という悩みを持っている方は、売上の管理が曖昧であることが多いです。
せどり・転売などの物販は、数字が命です。
特にある程度の売上が出てくると、売上や資金繰りなどをしっかりと把握しているかどうかが思いのほか重要になります。
せどりをやっている人の多くの人はやりがちなのが、amazonの管理画面などを見て、
といったざっくりした感覚をもってしまうことです。
初心者のうち、つまり扱っている商品数が少ないうちはまだ良いでしょう。
しかしだんだん商品数や扱う金額が増えてくると、いずれ曖昧な売上管理には限界が来ます。
適正な在庫管理ができなくなると資金繰りが苦しくなります。
また、お金の流れがわからないことは精神的にも不安なので、必要以上に仕入れを躊躇してしまうことになります。
しっかりと売上を管理すれば、お金の流れを把握できるようになり、仕入れが怖くなくなります。
実際に、月利100~200万円程度の方は、皆さん帳簿を付けて適正な売上管理をしています。
そこで、今回はEC STARs Lab.で成果を上げているメンバーが活用している「売上管理表(管理帳簿)」のテンプレートをプレゼントします。
また、売上管理表の具体的な使い方や、効果的な活用方法についても解説します。
お金の流れがクリアになるので、ぜひ活用してください。
目次
元公認会計士作成の「売上管理表(管理帳簿)」をダウンロードしよう
早速ですが、EC STARs Lab.のメンバーが活用している「売上管理表(管理帳簿)」をお送りします。
⇒⇒⇒売上管理表(管理帳簿)
スプレッドシートは「閲覧のみ」でそのままでは使えないので、Excelにダウンロードして活用しましょう。
売上管理表は、もともとはEC STARs La.代表の中村さんが、元公認会計士の恩師からいただいたものです。
当時、中村さんは恩師からもらった売上管理表を使ってみて、「神だ!」と絶賛したそうです。
売上管理表を使えば、お金の流れが読めるようになり、不安なくビジネスができるようになります。
適正在庫・適正販売ができるようになり、数字を逆算して売上・利益の目標設定もしやすくなります。
なお、売上管理表は、amazon物販用に作成していますが、FBA手数料など項目を少し修正すれば、メルカリやヤフオク販売でも利用できます。
本当に便利なので、せどりをしている方はぜひ活用してください。
「売上管理表(管理帳簿)」の具体的な使い方
売上管理表を開いてみると、「仕入表」「在庫表」「売上表」の3つで構成されていることがわかります。
よく見かける売上管理表は、3つとも1つのシートでまとめています。
しかし、この売上管理表は、一つひとつのシートに分けることで役割を明確にし、商品や資金の流れを見えやすくしています。
その方が使いやすく、EC STARs Lab.のメンバーの大半が、売上管理表を手放させなくなっています。
そこで、「仕入表」「在庫表」「売上表」について各々解説します。
※以下の動画でも実演しながら詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
仕入表の使い方
仕入表は、仕入れる商品で利益が出るかどうかを確認したり、月利を目標管理したりすることに活用します。
仕入表は、実際に商品を仕入れたタイミングで入力しましょう。
せどりの利益計算ではもちろん、メーカー仕入れでメーカーからの見積もりを精査する際も利用できます。
後述する在庫表と売上表は、基本的には仕入表のデータをコピペして管理していくだけになります。
①仕入日
仕入れた日付を記載してください。まだ、仕入れていない場合は未記入でOKです。
②商品名
仕入れた商品名を記入してください。
③仕入単価
商品1個あたりの仕入れ値を記入してください。
輸入商品であれば、日本円に換算して記入してください。
例えば、仕入れ値が8ドルで、1ドル=145円であれば、Excelに「=8*145」と記載すれば、自動計算されます。
PayPal払いなど、為替レートが上乗せされている場合は、上乗せされた分を含めて換算しましょう。
④海外内送料
国内商品の場合は関係ないので、0もしくは空欄でOKです。
輸入商品で転送会社を経由して発送する場合、かかる費用を記入してください(多くの場合は0になります)。
⑤海外転送料
国内商品の場合は関係ないので、0もしくは空欄でOKです。
輸入商品の場合は、「⑫商品の重量×1kgあたりの送料」で計算してください。
まだインボイスが来ておらず、明確にわからない場合は、以下のような目安で計算します。
国 | 航空便 | 船便 | |
通常仕入れ | 大量仕入れ | ||
アメリカ | 800円/kg | 400円/kg | 200円/kg |
中国 | 400円/kg | 200円/kg | 100円/kg |
航空便の通常仕入れの目安は、だいたい20kgくらいです。
20kg以上仕入れるようになると、仕入れ量に従って送料が安くなり、100~200kgくらいで半分くらいの送料になるイメージです。
ただ、世界情勢によって、変動する可能性があるので、あくまで目安として捉えてください。
インボイスがすでにあり、正確な送料が記載されている場合は、以下の計算式で1個あたりの送料を計算してください。
⑤海外転送料
=請求書に記載されている送料の総額÷⑭仕入個数
=請求書に記載されている送料の総額÷⑬総重量×⑫商品1個あたりの重量
⑥消費税・関税
国内商品や関税のかからない輸入の場合は、10%の消費税で計算して入力してください。
国内商品の消費税=③仕入単価×0.1
関税のかからない輸入商品の消費税=(③仕入単価+④海外内送料+⑤海外転送料)×0.1
関税のかかる輸入商品については、関税と消費税を併せた額を計算します。
関税+消費税=関税+(③仕入単価+④海外内送料+⑤海外転送料+関税)×0.1
関税=(③仕入単価+④海外内送料+⑤海外転送料)×関税率
⑦国内送料
自宅かFBA納品代行会社からamazon倉庫までの商品1個当たりの送料を入力します。
amazon物販以外の方は、自宅からお客様への郵送でかかる送料となります。
⑧FBA手数料
amazon物販の場合は、amazonの販売手数料、FBA配送代行手数料、在庫保管手数料の合計を入力します。
FBA料金シミュレーターで、上図の赤枠の金額を合計してください。
なお、amazon以外の販路の方は、この項目を書き変えるといいでしょう。
例えばメルカリの場合は、メルカリの販売手数料(10%)を入力するようにしてください。
⑨販売価格
販売価格を記載してください。
⑩利益単価
利益が、以下の計算式で自動で計算されます。
⑪利益率
利益が、以下の計算式で自動で計算されます。
⑫重量
商品1個あたりの数量です。
amazon物販の場合、商品1個当たりの重量に関しては、商品ページの「詳細情報」か、FBA料金シミュレーターでわかるので、その重量を入力します。
⑬総重量
以下の計算式で自動で計算されます。
⑭個数
仕入個数を入力します。
⑮仕入原価
仕入れた合計金額です。以下の計算式で自動で計算されます。
⑯売上高
その仕入れで見込まれる合計の売上高です。以下の計算式で自動で計算されます。
⑰利益
その仕入れで見込まれる合計の利益額です。以下の計算式で自動で計算されます。
このようにして、利益を精査できますし、⑰利益を見れば、目標の月利を達成できるかどうかの目安になります。
例えば月利で10万円を目指しているのに、利益の合計額が5万円だともっと作業しなければなりません。
月利で10万円を目指しているなら、余裕を見て仕入表の利益の合計額は1.2~1.5倍の12~15万円くらいを目標にしましょう。
- 1ヶ月で月利100,000円分の仕入れ
- 2週間で月利50,000円分の仕入れ
- 1週間で月利25,000円分の仕入れ
- 1週間を5日とすると1日5,000円分の仕入れ
と目標値に落とし込み、視覚的に毎日仕入表を見て行動できれば、目標利益は現実化しやすくなります。
在庫表の使い方
在庫表は商品を仕入れて、商品を出品したら付けるものです。
amazonのFBA納品であれば、FBA倉庫に納品したら付けてください。
仕入表とほぼ同じ記載項目の説明は省略しますが、出品した段階で、仕入表で入力した項目を在庫表に移します。
具体的には、上図に「個数」「売れた個数」「差引」という入力項目がありますが、次のような意味があります。
個数 | 仕入個数 |
売れた個数 | 現状売れた個数 |
差引 | 現在の在庫(=個数-売れた個数) |
「個数」「売れた個数」「差引」の横の項目の「仕入原価」「売上」「利益」は、現在の在庫に対する数値です。
つまり、現在どれくらいの在庫があって、その商品で大体どのくらいの売上と予想利益が見込まれるか把握できます。
仕入表はたしかに大事ですが、商品を買って出品することで初めて商品が販売できる状態になります。
仕入表で利益計算したり、目標利益を追ったりするのも重要です。
しかし、販売できる状態にあるものがいくらあって、その商品による予想売上、予想利益を見通すことが必須です。
これを正確に視覚化できるのが在庫表です。
また、在庫表をつけることで売れないものが何かをはっきり意識できるので、在庫に圧迫されない物販ができるようになります。
売上表の使い方
売上表は、商品が売れたら記載するものです。
こちらも各項目は、仕入表とほぼ同じなので省略しますが、商品が1個売れるごとに記載していきます(まとめて3個売れたような場合は、「商品名×3」などとすれば大丈夫です)。
売上表を付けることで実際にいくら売上げ、どれくらいの利益を得たか確認することができます。
そして、目標の月利を達成できたかどうかを確認することができます。達成できなければ、何かしら改善点があるということです。
注意点としては、商品が売れた段階での販売価格が、仕入れた段階での販売価格と異なる場合があります。
その場合は各販路の販売手数料が変わるので、その時々で手数料内容を変えなければなりません。
Aという商品が1つ売れたら、在庫表から売上表に必要な部分だけをコピペして、売上表を記載します。
さらに在庫表からAという商品を1つ差し引く、という流れで連動させながら使用していくといいでしょう。
売上管理表(管理帳簿)を効果的に活用するための5つのポイント
ここまで、売上管理表の使い方について解説しました。
売上管理表を使った売上管理については理解できたかと思います。
そのうえで、売上管理表を効果的に活用するためのポイントをお伝えします。
在庫の状況が一目で分かる
「在庫表」「売上表」を確認することで、仕入れた商品がどのくらい売れていて、どのくらいの在庫が残っているかどうかがわかります。
資金繰りだけでなく在庫回転率も可視化して確認できます。amazon物販であれば、
という悩みを多く聞きますが、実は定量的に評価している人は多くありません。
実際に売上管理をしてみると、良い感じに売れていることがありますし、逆に何らかの対策が必要な商品が何かもわかります。
ロットの大きい商品についても、在庫表を活用することで、不安なく販売ができるようになるでしょう。
適正在庫適正販売については、以下の動画を参考にしてください。
資金繰りが可視化できる
売上管理表を活用している皆さんが共通して言っていることは、
ということです。
実際に、試しに上記の通り売上管理表を使って、仕入表のデータを在庫表に転記して、在庫表のデータを売上表に転記していくと・・・・・・
- 商品をどのくらい仕入れたか
- 仕入れた商品のうち、どれくらい在庫があるか
- 仕入れた商品のうち、どれくらい売り上げたか
といったことが、はっきりと可視化できることがわかります。
お金の流れがはっきりとわかるため、
- カード払いにしているが支払いが間に合うのか
- これ以上他の商品を仕入れて大丈夫か
- 手元にお金を残すことができるか
といったことが明確に見えてくるので、仕入れに対する不安もなくなり、適正な仕入れができるようになります。
在庫処分の判断が明確にできる
売上管理表を活用することで、在庫の状況が一目で分かるので、在庫処分の判断も明確にできるようになります。
amazon物販の場合、回転が悪くなることで資金繰りが悪くなるだけでなく、FBA倉庫の保管期間に比例して保管料が発生します。
特にせどりや転売の場合は、ライバル出品者が増えて売れなくなってもコントロールできません。
売れない商品を持ち続けることは、損失を増やすことになります。
在庫表で管理することで、在庫の回転を把握できるので、どうしても売れない商品は在庫処分の判断も必要です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
また適正在庫については下記の動画でも解説していますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
リピート仕入れのタイミングを逃さず在庫切れを防ぐことができる
ちなみに、在庫表はリピート仕入れのタイミングを把握する際も役立ちます。
例えば、次のように印を付けます。
- 在庫が十分あるものは差引(現状の在庫)の部分を青色
- 在庫が半分くらいになってきたら差引を黄色
- 在庫がなくなり至急リピート発注を考えるものは差引を赤色
こうすることで、リピート仕入れする商品を視覚的に把握できるので、在庫切れを防ぐことができます。
店舗せどりなど1点モノの販売ではあまり機会がありませんが、メーカー仕入れのような安定的に仕入れができる商品についてはおすすめの活用法です。
売上・利益を把握して目標管理ができる
これも先ほどお伝えしたことですが、売上管理表を活用することで予測売上・利益が見込めるので目標管理をしっかり行うことができます。
単に商品ごとに利益計算するだけなら、FBA料金シミュレーターでも行えます。
しかし、仕入表を活用することで、月利の目標管理にも役立てていきましょう。
詳細は、以下の動画をご覧ください。
最後に
本記事で紹介した売上管理表は、在庫、売上、資金繰りを一元管理できます。
EC STARs Lab.で成果を出しているメンバーは、全員この売上管理表を活用しています。
ぜひ、せどりやメーカー仕入れで月利30万円、50万円、100万円とステップアップしていきたい方はEC STARs Lab.愛用の売上管理表を活用してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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