こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
最近の副業ブームの波もあり、amazon転売(せどり)を始める人が多くなる一方で、せっかく始めたのにやめていく人たちも多くいます。
なぜ、「やめたい」と思ってしまうのでしょうか? そして対策はなんでしょうか?
本日はamazon転売をやめた人たちが、なぜやめたいと思ってしまったのかの理由を考察し、せっかく稼げるamazon物販をやめないで済む方法についてもお話しさせていただきます^^
目次
なぜamazonでの転売(せどり)をやめたいと思う人が出てしまうのか
仕入れた商品をamazonで転売する手法はとても稼ぎやすい副業の一つです。
しかし、せっかく始めたamazon転売(せどり)をやめたいと考え始めて、本当にやめる人たちが増えているのも事実です。
せっかく始めた転売をやめることにならないように、まずはやめたいと思ってしまう理由を考えて対策をして行きましょう。
【やめたい理由①】規約違反
amazonで販売するためには出品規約を守らなければなりません。
出品するためのルールが細かく決められていますので、 これに違反すると、アカウント停止・閉鎖になってしまうのです。
出品規約の中で、せどりによるamazon転売者が、やってしまいがちな規約違反が次の2つです。
【主な規約違反①】新品として出品できない商品を販売
amazonでは、一見新品に見える商品でも新品として出品できない商品があります。
簡単に言ってしまうと、ヤフオクやメルカリなどの個人出品者から新品未開封品を仕入れたり、大手家電量販店で価格差のある商品で、メーカー保証がついているような商品を仕入れたりして、amazonで新品として販売することができなくなったということですね。
2017年9月12日に規約の変更があったのですが、これに多くのせどらーは慌てました。
今までのせどりによるamazon転売の王道であった手法が、規約違反となってしまったからです。
変更の時点でこれに該当する出品者がとても多く、規約違反となってしまいました。
その結果、アカウント停止や閉鎖に追い込まれ、amazon転売(せどり)をやめたい・やめる人が増えてしまったのです。
規約違反については下記の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
【主な規約違反②】知的財産権を侵害や偽物販売
他の規約違反として、知的財産権を侵害してしまったり、偽物を売ってしまったりして、アカウント停止や閉鎖に追い込まれたというのもあります。
メーカーからamazonを通じて知的財産権侵害の警告をうけてしまい、結果的にアカウントが停止や閉鎖に追い込まれ、amazon転売をやめることになってしまったのです。
知的財産権の侵害について、アカウントスペシャリストからメールが来た場合は、すぐに商品を返送したり、改善書を提出したりなどの対応をするしかありません。
なお、amazonアカウントの停止や閉鎖に追い込まれる理由は、他にもありますので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
【やめたい理由②】ライバル増加による価格下落
amazonでの販売手法は、楽天市場やヤフーショッピングとは違って、価格の暴落が起きやすい仕組みとなっています。
価格の暴落が起きやすい仕組みについては、大まかに「相乗り出品」「カートボックス」の2点があります。
【価格下落の原因①】相乗り出品
それは、1つの商品ページに複数の出品者が出品する、いわゆる相乗り出品と呼ばれる販売方法をとっているからです。
amazon転売(せどり)は副業として始めやすく、また稼ぎやすいが故に、新規参入者が後を立ちません。そして、相乗り出品であるために、どんどん一つの商品に複数の出品者が群がります。
【価格下落の原因②】カートボックス
amazonでのもう一つ、価格下落が起きやすくなっている理由が「カートボックス」です。
amazonでは、相乗り出品者のなかでも、商品ページの一番目立つ位置に名前が表示される、つまりカートを獲得している出品者が一番売れる仕組みをとっています。
カート獲得の条件として最安値であることが必要なので、早く売りたいと考える出品者が現れると、値下げ合戦が始まってしまうわけです。
例えばこの商品は出品者の増加とともに値下がりが始まりました。
売値は、当初15,000円ほどでした。
しかし、7月下旬あたりから急激に出品者が増え始め、ピーク時は20社ほどの出品者が出てきてしまい、それに伴って、金額も急激に下がり始めました。
ついには10,000円ほどまで下がってしまったのです。
出品者が増え始めてから価格が10,000円ほどまで下落するまでの期間はわずか1ヶ月程度です。
amazon転売(せどり)では、こんなことが頻繁に起こっています。
せどりの転売の場合の仕入場所は、誰でも簡単に仕入れられる店舗です。
そうなると、出品者が増えるのも当たり前ですよね。
そして結局赤字になり、価格競争に疲れせどりによるamazon転売をやめたいと思ってしまうことになるのです。
下記の記事や動画でも詳細をお話ししていますので、合わせてご確認ください^^
【やめたい理由③】リサーチ地獄
せどりによるamazon転売(せどり)は、常にリサーチを続けて、常に新しい仕入れ商品を見つけなければなりません。
本来ならば、一度儲かった商品を繰り返し仕入れて、さらに利益を伸ばしたいと思いますよね。
しかし、以下のことを理由に、amazon転売(仕入れ)のリピート仕入れはかなり厳しいです。
安定した仕入れができる保証はどこにもない
転売(せどり)の場合、同じ商品を仕入れようといくら思ったとしても、相手がメーカーでない限り、一般市場から仕入れることになってしまいます。
つまり、自分が見つけた仕入先が、安定してその商品を今後も供給してくれる保証はどこにもないのです。
また、仮に決まった仕入れ先が見つかったとしても、卸問屋やメーカーでもない限り、かなり難しいということは容易に想像できるでしょう。
そうなると次から次へと利益が取れる新しい商品を探さなければなりません。
価格下落でいつまでも販売できるとは限らない
仮にせっかく安定して供給できる商品があったとしても、先ほどのようにamazonの販売価格はいずれ下落します。
過剰なライバルセラーによる価格競争で販売価格が下落してしまえば、その商品で利益を得られないので販売を諦めるしかなくなります。
つまり、仕入れも販売も安定しないので、amazon転売(せどり)で稼ぐためにはリサーチをし続ける必要があり、リサーチ地獄となります。
その結果、リサーチに疲れてamazon転売をやめたいと思ってしまうというわけです。
【やめたい理由④】商品に不具合があった
仕入れた商品に不具合が連続して、amazon転売(せどり)をやめたいと思う人も多いです。
FBAを利用している場合、商品に問題があっても、カスタマーサービスで対応はしてもらえますが、不具合があった場合は、返品対応になるのが常です。
その商品は不具合があるわけですから、そのままamazonで販売することはできません。
返品・返金で大赤字
メーカーであれば、代替品の発送などの対応をしてくれます。
しかしメーカーとつながっていない以上、不具合商品を自分のところに返送させるか、それともamazonにて破棄してもらうかしか選択の余地がないのです。
ということは返品分の送料やamazonのFBA手数料、それに加えて商品の仕入れ代金は全てパァになってしまいます。
もちろん、不具合の内容がたいしたものではなく、自分自身で修理したりすることができるのであれば、中古として再販売も可能でしょう。
しかし、それができない場合は、大赤字になってしまうということですね。
転売(せどり)では不具合は頻繁に発生する
この不具合による返品というのは、結構な割合で起こります。
amazonカスタマーサービスでは、不具合だとお客様が主張すれば、基本的に返品を受け付ける仕組みです。
「開封して気に入らなかった」「落として壊した」など仮に購入者に落ち度があったとしても、不具合だと言われてしまえば、こちらではどうすることもできません。
こういった悪意のある購入者も一定数いるということは知っておいた方が良いでしょう。
一方、FBAを利用しない場合は自分でクレーム対応をしなければなりません。
これはこれで大変大きなストレスです。
ましてや副業であれば、電話に出ることも難しくなります。
手間も時間も取られて、それでいてその作業はお金を生むことには繋がらないので、とても非効率な作業ですよね。
場合によっては、損害賠償の請求も……
またお金の問題だけで済めばいいですが、商品の欠格などが原因でなにかの損害が発生してしまった場合は、出品者に損害賠償の請求が来ることも考えられます。
本来ならばメーカーが支払うべき賠償ですが、入手経路が不明確な商品は非正規の流通の中で商品に対して何かが行われたかもしれないとも考えられます。
だから、メーカーが保証を行うことは考えにくいです。
こうなった場合、当然出品者へ責任の追及がなされます。
このように商品の不具合があると、様々なリスクが発生するので、amazon転売(せどり)をやめたくなるのです。
amazon転売(せどり)の欠点に対する対応策は?
これまで、amazon転売(せどり)をやめたいと思う理由について解説しました。
amazonは高い集客力とFBAの仕組みなど、販路としてはとてもおすすめですが、転売(せどり)をする人にとっては上記の欠点があるのも事実です。
そこで、amazon転売(せどり)の欠点に対する対応策について解説します。
【やめたい理由①】規約違反に対する対応策
規約違反とならないためには、「規約違反になるようなことはしないこと」しか対応策はありません。
規約違反にならないような対策とは、具体的には次の通りです。
個人以外からメーカー保証が必要ない商品を販売する
特に新品を扱う場合は、
- 個人事業主を除く個人から仕入れないようにする
- メーカー保証がつく商品を販売する
この2つをクリアすれば、せどりによるamazon転売を継続することができます。
例えば、ヤフオクでは個人も出品していますが、ストア出品者も多く出品しています。
ストア出品者は個人事業主や法人である可能性が高いので、このような業者から仕入れることで、amazon転売(せどり)を続けることが可能です。
また、保証が必要ない商品を実店舗から仕入れることでも、amazonで新品として販売できます。
古物営業法を遵守して中古品を扱う
もう一つの方法としては、中古品を扱うようにすることです。
中古品であれば、ヤフオクを利用して個人から仕入れて売ることも可能です。
もちろん古物商の許可は取得して、非対面式の場合の本人確認をしなければなりませんが、古物営業法を遵守して中古品販売を行えば、amazonでの販売は続けられます。
ヤフオク以外では、リサイクルショップから仕入れることも可能となります。
メーカー仕入れなら新品・保証付なので問題なし
しかし私の一番のオススメは、メーカー仕入れの方法に移行することです。
メーカーとの取引であれば、堂々と新品として販売できますし、保証もメーカーが責任を持って対応をしてくれますので安心ですよね。
【やめたい理由②】価格下落に対する対応策
ライバル増加による価格下落に対する対応策について解説しますが、価格下落が発生したら、利益率の低下、最悪赤字は避けられません。
転売(せどり)商品であれば赤字でも売り切る
転売(せどり)商品であれば、価格下落が発生したら、対応策は次の二択しかありません。
- 赤字になってでも売り切って、現金化して、新たに儲かる商品を探す
- 値段が回復するのを待つか
私のオススメは、前者の赤字になってでも売り切って現金化して、新たに儲かる商品を探すことです。
価格は、将来必ず回復するという保証がどこにもなく、さらに下落してしまう可能性もあるためです。
せどりによるamazon転売は参入障壁が低いだけに、ライバル増加による価格下落は、避けられない問題です。
価格回復を待っても厳しいことが多いのが現実ですし、在庫を残したままでは資金が手元に残らずに新たな仕入れに回せません。
メーカー仕入れで販売者の限定化を交渉する
メーカー仕入れであれば、メーカーと協議して、出品者をこれ以上増やさないようにしてもらうことで出品者の増加を防ぐことができます。
その結果、メーカー仕入れでは価格の下落を防ぐことは可能です。amazon転売(せどり)では商品ではできないテクニックです。
興味のある方は、以下の記事をご覧になってください。
【やめたい理由③】リサーチ地獄からの対策
せどりによるamazon転売では常に新しい儲かる商品を探し続けなければなりません。
継続して仕入れることができない以上、次から次へと新しい商品を見つけなければならないので、せどりによるamazon転売をやっていく以上、リサーチ作業は終わりなきものです。
もちろんリサーチ作業を外注化して、他の人にやってもらうということはできますが、だからと言って、リサーチ作業自体がなくなるわけではないのです。
メーカー仕入れの場合、メール1本で再注文するだけです。
毎日リサーチ作業をして新たな儲かる商品を見つけることをしなくていいので楽なのですが、せどりによるamazon転売ではリサーチ地獄からの脱却が難しいのは明白ですね。
【やめたい理由④】商品の不具合に対する対応策
せどりによるamazon転売で商品に不具合があった場合、FBAを利用していればお客様対応はamazonのカスタマーサービスで対応をしてくれます。
再販できるものは再販して、できるだけ赤字額を少なくする以外、方法がないというのが、せどりによるamazon転売の辛いところです。
これがメーカー仕入れであれば、商品の不具合はメーカーが保証してくれますので、何の問題もありません。損害賠償を請求されるとしても、メーカーの責任で対応してくれます。
しかし、せどりによるamazon転売の場合は、下手したら送料やFBA手数料だけでは済まず、中古で売れない商品の場合は、赤字です。しかも損害賠償の請求先は出品者になってしまいます。
amazon転売(せどり)は、こういった事態もまったくないとは言い切れないのが怖いところですね。
上記に挙げたように、せどりによるamazon転売は、それなりのリスクがあります。
このリスクを承知の上で、対策をとっていくことが重要です。
とはいっても、せどりによるamazon転売で、このようなリスクを完全になくすことはできません。
だからこそ、せっかく始めたamazon物販をやめたいと思ってしまうことにならないよう、早期にメーカー仕入れへと移行していくことを、私は強くオススメしているのです。
amazon転売(せどり)と違ってリスクがないメーカー仕入れの方法は?
ビジネスにリスクはつきものですが、できるだけリスクを排除しないとamazonでの物販をやめたいと思い、やがて本当にやめることになってしまいます。
せっかく始めたamazon物販なので、リスク排除のためにもamazon転売(せどり)からメーカー仕入れへの移行をオススメしているのですが、その他にも、もうひとつオススメできる理由があります。
それは、せどりによるamazon転売で得た知識や経験が、そのままメーカー仕入れへと転用することが可能だからです。
せどりによるamazon転売での仕入れ方法の基本は、価格差がある商品を見つけることにあります。
そして、メーカー取引での最初のリサーチは、仕入先の開拓になります。
目的は違いますが、実務レベルのリサーチ方法はとても似ているのです。
ではその具体的なリサーチ方法を見ていきましょう。
メーカー仕入れの商品リサーチのポイント
メーカー仕入れの商品リサーチのポイントは以下になります。
- FBA出品者が2名以上
- amazonランキング5万位以内
- amazon本体がいないこと
これらに当てはまる商品ピックアップしてメーカーにコンタクトを取っていき、メーカーから直接仕入れができるように交渉します。
メーカー仕入れの具体的なリサーチ方法については動画を取りましたので、詳しくはこちらをご覧ください。
セラーリサーチの方法も転売(せどり)と同じ
メーカー仕入れのリサーチは、amazon転売(せどり)とはリサーチする目的が違うので、amazonの商品ページにあるブランド名やタイトルのメーカー名をコピペしてメーカーの連絡先を見つけます。
そこからコンタクトして取引交渉する流れになるのですが、コピペの連続という作業自体は転売(せどり)ととても似ていることがわかります。
また、取引先メーカーが見つかったら、今度は派生的にライバルセラーのリサーチをするのですが、この方法も転売(せどり)と同様です。
メーカー仕入れを実際に行っているセラーからリサーチをすれば、メーカーにつながりやすくなります。
これもせどりをしているライバルセラーの商品をマネる作業と似ています。
さらに今まで販路にamazonを使っていたのであれば、メーカー取引でも基本的にamazonでの販売を行っていきますので、これまでの経験が活かせるのです。
最後に
本日は、amazonで転売をやめたいと思ってしまう人の理由、そしてやめるに至らないようにする対策をお話しました。
せどりによるamazon転売(せどり)は、リスクや欠点を知らずに行っていると継続することができず、結局は「やめたい」「やめる」ことになりかねません。
また、amazon転売(せどり)の欠点に対する対策をしたとしても、リスクは回避できません。
すべてのリスクを一発で解決できる方法は、メーカー仕入れです。
メーカー仕入れは、amazon転売(せどり)に潜むリスクを排除できるだけでなく、取り組むにあたってamazon転売で経験した知識を活かすことができます。
また、まったくの転売(せどり)未経験の方でも副業からメーカー仕入れを開始する人もいますので、ぜひメーカー仕入れを検討してみてください^^
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