こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
メーカー直取引(メーカー仕入れ)の話をすると「スーパーデリバリーに出展している企業から仕入れた方が早いのでは?」という質問があります。
スーパーデリバリーは、アパレル・雑貨を中心とするメーカーと小売業・サービス業など、ありとあらゆる事業者が利用する卸・仕入れサイトです。
卸・仕入れサイトということは、商品を卸したい企業と、商品を仕入れたい業者や出品者を繋ぐ役割になります。
そのため、卸問屋や代理店、販売店を通さずに、ネット上で出展企業から直接商品を仕入れることになります。
一般的なamazonやメルカリ仕入れのようなせどり・転売とは仕組みが大きく違い、どちらかというとメーカー直取引に近いものになります。
そこで今回はスーパーデリバリーで商品を仕入れることについて詳しく解説します。

目次
スーパーデリバリー仕入れの仕組みとメリット

※スーパーデリバリー公式サイトより抜粋
スーパーデリバリー仕入れの仕組みは、上記のようにスーパーデリバリーを介して、出展企業から直接商品を仕入れることになります。
スーパーデリバリーに出展している企業は卸問屋や代理店ではないので、せどりや転売というよりは実質のメーカー直取引に近い形になります。
実際にスーパーデリバリーは、開業届とネットショップURL(amazonでもOK)があれば、個人でも仕入れが可能です。
直接企業から商品を仕入れる関係上、卸値で購入することが可能となり、だいたい定価の30~40%OFF程度で仕入れることができます。
また、企業から直接購入することになるので、一般的なせどりや転売と違って安定的な仕入れも可能になります。
会費が月額2,200円と、頻繁に利用するのであれば全然高くないのもメリットの1つでしょう。
メーカー直取引と比較した場合のスーパーデリバリー仕入れのデメリット

ここまで解説すると、たしかにメーカー直取引と仕組みが似ているので、スーパーデリバリーから仕入れた方が早いと考えるのもわかります。
しかし、スーパーデリバリー仕入れとメーカーと直接繋がって取引する場合の比較をすると、次の点で注意が必要です。
メーカーと直接繋がるわけではない
スーパーデリバリー仕入れは、ネット上で企業間取引することになりますが、メーカー直取引のように、メーカーと直接交渉するわけではありません。
メーカー直取引の醍醐味は、メーカーから直接卸値で安く商品を仕入れられることの他、その後の関係構築にあります。
amazonの販売をサポートして、販売者を限定化したり部分独占したりしながらライバルと差別化し、利益を安定させていきます。
短期的にはメーカー直取引と変わらないかもしれませんが、スーパーデリバリー仕入れの場合は、メーカーとの関係構築ができないのでライバルとの差別化が難しくなります。
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amazon販売のライバルが多い
メーカーに直接アプローチするメーカー直取引に比べると、スーパーデリバリーのような卸サイトはアプローチしやすいので、ライバルが多くなりがちです。
スーパーデリバリーは、後述するように一定の審査基準がありますが、それでもライバルは多い傾向にあります。
そのため、すでにamazonで販売しているセラーがいたり、すでに企業がamazonに出品したりしているのでamazon販売が難しい場合があります。
後述するように、amazon販売を認めていない企業も多く、amazonセラーであればますますamazon販売を求めている企業に集中し、競争が激化します。
仕入れた商品をメルカリで新品・未使用の状態で販売するという手もあるのですが、メルカリ販売は大量出品に向かないので効率は良くありません。
amazon販売を認めていない企業も多い
スーパーデリバリーのメリットは、多くの企業が出品していて商品の種類が豊富という点があります。
しかし、なかにはamazon販売を禁止したり、ネット販売を禁止して実店舗の販売しか認めなかったりする企業もたくさんいます。
メーカー直取引であれば、メーカーに直接アプローチできるので、再度アプローチする余地はあるのですが、スーパーデリバリー仕入れはこれができません。
本当はamazon販売を最初断ってくるメーカーほど関係を構築しやすいのですが、そういった応用が効かないのはデメリットと言えます。
また、すでにamazonに商品を出品している企業も多く、この場合も相乗り出品を禁じている可能性が高いです。
ただ、スーパーデリバリーに出展している企業で、amazonの商品ページを見てライバルとの価格競争に困っているような感じがあれば直接メーカーにアプローチしてみてもいいでしょう。
また、Yahoo!ショッピングなどの他の販路を持っている方であれば、そちらでアプローチすることも可能です。
スーパーデリバリー仕入れの注意点

その他、スーパーデリバリー仕入れを行ううえでの注意点についてお伝えします。
値下げしている商品が多いと審査に通らない場合がある
スーパーデリバリーに登録する際、値下げしている商品が多いと審査に通らない可能性があります。
以下の条件に該当するサイトは、ご入会いただけません。
ショッピングサイトの規模感、コンセプト、クオリティーなどをもって総合的に審査します。
オープン前
オークション
フリーマーケット
極端な値下げ
受注発注など在庫を持たないサイト
※ご商売内容、状況によってはご入会いただけない場合がございます。
また、審査の内容や結果の理由についてはお答えできかねますので、あらかじめご了承ください。
※スーパーデリバリー公式サイトより抜粋
このように、スーパーデリバリーは極端な値下げしている商品が多い場合は審査NGとすることを明記しています。
出展する企業から見たら当然の措置で、価格を大幅に下げて商品ブランドを傷つけるようなことをする人とは取引したくないものです。
特にamazonしか販路がなく、せどりや転売をしている人は注意が必要でしょう。
販路がフリマサイト、オークションサイトだけではNG
上記の審査基準にある通り、スーパーデリバリーは、販路がメルカリやラクマ、ヤフオクなどのフリマサイト、オークションサイトだけでは審査が通りません。
メルカリやラクマでの販売をするにしても、amazonやYahoo!ショッピングなどの販路、もしくは実店舗を持つ必要があります。
amazonだけが販路だと取引してくれない企業もある
スーパーデリバリーは審査の際に、ネットショップのURLが必要ですが、amazonでも構いません。
しかし、販路がamazonだけの場合、企業が取引をしてくれない可能性があります。
特にamazon販売をしたがらない企業からは取引を敬遠される傾向にあります。
そのため、Yahoo!ショッピングや楽天、メルカリShops、BASE、Shopifyなどで自分の販路を持ってもいいでしょう。
販路が多い方は、スーパーデリバリーで企業と取引するのは向いていると言えます。
メーカー直取引の交渉でスーパーデリバリーを勧められたら?

国内メーカーとメーカー直取引の交渉する際に、よくあるのですが、直接取引するよりは代理店やスーパーデリバリーなどの卸サイトを通してくれと言われる場合はあります。
実際によくある質問なので、以下の記事に回答をまとめています。
メーカー直取引をしている方は、一度ご覧ください。
スーパーデリバリーなどの卸サイトに限らず、代理店との連絡を勧められた場合の方法についても解説しています。
最後に
以上、スーパーデリバリー仕入れについてお伝えしました。
スーパーデリバリー仕入れは、一般的なせどりや転売に比べると、新品で品質の高い商品を卸値で仕入れることができます。
そのため、せどりや転売に比べると社会的な信用も高く、比較的収益も安定しやすいところがあります。
ただ、メーカー直取引のように、メーカーと交渉してコミュニケーションを取り、ライバルと差別化する戦略が取れないのが難点と言えます。
これは、長期的なビジネスを構築する場合は大きな差となりますので、初心者の方は最初からメーカー直取引を行うことをおすすめします。
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