海外製品は仕入れが安いと思っていたけど思った以上に利益が出ない
偽物をつかまされて売り物にならない……
と輸入ビジネスで儲からなくて悩んでいませんか?
amazon輸入ビジネスは、アメリカのamazon.comやeBayなどと、日本のamazon.co.jpの価格差を見つけて利益を出す方法です。
特にamazon.com仕入れの場合は、同じamazonで価格差のある商品を見つけることができるので、初心者の方には取り組みやすい方法です。
それにも関わらず、amazon輸入ビジネスは主に次の3つのことを原因として儲からない方が少なくありません。
- 海外送料や関税、消費税などの影響で利益が出ない
- 並行輸入品の質が悪い
- 仕入れが不安定で、しかも価格競争が起きる
そこで、amazon輸入ビジネスで儲からないと悩んでいる方が、儲かるように改善できるように改善できる9個の打ち手を解説します。
輸入ビジネスでなかなか利益が出なくて悩んでいる方は最後までご覧ください。
目次
輸入ビジネスで儲からない3つの理由
まずは、冒頭でお伝えした輸入ビジネスで儲からない3つの理由について詳しく解説します。
原因を分析してから改善策を検討しましょう。
国内商品より送料・手数料や為替の影響で利益が出ない
amazon輸入ビジネスでよく言われることが、「並行輸入品は安い」ということですが、その割に利益が出ないということが多々あります。
輸入ビジネスには商品の仕入れだけでなく、上乗せされる海外送料や関税・消費税で意外と利益が圧迫されるためです。
しかも、ここ数年の円安の影響で、仕入れ代金も高くなっています。
上図は、米ドルの為替レートの推移を示したものですが、2022年頃から急激に円安が進み、110円⇒140円になっています。
ちょうどamazon輸入ビジネスが流行りだした2011~2012年頃は80円程度だったので、為替だけで10年前より約1.75倍仕入れ代金が上がったことになります。
こういったことから、思った以上に利益が出ないといったことが出てきています。
並行輸入の海外仕入れをしておりましたが、スタートしてから3ヶ月連続で赤字が続いていました。
並行輸入品はリスクが大きくて難しい
amazon.comやeBayから仕入れる主な商品は、正規品より安く仕入れが可能な並行輸入品です。
並行輸入品を嫌がる消費者も少なくないのですが、「並行輸入品でいいから安く買いたい」という需要も一定数あります。
また、正規品では手に入れられない商品が手に入るのも、並行輸入品のメリットです。
一方で、正規ルートではない並行輸入品には次のようなデメリットやリスクが大きいのも事実です。
- 偽物をつかまされる
- 偽物でなくても品質に問題がある
- 日本の規格に合っていないことがある
- 消費者がアフターサービスを受けることができない
- 取扱説明書が英語である
- amazonでは出品制限がある
このようなことから、並行輸入品にはamazonアカウント閉鎖のリスクが高く、そこまでいかなくてもお客様からのクレームが多くなる傾向にあります。
そのため、商品が売れたとしても返品・返金に至るケースも少なくないので、並行輸入品の仕入れの際は、検品などに十分注意しないといけません。
米国amazonやebayで購入をし、日本amazonで販売をする単純転売をしていましたが、ニセモノをつかまされることもあり「気づかずに出品していたらどうしよう」とアカウント閉鎖にビクビクする日々でした。
amazon輸入ビジネスを自己流で続けておりましたが、2度のアカウント閉鎖により限界を感じました。
短期的にしか売れない
輸入ビジネスに限った話ではなく、せどり・転売全般に言える話に、安定した仕入れができず、価格競争が起きやすいので短期的にしか売れない問題があります。
amazon物販は、1つの商品ページにライバルセラーと相乗りで出品するので、価格競争が起きやすいのです。
amazon.comやeBay仕入れは気軽にできるので、ライバルが群がりやすいところがあります。
また、仕入れ先から商品が安定供給できるわけでもないので、短期的に売れても、すぐに売れなくなるので、常にリサーチが必要となります。
いわゆるリサーチ地獄という状態で、以下のように多くの人は疲弊してしまいます。
副業でamazon輸入を始めて、平日は会社から帰宅後、土日は子供と日中遊んで、夜からリサーチ、仕入れをしておりました。競合も増える商品も多く、その場その場の利益だけを追うスタイルに疲弊しておりました。
会社を辞めて欧米輸入転売で1日10時間作業をしていましたが、月利は10~15万円程度でした。
1個の商品を仕入れるため、リサーチ.利益計算作業を繰り返し行い儲かる商品を見つけてもリピート仕入れることがままならず、継続して行う事に限界を感じていました。
【改善①】送料・手数料で利益が出ない場合の4つの改善策
まずは、amazon輸入ビジネスで送料・手数料が大きくて利益が出ない場合の改善策を解説します。
並行輸入品は、もとの仕入れ値は安いですが、関税・消費税や海外送料など、様々な費用が発生するので、正しく利益計算することが大切になります。
FBA料金シミュレーターで正しく利益計算する
amazon輸入ビジネスに限った話ではないですが、大切なことは正しく効率的に利益計算することです。
FBA料金シミュレーターを使うことで、amazon FBA利用の様々な手数料を自動的に算出できます。
そこに、後述する関税・消費税を反映した仕入れ価格や海外送料、FBA倉庫までの送料などを入力することで、正しく利益計算することができます。
FBA倉庫までの送料を抑える
これも輸入ビジネスに限った話ではないですが、amazon FBA利用する場合はFBA倉庫までの送料を抑えるようにしましょう。
おすすめはFBAパートナーキャリア・ヤマトオプションを利用することです。
FBAパートナーキャリアとは、amazonとヤマト運輸、ゆうパックが提携して出品者向けに提供されている、FBA倉庫まで配送するサービスです。
ゆうパックは基本運賃と一緒なのでおすすめはしませんが、ヤマト運輸は基本運賃よりも最大67%の割引率で送料を抑えることができます。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
関税・消費税を加味して利益計算する
輸入ビジネスをするなら、関税・消費税を加味して利益計算しないといけません。
関税=(仕入れ代金+海外送料)×関税率
消費税=(仕入れ代金+海外送料+関税)×消費税率(10%)
関税については、下記のように無税の商品もありますが、衣料品やハンドバッグ、靴製品、じゅうたん、寝具類などは関税率が高い傾向にあるので注意してください。
【主な商品の関税率の目安】
※税関ホームページ「主な商品の関税率の目安」より抜粋(2023年4月1日現在)
上記の関税率については、あくまで目安で厳密には素材や仕入れる国によって複雑に変わるので、気になる場合はミプロやジェトロに問い合わせるといいでしょう。
⇒ミプロ
⇒ジェトロ
ただ、上記の目安から大きな誤差が出てくることはありません。
海外送料を加味して利益計算する
amazon輸入ビジネスで注意しないといけないのが、関税・消費税の他に海外送料です。
海外送料については、基本的には少量仕入れになるほど高くなり、大量に仕入れるほど安くなります。
また、世界情勢によっても変わることがありますが、あくまで1kgあたりの送料の目安を示すと、次のようになります。
航空便 | 船便 | |||
発送期間 | 3日~1週間 | 2週間~1ヶ月 | ||
通常仕入れ | 大量仕入れ | 通常仕入れ | 大量仕入れ | |
アメリカ | 800円/kg | 400円/kg | 400円/kg | 200円/kg |
中国 | 400円/kg | 200円/kg | 200円/kg | 100円/kg |
通常仕入れと大量仕入れの境目は、だいたい20kgくらいで、仕入れ量が20kgを超えたあたりから送料が安くなっていくイメージです。
【改善②】並行輸入品のリスクに対する3つの改善策
amazon輸入ビジネスで主に扱う並行輸入品は、amazonアカウント閉鎖や返品・返金のリスクが高い点は認識するようにしましょう。
この点を考えると、安易にamazon輸入ビジネスに取り組むのはあまりおすすめしません。
なお、並行輸入品について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
怪しい出品者から商品を仕入れないこと
amazon輸入ビジネスでは、とにかく並行輸入品のリスクを理解しておくことが重要です。
特に偽物や品質の悪い商品を仕入れることがないように気を付けないといけないのは言うまでもありません。
100%防ぐことはできませんが、仕入れ先の出品者情報を確認して、低いレビューや評価が付いていないかどうか確認するだけでも、偽物や不良品の確率を減らすことはできます。
あまり低い評価が付いているようなら、利益が出そうな商品でも仕入れをやめた方がいい場合もあります。
具体的には、以下の基準を下回る出品者は要注意と思っていいでしょう。
- 平均レビュー評価が☆4つ以下
- レビューがまったくない出品者
- 商品の品質や発送に関する悪い評価の数が多い出品者
並行輸入品に対する法律やamazonの規制を理解すること
amazonには、次のように一部のブランドの出品が禁止されている点は注意してください。
※amazonセラーセントラル プログラムポリシー 「並行輸入品」より抜粋
上記の下3行にある家電や家具関連製品に記載されていることは、要はPSE、PSC、技適、食品衛生法などの輸入規制に関することです。
つまり、amazonの規制というよりは法律で定められた規制になります。
並行輸入品については、「日本の規格と合わない」「輸入に関する手続きを行っていない」という商品によるトラブルが発生したケースもあります。
そのため、万が一のことがないように、以下のような並行輸入品を仕入れる際は、ミプロやジェトロの他、関係機関に直接問い合わせるようにしましょう。
法律 | 商品例 | 問合わせ機関 |
PSE(電気用品安全法) | コンセントのついた家電製品、リチウムイオン電池、モバイルバッテリーなど | 最寄りの経済産業局 |
PSC(消費生活用製品安全法) | 圧力鍋、圧力釜、乗車用ヘルメット、レーザー光を放出する玩具など | 最寄りの経済産業局 |
技適(電波法) | Bluetooth、Wi-Fiなど電波を発する商品。スマホ、タブレット、トランシーバー、ラジコン、ドローン、ワイヤレスヘッドホンなど | 最寄りの総合通信局 |
食品衛生法 | 食器、容器、6歳児未満の乳幼児対象の玩具など、口に入れる可能性のあるもの全般。 | 消費者庁など |
検品をしっかりと行うこと
言うまでもなく、並行輸入品は出品前に十分検品を行うようにしてください。
偽物の可能性はないか、壊れている部品はないか、動作はするか、外観に傷や汚れはないかなど入念に確認するようにしてください。
【改善③】仕入れと価格競争に悩む場合の2つの改善策
amazon輸入ビジネスについては、ちょうど流行が始まった頃の10年前に比べるとかなりレッドオーシャン化しています。
そのため、ライバルが増えすぎて、いい商品は仕入れが難しく、amazonで出品してもすぐに価格競争が起きて売れなくなり、リサーチをし続けないといけません。
改善策は「続けるか、やめるか」の二択しかない状態で、競合セラーの対策ができない点がもどかしいところです。
【非推奨】ひたすらリサーチしまくる
まずおすすめしませんが、ライバルとの価格競争に悩んでも輸入ビジネスで儲けたいなら、ひたすらリサーチを続けるしかありません。
絶対的に行動量が足りないなら、リサーチ時間を増やすことで何とか月利を増やすことができるでしょう。
しかし、リサーチ時間を増やすにも限界はあります。
休日返上で1日10時間も15時間もリサーチを続けて稼いだとしても、今度は自分の趣味、家族と一緒に過ごすなどの大切な時間が奪われます。
1日10時間、月300時間労働すればまだ月利40~50万円、人によっては100万円も可能ですが、その代わり時間を犠牲して疲弊します。
これでは何のために稼いでいるのかわかりませんし、amazonの規制強化などで市場がどんどん小さくなっている今、どんどん設けにくくなっているのは事実です。
よほど商品リサーチが好きなら話は別ですが、そうでないなら別の方法を考える必要があるでしょう。
輸入ビジネスの経験を活かして海外メーカー仕入れに移行する
amazon輸入ビジネスの過剰なリサーチ地獄から逃れたい、でも物販で儲けたいということであれば、海外メーカー仕入れに移行するのがおすすめです。
メーカー仕入れは、EC STARs Labで推奨しているamazon物販の手法の1つで、メーカーから直接商品を仕入れてamazonで販売する方法です。
この方法を取ることで、amazon輸入ビジネスの問題点は全部解決されます。
海外メーカー仕入れ | amazon輸入ビジネス | |
仕入れ先 | 海外メーカー | amazon.comやeBayなど |
仕入れる商品 | 正規ルートで仕入れた新品 | 並行輸入品 |
リピート仕入れ | 可能 | 不可能 |
ライバルとの価格競争 | メーカーとの交渉で防ぐことができる | 防ぐことができない |
amazonアカウントリスク | ほぼゼロ | 高い |
海外メーカー仕入れに移行すると、リサーチ時間を減らして、amazonアカウント閉鎖リスクに脅えることもなく儲けることができます。
海外メーカー仕入れであれば、輸入ビジネスやamazon物販で得た経験や知識を活かすこともできます。
以下の記事に、amazon輸入ビジネスを卒業してメーカー仕入れに移行した中村さんの体験談が掲載されているので参考にしてください。
詳しいノウハウは、中村さんの著書「海外メーカー直取引完全ガイド」をご覧ください。
Amazon輸入を行っており、何とか平均月利20万円までは儲かったのですが、これ以上伸に悩んでいました。仕入れが安定しないし、すぐに値下がりしたりすることも多く、この利益すら今後は減っていくのではないかという不安が強かったです。
それが海外メーカー仕入れに移行して7ヶ月目で月利110万円を達成できました(現在160万円達成)。今では本業の半分以下の時間で2倍以上の収入を得れるようになり、とても嬉しく思っています。(けんさん)
主にamazon輸入ビジネスのみを行っており、常日頃からライバルセラーの増加、価格の下落、不安定な仕入先等に悩みを抱えていました。また、毎日睡眠時間を削ってはリサーチをする日々が続き、この先ずっとこんな作業を続けるのかと思うとゾッとしました。おそらく、当時は月利10万円程度しかなかったと思います。
そこで海外メーカー仕入れに移行したところ、利益が出る商品を増やしリピート発注するだけで自由な時間が増えました。にも関わらず月利135万円を達成しました。(K・Oさん 20代男性)
最後に
以上、輸入ビジネスで儲からない原因と改善策について解説しました。
amazon輸入ビジネスは、実は非常に取り組みやすいジャンルで10年ほど前に大流行しましたが、儲かっている人はごくわずかです。
また、昔はかなり儲かっていたけど最近全然儲からないという人も増えてきました。
これは、ライバルの増加によって、商品がどんどん適正価格で売りづらくなっているためです。
ただ、海外メーカー仕入れであれば、amazonの輸入ビジネスを活かしながら、販売者を限定化するなどの対策ができます。
もし、興味のある方は海外メーカー仕入れへの移行も検討してみるといいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
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