こんにちは、amazon物販コミュニティ「EC STARs Lab.」の石井です。
- せどりの利益率の相場はどれくらい?
- 利益率の高い商品は何か?
- せどりの利益率はどうやって上げればいいのか?
物販は数字が命ですが、そのなかでも利益率はとても重要な指標となります。
商品を販売する際は、しっかりと利益計算して、ちゃんと利益が出るかどうか確認しないといけません。
ただ、思ったように利益が出ないと悩んでいる方は多いです。
また、自分の扱っている商品の利益率の相場がどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。
そこで、せどりの利益率の相場や、利益率を上げていく方法について解説します。
利益率に悩む方は最後までご覧ください。
目次
せどりの利益率の相場は10~30%程度
結論から述べると、せどりの利益率の相場はおおむね10~30%程度です。
なので、20%くらいを目安にしている人が多い印象です。
ただ、せどりのジャンルによって利益率の相場は少し変わります。
新品せどり | 10~20% |
中古せどり | 20~30% |
中国・欧米輸入 | 15~30% |
新品せどりは10~20%
新品せどりは、新品を仕入れることになるので仕入れ値自体が安くない傾向があり、あまり大きな利益率は期待できないでしょう。
特に未使用・未開封の商品は品質上の安心感があり、初心者は取り組みやすいですがほとんど利益が出ないことも珍しくありません。
中古せどりは20~30%
中古せどりの場合は、当然仕入れ値が安いことが多いので、利益率は高めになります。
目安としては20~30%ですが、場合によっては40~50%を超えることもあります。
しかし、品質上の不安はありますし、商品の状態によっては販売価格も下げないといけないこともあるので、やや敷居は高くなります。
中国・欧米輸入は15~30%
もう1つ、利益率が比較的高いと言われるのがアリババ仕入れなどの中国輸入や、アメリカのamazon.com,eBayなどの欧米輸入といった輸入ビジネスです。
中国のノーブランド品や、欧米の並行輸入品は安い仕入れ値で仕入れられることがあるため、利益率が高いことがあります。
しかし、こういった商品は品質上の不安があることが多く、謝って偽物を仕入れてしまうリスクもあります。
また、PSEや技適、食品衛生法などの輸入規制も気をつけないといけません。
利益率の点でも、国産品と違って関税・消費税や輸入送料がかかってくるので、思った以上に利益が出ないことがあります。
利益と利益率の計算方法
せどりの商品1個あたりの利益と利益率の計算式は以下の通りです。
3,000円の商品を5,000円で販売して、送料や手数料に1,000円かかれば、
利益=5,000円-3,000円-1,000円=1,000円
利益率=1,000円÷5,000円×100=20%
ということになります。
ここでせどりで気をつけないといけないのは、利益額の計算式の右辺の3つの項です。
販売価格は、ライバルとの価格競争が起きて下げないといけないことがありますし、仕入れ価格も常に変動します。
そのため、せどりの場合は、同じ商品が常に同じ利益率を安定的に保てるわけではない点は注意しましょう。
また、せどりを行う場合で注意をしないといけないのは、送料やプラットフォームの利用手数料です。
例えばamazon(FBA出荷)であれば、自宅からFBA倉庫までの送料に加えて、以下の手数料を加味しないといけません。
- 販売手数料
- カテゴリー手数料
- FBA配送代行手数料
- FBA在庫保管手数料 etc・・・・・・
amazonせどりの利益計算ツール
amazonの場合は、上記のような手数料は概ね合計して20%程度のことが多いです。
なお、amazonのFBA利用の手数料関係は少し複雑ですが、FBA料金シミュレーターやクイックショップというツールを使えば簡単に利益額や利益率は把握できるのでご安心ください。
先ほどもお伝えしましたが、輸入ビジネスであれば関税・消費税や海外送料も考慮しないといけません。
送料・手数料は利益率に大きく関わる部分なので、どれくらいかかるのか把握して、なるべく安く抑えるような工夫が必要となります。
相場の利益率を下回った場合の仕入れるべき2つのケース
せどりでは、相場の利益率を下回った場合でも、仕入れた方がいい場合もあります。
利益率の高い商品はすぐにライバルが群がるので、利益率が低くても以下のような商品も扱うことで、利益が安定しやすくなることがあります。
- 在庫回転率の高い商品
- ライバルの少ない商品
実際にせどりをしていると、利益率が10%以下の商品でも扱った方がいいことがあります。
なぜなら、将来的に金融機関から融資を受ける場合は、売上が高い方が有利になることがあるためです。
詳しいことは以下の記事をご覧ください。
また、利益率の低いと思っていた商品でも、実は発送手段を工夫して送料を抑えて利益率が上がるような場合もあります。
在庫回転率の高い商品
利益率と同じくらい重要な指標が在庫回転率です。
在庫回転率とは、在庫がどれくらい回っているかを示す商品の売れ行きを示す指標です。
当然ですが、いくら利益率の高い商品でも回転が悪ければ、在庫を抱えることになるので資金繰りが悪化します。
そのため、利益率だけでなく、商品がどれだけ売れるのかも予測して仕入れ判断することも重要です。
利益率と在庫回転率については、詳しくは以下の記事をご覧ください。
扱うライバルが少ない
上記の在庫回転率にも関係するのですが、できれば扱うライバルの少ない商品を狙うのがいいでしょう。
利益率が高い商品ほど、とにかくライバルが多くなる傾向にあるので、販売してもなかなか在庫が回りません。
特にamazon販売している方は、同じ商品ページの相乗りになるので、ライバルに比例して回転が悪くなります。
結果、価格競争が起きて赤字で売ることになってしまったり、在庫を抱えて資金繰りが悪化したりすることになってしまいます。
せどりであれば、危険物や賞味期限/消費期限のある商品、小型で安い商品はライバルが避けがちなので狙い目と言えます。
ただし、危険物や賞味期限/消費期限のある商品については、プラットフォームごとでルールがあるので、ルールをしっかり把握するようにしましょう。
また、これらの商品はメーカーからの請求書など必要書類が用意できずに出品ができない商品も多いので注意してください。
特にamazonせどりは出品したいけど出品できない商品が多いところがあります(後述するメーカー仕入れの場合は必要書類が手に入るので問題ありません)。
【初心者向き】利益率の高い3つのジャンル
比較的初心者の方が取り組みやすい利益率の高い商品ジャンルについて、いくつか紹介します。
ただし、先ほどお伝えしたようにライバルが集まりやすいジャンルでもあるので無理な仕入れで過剰在庫を抱えるようなことは避けるようにしましょう。
なお、おすすめの商品ジャンルについては、以下の記事も参考にしてください。
おもちゃ・ゲーム
おもちゃやゲームは市場の動向や売れる時期がつかみやすいので、タイミングを逃さなければ初心者の方も取り組みやすいジャンルです。
有名なところでは、ガンプラ、人気アニメのフィギュアや関連グッズ、レゴ、ゲームであれば人気ゲームソフトやゲーム機などでしょう。
ガンプラや任天堂Switchなど過激な高額転売で問題になりやすいのも、このジャンルです。
おもちゃやゲーム機に関しては、特にクリスマスと年末年始は狙い目ですが、当然ライバルが増えます。
そのため、チャンスとばかりに過激な仕入れをすると過剰在庫が発生する可能性があります。
なかにはタイミングを逃してそのまま流行が終わると価値が急減する商品もあります。
また、市場の動向を把握しやすい分、小売店は値付け対策をしっかり行っているところがあるので、ここ数年は利益を出す難易度が上がっています。
ただ、レトロなおもちゃや、ゲームソフトは狙い目の商品があります。
例えばゲームソフトでは、ファミコンやスーパーファミコン、初代プレステなどレトロなゲームソフトが高値されていることがあります。
発売当時の値段、もしくはそれ以上のプレミアム価格が付いていることもあります。
このような商品であれば、仕入れ値次第では、利益率がかなり高くなる場合があります。
新品の爆発的な売れ行きを狙うのもいいですが、お宝商品を探す感覚で取り組んでみるのもいいでしょう。
ドラッグストア・ヘルス&ビューティー
健康食品や化粧品などはコンパクトなサイズの商品が多く、送料を抑えやすいところもあり、比較的利益率の高いジャンルです。
また、健康食品や化粧品などは消耗品になるので、在庫回転率も高く、安定的な稼ぎやすいジャンルと言えます。
まとめ買いや定期購入によって、仕入れ値を抑えて利益率がアップする場合もあります。
ただし、当然ながら賞味期限/消費期限や薬機法の規制には十分注意するようにしてください。
なお、健康食品や化粧品だけでなく、ドライヤーなどの美容家電なども利益率が高い傾向にあるのでおすすめです。
家電・パソコン周辺機器
店舗せどりをやっている方であれば、家電やパソコン周辺機器も狙い目です。
大型商品であることが多いので送料は要注意ですが、高額商品であることが多く、利益率が高くなくても利益額が大きくなることがあります。
電脳せどりでは、利益率の高い商品は見つけづらいですし、仕入れ前のチェックができないのが不安です。
特に大型の高額商品では不安になりますよね。
その点、店舗せどりでは仕入れ前に商品状態をチェックできるので安心です。
特に大手家電量販店の定期的なセールやキャンペーンの時期は利益率が高くなるのでリサーチしてみるといいでしょう。
また、型落ち品が比較的多いアウトレット店舗もおすすめです。
ただし、店舗せどりの場合は1点モノの販売となるので、継続的な仕入れができない点がデメリットです。
利益率の高い5つの商品の特徴
次に、利益率の高い商品の特徴について解説します。
上記のジャンルに限らず、以下のような商品は利益率が高くなる傾向にあります。
型落ち品
初心者の方が取り組みやすいのが型落ち品です。
特に家電は毎年のように新商品が発売されており、型落ち品が出回りやすいです。
型落ち品は定価よりも大幅に値下げされた状態で販売されていることが多いので、利益率が高くなる傾向にあります。
ただし、型落ち品は、初心者の方が取り組みやすい反面、ライバルが多くなる点と、販売価格も下がりがちなので注意が必要です。
中古商品(特にジャンク品)
中古の商品は、言うまでもなく大幅に値下げされた状態で販売されていることが多いので利益率が出やすいです。
ただ、品質に問題があることが多く、検品をしっかり行わないとクレームの元となる点は注意してください。
ただ、敢えて訳あり商品を販売するジャンクせどりというものもあります。
「使えれば何でもいい」という人の需要に応えて、安価な販売価格で販売する手法です。
商品知識のある上級者であれば、修理やメンテナンスをしてから出品するという手もあります。
場合によって利益率は50%を超えることもあります。
ただ、当然初心者にはハードルが高く、一点モノを時間かけて販売することになるので効率は良くありません。
トレンド商品
トレンド商品は、トレンドが廃れないうちに、短期的に利益率の高い商品を多く販売する手法です。
多くの人が取り組みがちですが、時代の流れを読む力や目利きが試されるところがあるので、実は初心者の方は難しいところがあります。
タイミングを逃すと販売価格の大幅な減少や過剰在庫の元となりますし、安定的に稼ぐことが難しいので、メインとしてはおすすめしません。
お宝商品
店舗せどりでは、いわゆるお宝商品、掘り出し物といった商品をたまに発見できることがあります。
ネット上ではなかなか見つからない、希少価値の高い商品です。
非常に利益率が高く、40~50%を超えることもありますが、一点モノになるので効率はよくありません。
小型軽量で高額商品
小型軽量商品は、送料を抑えやすいので高額商品だった場合は利益が出やすいところがあります。
ただし、後述するように、安価な商品でも送料を工夫することで利益率を大幅に向上させ、安定的に稼ぐことができることもあります。
1個あたりの利益額が低い安価な商品でも送料を下げることができないか、いろいろたしかめてみるといいでしょう。
送料・手数料を抑えて利益率を上げる方法
利益率を上げる方法は、単純に次の3つの方法があります。
- 仕入れ価格を下げる
- 販売価格を上げる(保つ)
- 送料・手数料を抑える
このうち、意外と重要なことが送料・手数料を抑えることです。
特に送料については、配送手段をどうするかによって大きく変わるので、よく検討するようにしましょう。
amazon販売のFBA出荷であれば、FBAパートナーキャリアがおすすめです。
また、amazon FBAであれば、小型軽量商品を扱うことも視野に入れましょう。
なぜなら、FBA小型軽量商品プログラムという、小型軽量で1,000円未満の安価な商品に対して配送代行手数料を安くするシステムがあるためです。
小型で安価な商品は、少しでも送料・手数料が下がれば利益率が非常に高くなるところがあります。
例えば10,000円の商品が100円送料安くなったところで利益率は1%しか変わりませんが、1,000円の商品が送料100円安くなれば利益率は10%変わります。
こういった商品を薄利多売することで、安定的に利益を得ることができます。
amazon FBAの小型軽量商品プログラムについては、以下の記事をご覧ください。
利益率を上げたいならamazonメーカー仕入れ
利益率を上げる方法についてお伝えしましたが、せどりでは仕入れ価格を下げたり販売価格を上げたりすることが難しいところがあります。
しかし、小売店や代理店などから仕入れるせどりではなく、メーカーから直接商品を仕入れるメーカー仕入れであれば、この問題はすべて解決します。
とはいえ、メーカー仕入れの利益率は、実はせどりとは大きく変わりません。
国内メーカー仕入れ | 10~20% |
海外メーカー仕入れ | 15~30% |
たしかに、メーカー仕入れであれば、上記のように最上流仕入れになるので、利益率が高くないと聞いてがっかりする人も多いかもしれません。
しかし、メーカー仕入れの場合、せどりではできないメーカー交渉を行うことで、以下のことが可能なのです。
- リピート仕入れで仕入れ価格が安くなる
- 価格競争を防いで販売価格を保てる
- メーカー直送で送料が抑えられる場合がある
つまり、長い目で見たら、利益率が高くなるのがメーカー仕入れです。
リピート仕入れで仕入れ価格が安くなる
メーカー仕入れの場合、リピート仕入れをすることで、徐々に仕入れ価格を下げることができます。
メーカーは取引先によって卸値を変えており、新規で少量仕入れを行う出品者に対しては卸値を高くしていることがあります。
これが、メーカー仕入れで利益率が高くならない理由なのですが、リピート仕入れとなると話は違います。
継続して深くメーカーと付き合えるようになったり、仕入れ個数を増やしたりすれば卸値を下げてもらえます。
もちろん、メーカーと直接取引しているので、安定仕入れが可能です。
安定した仕入れを行いながら、利益率を上げられるのがメーカー仕入れの魅力の1つと言えます。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
価格競争を防いで販売価格を保てる
メーカー仕入れにすることで、せどりであれだけ多くの人が悩まされている価格競争も解決します。
というのも、メーカーもブランドイメージを守らないといけないので、amazonでの値崩れは嫌なのです。
そのため、メーカーは出品者に対して価格固定の指示をしたり、販売者を限定したりしてamazonの販売価格を保とうとします。
もし、そのような戦略を持たないメーカーに対しては、販売者を限定化するように提案してみればいいでしょう。
せどりでは解決できないことも、メーカー仕入れであれば解決します。
メーカー直送で送料が抑えられることもある
amazonメーカー仕入れの場合は、メーカーがFBA倉庫に直接納品してくれるため、送料が抑えられる場合があります。
メーカーと関係性を築いて交渉する必要はありますが、メーカーから見たら、出品者に送ることとamazonに送ることで手間は変わりません。
メーカーから直接仕入れる商品のため品質上の心配もほとんどないので、リピート仕入れする商品についてはメーカー直送を交渉してみるといいでしょう。
最後に
以上、せどりの利益率についてお伝えしました。
利益率を上げるには、仕入れ価格の低い商品を仕入れ、送料・手数料を抑えて販売価格を保つことが重要です。
しかし、これはせどりでは限界があり、しかもどうしようもないところがあります。
これがメーカー仕入れになるとすべて解決できます。
最初はメーカー仕入れも利益率が低いことがありますが、リピート仕入れすることで仕入れ価格を下げて利益率を上げることができます。
しかも販売価格を保ち、送料も抑えられるので、長い目で見ればメーカー仕入れの方が利益率が高くなっていきます。
せどりの利益率が不安定であることが悩みであれば、メーカ-仕入れへの移行も検討してみるといいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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利益額=販売価格(売上)-仕入れ価格-送料・手数料
利益率=利益額÷販売価格(売上)×100