また手数料改定されるのか・・・利益計算し直さないといけないな~
amazonFBAを利用していると様々な手数料が発生します。
大まかには、
- 商品が売れたら発生する手数料(販売手数料など)
- FBA倉庫に商品を保管する際にかかる手数料(FBA在庫保管手数料など)
があり、細かいものを含めれば10以上の手数料がFBAを利用すると発生します。
これだけでも覚えるのが大変ですが、さらにamazonは定期的に手数料の改定も行うので、その都度把握しておかなくてはいけません。
手数料の内容の把握は利益にも直結するので、FBAを利用しているのであれば避けては通れないでしょう。
とはいえ、FBA手数料の内容は複雑な部分も多く、「分かりにくい」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
その「分かりにくい」FBA手数料の内容を、今回の記事では分かりやすく解説していきます。
この記事をお読みいただければ、FBA手数料の全てを理解していただけると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FBAを利用するとかかる手数料一覧
記事の冒頭でもお伝えしましたが、FBA手数料には様々なものがあり大きく3つに分かれます。
- 商品が売れたら発生する手数料
- FBA倉庫に商品を保管する際にかかる手数料
- その他の手数料
まずはざっくりでいいので、この章では手数料の種類を把握していただければと思います。
【商品が売れたら発生する手数料】
販売手数料 | 商品が1個売れる度に発生する手数料。 販売価格の8~15%かかることが多い。 |
カテゴリー成約料 | 本、CD、DVDなどのメディア商品のみに発生する手数料 |
FBA配送代行手数料 | 1商品をFBA倉庫からお客様に配送する際にかかる手数料 |
【FBA倉庫に商品を保管する際にかかる手数料】
FBA在庫保管手数料 | FBA倉庫に商品を保管する際にかかる手数料 |
FBA在庫保管追加手数料 (2024年6月~) | 在庫保管スペースの使用比率に基づいて算出される手数料 |
FBA長期在庫追加手数料 | FBA倉庫に271日以上保管されている在庫に対してかかる手数料 |
低在庫レベル手数料 (2024年5月~) | 商品の需要に対して在庫が少ない小型・標準サイズの商品に適用される手数料 |
【その他の手数料】
FBA倉庫からの返送・所有権放棄手数料 | FBA倉庫に保管している商品を返送又は廃棄するときにかかる手数料 |
納品不備受領作業手数料 | 納品不備があった際にamazon側で必要な処理をしてくれるときの手数料 |
商品ラベル貼付サービス | amazonに商品ラベルの貼り付けを代行してもらうサービス |
FBA梱包サービス | amazonで袋入れなど梱包準備をお願いできるサービス |
上記でもお分かりいただけると思いますが、いろいろな手数料がFBAを利用するとかかってきます。
全てを完璧に覚えるのは難しいですが、内容を知っておくことは非常に重要です。
次章からはそれぞれの手数料を詳しく解説していきます。
商品が売れたら発生する3つの手数料
ここでは商品が売れたら発生する手数料について解説します。
こちらについては、FBA料金シミュレーターを利用すれば自動で計算してくれます。
そのため細部まで覚える必要はありません。
FBA料金シミュレーターの使い方については下記の記事を参考にしてみてください。
ただ必ず発生する手数料になるので、どんなものがあるのかは把握しておきましょう。
販売手数料
販売手数料は、その商品が属するカテゴリーによって手数料率が変化しますが、多くは8%~15%の範囲です。
販売手数料の算出方法は以下の通りです。
販売価格×カテゴリー手数料率×1.1(消費税)
また同じカテゴリーでも、販売価格によって手数料率が変わるカテゴリーがあるので注意してください。
詳細な販売手数料率は以下の通りです。
カテゴリー | 販売手数料 |
本 | 15% |
ミュージック | 15% |
DVD | 15% |
ビデオ | 15% |
テレビ・レコーダー | 8% |
携帯電話・スマートフォン | 8% |
カメラ | 8% |
パソコン・周辺機器 | 8% |
家電アクセサリ | 10% |
Amazonデバイス用アクセサリ | 45% |
楽器・オーディオ | 10% |
ドラッグストア |
|
ビューティ |
|
健康家電・理美容家電 | 10% |
スポーツ&アウトドア | 10% |
カー&バイク用品 | 10% |
おもちゃ&ホビー | 10% |
TVゲーム | 15% |
TVゲーム機本体 | 10% |
PCソフト | 15% |
ペット用品 |
|
文房具・オフィス用品 | 15% |
電子辞書 | 8% |
ホーム&キッチン | 15% |
生活・キッチン家電 | 10% |
浄水器・整水器 | 10% |
大型家電 | 8% |
DIY・工具 | 15% |
産業・研究開発用品 | 15% |
業務用医療用品 |
|
食品&飲料 |
|
ビール | 6.5% |
腕時計 | 15% |
ジュエリー |
|
ベビー&マタニティ |
|
服&ファッション小物 |
|
シューズ |
|
バックパック、ハンドバッグ、 旅行かばん&トラベル用品 |
|
その他のカテゴリー | 15% |
カテゴリー成約料
カテゴリー成約料は本やCD、DVDなどのメディア商品にかかってくる手数料です。
メディア商品は販売手数料に加え、1商品あたり固定でカテゴリー成約料がかかってきます。
商品タイプ | 販売手数料 | カテゴリー成約料 |
本 | 15% | 80円 |
ミュージック | 15% | 140円 |
DVD | 15% | 140円 |
ビデオ(VHS) | 15% | 140円 |
上記のようなメディア商品を扱う可能性がある、せどり転売をしている方は気をつける必要がありますが、メーカー仕入れやOEMなどに取り組まれている方はあまり気にする必要がない手数料になります。
FBA配送代行手数料
FBA配送代行手数料とは、商品をFBA倉庫からお客様に配送する際にかかる手数料です。
2024年4月1日からは、以下の変更点がありました。
- 標準2aの区分が3分割された
- FBA小型商品軽量プログラムが廃止され、販売価格が1,000円以下の全てのサイズの商品にFBA配送代行手数料の割引が適用されるようになった
とくに大きな変更点は上記の②で、FBA小型軽量商品プログラムが廃止されたことです。
その代わりに、販売価格が1,000円以下の全ての商品で66円の割引が適用されます。
【FBA配送代行手数料のサイズ区分とかかる料金】
サイズ区分 | 寸法 | 重量 | 通常のFBA配送代行手数料 (販売価格が1,001円以上) | |
小型 | 25㎝×18㎝×2㎝以下 | 250g以下 | 288円 | |
標準 | 1 | 35㎝×30㎝×3.3㎝以下 | 1㎏以下 | 318円 |
2 | 20㎝以下 | 2㎏以下 | 413円 | |
3 | 30㎝以下 | 434円 | ||
4 | 40㎝以下 | 455円 | ||
5 | 50㎝以下 | 465円 | ||
6 | 60㎝以下 | 485円 | ||
7 | 80㎝以下 | 5㎏以下 | 514円 | |
8 | 100㎝以下 | 9㎏以下 | 603円 | |
大型 | 1 | 60㎝以下 | 2㎏以下 | 589円 |
2 | 80㎝以下 | 5㎏以下 | 712円 | |
3 | 100㎝以下 | 10㎏以下 | 815円 | |
4 | 120㎝以下 | 15㎏以下 | 975円 | |
5 | 140㎝以下 | 20㎏以下 | 1,020円 | |
6 | 160㎝以下 | 25㎏以下 | 1,100円 | |
7 | 180㎝以下 | 30㎏以下 | 1,532円 | |
8 | 200㎝以下 | 40㎏以下 | 1,756円 | |
特大型 | 1 | 200㎝以下 | 50㎏以下 | 2,755円 |
2 | 220㎝以下 | 3,573円 | ||
3 | 240㎝以下 | 4,496円 | ||
4 | 260㎝以下 | 5,625円 |
※amazonセラーセントラル「2024年FBA配送代行手数料の改定」より抜粋
全てのサイズで販売価格1,000円以下の商品は、通常のFBA配送代行手数料から66円の割引が適用されます。
また寸法は、梱包した際の長さ、幅、高さの合計になりますので注意してください。
FBA倉庫に商品を保管する際にかかる4つの手数料
ここでご紹介する手数料は、FBA倉庫に商品を保管する際にかかるものになります。
細かな計算が必要なFBA在庫保管手数料や、1年以上売れず在庫が残っている商品にかかるFBA長期在庫保管手数料など4つの手数料があります。
FBA倉庫に商品を保管する際にかかる手数料については、以下の記事でもお伝えしています。
よろしければ参考にしてみてください。
FBA在庫保管手数料
FBAを利用していれば、それと同時にFBAの倉庫も利用することになります。
そのため商品が売れるまでは倉庫に商品を保管してもらう必要がありますが、その際にかかる手数料がFBA在庫保管手数料になります。
服&ファッション小物・シューズ&バックとそれ以外で月額基準金額が変わってきますし、在庫を保管する月によっても変化してきます。
FBA在庫保管手数料の以下の計算式で求めることができます。
月額基準金額x [商品サイズ(cm3)] /(10cm x 10cm x 10cm)
x [保管日数] / [当月の日数]
また月額基準金額は以下の通りです。
【服&ファッション小物・シューズ&バッグ以外】
期間 | 小型/標準サイズ | 大型/特大型サイズ |
1月~9月 | 5.676円 | 4.37円 |
10月~12月 | 10.087円 | 7.76円 |
【服&ファッション小物・シューズ&バッグ】
期間 | すべてのサイズ |
1月~9月 | 3.1円 |
10月~12月 | 5.5円 |
在庫保管手数料を求めるには計算が複雑ですが、こちらもFBA料金シミュレーターに自動で反映されますので、細かな計算式を覚える必要はありません。
下記に30日間FBAに保管した際にかかる在庫保管手数料の目安をまとめておきますので、こちらを参考にしていただければと思います。
- 10×10×10cmの商品=約5円
- 20×20×20cmの商品=約41円
- 30×30×30cmの商品=約118円
- 40×40×40cmの商品=約280円
FBA在庫保管追加手数料
こちらは2024年5月から導入された手数料で、在庫保管スペースの使用比率に基づいて算出されます。
「在庫保管スペース」と言われてもピンとこない方も多いと思いますが、一言で言うなら「どれくらいFBA倉庫の面積を使っているか?」ということです。
ちなみに大型サイズの商品には適用されません。
在庫保管スペースの使用比率については以下のように算出します。
過去13週の1日の在庫容積/過去13週の1日の出荷容積/週7日間=在庫保管スペースの使用比率
上記の計算式で算出された在庫保管スペースの使用比率によって、下記のFBA在庫保管追加手数料がかかることになります。
【在庫保管スペースの使用比率別在庫保管追加手数料】
在庫保管スペースの使用比率 | 服&ファッション小物 シューズ&バッグ以外 | 服&ファッション小物 シューズ&バッグ |
26週未満 | 0円 | 0円 |
26~39週 | 0.975円 | 0.545円 |
39~52週 | 2.665円 | 2.43円 |
52週超 | 11.175円 | 10.37円 |
※amazonセラーセントラル「2024年FBA在庫保管手数料の改定」より抜粋
これだけではわかりにくいと思いますので、下記のような商品を扱っていた場合の算出方法をお伝えします。
- 商品カテゴリー:食品
- サイズ:標準サイズ
- 算出月:2月
- 1日の平均在庫容量:2,000立法メートル
- 1日の平均出荷容量:10立法メートル
上記のような商品を、先ほどの在庫保管スペースの使用比率を求める式で算出すると、
- 2,000立法メートル/10立法メートル/週7日間=28.6週
上記にようになり、FBA在庫保管追加手数料は0.975円かかってきます。
ここに先ほどお伝えしたFBA在庫保管手数料の5.676円を足します。
FBA在庫保管手数料+FBA在庫保管追加手数料=請求される在庫保管手数料
5.676+0.975=6.651
このように算出され6.651円が1商品あたり請求されます。
非常にややこしい計算にはなりますが、FBA在庫保管追加手数料をかからないようにするためには
「回転の良い商品を販売する」
これだけ意識していただければ、FBA在庫保管追加手数料はあまり気にならない手数料と言えるでしょう。
FBA長期在庫追加手数料
FBA長期在庫追加手数料は、FBA倉庫に271日以上保管されている在庫に対してかかる手数料となっています。
毎月15日時点での在庫が評価され、手数料が算出されます。
【保管期間に応じたFBA長期在庫追加手数料(毎月15日時点)】
保管期間 | FBA長期在庫追加手数料 |
271~300日 | 16.662円(10㎝×10㎝×10㎝あたり) |
301~330日 | 17.475円(10㎝×10㎝×10㎝あたり) |
331~365日 | 18.085円(10㎝×10㎝×10㎝あたり) |
366日以上 | 27.431円(10㎝×10㎝×10㎝あたり) |
366日以上のメディア商品1点あたり | 10円 |
※amazonセラーセントラル「2024年FBA長期在庫追加手数料の改定」より抜粋
上記のように約9ヵ月以上売れていない商品に手数料がかかってくるので、FBA在庫保管追加手数料同様、回転の良い商品を販売することが手数料削減に繋がります。
低在庫レベル手数料
低在庫レベル手数料は、2024年5月から導入され、商品の需要に対して在庫が少ない小型・標準サイズの商品に適用されます。
商品の需要に対する在庫レベルを示す「過去在庫日数」は、
- 長期(直近90日間)
- 短期(直近30日間)
の2つあり、両方とも算出された過去在庫日数が14日未満の場合に請求されます。
過去在庫日数の算出方法は以下の通りです。
1日の平均在庫数/1日の平均出荷数=過去在庫日数
以下の図が低在庫レベル手数料の料金表です。
【低在庫レベル手数料の料金表】
サイズ区分 | 寸法 | 重量 | 低在庫レベル手数料 | ||
過去在庫日数0~7日 | 過去在庫日数8~14日 | ||||
小型 | 25㎝×18㎝×2㎝以下 | 250g以下 | 9円 | 5円 | |
標準 | 1 | 35㎝×30㎝×3.3㎝以下 | 1㎏以下 | ||
2 | 20㎝以下 | 2㎏以下 | 22円 | 7円 | |
3 | 30㎝以下 | ||||
4 | 40㎝以下 | ||||
5 | 50㎝以下 | ||||
6 | 60㎝以下 | ||||
7 | 80㎝以下 | 5㎏以下 | |||
8 | 100㎝以下 | 9㎏以下 | 30円 | 8円 |
※amazonセラーセントラル「低在庫レベル手数料」より抜粋
低在庫レベル手数料をかからないようにするためには、単純に商品の在庫を増やすことが必要になってきます。
しかし低在庫レベル手数料を回避するために、月に数個しか売れない商品に対して何十個も在庫を持つことは、キャッシュフローの悪化を招き非常に危険です。
低在庫レベル手数料を意識するよりも、適正な在庫個数を持つことの方が重要です。
その他の手数料
ここまでお伝えしてきた以外にもFBAを利用するとかかる手数料が存在します。
これからお伝えする手数料は細かいものにはなりますが、知っておいて損はないものもあるので、確認しておくことをおすすめいたします。
FBA倉庫の商品の返送・所有権放棄手数料
こちらの手数料はFBA倉庫に保管している商品を返送又は廃棄するときにかかる手数料となっています。
基本的には返送や廃棄する場合、セラーセントラルの在庫管理から所有権の放棄依頼を作成して、返送又は廃棄することになります。
ただ食品など要期限管理商品でFBAでの販売期間を過ぎた商品が発生した場合は、強制的に返送や廃棄する必要があり、その際も手数料がかかるため注意が必要です。
返送・廃棄手数料は商品1点あたりにかかり、サイズ区分や重量で手数料が変わってきます。
【FBA返送・所有権放棄手数料】
サイズ区分 | 重量 | 手数料(全て商品1点あたり) |
小型、標準サイズ | 0~200g | 30円 |
201~500g | 45円 | |
501~1,000g | 60円 | |
1,001g~ | 100円+超えた分1,000gにつき40円 | |
大型および特大型 | 0~500g | 80円 |
501~1,000g | 110円 | |
1,001~2,000g | 140円 | |
2,001~5,000g | 200円 | |
5,001g~ | 350円+超えた分1,000gにつき40円 |
※amazonセラーセントラル「FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料」より抜粋
納品不備受領作業手数料
FBA倉庫に商品を納品した際、商品ラベルが貼付されていなかったり、必要な梱包がされていないと返送されてしまうことがあります。
ただ、場合によってはamazon側で必要な処理をしてくれて、受領してもらえることもあります。
その際に発生する手数料が、納品不備受領作業手数料です。
【納品不備受領作業手数料】
問題グループ | 問題 | コーチングレベルに基づく納品不備受領作業手数料 (商品1点あたり) | ||
軽微 | 悪化 | 重大 | ||
ラベル未貼付 (商品関連) | 商品ラベルがありません | 51円 | 81円 | 81円 |
納品不備商品の梱包 (商品関連) | テープでの梱包が必要 | 51円 | 81円 | 81円 |
納品不備商品の梱包 (袋詰め) | ビニール袋での梱包が必要 | 92円 | 102円 | 102円 |
納品不備商品の梱包 (エアキャップ) | エアキャップでの梱包が必要 | 92円 | 122円 | 122円 |
納品不備受領作業手数料がかからないためにも、梱包要件をしっかり確認し、納品不備がないように梱包していきましょう。
商品ラベル貼付サービス
商品ラベル貼付サービスは、amazonで商品ラベルの貼り付けを代行してもらうサービスです。
ただし、全ての商品のラベルの貼り付けを代行してもらえるわけではなく、
- スキャン可能なバーコードが商品に印字されている
- 商品ページに登録されているJANコードと商品のJANコードが一致している
上記の条件を満たしていることが必要になってきます。
商品ラベル貼付サービスは以下の手数料が商品1点ごとにかかります。
商品サイズ区分 | 1点あたりの商品ラベル貼付サービスの手数料 |
小型/標準サイズ | 20円 |
大型 | 51円 |
※amazonセラーセントラル「商品ラベル貼付サービス」より抜粋
商品ラベル貼付サービスは、主にメーカー仕入れに取り組んでいる方で、メーカーから直接FBA
倉庫に送ってもらう際に利用します。
メーカーから直接FBA倉庫に送ってもらう方法については以下の記事を参考にしてみてください。
FBA梱包サービス
FBAに納品する際の梱包を基本的には自分で行う方が多いと思いますが、amazonに手数料を支払えば、袋入れ・テープ貼り・エアキャップなどの梱包準備をお願いすることが可能です。
梱包準備の内容によって手数料が変わるので、以下の表を参考にしてみてください。
梱包要件 | 小型/標準サイズ (商品1点あたり) | 大型サイズ (商品1点あたり) |
ビニール袋での梱包 | 25円 | 92円 |
テープによる梱包 | 20円 | 51円 |
エアキャップ (商品ラベル貼付サービスを含む) | 51円 エアキャップ:31円 商品ラベル貼付:20円 | 143円 エアキャップ:92円 商品ラベル貼付:51円 |
※amazonセラーセントラル「FBA梱包サービス」より抜粋
FBAを利用する際の手数料に関しての4つの注意点
ここからは、FBAを利用する際の手数料に関しての注意点をお伝えしていきます。
これからお伝えすることを注意していただくことで、余計な手数料の発生を防ぐことができたり、場合によっては利益も変化します。
細かな部分ですが、塵も積もれば山となりますので、ぜひ一度確認してみてください。
販売価格が1,000円前後の商品を扱う場合利益が変わる可能性がある
2章の「FBA配送代行手数料」で、販売価格が1,000円以下の商品は通常の配送代行手数料より66円割引されることをお伝えしました。
このことにより販売価格が1,000円前後の商品で利益が変わる可能性があります。
例えば上記のような条件の商品の販売価格が1,000円と1,050円の利益を計算してみます。
- カテゴリー:食品
- 商品サイズ区分:標準1
- 仕入れ価格:500円
- FBA倉庫までの送料:30円
販売価格 | 1,000円 | 1,050円 |
販売手数料 | 88円 | 92円 |
配送代行手数料 | 252円 | 318円 |
仕入れ価格 | 500円 | 500円 |
FBA倉庫までの送料 | 30円 | 30円 |
利益 | 138円 | 118円 |
上記の図のように販売価格が1,000円の場合は配送代行手数料が66円割引されるため、販売価格が高い方の1,050円の方が利益が少ないことがお分かりいただけると思います。
このように配送代行手数料の割引によって、1,000円前後が販売価格の商品は、必ずしも販売価格が高い方が利益が出るわけではないのです。
このことを知らないだけでもっと得られるはずだった利益を逃す可能性もあるので、販売価格が1,000円前後の商品は、販売価格をいくらにしたら利益が一番出るのか?をしっかり計算し、利益計算をするようにしましょう。
登録している商品のサイズが間違って登録されているケースがある
FBAに登録されている商品のサイズは、誰かが納品した際の梱包したサイズが登録されています。
そのため梱包の仕方によっては、サイズ区分が大きくなってしまい余分にFBA配送代行手数料を支払っていることもあります。
このことがよくあるのがセット商品です。
例えば2個セットの商品の場合、横に2個並べて袋に入れる梱包と、重ね合わせて袋に入れる梱包とではサイズが大きく違ってくることがよくある話です。
なので、横に2個並べた梱包の商品サイズは標準3だけど、重ね合わせて梱包した場合は標準2。
そのため同じ商品でも重ね合わせて梱包した方が、FBA配送代行手数料が安くなるケースがあるのです。
こういったことがあるので商品を梱包する際は、一度登録されているサイズを確認することが大切です。
もし登録されているサイズより小さく梱包できる場合は、その梱包をしてamazonに再計測依頼をしましょう。
再計測依頼をすると、amazonが梱包サイズを測り直してくれます。
そこで再計測したサイズが正しければ、新たにそのサイズが登録され、場合よってはサイズ区分も変わります。
その結果FBA配送代行手数料が安くなる可能性があります。
再計測依頼は、セラーセントラルの検索窓に「再計測」と入力すると下記のバナーが右に表示されるので、赤枠の部分をクリックして再計測依頼を行いましょう。
FBA長期在庫追加手数料がかかるのを防ぐために9ヵ月以上の在庫を持たないように注意する
FBA長期在庫追加手数料は、在庫日数が271日を越えると段階的に発生することはお伝えしました。
そのため商品を仕入れる際はkeepaなどのツールを使い、売れ行きなどを確認することが大切です。
その上で約1ヵ月~2ヵ月で売り切れる量を仕入れることで、FBA長期在庫追加手数料を支払う可能性は非常に低くなると思います。
その他に仕入れの方法を変えてみるのも一つの手です。
例えばせどり転売の場合、利益商品を見つけた時はその商品がある分だけ仕入れることが、利益を得るためには大切になってきます。
しかしライバルが増えたりして思ったより売れなくなり、在庫が捌けない・・・ということも少なくありません。
そのため不良在庫を抱えることになり、結果的にFBA長期在庫追加手数料もかかってしまう悪循環に陥ることがあります。
このようなことを防ぐためにおすすめなのが「メーカー仕入れ」です。
メーカー仕入れは文字通りメーカーから直接商品を仕入れることになります。
メーカーから直接仕入れるメリットの一つに、メーカーは商品の製造元なのでいつでも何個でも仕入れることができることが挙げられますが、これにより在庫を無理に抱える必要はありません。
常に安定して1~2ヵ月で売り切れる量を仕入れることができるので、メーカー仕入れは非常にリスクが低いのです。
1月~9月、10月~12月と時期によって在庫保管手数料が変わる
3章でもお伝えしましたが、FBA在庫保管手数料は時期によって手数料が変わってきます。
1月~9月より、10月~12月の方が商品1点あたりの手数料が、約1.5倍~2倍かかってきます。
月単位の手数料は、私の場合を例に出すと以下のような感じです。
- 1月~9月:25,000円~30,000円
- 10月~12月:50,000円前後
これは年末にかけて売れ行きがよくなるので、多少在庫を多めに入れることも関係はしていますが、それでも毎年このような感じでFBA在庫保管手数料は推移しています。
ただここで大切なのは、あくまで10月~12月のFBA在庫保管手数料は高くなることを理解しておくことです。
先ほどもお伝えしましたが毎年年末にかけて商品の売れ行きはよくなるので、FBA在庫保管手数料を抑えようと仕入れ量を減らしてしまうと、そもそもの売上・利益が落ちてしまい本末転倒です。
そのため高くなることだけは理解しておき、あとは通常通り商品を仕入れていけば問題ありません。
年末の売れ行きの良さも手伝って、しっかり仕入れを行えば、高くなったFBA在庫保管手数料はさほど気にならないでしょう。
最後に
ここまでFBAを利用するとかかってくる手数料についてお伝えしてきました。
FBA手数料は様々なものがあり、これを覚えようと思うと非常に大変です。
しかしFBA料金シミュレーターなどのツールを利用すれば利益計算は簡単なので、今回の記事でかかる手数料をある程度把握できていれば大丈夫です。
またFBA手数料は定期的に改定されるので、amazonから来る情報を見逃さないようにしていきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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FBAの手数料って細かくて分かりづらいな・・・