕入れとなると、店舗に陳列されている1点モノの商品しか仕入れしかできません。
同じ商品を大量に仕入れることができず、しかも検品作業が大変で最近は利益が出ないので、かなり効率が悪いです。
常に商品を探し回らないといけない
リサイクルショップせどりは、安定的に利益率の出る商品を継続的に仕入れることができないので、常に商品を探し回らないといけません。
仮に利益率40~50%の掘り出し物が見つかったとしても、一時的な利益にすぎず、同じような掘り出し物がずっと見つかるわけではありません。
しかも昨今の転売対策の事情から利益率の高い商品は少なくなっているので、一生懸命リサーチしても利益が出ないこともあり得ます。
と思うのは最初のうちでしょう。常に何店舗もリサーチしても利益のある商品を探すのが難しいので、すぐに心が折れます。
以上のことから、リサイクルショップ仕入れは、「当たったらラッキー」くらいの感覚で小遣い稼ぎ程度にしかなりません。
継続収入を目指すなら、リサイクルショップせどりは避けた方がいいでしょう。
リサイクルショップせどりをするくらいならメーカー仕入れがおすすめ
店員の目をかいくぐって必死に掘り出し物を探すリサイクルショップせどりをするくらいなら、メーカー仕入れをすることをおすすめします。
メーカー仕入れとは、上図のように小売店から仕入れるせどりや転売と違って、メーカーと直接取引をして正規の新品を仕入れる物販ビジネスです。
仕入れ先が違うだけですが、リサイクルショップせどりと比較すると、次のようなメリットがあります。
リサイクルショップせどり | メーカー仕入れ | |
仕入れの規制 | ×(あり) | ○(なし) |
安定的な仕入れ | ×(不可) | ○(可能) |
商品の品質 | ×(悪い) | ○(良い) |
検品の手間 | ×(大変) | ○(ほぼなし) |
お客様のクレーム | ×(多い) | ○(ほぼなし) |
返品・返金リスク | ×(高い) | ○(低い) |
トラブル時のメーカー対応 | ×(なし) | ○(あり) |
アカウントリスク | ×(高い) | ○(低い) |
ライバル対策 | ×(不可能) | ○(可能) |
継続収入 | ×(不可能) | ○(可能) |
稼ぐ効率 | ×(悪い) | ○(良い) |
後ろめたさ | ×(高い) | ○(ない) |
将来の発展性 | ×(なし) | ○(あり) |
メーカー仕入れでは、正規の新品を安定的に仕入れることができます。
「10個ください」とメールすれば10個仕入れることができます。
また、メーカーにamazonの仕組みを説明しながら交渉して、販売者を限定化できるので、amazon特有の価格競争を防ぐことができます。
メーカーとの交渉というタスクは発生しますが、収入が安定しやすく、常に商品を探し回る必要がなくなります。
メーカー仕入れで扱う商品は、メーカー保証の効いた新品なので、検品の手間がほとんどなく、クレームや返品、アカウントリスクがほとんどありません。
メーカーによっては、amazon FBA倉庫に直送してもらうこともできるので、ほとんどやることがないこともあります。
しかも、リサイクルショップせどりのようにこっそりと仕入れをする必要もなく、堂々とメーカーの商品を販売できるのです。
メーカー仕入れが簡単に稼げるわけではないですが、転売規制とは無縁ですし、将来性のある物販ビジネスです。
メーカー仕入れに興味のある方は、以下の記事に詳しく手法や成功事例が載っているのでご覧ください。
最後に
以上、リサイクルショップせどり転売をおすすめしない理由について解説しました。
中古品のせどりは、掘り出し物が見つかれば利益率は高いですが、すべて1点モノなので大量仕入れができません。
しかも検品作業の手間が大きいため、稼ぐ効率はかなり悪いです。
それでいて、最近は店舗もamazonやメルカリをチェックしており、利益率が出なくなってきています。
そもそもせどり禁止のリサイクルショップせどりが増えているので、あまり将来性のあるビジネスとは言えません。
このように考えると、検品の手間が少なくて安定的に新品を仕入れられるメーカー仕入れの方が効率的に継続収入を得られます。
本格的に物販ビジネスをしたいなら、メーカー仕入れに取り組む方がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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