こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazon化粧品転売は薬機法の法律を遵守する観点から、amazonのガイドラインでも厳しい制約があります。
場合によっては法律違反にあたる可能性があるので注意してください。
厳しい規制について解説したうえで、amazon化粧品転売で稼ぐコツについて解説します。
目次
化粧品転売の厳しい法律規制と違法性
冒頭でもお伝えした通り、化粧品の転売は薬機法上の規制が厳しいので要注意です。
具体的に、どんな規制があり、どのような化粧品を転売してはいけないかを解説します。
場合によっては、薬機法違反などで刑事罰の対象になるので注意してください。
輸入品の化粧品転売は禁止
薬機法では、輸入品の化粧品の個人輸入は自己使用の場合に限り認められており、化粧品を転売することはできません。
海外製の化粧品の個人輸入は、自己使用の目的に限り認められており、個人輸入した化粧品を他人に販売することはできません。
輸入した化粧品を販売・授与するためには、通常、次の許可が必要となります。また、許可後には取り扱う化粧品ごとに届出が必要です。
- 化粧品製造販売業許可(医薬品医療機器等法第12条)
- 化粧品製造業許可(医薬品医療機器等法第13条)
【不適切な事例】
- 海外で購入した化粧品をフリマ等に出品する
- 個人輸入代行サイトで購入した海外製化粧品をフリマ等に出品する
このような化粧品を販売することは医薬品医療機器等法第12条、第13条、第62条で準用する同法第55条第2項に違反します。
※東京都福祉保健局公式サイト「個人輸入した海外製化粧品を販売することはできません」より抜粋
輸入品の化粧品を販売すればamazonの規約違反になるどころか、刑事罰の対象となる可能性があります。
輸入品の化粧品販売は、上記のように化粧品製造販売業許可、化粧品製造業許可が必要であるため非常にハードルが高く、ほぼ不可能です。
そのため、輸入ビジネスで化粧品を販売するということはできません。
もちろん、海外旅行で買った化粧品を転売するというのも薬機法に抵触します。
これはサプリメントなどの健康食品も同様なので注意してください。
並行輸入品の化粧品販売は合法だが落とし穴に注意
輸入品の化粧品転売はNGですが、楽天やYahoo!ショッピングなどで販売されている化粧品の並行輸入品をamazonで転売するのは合法になります。
メーカーの日本法人や、法人と契約関係にある正規代理店以外の業者から仕入れることになるので、輸入に当たらないからです。
しかしなかには並行輸入品ではなく、海外法人の店舗が販売しているケースもあります。
この場合は並行輸入品ではなく、海外の商品を輸入することになるので、転売すれば違法です。
化粧品を転売する際は、正規品なのか並行輸入品なのかをよく確認して仕入れをしてください。
小分けにされた商品は出品禁止
amazonでは、商品の販売目的で規制の商品を容器から取り出して小分けにして商品を販売することを禁止しています。
- 小分けにされた商品
販売目的で既製の商品をその容器、または被包から取り出して分割した商品の販売は禁止しています。
※amazonセラーセントラル「医薬部外品および化粧品」より抜粋
これは、薬機法上の定義では小分け販売は、化粧品の「製造」に該当するために「化粧品製造業」の許可が必要になるためです。
そのため、amazonの規約違反だけでなく、薬機法違反に該当する可能性が高いので十分注意してください。
メーカーの流通規制に注意する
流通に厳しい規制をかけている化粧品メーカーは少なくありません。
特にすでに販売できる代理店が決まっていたり、自社でネット販売していたりする化粧品メーカーは転売に厳しい購入規制をかけています。
具体的には「1度の購入は〇万円まで」という規制です。
もし購入規制を無視して転売するようなことをした場合は、amazonアカウント停止のリスクがありますので注意してください。
また、流通規制をかけているメーカーの監視を避けるため、メーカーの製造番号を削り取って転売したケースがありますが、これは薬機法違反です。
実際に、上記のように逮捕例が出ているので注意してください。
amazon化粧品転売のポイント
amazonで化粧品転売をする際のポイントについて解説します。
なお、人体の安全に関わる化粧品をamazonで販売する際は出品許可の申請が必要です。
必要な許可や届出がないと申請できず、販売できないこともあるので注意してください。
店舗から化粧品を仕入れる際のコツ
化粧品を店舗から仕入れる場合(店舗せどり)、次のような店舗から仕入れることが多いです。
- ドン・キホーテ
- マツモトキヨシ
- セルレ
- 各コンビニ
- 大手百貨店
店舗せどりの場合は、店舗の特徴を把握し、利益の出る商品を効率よく探せるようにしましょう。
例えば、「棚の一番下や一番上の商品をチェックする」「値札を確認して仕入れ判断する」といったものです。
ドン・キホーテやマツモトキヨシのせどりのコツについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考までにご覧ください。
ただし、店舗せどりについては、最近はせどり禁止にしている店舗が増えているので十分注意してください。
ネットから化粧品を仕入れる場合のコツ
ネットから化粧品を仕入れる場合(電脳せどり)は、以下のECサイトから仕入れることが多いです。
- キレイコスメ
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- Qoo10
- 卸売ドットコム
- ザッカネット etc……
男性は男性用化粧品の転売に取り組んでみる
これはamazon化粧品転売のデメリットになるのですが、男性の場合は女性に比べて化粧品の使用機会が少なく、馴染みが薄い点です。
化粧品に関する知識がないと、どの商品が売れるか目利きが難しい場合があります。
もちろん、価格差をチェックしたり、Keepaなどのamazonでの売れ行きをチェックしたりすることで大まかな当たりは付けられます。
しかし、化粧品の利用機会が多い方が、よりリサーチの精度が上がります。
男性の場合は男性用化粧品から取り組んでみるのもありでしょう。
また、逆に女性の場合は化粧品の転売は比較的取り組みやすいジャンルと言えます。
初心者は有名ブランドを扱う
化粧品転売初心者の方は、シャネルの香水など有名なブランド商品を取り組んでみるのもいいでしょう。
やはり、有名ブランド商品は、いつの時代でも安定して人気です。
また、有名ブランド商品の場合、amazonで売れなくてもメルカリなどのフリマサイトなどで売ってもいいでしょう。
メルカリでは有名ブランドの化粧品は人気です。
ただし、メルカリも化粧品販売の規制は厳しいので、規約を確認するようにしてください。
最後に
以上、amazon化粧品転売の法律規制と、稼ぐコツについて解説しました。
本記事でお伝えしたように、化粧品の転売は厳しい法規制があり(特に輸入品)、さらにamazonで販売する際は出品許可の申請が必要です。
正直amazonで化粧品を転売するのは難しいところがあるため、メルカリなどで転売する人の方が多い印象です。
ただ、せどりや転売ではなく、メーカー直取引であれば、新品の化粧品を仕入れることでスムーズに出品できます。
化粧品は、男性では苦手とする人が多いジャンルですが、その分ライバルが少ないので、興味のある方はメーカーから直接仕入れるのもいいでしょう。
ただし先ほどお伝えしたように、化粧品を販売しているメーカーは購入規制をかけていることが多いので、取引の交渉難易度は少し高いです。
そのぶん、取引が決まれば、化粧品は継続購入を促せるので安定仕入れに繋がります。
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