物販もいろいろな手法があるけど、利益率はどれくらいを目指すのが妥当なのかな?
物販にはせどり転売をはじめ様々な手法がありますが、利益率の相場は幅広く、おおよそ10~30%が目安です。
あなたが取り組んでいる手法によって目指すべき利益率は変わってきますが、物販においては利益率が高ければいいわけではありません。
大切なのは売上と利益のバランスです。
この記事では、物販の各手法の目安の利益率に加え、利益率を上げる方法、また物販に取り組むにあたっての大切な考え方についてもお伝えしていきます。
今回の記事をお読みいただくことで、物販の利益率についての悩みは解消できると思います。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
物販の各手法の利益率の目安
それでは早速、物販の各手法の利益率の目安をお伝えしていきますが、今回お伝えする利益率の目安は私の経験や体感を基にしたものになります。
そして私が取り組んでいるメーカー仕入れでは、以下のような利益率10%を越える商品を扱うことも可能です。
ジャンル | 食品(しょうゆ) |
販売価格 | 2,200円 |
仕入れ値 | 1,199円 |
Amazon手数料 | 727円 |
利益単価 | 274円 |
利益率 | 12.5% |
ぜひあなたが今取り組んでいる物販の参考にしていただければと思います。
新品せどり|10~20%
新品せどりではセール品などを狙って仕入れることになりますが、新品なのでどうしても仕入れ値が安くなるといっても限度があります。
そのため20%以上の大きな利益率を目指すのは至難の業です。
ただ商品の品質に問題がないことが多く、検品などがほぼ必要ないため、極論仕入れたら売るだけです。
新品せどりは利益率はあまり高くはないですが、物販初心者の方はまず、新品せどりから取り組んでみてもいいでしょう。
中古せどり|20~30%
中古せどりは新品せどりと違い、仕入れ値は安くなる傾向にあります。
同じ商品であってもピンキリなので、高い利益率を目指すためにはリサーチ力がカギを握ります。
中古せどりの利益率は20~30%が一つの目安にはなりますが、商品によっては50%ととんでもない利益率が出る商品もあります。
ただ検品は必須ですし、商品の状態によってはいくら仕入れ値が安くても、そもそも販売価格をあまり高く設定できない可能性があります。
中古せどりで高い利益率を目指して販売するためには、ある程度経験が必要になることを覚えておきましょう。
中国輸入・欧米輸入|15~30%
中古せどり並に利益率が比較的高いのは、中国輸入や欧米輸入といった海外輸入ビジネスです。
中国や欧米からの仕入れは、単純に安く商品を仕入れることがあるので、利益率が高くなる傾向があります。
しかし「SHIEN」など、中国のサイトからの仕入れは有害物質が検出されるなど品質上の問題がどうしても付きまといます。
また欧米輸入であっても、食品衛生法やPSE(電気用品安全法)などの規制にも注意する必要があります。
「安かろう悪かろう」といった状態なので、クレームに繋がる可能性も高いですし、偽物を販売してしまうリスクもあるでしょう。
利益率が高いから、という理由だけで取り組むのにはあまりにリスクが大きいので、取り組む際は慎重に判断をしてください。
OEM|20~40%
OEMとは「自分だけのオリジナル商品を作って販売する」手法です。
OEMには、
- 簡易OEM・・・既製品のパッケージなどだけに自社のブランド名を表示した商品
- セット商品・・・複数の既製品を組み合わせ、パッケージなどに自社のブランド名を表示した商品
- OEM・・・既製品を改良した商品や新規商品のパッケージなどに自社ブランド名を表示した商品
と、上記のように3種類あり、利益率もどの種類に取り組むかによって変わってきます。
一番高い利益率を狙えるのは「OEM」で、取り組む難易度が一番高いですし、商品開発から売れるようになるまで時間がかかります。
しかし一度軌道に乗ってしまえば、高い利益率の商品を長期間に渡って販売し続けることが可能です。
メーカー仕入れ|8%~15%
メーカー仕入れとは文字通り商品を、商品の製造元・販売元であるメーカーから直接仕入れる方法です。
メーカーから提示される卸値の掛率はだいたい60~70%です。
そこから送料や販路のプラットフォームの手数料を引くと、約10%くらいがメーカー仕入れの利益率の目安になります。
ここまでお伝えした物販の手法の中で、メーカー仕入れは一番利益率が低く見えるかもしれません。
ただ私が一番おすすめしたいのはこのメーカー仕入れです。
詳細な理由については後述しますが、メーカー仕入れは他の物販と違い、1度取引が決まれば安定して仕入れができるので、毎月安定した利益を得ることが可能です。
また取引個数や取引期間によって、卸値を下げてくれることもあるため、最初は全く利益がないのに1年後には15%の利益率になった!ということも珍しくありません。
物販の利益率を上げる6つの方法
ここからは物販の利益率を上げる方法をご紹介していきます。
全部で以下の6つの方法がありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
- 利益率が低い商品の販売を止める
- 利益率が高い商品を探す
- 現在販売している商品の原価率を下げる
- 現在販売している商品の価格を上げる
- 配送料を下げる
- 販路のプラットフォームの手数料を下げる
利益率が低い商品の販売を止める
利益率を上げたいのであれば一番手っ取り早いのが
「利益率が低い商品の販売を止める」
ことです。
利益率が低いとお悩みの方が見落としがちな部分です。
シンプルに考えて、利益率が低い商品を止めれば当然利益率は上がります。
利益率「のみ」を上げたいのであれば、最も効果が高い方法と言えるでしょう。
利益率が高い商品を探す
こちらは「新しい商品を探す」という意味でもあります。
すごく当たり前の話にはなりますが、利益率が高い商品のみを探し販売することで利益率を上げることが可能です。
こちらも先ほどと同様見落としている方が非常に多く、できていない方がいらっしゃいます。
今、販売中の商品の利益率を上げることが困難であるならば、この方法が一番簡単です。
売上・利益を上げていくためにも新しい商品を販売していくことは必要になります。
その中でもただ闇雲に利益がでるからという理由だけで商品を仕入れるのではなく、利益率の基準を設けて商品を選定することで利益率のアップが狙えるでしょう。
現在販売している商品の仕入れ値を下げる
商品をライバルよりも安く仕入れることができれば、同じ販売価格であっても利益率は高くなります。
しかしせどり転売では仕入れ値を下げることは、難しいので現実的ではないかもしれません。
「販売価格-仕入れ値-販路のプラットフォームの手数料=利益」
利益の出し方は簡単に言うと上記の通りですが、コントロールできるのは「仕入れ値」です。
その仕入れ値を下げることが可能な手法は
- OEM
- メーカー仕入れ
です。
OEMであれば、一度の仕入れ量を増やすことで商品一つあたりの単価を下げることが可能です。
またメーカー仕入れであれば、OEMと同じように一度の仕入れ量を増やすことで仕入れ値を下げることも可能です。
その他にもメーカーと仲良くなることで下げてもらえるケースもあるので、メーカー仕入れは一番仕入れ値をコントロールできる手法と言えるでしょう。
現在販売している商品の価格を上げる
こちらもせどり転売では、正直価格をコントロールすることは難しく現実的ではありません。
価格を上げるどころか、せどり転売では価格競争に陥り、逆に価格が下がってしまうことが多いです。
しかし先ほどお伝えしたOEMやメーカー仕入れであれば、上級者の方にはなりますが価格を上げることが可能です。
OEMであれば自分の商品なので価格設定は自由なので、好きな価格で販売ができます。
ただし、他のライバル商品の価格よりも高すぎると売れないので、どこがちょうどいい価格なのかを見極める必要があります。
またメーカー仕入れなら、メーカーと信頼関係を構築することで販売者の限定化や独占販売権を得られることがあります。そうなればせどり転売のように価格競争になることが無くなるので、価格を上げて販売することができます。
商品1個あたりの配送料を下げる
商品1個あたりの配送料を下げることによって利益率を上げることが可能です。
配送料を下げる方法として、一番簡単なのが1回の発送する量を多くすることです。
よく通販などで「〇〇個購入以上で送料無料」など見たことがある方も多いと思いますが、あれはまとめて発送することで送料が安くなり利益が取れるためです。
そのため1回で1個送るより、10個送った方が1個あたりの配送料を下げることができ利益率を上げることができます。
ただ配送料を下げることで劇的に利益率が上がるわけではないのですし、全く売れない商品を無理に多く仕入れて発送するのは不良在庫になる可能性があり、本末転倒になるので絶対にしないように気をつけてください。
販売価格が高い商品を狙っていく(Amazonが販路の場合)
Amazonでは、取り扱う商品を単品ではなくセット商品で販売するなどして単価を上げることで、手数料の割合を下げ利益率をアップさせることが可能です。
例えば1個270円が仕入れ値で、カテゴリがドラッグストアの商品を単品なら600円、3個セットで1,700円で販売した場合の利益計算は以下の通りです。
個数 | 1個 | 3個 |
販売価格 | 600円 | 1,700円 |
仕入れ値 | 270円 | 810円 |
販売手数料 (割合) | 285円 (47.5%) | 505円 (約30%) |
利益 (利益率) | 45円 (7.5%) | 385円 (約22%) |
※販売価格-仕入れ値-販売手数料=利益
上記のように3個セットにして1個あたりの価格を安くしたとしても、販売価格を上げることにより、販売手数料の割合を下げ利益率を上げることができるのです。
Amazonの場合は単純に単価が高ければ高いほど、販売価格に対する販売手数料の割合を下げることができるので、単価の高い商品を狙っていくことも利益率を上げる方法の一つでしょう。
大切なのは「率」だけではない!売上と利益のバランスが重要
前章で利益率上げる方法をお伝えしてきました。
ただ物販において大事なのは「率」だけではありません。
利益率 | 1個当たりの利益 | 月間販売個数 | 月間利益 |
3% | 30円 | 100個 | 3,000円 |
10% | 1,000円 | 1個 | 1,000円 |
上記の表のように、利益率が低くてもたくさん売れることでまとまった利益を得ることが可能です。
反対に利益率が高くても月に少ししか売れない商品は、トータルの利益額で見たときに、利益率が低い商品より少ない結果となります。
もしあなたが高い利益率にこだわっていたら、おそらく上記の利益率3%の商品は取り扱わないでしょう。
しかし回転が良ければ利益率の低さはカバーできますし、まとまった利益を逃す可能性もあるのです。
利益率ばかりに捕らわれていては、本来一番必要なはずの「利益」を得られない可能性があります。
多くの方は、利益が欲しくて物販に取り組んでいるはずです。
この機会にぜひ見直してみてください。
物販に取り組むなら利益率を上げる全ての方法が実践できる方法がおすすめ
2章で利益率を上げる方法を6つお伝えしてきましたが、取り組む手法によっては実践できないものもあります。
少しご説明もしましたが、
- 「現在販売している商品の原価率を下げる」
- 「現在販売している商品の価格を上げる」
上記2つの方法はせどりでは難しい方法です。
しかしご紹介した6つの利益率を上げる方法全てを実践できる方法が一つだけあります。
それが「メーカー仕入れ」です。
上記の図のようにメーカー仕入れは商品の製造元・販売元であるメーカーから直接仕入れることができるので、利益率を上げる方法の全てを実践することが可能です。
- 「利益率低い商品の販売を止める」
- 「利益率の高い商品を探す」
上記2つについては全ての物販の手法でリサーチ段階で選択できるので割愛しますが、
- 「現在販売している商品の原価率を下げる」
- 「現在販売している商品の価格を上げる」
こちらに関しては、取引が決まったメーカーと交渉することで卸値を下げることが可能です。
また先ほどもお伝えしたように、メーカーと信頼関係を構築できれば販売者の独占や限定化が可能となり、商品の価格を上げて利益率のアップを狙えます。
- 「商品1個あたりの配送料を下げる」
こちらについても、メーカーと交渉することでAmazonの倉庫に直接納品してくれることもあるので大幅に配送料を下げることができますし、全くかからないといった最高のケースもありえます。
また回転がいい売れる商品であれば大量に購入することができるので1個あたりの配送料を下げることは、せどりなどと比べ遥かに簡単でしょう。
このようにメーカー仕入れであれば、利益率を上げる方法を実践でき、信頼関係を構築できればコントロールすることも可能です。これはメーカー仕入れでないとできないことです。
この話を聞いてメーカー仕入れに興味をお持ちになった方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
最後に
ここまで物販の利益率の目安と利益率を上げる方法についてお伝えしてきました。
利益率が高い商品は魅力的ですし、できればそういった商品のみを販売していきたいお気持ちはすごくわかります。
しかし利益率ばかりに捕らわれていると、重要な部分を見落としてしまい、気づいたら利益が出ていなかった・・・ということになりかねません。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、今後の仕入れや取り組む手法に活かしていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
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収入を増やしてたくて物販をしているけど、価格競争になって利益率が低くなっちゃうなあ・・・