工場勤務をやめたらどうなるのかな??
工場にお勤めの方で、このようなことをお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も高校を卒業してから17年間工場勤務を続けてきた身ですので、お気持ちはすごくわかります。
実際「やめたいな・・・」と思うことは多々ありました。
しかし生活のために仕事はしないといけなかったですし、やりたいことがあったわけではないため、仕方なくダラダラと工場勤務を続けていました。
ただ私は30歳を過ぎたあたりから、従業員の高齢化や給料が上がる見込みがないことなどで、会社の将来性が本気で不安になります。
そのタイミングでやりたいことも見つかり、独立して今に至ります。
今回の記事では工場勤務をやめたいと思った理由や、実際にやめてみてどうだったか?など、私の体験談を中心にお伝えしていきます。
この記事が工場勤務をやめたいとお考えの方にとって参考になればと思いますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
私が工場勤務をやめたいと思った6つの理由
この章では、私が17年間の工場勤務でやめたいと思った理由を6つ、お伝えしていきます。
これからお伝えすることは、工場勤務をされている方なら共感していただける部分もあると思いますし、私が勤めていた工場だからこその理由もあるかもしれません。
ただ最初から工場勤務をやめたいと思っていたわけではなく、年数を重ねるごとにやめたいと思う気持ちが大きくなっていったというのが本音です。
給料が上がる見込みがないなど会社の将来が不安になったから
最初にお伝えしておくと、私は同じ会社で17年間勤めましたが、その間に4万円しか基本給は上がりませんでした。
手取りにすると17万円です。
また私が勤めていた会社では、昇進は完全に年功序列でした。
じゃあ17年いたんだから昇進できたんじゃないの?
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私が高卒での最後の新卒採用でした。
また中途採用で入社する方はいましたが全員年上でした。
そのため私が35歳で工場勤務をやめるときでも一番年齢が下だったのです。
そんな状況だったので、一番年下の私が昇進できる見込みは全くありませんでした。
それに加え自分より若い人がいないということは、この先会社が存続できるのか?と不安も年々大きくなっていきました。
私が勤めていた会社の従業員は30人くらいでしたが、自分が50歳になった時、今いる人たちは何人いるのか考えたら半分以上の方が定年を迎える計算になりゾッとしました。
しかも会社が採用には全く力を入れていない現実もあり、自分が無事定年を迎える未来は全く想像がつきませんでした。
毎日同じ作業の繰り返しでつまらなくなったから
これは工場勤務をされている多くの方が感じていらっしゃることかもしれません。
もちろん毎日同じ作業をしていればいいから楽、という方もいらっしゃるでしょう。
私も工場勤務を始めて数年は「楽でいいな」と思っていました。
しかし年数を重ねるごとに、
- 同じことばかりでつまらない
- 一日がすごく長い
など思うようになり、一日の始まりがだんだんと憂鬱になっていきました。
特に月曜日の朝は、
また長い一週間が始まるな・・・
と、気が重かったのを今でも覚えています。
衛生環境が悪く病気になるリスクがあったから
私が勤務していた工場では、建物を建てる際に使う建築鋼材を加工する仕事を行っていました。
作業では厚さ1.6㎜から50㎜までの鉄板を切断するなどしていましたが、切断するとほこりのような鉄粉がでます。
その鉄粉を吸い込むことを防ぐために防塵マスクを着用して作業していたのですが、それでも帰宅後は鼻の中は真っ黒で、それだけ毎日鉄粉を吸い込んでいたことになります。
そして鉄粉を吸い込むことで一番怖かったのが、「じん肺」になるリスクがあったことです。
じん肺は鉄粉を大量に吸い込むことで起こる可能性がある病気で、進行すると呼吸困難や気管支炎・肺がん・気胸など合併症になりやすくなります。
しかも治療方法がなく発症すれば、一生付き合っていかないといけません。
幸い私は今でも健康ですが、病気になるリスクがあることを考えるともうあの時には戻りたくないというのが本音です。
夏は暑く、冬は寒いのがつらかったから
食品系の工場など空調設備が整っているところもあると思いますが、先ほどもお伝えしたように私が勤務していた工場では鉄板を加工するところだったので、温度管理は必要ありません。
そのため空調設備は無く夏は暑く、冬は本当に寒かったです。
真夏には工場の中が45℃以上ある日もありましたが、扇風機はあったものの生暖かい風が当たるだけで気休めにすらなりません。
それどころか軽いサウナ状態だったため水分補給を徹底するなど、体調管理には本当に気を使いました。
また冬は鉄板自体も冷えますし、工場内に北風も入ってきて底冷えがすごかったです。
毎年冬になるとあかぎれがひどかったですし、いくら対策をしても治ることはなかったですね・・・
本当に過酷な環境でしたのでつらかった思い出です。
ケガをした場合取り返しがつかない可能性があり精神的に疲れたから
私が勤めていた工場では、鉄板を切断するための機械などがあり、ケガをしないよう非常に神経を使って作業していました。
私が使っていた機械では過去に取り返しがつかない事故もあったと聞いていましたし、気を抜くことはできませんでした。
たまにニュースで機械に巻き込まれ亡くなった、というのを目にしますが、本当に工場の中は危険がいっぱいですし、小さなケガなら何回もしてきました。
今思えばよく17年やっていたなと思います。
私の場合は体力的には問題なかったですが、精神的な疲れだけは何年働いても変わりませんでしたね・・・
無駄な残業をさせられ、時間を無駄にしている感じがしたから
私が勤務していた工場では、残業をするときは全員でする!という風潮がありました。
そのため自分の仕事を定時で終わらせたとしても、他の人が仕事が残っていたら手伝うために残業することが度々あったのです。
もちろんチームで動いている部分もあったので、手伝うことで早く終わるのであれば問題ありません。
ただ私が疑問に思ったのは、1人手伝う人がいれば十分な仕事なのに、そこに5人が残業するということがほとんどだったことです。
人が多すぎてやることがないときもあったので、ひどいときは3時間の残業のうち、実際作業しているのは30分といったこともありました。
残業したってやることないじゃん・・・
早く帰らせてくれよ!
考え方によっては、いるだけでお金がもらえるので楽だと思う方もいるかもしれません。
ただ私はそんな待つ時間があるくらいなら、残業する人数を2人くらいにしてローテーションすればいいと思っていましたし、何よりその時間を自分の好きなことに使いたいと考えていました。
お金はもらえます。でも、それ以上に人生を無駄にしている感じがして本当にストレスでした。
工場勤務をやめたいと思ってから独立するまでの実体験
私は工場勤務をやめて独立・起業したことにより、人生を変えることができました。
人生って本当に何が起こるかわからないな、というのが本音です。
独立願望は全くなかったですし、定年まで工場勤務を続けるものだと本気で思っていました。
しかし副業に取り組みだして人生が大きく変わっていきました。
最初から独立願望があったわけではなかった
私は最初から独立願望があったわけではありません。
ただ長く勤めていると、会社の内情もわかってきますし、友人や知り合いの方から他の会社のことを聞いたりすることで「他に行った方がいいのかな?」と考えたことも実際にあります。
やめたいな、と思いつつも、私自身があまり環境の変化を好まないのもあって、ダラダラと同じ工場で働き続けた感じです。
副業を始めたことで考えに変化が
そんな私が工場勤務を本気でやめたいと思うようになったのは、副業を始めたことが非常に大きかったです。
工場勤務が終わってからの一日2~3時間副業時代は作業していましたが、この副業を本業にして一日フルに時間を使えたらどこまで稼げるんだろうとワクワクしていたのを覚えています。
そこで私はだんだん「独立したらどうなるんだろう?」と独立を意識するようになりました。
また私の周りには運が良いことに、経営者や個人事業主の方も多く、皆さん楽しく自由に生きていることを目の当たりにしていたのも影響を受けたと思います。
1年で月利15万円を達成し独立を本気で考えるようになった
独立を意識するようになったものの、自分の中では独立はまだ独立は現実的なものではなく「独立できたらいいな」くらいのレベルでした。
ただ少しずつ利益を出せるようになっていき、副業を始めて1年後には月利15万円までいけるようになりました。
その時点で私自身、このまま続けていけばもっと伸ばせる確信があったので、独立を本気で考えるようになりました。
1年半で月利30万円を達成し念願の独立を果たす
月利15万円達成したときには、何をしたら利益を伸ばしていけるのかは分かっていたので、あとはやるだけでした。
そのため月利30万円までは、それほど時間をかける必要もなく達成できました。
もともと独立するのであれば月利30万円は一つの目安であったため、副業を始めてから1年半で独立を果たすことができたのです。
工場勤務をやめて本当に良かった
独立してから約3年がたちますが、心の底から独立して良かったと思っています。
- 工場勤務をやめたいと思っていた原因から解放された
- 自分の好きなようにスケジュールを組むことができる
- 金銭的にも精神的にもストレスがかなり減った
など、ここには書ききれないくらいの自由を手に入れています。
今では毎日自分のやりたいことができていて本当に楽しいですし、この充実感を味わえているからこそ、人生が豊かになったと思っています。
工場勤務をやめてもいい3つのパターン
工場勤務をやめたいと思っていても、収入源がなくなるなどやめることに対して不安を持たれる方もいらっしゃると思います。
ただそういったリスクをできるだけ軽減できるよう準備をしておくことは可能です。
ここでは工場勤務をやめてもいいパターンを3つ解説していきます。
副業で工場勤務より稼げるようになったらやめる
私は前章でもお伝えしたように工場勤務を続けながら副業を始めました。
その副業がきっかけで独立をするのですが、やはり最低でも工場勤務の収入と同じくらい稼げるようになることが独立をする一つの目安でした。
私もさすがに家族がいることもあり、収入を減らすことはリスクが大きかったです。
工場勤務より稼げていれば、収入面の不安はなくなるので精神的にもとても良い状態でやめることが可能です。
また副業についてですが、私はメーカー仕入れに取り組み独立することができました。
メーカー仕入れであれば副業初心者の方でも取り組めますし、実際私も他の副業をしたことはありませんでしたが、成果を出すことができました。
再現性も非常に高いので、メーカー仕入れは本当におすすめです。
メーカー仕入れについては以下の記事が参考になると思いますので、ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。
転職活動をしていいところが見つかったらやめる
自分は副業することや独立には興味がない、ということであれば工場勤務をしながら次の転職先を探すことも一つの選択肢でしょう。
今では転職サイトも多くありますので、転職先を探すことは問題なくできると思います。
今と同じくらい給料がもらえるところを探して転職すれば、確実に収入を維持した上で工場勤務をやめることができるので、この章でお伝えしている3つの中で一番リスクなく工場勤務をやめることが可能だと思います。
1年くらい何もしなくても大丈夫なくらい貯金を貯めることができたらやめる
工場勤務は疲れたからやめたい・・・
本当に疲れたからしばらく働きたくないな・・・
という方は、1年は生活できるくらいの貯金を貯めてからやめてもいいと考えます。
1年という期間はあくまで目安ですし、ご自身の生活環境によって貯める金額も変わってくると思います。
私の知人もとくにやりたいことはないけど、今の職場からはとにかく離れたかったからやめた!という方がいらっしゃいます。
その方はしっかり貯金をしてみえたので、生活に困ってないようですし、ぼちぼち次の仕事を探すとおっしゃっていました。
私の知人のように、生活に困らないくらいの貯金があるのであれば工場勤務をやめて、充電期間に充てるのもアリだと思います。
【経験談あり】実際に工場勤務をやめる際の3つの注意点
ここからは実際に工場勤務をやめる際の注意点を、私の経験談も交えてお伝えしていきます。
工場勤務をやめたときのリアルをお伝えしますので、参考にしていただければと思います。
保険料、年金など各種切り替え手続きが必要になる
独立した場合や工場勤務をやめてしばらくは仕事をしないなど間隔が空く場合は保険や年金などは以下のように切り替える手続きを行う必要があります。
ちなみに工場勤務をやめて、すぐに違う会社に転職した場合は切り替えの必要はありません。
- 社会保険→国民健康保険
- 厚生年金→国民年金
社会保険から国民健康保険に切り替えるタイミングは、基本的に退職後となります。
期限は退職後14日以内となっていますので、退職後は早急に手続きを行う必要があります。
もし仮に切り替えを忘れてしまうと保険が使えないので、病気やケガをした際の医療費は全額負担となってしまうので注意してください。
また、厚生年金から国民年金に切り替える際も自分で手続きを行わないといけません。
もし手続きを忘れてしまうと、年金事務所から国民年金に加入するよう促す通知が届きます。
そのため気づくことが多いですが、手続きが遅くなると厚生年金を脱退(会社を退職)してから払うべき国民年金をまとめて請求されるので、一度に払う年金が高額になる可能性があります。
やはりこちらも健康保険同様、早めの手続きをおすすめします。
各種切り替える方法については以下を参考にしてみてください。
保険料、年金、住民税、所得税など全て自分で支払うことになる
国民健康保険や国民年金に切り替えた場合は全て自分で支払うことになります。
その他住民税や所得税などもです。
社会保険や厚生年金、各種税金は勤めていた会社が一部負担してくれていましたし、給料から天引きされるので考える必要はありませんでした。
ただ、工場勤務をやめて自分で起業したりすると、前年の利益を基に全額自分で支払う必要が出てきます。
とくに工場勤務をやめた次の年に支払う税金には私も「こんなに税金払ってたんだ・・・」とビックリした記憶があります。
また工場勤務をやめた次の年に支払う税金は、やめるまでの工場勤務での収入を基に計算されています。
今収入がないから税金を払う必要がなかったり、支払いが少ないというわけではないので注意してください。
必要であれば失業保険の申請を行う(開業届を提出していない場合)
失業保険という言葉を聞いたことがある方も多いとも思いますが、失業保険は会社をやめた際に条件を満たしていれば、会社にいたときの給料の50%~80%をもらえる制度となっており、申し込みは各地域のハローワークに出向いて行います。
また失業保険を受けるには以下の条件を満たしている必要があります。
- 失業している状態であること
- 一定期間以上雇用保険の受けている期間があること
- 次の仕事を探す意思があること
2の「雇用保険」は31日間以上の雇用、週20時間以上の労働していれば会社側が従業員を加入させる義務があります。そのため会社員であれば基本的には自動的に雇用保険を受けている状態になります。
そして失業保険を受ける上で大きく違ってくるのが、
- 自主都合での退社なのか?
- 会社都合の退社なのか?
ということです。
自主都合であれば、失業保険を受けられるのは退職後おおよそ半年後となりますが、会社都合であれば退職後割とすぐに受けることが可能です。
また雇用保険を受けた期間や退職時の年齢などによっても、失業保険を受けられる期間や金額が変わってきます。
失業保険の詳細な内容については以下をご覧いただけますと幸いです。
【補足】ハメを外し過ぎない
こちらは行政上の手続きではなく、心構えになります。
実際私は工場勤務をやめて独立したわけですが、工場勤務をやめると一気に状況が変わります。
朝、決まった時間に起きる必要もありませんし、何時から何時までと決まった時間仕事をする必要もありません。
またお腹が空いたと思えば、フラッと外に食べに行くこともできます。
工場勤務をやめると精神的にかなり楽にはなるのですが、それと同時にやめてしばらくは気が緩むことがあるので、
- 本来やらなくてはいけない仕事をやらずYouTubeばかり見て一日が終わってしまった・・・
- 外食ばかりしていてお金をかなり使ってしまった・・・
など、ハメを外してしまうこともあるかもしれません。
私も実際そうでしたし、自由になった分、自分をしっかり律しないといけないと独立して強く感じました。
ハメを外し過ぎないためにも、やめる際は明確な目標を持つことも大切です。
最後に
ここまで工場勤務をやめたいと思った理由などについてお伝えしてきました。
工場勤務は非常に過酷な労働環境であることが多く、日々作業にあたっている方には頭が下がる思いです。
私も工場勤務を経験してきた身ですので、大変さは理解しているつもりです。
ただもし「やめたい」というお気持ちがあるのであれば、決して無理はせず、違う道を模索されてもいいと思います。
私は工場で働くしか稼げないと思っていた人間ですが、副業に取り組むことで視野が広がり独立することができました。
この記事をお読みのあなたにも他で活躍できる可能性を秘めているかもしれません。
今回の記事があなたの人生の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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毎日同じ作業ばかりでつまらないな・・・
やりたいことが他にあるわけじゃないけど工場勤務やめたいな・・・