こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazon転売をやる上で非常に重要となるのが「カートボックス」の獲得です。
儲かる商品を見つけたとしてもamazonの仕組みを理解していなければ、継続して利益を出すのは難しいのが現状です。
カートボックスが獲得できずに販売機会を損失してしまわないよう、今回はカートボックスについて詳しくお伝えしていきます。
目次
amazonの商品ページの仕組み
商品ページや販売方法によってカートボックスの獲得率方法が変わってきます。
まずは、amazon販売のおさらいです。
1、既存商品を店舗で仕入れる(転売)
2、メーカーや問屋から仕入れる
3、メーカー新商品を商品ページから作る
4、自社のオリジナル商品を商品ページから作る
1と2は、もうすでにある商品ページに出品します。
他にも出品者がいる状態の場合は「相乗り出品」と表現します。
商品ページをイチから作成したり、オリジナル商品(OEM・ODM)を発注するのは、中級者から上級者向けです。
そのため相乗り出品からamazonでの販売をスタートする方がほとんどかと思いますが、amazonで転売を行っていく上で絶対に外せないのが「カートボックス」の仕組みです。
「カートボックスを獲得する」と表現しますが、これは他のプラットフォームにはないamazon特有の仕組みであり、カートボックスの獲得とアマゾンの商品ページのルールは非常に関係があります。
amazonでは「1つの商品に対して1つの商品ページ」のルールがあります。
楽天市場やヤフーショッピングなどであれば、A商品を取り扱っている出品者(ショップ)が100店舗あったとしたら100の商品ページがあります。
しかし、amazonでは同じ商品を取り扱う出品者が100の場合でも、商品ページが1ページしかないのです。
以下の画像をご覧ください。
amazonでお客様が購入する時は、下の画像のように商品ページ右端赤枠の「カートに入れる」、もしくは「今すぐ買う」というところをクリックして購入手続きへ進みます。

amazonの仕組みをご存じでない場合は「amazonのサイトから買っているからamazonから買っているじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、実際には、カートに入れるボタンを押すときにカートボックスに名前がある出品者から買っているのです。

上記のグレーの部分には出品者の名前が表示されています。
「カートに入れるボタン」ポチっとするとここに名前が載っている出品者から購入することになります。
「カートに入れる」に名前が載っていて、お客様が購入できる状態を「カートボックスの獲得」といいます。

カートボックスに掲載される名前は同じではありません。
後ほど詳しくお伝えしますが、いくつかの条件を満たした出品者が入れ替わりでカートボックスを獲得していきます。
転売であってもメーカー取引であっても、出品者が自分一人の独占販売ではない限り、儲かるためにはカートボックス取得を意識をすることが必要です。
例外として、商品ページには複数の出品者がいることを把握しているお客様は、カートボックスからではなく、相乗り出品者の中で評価の高いところから購入することもあります。
しかし、ほとんどのお客様はカートボックスの仕組みを知らないので、「カートに入れる」ボタンをクリックして購入します。
なので、カートボックスを獲得することがかなり重要となるわけです。
amazon転売必須知識!カートボックス獲得資格
転売でもメーカー取引でもamazonで儲けるためにはカートボックスを獲得することが重要であるとお伝えしましたが、「大口出品」でなければ獲得ができません。
小口出品の月額料金はかかりませんが、カートボックスを獲得して販売できないと利益を出して儲かることができませんので、大口出品にしましょう。
現時点の大口出品料は、月額4,900円+税です。
必要経費と考えたら安いですよね。
カートボックスの獲得条件を積み重ねよう
【競争力のある価格】
重要度★★★★
競合するセラー(相乗り)の中で一番安い価格であること。(amazonポイント含める)
【プライムや配送無料サービス】
重要度★★★★
FBAやマケプレプライムを利用して送料無料であり、配送スピードも早いこと。
【優れたカスタマーサービスを提供する】
重要度★★
購入者からの評価数や良い評価の割合など、出品者のパフォーマンスが最適でお客様の満足度が高いこと。
【在庫を切らさない】
重要度★★
在庫切れのないようにすることや、在庫数が多いこと、その商品やカテゴリーの販売実績が多いこと。
以上の条件を元に一番条件ポイントが高いセラーから順番にカートボックスを獲得して販売を行います。
カートボックスの獲得時間や表示される回数に関してamazonは公開していませんので、今まで販売して来たデータをもとに算出しております。

次はそれぞれの獲得条件について詳しく見ていきましょう。
競争力のある価格
カートボックスを獲得している出品者と同じ価格、もしくはそれよりも安い必要があります。
ただ、わざわざ最安値にしなくても同じ価格、同じポイントにすれば大丈夫です。
自分がカートボックスよりも安い価格にしても他の出品者も同じような値付けをします。その結果、意味のない値下げ競争を引き起こし、ご自身の利益を削ることになるので極力やらないようにしましょう。
プライムや配送無料サービス
これは、FBAを利用すれば勝手に満たされる条件です。
amazonのFBAサービスをご存じでない方はこちらをご覧ください。
FBAを利用することで自社出荷の出品者よりもカートボックスの獲得率が高くなります。
たとえば自社出荷のセラーが1000円でカートを獲得しているとします。
商品によって差はありますが、そこにFBAの出品者が1150円で販売したとします。
この場合FBAセラーは最安値ではありませんが、FBAを使っているだけでカートを獲得することができます。
先ほど自社出荷の出品者よりもカートボックス獲得率が高くなるとお話しましたが、マケプレプラムを使っている自社出荷出品者は別です。
ライバルになります。
FABと同等の配送サービスができることができる優良出品者なので、カートボックスの獲得率が高くなります。
FBAは使用していないけれども出品者名にPrimeマークがついている場合はこの出品者もライバルとしてください。
出品者の調べ方は?
ライバルと考える出品者はFBAを利用しているかマケプレプライムを使っていて、カート価格と同価格で販売をしている出品者となります。
このライバルは商品ページの価格の下にある「新品の出品43」などと書かれた項目をクリックすると調べることができます。
以下のは、クリックをして出品者一覧に移動した画面です。

グレーで塗りつぶしている箇所は、出品者名です。
このページではライバルとなる出品者数を確認できるようになります。
「新品の出品者43」は、新品の出品者が43人いるということです。
しかし、ライバルになる条件で出品しているかはこの数字ではわかりません。
それぞれの出品者の出品価格、付与ポイントを見ます。
今回の場合「新品の出品者43」をクリックして出てきた出品者で、カートボックスと同じ7,499円と2ポイント付与をしているのは10人でした。
とりあえずは、この10人すべてがライバルとなります。
次は、FBAの出品者なのかマケプレプライム出品者なのかを調べます。

右上の「Amazon.co.jp配送センターより発送されます」と書かれていればFBAセラーです。
FBAセラーでなくても左側にPrimeマークがついているセラーがいたらライバルと考えてください。
自社出荷であっても配送スピードなどの基準を満たしている場合であればPrimeと表示することができます。
出品者が多い場合は、出品者が数ページに渡って掲載されます。
2ページ目以降も忘れずにライバルチェックをするようにしましょう。

今回の商品はライバルは43人と一見多いように感じたのですが、調べてみると実際のライバルは10人しかいないことがわかりましたね。
優れたカスタマーサービスを提供する
amazonでは購入者が販売者を評価することができるのですが、評価数と良い評価の割合が高いほど優先されます。
評価が低い出品者から多く購入されてしまうとトラブルが多くなりamazonという販売サイト全体のイメージが悪くなってしまいますので、当然のことです。
次の画像の赤枠をご覧ください。

赤枠内のパーセントで表された数字が評価の割合で、(〇〇件の評価)と書かれた数字が今までお客様からもらった評価数になります。
評価の割合はクレームが多ければ下がりますし、少なければ高くなります。
評価数は多ければ多いほど販売経験が長くて実績があり、逆に少なければ少ないほど販売経験の浅いセラーと判断できます。
品質の良いものを販売していて、購入したお客様からのコメントなどにしっかり対応すればトラブルは起きません。
FBAに関するクレームであれば、amazonの責任となりますので評価の削除依頼をすることも可能です。
ちなみに、海外仕入れの単純転売ですとパッケージが潰れていたり品質が多少落ちる商品もあったりするので、クレームが来やすい=評価割合が下がりやすい傾向があります。
在庫を切らさない
万が一、在庫を切らしてした場合、補充後に再出品したとしてもカートボックスは獲得できます。
ただ、在庫を多く持っている出品者の方がカートボックス獲得が優先されるとも言われています。
どちらにしても在庫切れを起こすことは販売機会の損失になりますし、売り上げに直結するので、転売であっても補充できる商品の在庫切れには気をつけましょう。
在庫管理はamazon関係なくビジネスとして当然ですし、儲かるためには切らさないことが大切です。
私のコンサル生で、在庫切れを防ぐために発注するスパンを短くしただけで売り上げが2倍近くも上がった方がいます。
そのぐらい売り上げも変わってくることなので、きちんと在庫管理はしてくださいね!
カートボックスと同じ価格に合わせるためには?
儲かるためには有料ツールも積極的に使う
他のライバル出品者の価格をチェックし続けるのは至難の業です。
販売機会を逃さないためには、24時間365日パソコンの前に貼りつく必要があります。
特に転売の場合は、価格が下がりやすい傾向があります。
amazonには自動で価格改定をしてくれる便利な機能が用意されています。
しかし、価格だけの改定であり、ライバルがポイントをつけても合わせてくれません。
そこで、「有料ツール」を導入します。
自動価格改定の有料ツールはamazon自体も推奨していて、amazon出品サービスでも紹介されている素晴らしいツールが数多くあります。
自動価格改定ツールはいくつか存在しますが、その中で一般的なのが「プライスター」です。
プライスターは、価格だけでなく毎日の売り上げや在庫管理までできます。
amazon転売を始めたばかりで商品点数が少ない方だと必要ないかも知れませんが、商品点数が増えてくると価格の管理は本当に大変になります。
副業の方だと価格を手動改定できない本業の時間は、カートボックスの獲得ができないということになります。
パソコンだけでなくアプリを使って携帯電話でも管理できるので、かなりオススメです。
私のコンサル生には必ず入れましょうとお伝えしています。
月額4,800円は掛かりますが、導入するだけで売り上げが1.5倍〜2倍上がった方がたくさんいますので、是非、導入を検討してみて下さい。
プライスターを含め、amazon転売で儲かるための厳選ツールをご紹介した記事もあるので参考にどうぞ^^
カートボックスの獲得率を調べる方法
自分のamazonのアカウントの商品のカートボックス獲得率を調べることもできます。
獲得率が低ければ上げるための対策を取れるようになるので、定期的にチェックすることをおススメします。
商品全体の獲得率の調べ方
出品点数が多くなると一つ一つの商品を調べるのも時間がかかります。
全出品商品の獲得率をチェックするだけでカートボックスに問題が起きているのか調べることができるので、まずはこちらからお伝えしますね。
では、セラーセントラルのトップ画面から「価格」をクリックしてください。

マウスポインターを合わせると「価格改定ダッシュボード」が出るのでそこから確認できます。

「価格の競争力」が100%よりも下回っていた場合、出品している商品の中のどれかがFBA最安値になっていない可能性があります。
また、カートを獲得するための競争力を保っていても、まれにカート獲得率が0%になっている事があります。
システムの不具合などもあるので、そういった異常がみられる場合はamazonに問い合わせることをオススメします。
次に商品ごとのカート獲得率を確認する方法の説明をさせていいただきますが、これは大口出品が使える機能です。
個々の商品のカートボックス獲得率の調べ方
先ほどと同じセラーセントラルのトップ画面に行きます。
「レポート」から「ビジネスレポート」をクリックします。


そうすると左側にメニューが表示されているので、その中から「(子)商品別詳細ページ売り上げ・トラフィック」をクリックすると次の画像のようにカート獲得率を確認することができます。

以上がカートボックス獲得率を調べる方法となります。
定期的にチェックしてカート獲得率の改善をしていきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
いくら転売で儲かる商品を見つけてもカートボックスを獲得できなければお客様に買ってもらえません。
がむしゃらに作業をすることも大切ですが、効率よく儲かるためにはamazonに限らずツールも必要です。
ぜひ今回ご紹介したツールなどを活用してどんどん売り上げを上げていきましょう!
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