こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
ネットビジネスで大人気のせどり・転売ですが、仕入れは「誰でもできる」とか「超簡単」とおっしゃる方が結構多いように感じます。
私自身2年ほど転売に取り組んで100万円以上の利益を出せるようになりましたが、実際のところ「超簡単」と言えるのかamazonで販売する前提で解説していきますね。
目次
amazonとはどんなサイトなのか?
せどり・転売での販売もamazonが最適
世界的に超有名なamazonですが、ネット物販といえば「amazon!」と言っても過言ではないぐらい最強の購入&販売サイトです。
購入者の利用数はもちろんトップクラスですが、ほかの販売サイトと比べてかなり簡単に出店できるのも特徴です。
2015年度のヤフーショッピングの店舗数は約35万、楽天は約4万2000。
2018年度にはヤフーショッピングが約75万と2倍以上推移したのに対して、楽天は4万6000とほとんど変化がありませんでした。
対してamazonですが、近年の副業ブームでamazonでの販売店舗数もうなぎ登りかと思い調べてみたところ、残念ながら2015年に17万8000店舗と発表されたきり、以後の情報開示はありませんでした。
個人的にはamazonの店舗数が気になるところですが、販売店舗数は不明でも、購入者が多いのは周知の事実なので販売サイトとして問題ないですよね。
また、翌日到着やamazon倉庫からの代理発送(FBA)など、amazonの配送サービスは日本の配送システムを牽引するほどの力があるとも考えています。
amazon販売の手法はせどり・転売仕入れ以外にもたくさんある
今回のテーマから少しズレましたが、amazonでビジネス展開する手法は様々です。
各手法を比べてみると一見簡単そうに思える国内せどり・転売ですが、せどりで稼いでいる方達の商品知識はかなりすごいんです。
せどり・転売の仕入れは、時間ではなく商品知識が必要
一般的なせどり・転売の仕入れ手法
パッと思い浮かぶせどり・転売の仕入れ手法は、安くなっている商品のバーコードを読み込んで色々な指標から仕入れを検討することですよね?
しかし、月に数千万を売り上げるせどらーともなれば、読み取りなんかせずに利益の出る商品が一目でわかります。
どの商品がプレミアになっているのかはもちろん、商品個々の相場価格まで把握しているので、値札を見るだけでわかってしまいます。
極めつけは、発売前の商品であってもそれがプレミア商品となり価格が高騰するという事を予測して大量に予約販売をしてしまいます。
このレベルになるまでは相当の経験値が必要となりますので、まずはとにかく商品を数多く取り扱うほかありません。
せどり・転売の仕入れに関しての情報はネットやYouTubeにかなり上げられていますが、あのやり方で稼げるのは数十万が限界で、リサーチにかけた時間と利益が比例します。
せどり・転売で仕入れを続けられるのは簡単なのか?
ビジネスで利益を得るためには継続することが大切です。
なので、せどり・転売では商品知識がつくまでの間はとにかく時間をかけてリサーチを続けなければいけません。
何万といるせどらーのほとんどの方がネット上にあがっている情報や知識をもとに仕入れをしています。
その結果、商品価格は確実に値下がります。
amazonは 出品者数が多ければ多いほど値が下がる販売システムです。
誰でも手に入る商品を少し安くなっている状態で仕入れるのですから、出品者が多くなるのはあたり前です。
このようにせどり・転売には価格競争が付き物であり、ライバルと同じ情報、同じ商品で勝負していると利益を大きくする事はかなり大変です。
せどり・転売の価格競争から抜け出し継続して稼ぐためには、絶対に商品知識が必要なのです。
となると、せどり・転売の仕入れは簡単とは言えないと考えます。
これが最高峰!せどり・転売の仕入れ手法
ハイレベルせどらーの予約転売
せどり・転売の商品知識の必要性について、もう少し詳しくお話します。
amazonでのビジネスは様々ですが、どの手法にも目指したいゴールがあります。
OEM・・・自分自身がメーカーになる事
メーカー仕入れ・・・独占販売
せどり・・・予約転売
予約転売というのは、新商品の発売に向けてメーカーが予約を受け付けたタイミングで商品を予約し、それと同時にamazonで予約販売として出品を開始する方法です。
(例)
・11月1日発売のおもちゃ
・メーカーの予約は10月1日に開始
このような場合は、10月1日に20個予約をしてからすぐにamazonで予約販売をスタートします。
商品の予約仕入れをした段階で支払いは発生せず、発売当日に支払いが行われるのが一般的です。
なので、この手法は実質無在庫販売となります。
予約から発売までの1ヶ月間にamazonで商品を売り切ることで、効率よく手元に利益が入ることになります。
「予約転売って薄利なんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、実は、予約転売はとても利益が高いのです。
この手法自体にライバルがほとんどいないですし、市場価値を見極めて価格が高騰するとわかっていて仕入れをするから高利益が得られます。
せどりの予約転売仕入れの商品例
実際の商品で見てみましょう。
これはアベンジャーズのフィギュアです。
2019年4月26日に発売されました。
________________
※以下の表は「モノレート」ですが、現在はツールの提供を終了しています。
他のツールを使う時の参考としてみて下さい。
この年はマーベルの映画がたくさん上映されたこともあり、4月2日予約発売の段階で、ランキング3位と相当な数が売れています。
次に価格差を見ましょう。
この商品の参考価格は9,504円ですが、amazonでの予約販売価格は12,720円となっています。
9,504円で仕入れをした場合、3,216円の価格差がありますね。
出品手数料10%を引くと現時点では1944円の利益です。
せどりの予約販売は、発売日か遅くても次の日までにはお客様の元へ商品を発送する必要があるため、FBAは使えず自己発送となります。
FBAをご存じでない場合は「副業の方にオススメなのはamazonのFBAサービスである」の記事をお読みくださいね。
このアベンジャーズのフィギュアの配送サイズは、60サイズ以下と小さいので、送料が900円かかったとしても1個1000円以上の利益が取れます。
ランキング3位であれば、数千個仕入れても余裕で売れます。
【利益1,000円×2,000個=総利益200万円】
せどり1商品ですごい転売利益ですよね。
なので、先に予約販売で商品を確保し、その後、実際の店舗にも足を運んで商品を仕入れることで、もっともっと利益をあげることが可能となるわけです。
しかも、無在庫での転売です。
せどりでの予約転売仕入れは裏付けが必要
高利益が期待できる手法ですが、確実に利益を得るためには裏付けをとれるようにならなければいけません。
「なんとなく」では、赤字や不良在庫を抱えることになります。
過去の売れ行きを調べたり、映画がヒットしそうなのかを調べたりといくつか情報から仕入れるべきかを決定しなければなりませんので、正直、かなり難しいです。
「とりあえず大量予約してダメだったらキャンセルすればいいじゃん」と思われる方は予約転売には向いていません。
1個2個のキャンセルならばよくあることですが、大量キャンセルをする人はそうそういません。
当然目をつけられますので、次からの予約仕入れは出来なくなってしまいます。
せどりで予約転売仕入れをするのは簡単なのか?
一見、ハイリスク・ハイリターンと思われるかも知れませんが、商品知識がつけばローリスク・ハイリターンの手法です。
予約転売をマスターしてしまえば、単純なせどり転売をやる必要はなくなります。
予約転売での仕入れだけで年収1000万を超えることができるようになります。
そして、予約転売の作業時間も驚くぐらい少ないです。
裏付けをとる期間を除くと、予約をする1日と、商品を発送する1日の計2日間だけです。
発送はとても大変かも知れませんが、予約販売なので発送先は事前に判明します。
なので、発送伝票は前もって用意できます。
発売日も決まっているので、発送日の1日だけ知り合いにバイトをしてもらえば問題ありません。
このように予約転売はせどりの中で最強のゴールであり、時間も利益も大変効率が良い手法です。
しかし、裏付けが外れ、価格が高騰しなかった場合は、大きな赤字を出してしまう可能性だってあるわけです。
確実に裏付けを取れるまでにはかなりの経験が必要です。
膨大なリサーチをこなさなければなりません。
そうなると、せどり・転売は超簡単ではないと考えます。
せどり・転売仕入れが難しいならどうやってamazonでビジネスを継続するのか?
せどり・転売仕入れをやめて「メーカー仕入れ」に
せどり・転売の最終形態である予約転売はとても魅力的ではありますが、それができるようになるまでがとても大変です。
もともと転売で月利100万円以上を達成した私ですが、今では転売を卒業し、国内メーカーや海外メーカーと取引をしています。
メーカー取引に移行してからの売り上げは転売の時とは比べものにならないほど大きくなりましたし、自分でも驚くほど売り上げに反比例して自由になる時間も生まれました。
せどりで転売利益を大きくしようとすると必然的に商品知識が必要となりますが、メーカー取引ならそれは必要ありません。
月利100万円のメーカー取引セラーと、月利30万円のメーカー取引のセラーを比べても商品知識に差はないのです。
メーカーから仕入れる時の基準
メーカー取引は、下記を満たした商品のメーカーを調べて、仕入れをしたい趣旨をメール、もしくは電話をして見積りを頂くという流れになります。
・ランキングが何位か?
・amazonは販売していないか?
・出品者は何人いるか?
メーカー取引に必要なのは知識ではなく、思いやりのあるコミュニケーションが取れるかどうかです。
文章でしっかりと自分の気持ちを伝えることができるか?
自分の思いを言葉にして口に出すことができるか?
これだけです。
ビジネス経験が長いか短いかも関係ありません。
相手の立場になって商品を販売することができればメーカーさんは新商品の提案や、amazonでの価格競争の相談などしてくれるようになります。
みんなが安売りしている時にあなたが参考上代を守って販売をしていれば、安売りされたくないメーカーはあなたの事を信用してくれます。
そして、あなた以外と取引するのがイヤになります。
メーカーに対して独占販売交渉も可能
メーカーとの信頼関係が構築できればこちらからamazonの値下がりの仕組みを伝えてこれ以上出品者を増やさないような提案もでき、amazonでの販売を自分だけに任せてもらう交渉が可能となります。
amazonビジネスでは、価格競争が最大の欠点です。
しかし、メーカー取引であればこれが利点に変わります。
メーカーとのやり取りとなると物怖じしてしまうかも知れませんが、気にする必要は全くありません。
メーカー側からすると、自分から営業をせずに自社の商品を買いたいと言ってくれるのですから通常であれば嬉しいことですよね?
あなたがメーカーの気持ちを考えて行動することができれば、月一回のリピート仕入れを行うことができ、せどり・転売での仕入れよりも時間の短縮になります。
独占販売ができれば、安定的な利益が見込めます。
私のコンサル生の取引件数の平均は、初心者であっても30社に取引希望の内容をメールして、1件の割合で取引が決まっています。
これは最低レベルで、20件に1件の人もいますし、10件に1件の人もいます。
これを読まれている方の中には営業が苦手な方もいるかも知れません。
意外かも知れませんが、取引のほとんどはメールだけで決まります。
もちろん営業が上手であることに越した事はありませんが、安心してください。
「amazon輸入の海外・国内メーカーへのメール交渉方法はコレ」には、メーカー取引についてもう少し詳しく書いているので、ぜひ一度ご覧ください。
メーカー取引は営業力よりも思いやる気持ちの方が結果を決めるので、これを機会にメーカー取引についていろいろ知って頂ければと思います。
最後に
本日はせどり・転売の仕入れの難しさについて書いてみました。
どんなビジネスモデルであっても、他とは違うところまで突き抜けていかなければ継続して利益を生み出していく事は難しいと思います。
誰でも簡単に出来てしまうところで戦っているうちは、時間がいくらあっても突き抜けることができません。
よく努力は報われると言われますが、実際にはやみくもな努力は報われません。
日本で一番練習をした人がオリンピックに出場するのではなく、オリンピックで通用するトレーニングメニューをこなした人が選手として選ばれます。
無駄な努力は、時間も精神もすり減らします。
今回の記事で今あなたのやっているせどり・転売が報われる事なのか、報われない事なのか、立ち止まって考えて頂けるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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