こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
メルカリは販売操作は楽でも、梱包・発送が手間だったのが現状でした。
しかし、2020年12月より、まるでamazonのFBAのように梱包・発送を丸投げできる「あとよろメルカリ便」というのが始まりましたね。
梱包・発送作業が大嫌いなメルカリユーザーには嬉しい情報ではないでしょうか?
現在は、iOSだけに対応しているようなのですが、Androidも開発とのことですが、本日は今後盛り上がりをみせそうな「あとよろメルカリ便」について使い方などを詳しくお伝えします。
「メルカリのシステムがメンドクサイ」「メルカリでもう少し稼ぎたい」方は、「せどり転売はamazonとメルカリどっちがいいの? 家事育児でも月40万円」をご参考にしてくださいね。
メルカリ版FBA!? あとよろメルカリ便とはどんなサービス?
あとよろメルカリ便とは、出品者がメルカリで出品した商品を、倉庫に発送し、売れたら梱包・発送を丸投げできるサービスです。(倉庫に発送したあとはよろしく!なので「あとよろ」なわけですね)
上のメルカリ公式サイトで示した図な流れなので使い方は簡単です。
あとよろメルカリ便専用倉庫で、保管、梱包、発送を代行してもらえるので、これまでメルカリでの自己配送が「めんどくさい」と思っていた人には朗報です。
これまで保管・梱包・発送を丸投げできるサービスの代表格と言えば、amazonのFBAでした。
FBAサービスは副業でも本業でも使い方がとっても楽でとっても便利なのでamazonをメインの販路にし、メルカリをサブの販路にしていた方にとっては、「ついにメルカリにFBAが!」と言う人もいます。
そこで、次からはamazonのFBAとの違いを比較検討しながら「あとよろメルカリ便」をどう使って行くのか考えてみましょう。
あとよろメルカリ便で取り扱いできる商品は?
縦、横、高さのサイズの合計が140cm以下の商品(140サイズ)で、食品・飲料、香水以外であれば取り扱うことができます。
140サイズということは、だいたい次のような商品であれば取り扱えることになります。
140cm以下の商品(140サイズ)の商品なので、洗濯機や冷蔵庫のような大型家電やタンスやベッドなどの大型家具、布団、自転車などは取り扱えません。
しかし、このような梱包・発送が難しい大型商品については、もともと以前から「たのメル便」という梱包・発送を一任できるサービスがあります。
一方のamazonFBAサービスは、3辺の合計が260cm未満であり、重量が50kg未満であれば利用可能です。
そもそも、副業であったり本業であっても個人の場合、仕入れた商品の一次置き場としての倉庫が自宅であったり、小さい事務所になりますので、冷蔵庫や洗濯機のような大型商品は仕入れ対象外になるかと思います。邪魔ですから。
となると、FBAでもあとよろメルカリ便でも140サイズぐらいに落ち着くような気がしますね^^
あとよろメルカリ便の送料はどうなる?
あとよろメルカリ便とらくらくメルカリ便やと比較した送料については、以下のようになります。
発送方法 | 通常のメルカリ便 | あとよろメルカリ便の送料 |
ネコポス | 175円 | 260円 |
宅急便コンパクト | 380円 | 480円 |
宅急便 | 60サイズ700円 | 60サイズ950円 |
80サイズ800円 | 80サイズ1100円 | |
100サイズ1000円 | 100サイズ1400円 | |
120サイズ1100円 | 120サイズ1600円 | |
140サイズ1300円 | 140サイズ1800円 | |
160サイズ1600円 | 取り扱い不可 |
梱包・発送を丸投げできる分、当然送料は高くなります。利益計算は十分注意し使い方を考えましょう。
メルカリは、送料込みの販売価格で販売することがほとんどなので、あとよろメルカリ便を使うと、送料が値上がる分、単価の安い商品は値上げをせざるを得なくなりますので、購入されるハードルは高くなります。
となると「楽だ」と飛びつくのではなく、使い方をきちんと考える必要がありますね。
通常のメルカリ便との差額は85~500円なので、それなりの単価の高い商品、利益が取れる商品であれば気にならない負担ですね。
在庫保管手数料がかかるわけでもないので、かなりリーズナブルな使い方ができるでしょう。
あとよろメルカリ便ではまとめ売りは対応できる?
現時点では、まとめ売りに対応はしておりません。
まとめ売りをしたい場合は、最初からセット商品として出品する使い方しかないようです。。。
あとよろメルカリ便専用倉庫までの配送料や倉庫保管料は?
購入者様までの送料が通常のメルカリ便より高くなる代わりなのか、倉庫までの配送料や倉庫の保管料は無料(メルカリ負担)です。
ただし保管には2ヶ月間の期限があります。
amazonの場合は、FBA倉庫に商品を保管すると在庫保管手数料がかかり、1年以上売れていない商品については、長期在庫保管手数料が発生してしまいます。
2か月だけとはいえ保管料無料なのは、あとよろメルカリ便メリットですね。
あとよろメルカリ便で出品した商品が売れなければどうなる?
2ヶ月間、売れなければ返却されます。その際は、980円の返却配送料がかかります。かなり痛いですね。
あとよろメルカリ便の使い方を間違えると、かなりの赤字になります。
ちなみに、amazonのFBAの場合は保管期限がないので、強制的に返送されることはありません。
ただ、1年売れていない商品は長期在庫保管手数料がかかってしまいますので、長期で売れない商品は返送をかけるか値下げ処分することが多いです。
「メルカリでもう少し稼ぎたい」方はこちらを参考にしてくださいね^^
amazonでは評価をもらわなくても入金されますし、値下げ交渉もありません。
「あとよろメルカリ便」使い方は?
「あとよろメルカリ便」の使い方の流れは次のようになります。
出品者の作業 | メルカリ側の作業 | ||
1 | メルカリ上で商品を出品 | 〇 | |
2 | 倉庫に預ける商品を選択する(最大30商品まで) | 〇 | |
3 | 倉庫に預ける商品の出品をいったん停止 | 〇 | |
4 | 倉庫に発送する商品を一箱に詰める | 〇 | |
5 | 倉庫に発送する | 〇 | |
6 | 倉庫に届いたら出品を再開 | 〇 | |
7 | 商品が売れるまで倉庫に保管(2ヶ月間) | 〇 | |
8 | 商品が購入されたら倉庫のスタッフが梱包・発送 | 〇 | |
9 | 6~8で発生したコメントのやり取り | 〇 | |
10 | お互いに受取評価して取引完了 | 〇 | |
11 | 売上金が支払われる | 〇 |
amazonのFBAとあとよろメルカリ便とのの大きな違いとしては、9の「コメントのやり取り」のところでしょうか。
amazonの場合、FBAのサービスは配送だけでなくお客様からの問い合わせやクレーム、返品対応も含まれています。
この点は、ネットショップであるamazonとフリマアプリであるメルカリの思想の違いからの差だと考えられます。
とはいえ、amazon販売に慣れている人から見ると、「あとよろメルカリ便は、結局購入者とのやり取りは自分でしないといけないのか」ということになってしまいますね。
FBAの場合、梱包・発送だけでなくカスタマー対応まで任せられるのが大きな魅力なので、使い方次第では副業でも本業をしのぐ利益が出せますからね……。
あとよろメルカリ便出品で購入されたら何日で発送される?
こちらについては、メルカリガイドに次のような記載がありました。
翌日から翌々日を目安に発送いたします。日曜日、祝日は発送をおこなうことができませんので、ご了承ください。
24時間365日対応のFBAとは違い、日曜日と祝日の対応ができません。
休日を挟むような場合は、購入者に一方入れておかないとトラブルに発展しそうですね。
ということで、「この商品はamazonのFBA。これはあとよろメルカリ便。」と言った感じで双方のサービスの使い方を考える必要も出てきます。
あとよろメルカリ便の商品を倉庫へ発送後に商品ページの編集はできる?
商品を発送してから出品が再開するまでは、商品ページの再開ができません。
あとよろメルカリ便の倉庫側で商品の写真と、実物との紐づけをしなければならないためです。
出品が再開されたら商品ページの編集ができるようになります。
あとよろメルカリ便商品はメルカリ側で状態確認はしてくれる?
基本的にはメルカリ側で検品をすることはありませんので、検品業者としての使い方はできません。
倉庫へ発送する前に商品の状態確認は済ませておくようにしましょう。
しかし、間違った商品を送ってしまった場合は、写真と実物との紐づけでエラーが出るので気付くことができますのでご安心ください。
あとよろメルカリ便とamazonのFBAとの違いを表にしました
「メルカリ版FBA」と言われている「あとよろメルカリ便」ですが、実際にはFBAとは使い方が少し違うことがお分かりいただけたかと思います。
「あとよろメルカリ便」とFBAとの使い方の違いについて、表にまとめました。
amazonのFBA | あとよろメルカリ便 | |
倉庫の保管 | 〇 処分するまでずっと | △ 2ヶ月間 |
商品の梱包・発送 | 〇 丸投げ可能 | 〇 丸投げ可能 |
送料 | 〇 自己配送と大差がない | △ 通常メルカリ便より少し高い程度 |
会費 | × 大口4,900円/月 | 〇 特にかからない |
在庫保管手数料 | × 有料 | 〇 無料 |
カスタマー対応 | 〇 FBAにて対応 | × 自分で対応 |
保管期限 | △ 無期限だが1年後長期保管手数料発生 | × 2か月後に返送され980円の返却配送料発生 |
24時間365日対応 | 〇 休日も対応 | × 日曜・祝日の対応不可 |
自己配送と比べての売れやすさ | 〇 購入者に安心感 カートボックスの獲得率アップ | × 特に関係ない |
ネットショップであるamazonとフリマアプリであるメルカリでは、販売の考え方が違うので使い方の単純比較はできないところもありますが、こう比較してみると「人気商品で大きいサイズならば、あとよろメルカリ便を使ってみようかな~」と感じますね。
ただ、amazonの方に関してはメリットが沢山ありますが、「メルカリは梱包と発送が楽」ぐらいしか便利な使い方が思いつきません。
メルカリで本格的に売りさばくのであれば、あとよろメルカリ便を使うのは手です。
しかし、そもそも業者を嫌う傾向にあるメルカリのユーザーがどう感じるかは今後調査が必要です。
【amazonのFBAサービスを使うメリット】
・24時間365日受注・発送が可能
・お客様からの問い合わせ、クレームなどもamazonで対応
・お客様から見てamazonが発送することに安心感をおぼえる
・出品者側としてはカートボックスの獲得率がアップするので売れやすくなる
私だったら、回転が早い人気商品は複数サイトで販売したいので、利益がとれれば、あとよろメルカリ便を使うことも視野に入れます。
最後に
以上、本日は、あとよろメルカリ便とはどんなサービスなのか、どんな使い方ができるのかなどamazonのFBAサービスと比較しながらお話してみました。
あとよろメルカリ便は、2020年12月にスタートした、比較的新しいサービスなので、今後新しい機能が追加されていく可能性はあります。
FBAと違ってカスタマー対応まで代行してくれませんが、梱包・発送まで一任してくれるのは大きなメリットでしょう。
梱包・発送が大嫌いなメルカリユーザーが今後増えていくことが考えられます。
しかし、だからといってメルカリが稼ぎやすくなったというわけではありません。
もともとせどりや転売を嫌う側面の強いメルカリのシステムなので、大量仕入れや大量出品には相変わらず向いていません。
しかもフリマアプリなので、メルカリは安い商品が圧倒的に売れます。
ビジネスとして考えるのであれば、やはりamazon販売が圧倒的におすすめですし、メーカー正規品を売るメーカー取引がおすすめです。
特に副業ではなく、会社を辞めて独立したい、物販だけで生計を立てていきたいと考える人はメーカー取引が良いでしょう。
メーカー取引に興味のある方は、次の記事もご覧ください。
「メルカリでもう少し稼ぎたい」方はこちらを参考にしてくださいね^^
amazonでは評価をもらわなくても入金されますし、値下げ交渉もありません。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
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【あとよろメルカリ便で取り扱いできる商品一例】
・薄手の衣類、本、アクセサリーなど小~中型サイズの商品全般
・厚手の衣類
・バッグ
・スニーカー
・炊飯器
・電子レンジ
・掃除機
・コーヒーメーカー
・小型のテレビ
・小型の空気清浄機
・小さな家具