パソコン転売は難しくて非効率!おすすめできない8つの理由

パソコン 転売
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パソコン転売は儲かると聞いたことあるけど、実際はどうなのかな?

と、パソコン転売に興味を持ったことはないでしょうか?

たしかに、パソコンや関連機器は需要が高く、高単価でも回転率の高い商品があります。

これだけ聞くと、たしかも儲かりそうですが、実際は商品知識が求められ、しかも仕入れ値が高いので、特に初心者の方にはリスクが高くておすすめできません。

パソコンの商品知識がある方なら、ジャンク品を仕入れて分解してパーツを販売することもできますが、手間がかかり効率的な方法とは言えないでしょう。

また、ヤマダ電機などから新品のパソコンを仕入れてamazonで転売する場合は、メーカー保証が得られないので新品として出品できない点も注意が必要です。

パソコン転売は新品として出品できない

こういったことがあるため、今回はパソコン転売の手法について解説して、おすすめできない理由を詳しく解説します。

パソコン転売に興味のある方は最後までご覧ください。

 

amazonメーカー仕入れ

最低限知っておきたいパソコン転売の手法

パソコン転売の基本

パソコン転売と言っても、扱う商品はパソコンだけでなく、パソコン周辺機器も含まれ、仕入れ先も多岐に渡ります。

そこで、パソコン転売の基本的な手法について簡単にお伝えします。

パソコン転売で主に扱う商品

パソコン転売で主に扱う商品は、パソコン本体を中心に、パソコン周辺機器も含みます。

パソコン転売で主に扱う商品
  • パソコン本体(新品、中古)
  • パソコンのCPU、メモリなどのパーツ類
  • マウス
  • 外付けのキーボード
  • SDカード、USBメモリ

このように、比較的高単価の商品が多いことがパソコン転売の特徴です。

特にパソコン本体の場合は、高単価で最低でも1点5,000~10,000円程度の利益額になるものの、その分仕入れ値も高くなる傾向にあります。

なお、パソコン転売は、後述するように新品を扱うか中古を扱うかによっても大きく変わってきます。

ただ、いずれにしてもパソコンの商品知識が求められることがあり、最低限のスペックは把握しておかないと仕入れ判断が難しいでしょう。

パソコン転売の主な仕入れ先(新品)

未開封/未使用のパソコン、パソコン周辺機器の仕入れ先としては、次のようなものがあり、電脳せどり、店舗せどり両方の手法があります。

パソコン転売の主な仕入れ先(新品)
  • ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどの家電量販店の実店舗、オンラインショップ
  • 価格.comなどの価格比較サイト
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • amazon
  • パソコン工房
  • 電脳売王

特にモデルチェンジで型落ち品が出てくる時期や、店舗の決算期などを狙って安く仕入れるのが、新品のパソコン転売の特徴です。

また、型落ち品の場合は、前のモデルの方が使いやすく、敢えて前のモデルを購入したいと考える人もいます。

そのため、廃盤商品は、希少価値が出てきてかえって価格が上がることもあります。

しかし、以前よりは、価格差が出る新品パソコンや関連商品を探すことが難しくなっています。

とはいえ、中古パソコンほど検品やメンテナンスの知識が必要ないので初心者向きです。

そのため、パソコンやインターネットに多少自信のある方でも、せどり・転売初心者の場合は新品を仕入れた方がいいでしょう。

パソコン転売の主な仕入れ先(中古)

パソコン関連商品については、新品だけでなく中古の需要も結構高いです。

2022年のパソコンのリユース市場規模は、約1034億円となっています。

検品やメンテナンスの知識は求められて難易度は高いですが、中古のパソコンになると高単価であり、しかも利益率も高くなります。

主な仕入れ先としては次の通りです。

パソコン転売の主な仕入れ先(中古)
  • ハードオフなどのリサイクルショップの実店舗やオンラインショップ
  • ヤフオク
  • メルカリ
  • ラクマ
  • 電脳売王
  • パソコン工房
  • 古物市場
  • 鉄くず・リサイクル処理センター

中古パソコン転売についても、電脳せどり、店舗せどり両方あります。

ただ、ヤフオクやメルカリなどの仕入れになると、商品の状態を直接確認することができず、不具合のある商品を仕入れてしまうリスクがあります。

そのため、実店舗に直接行った方が、リスクのない仕入れができます。

どうしてもネットから仕入れる場合は、利益率は下がりますが未使用、未開封など新品に近い状態の商品を選ぶといいでしょう。

ただし、修理・メンテナンスの知識がある経験者であれば、敢えて利益率の高いジャンク品を選ぶという手もあります。

パソコンのジャンクせどりでは、中古パソコンを分解して、使えるパーツだけ転売するという方法もあります。

パソコンに詳しいお客様のなかには、自分で好きなパーツを組み合わせて、自分が使いやすいオリジナルパソコンを作る人もいるためです。

特に、「鉄くず・リサイクル処理センター」からの仕入れはこのパターンになります。

どんな状態のパソコンがあり、使えるパーツが何かわからないですが、非常に安く仕入れることができます。

初心者にはおすすめはできませんが、自分で修理、組立て、分解できる方であれば検討の余地はあるでしょう。

なお、ジャンクせどりに興味のある方は、以下の記事もご覧ください。

ジャンクせどりは狙い目?メリット・デメリットや成功のコツ、注意点を詳細解説

パソコン転売の主な販路

パソコン転売の主な販路としては、他のせどりと同様に、amazon、メルカリ、ヤフオクなどになります。

パソコン本体については、実際に店舗に足を運んで購入する人が多いイメージですが、実はネット上でも十分売れます。

【amazonで販売されているパソコン例】

【メルカリで販売されているパソコン例】

パソコンや周辺機器に関しては、特にamazonで需要が高い傾向にあります。

また、amazonの場合は、販売手数料が10~15%程度のカテゴリーが多いことに対して、パソコン・周辺機器は8%と安いです(ただし、マウスや外付けキーボードなど付属品は10%)。

※amazon公式サイト「出品にかかる費用」より抜粋

メルカリは販売手数料は一律10%ですが、高単価商品のため2%の差が結構大きくなります。

そのため、比較的amazonを販路として、どうしても売れない場合にメルカリで販売するというパターンが多いです。

ただし、amazonの場合は、未使用/未開封のものでも、転売商品はコンディションガイドラインで新品として販売できない点は注意してください。

仕入れた時点でメーカー保証が開始されてしまっているためです。

amazonでパソコン関連商品を販売する際は、以下の商品状態に合わせてコンディションを設定してください。

すでにメーカー保証が開始されている商品を誤って新品として販売してしまうと、amazonアカウント閉鎖の原因となるので注意してください。

パソコン転売がおすすめできない8つの理由

パソコン転売は儲からない

冒頭でもお伝えした通り、パソコン転売は正直おすすめできません。

パソコン本体を中心に仕入れ値が高い商品が多く、商品知識が求められるため、ハイリスク・ハイリターンのビジネスモデルと言えます。

しかも、常にリスクの高い商品をリサーチして、仕入れを続けないと継続的な収入に繋がりません。

パソコンの商品知識、特に中古品は修理や点検の知識と労力が必要

せどりや転売というと、仕入れ先と販路の価格差と売れ行きを判断して仕入れることが基本です。

パソコン転売についても、大きくは変わらないのですが、そのうえで商品知識がないと失敗しやすくなります。

パソコン本体は見た目では大差なくても、スペックによって大きな価格差が生まれるためです。

そのため、新品でもサイズや重量、キーボードなどの見た目だけでなく、以下のスペックも最低限把握して、転売するようにしないといけません。

パソコン転売で確認が必要なスペック
  • CPU
  • メモリ
  • OSのバージョン
  • Word、Excel、パワポの有無
  • USBコネクタの数
  • HDDかSSDか?

これによって、大きく販売価格は変わってくるので注意しましょう。

中古パソコンの場合は、さらに注意が必要で、場合によっては修理やメンテナンスの知識も必要です。

中古パソコンの主な検品・メンテナンス方法
  • 起動してみて動作に異常がないか確認する
  • キーボードの異常がないか確認する(押しても文字が打ち込めないなど)
  • パソコン本体のデータが初期化されていることを確認する
  • 場合によってはセットアップが必要なことがある
  • 保証書・取扱説明書の有無を確認する
  • 付属品がすべて入っていることを確認する
  • 汚れやほこりをクリーニングする
  • 汚れやほこりが付かないように、フィルムや緩衝材で保護する
  • 直射日光を避けるなど保管場所に注意する

といったことは当然行わないといけません。

さらにリサイクルショップや鉄くず・リサイクルセンターなどからジャンク品を仕入れて、分解してパーツを販売する場合は、修理・点検の知識が不可欠です。

商品知識が求められ、検品やメンテナンスに労力がかかるので、高単価で利益の出る商品とはいえ、割に合わないと感じることもあるでしょう。

仕入れ価格が高くてリスクが高い

パソコン本体はもちろんのこと、他の周辺機器に関しても仕入れ価格が高いものが多く、1商品あたりのリターンが大きい分、リスクも大きくなります。

万が一不良在庫を抱えた場合の赤字リスクはかなり大きいです。

特にamazonは価格競争を前提としたプラットフォームなので、価格崩壊のリスクが大きくなります。

物販初心者ほど高単価商品を狙いがちですが、かなりリスクが大きく、実は初心者の方にはおすすめできません。

数台のパソコンを仕入れるだけで仕入れ資金が100万円を超えることもありますし、そもそも商品知識が必要なジャンルです。

よほどパソコンや関連機器が好きという方でない限りは、ある程度経験積んでから行うことがおすすめです。

競争が激しくて販売価格の下落リスクが高い

パソコン本体や関連商品のような高単価商品で怖いのが価格の下落リスクです。

パソコン転売は、高単価であるがゆえに人気ジャンルなので、結構多くの人が取り組んでいます。

そのため、人気のパソコンはライバルが集中しやすくなり、特にamazonでは価格競争が起こります。

そのため、当初は高い利益で売れると思っていたはずの商品の価格が下落してしまい、結局赤字で売らないといけなくなることもあります。

おそらく、amazon販売している方は、Keepaやキーゾンで販売個数を予測して仕入れると思いますが、今後ライバルが増えれば不良在庫になる可能性があります。

価格下落リスクも見据えて利益計算して、仕入れ判断をするようにしましょう。

新品のパソコンは利益が出ない

中古のパソコンやパーツ類は利益が出やすいところがありますが、ハードルが高いです。

そのため、初心者の方は新品のパソコンを転売するパターンが大きくなりますが、意外と価格差のある商品を見つけにくいです。

というのも、上記の新品仕入れができるヤマダ電機やヨドバシカメラも、他のECモールの販売価格をチェックしているためです。

根気よく探せば、もともと高単価なので低い利益率でも利益が得られることはあります。

ただ、年々価格差のある商品が少なくなり難しくなっている点は注意しましょう。

保管の状態が悪いと故障する可能性がある

パソコンや周辺機器は、基本的に精密機器です。

そのため、高温多湿、極寒の場所、直射日光を避けるなど注意して保管しないと、故障する可能性があります。

仕入れてamazon FBAにすぐ納品するならいいですが、メルカリやamazonの自己発送など、自宅に保管する必要がある場合は注意しましょう。

クレーム・返品・低評価リスクが高くamazonアカウント閉鎖リスクが高い

パソコンは高額商品なので、何か不具合があればすぐにクレームに繋がり、返品・返金対応に追われることになります。

また、高額商品であるために、不具合があれば高い確率で低評価がついたり、amazonアカウント閉鎖のリスクが出てきたりするので注意しましょう。

返品時の修理代が高く赤字になることがある

何か商品の不具合があって返品されてきた場合、再出品するなら修理しないといけないことがあります。

しかし、特にパソコン本体の場合は修理代が数万円と高く付くことが多いです。

修理代が高く付いて、再出品して販売できたとしても赤字になってしまうことも出てきてしまいます。

1点モノなので常にリサーチを続けないといけない

これは、すべてのせどりや転売に言える話なのですが、基本的にパソコン転売、特に中古パソコンの転売は1点モノの仕入れとなります。

継続的に利益を得ようとしたら、常にリサーチを繰り返さないといけません。

中古のパソコン転売であれば、都度点検して、修理やメンテナンスをしないといけなくなります。

知識・技量のある方は、パソコンを分解してパーツを販売することもあるでしょうが、継続的に利益を得るなら、この作業を繰り返さないといけなくなります。

先ほどもお伝えした通り、高単価商品とは言え、販売するまでの労力が大きいという点は注意しましょう。

最後に

以上、パソコン転売についてお伝えしましたが、以下のことを理由に、あまりおすすめできないビジネスモデルです。

  • パソコンや周辺機器の商品知識が必要である
  • 中古パソコンの転売は知識と労力が必要で非効率である
  • 仕入れ値が高くて不良在庫リスクが高い
  • 新品のパソコンは利益が出ないことが多い
  • 保管の状態に注意する必要がある
  • クレーム・返品・低評価リスクが高い
  • 修理代が高くて赤字になることがある

パソコン転売はうまくいけば利益が大きいことから人気の手法ではありますが、ハイリスク・ハイリターンである点は注意してください。

せどり、転売は全般的に、利益の出る商品を仕入れてもリピート仕入れができないし、価格競争で売れなくなるので、常にリサーチを続けないといけません。

よりリスクを抑えて、安定的に利益を出していきたいという方であれば、転売ではなくて、直接メーカーから仕入れるメーカー仕入れをおすすめします。

興味のある方は、以下の動画をご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。
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