ゲームせどりは、主にゲーム機やゲームソフトなどを扱うので、比較的馴染みやすい手法の1つです。
ゲームの需要は安定して高いので、利益率、在庫回転率ともに期待できます。
しかし、一方でゲームせどりは次のデメリットもあるので、マニアと言えるほどゲーム好きの方でなければあまりおすすめしません。
- ライバルがとても多い
- 転売目的の仕入れ禁止の店舗が増えている
- 価格下落リスクが高い
- リサーチが大変である
- 検品作業が大変である
そこで、今回はゲームせどりの仕組みや、おすすめしない理由について詳しく解説します。
ゲームせどりに興味のある方は最後までご覧ください。
目次
ゲームせどりで主に扱う商品
ゲームせどりで扱う商品は、一般的にはゲーム機とゲームソフトだけでなく、コントローラーなどの周辺機器、攻略本なども含まれます。
また、ゲーム機やゲームソフトでも、新発売のゲームを扱うせどりと、レトロなゲームを扱うせどりがあり、同じゲームせどりでも特徴が違います。
新発売のゲーム機・ゲームソフト
まずは、新発売のゲーム機やゲームソフトを扱う手法です。
ただ、これは発売直後のゲームを買い占めてamazonやメルカリなどで高額転売する、最も消費者に嫌われる手法です。
昔、PS5やNintendo Switchなどで問題になったことを知っている方も多いのではないでしょうか?
また、高額転売は需要やタイミングを間違うとまったく売れなくなるリスクの高い手法です。
実際にPS5でも爆死事例が出てきています。
※Yahoo!ニュースより抜粋
Nintendo Switchについても爆死事例が出ています。
※ニコニコニュースより抜粋
また、新発売のゲームソフトは、ピークを過ぎるとすぐに価格が下落する傾向があり、不良在庫を抱えやすいので注意してください。
レトロなゲーム機・ゲームソフト
ゲームせどりは、新発売のゲームだけでなく、レトロなゲーム機、ゲームソフトもかなり需要があります。
ファミコン芸人のフジタさんなど、レトロなゲームについて発信するYouTuberが結構多いことからも、高い人気がうかがえます。
レトロなゲームというと、ファミコン、スーパーファミコン、初代プレステあたりを思い浮かべる方が多いと思います。
たしかに、これらのゲーム機の名作レトロゲームは高い需要があり、高値が付いていることが多いです。
こちら、私も持っているファミコンソフトの悪魔城伝説ですが、箱・説明書なしでメルカリで10,000円で販売されています。
これでも、十分定価以上のプレミアム価格なのですが、amazonを見てみると・・・・・・
なんと26,240円で販売されています。
仮に、amazon関係の手数料が全部で25%かかり、送料で1,000円かかったとして利益計算すると・・・・・・
販売価格26,240円-仕入れ価格10,000円-amazon関係手数料6,560円-送料1,000円=8,680円
利益率は33%になります。
また、次のようなあまり日の目を見なかったマイナーなゲーム機やゲームソフトに注目してみるのもいいでしょう。
- バーチャルボーイ
- ドリームキャスト
- ワンダースワン
- スーパーカセットビジョン
- カセットビジョン
- ニンテンドー64DD etc・・・・・・
くらいのゲーム機やゲームソフトを狙ってみるのです。
例えば、上記のバーチャルボーイのソフトはブックオフオンラインで990円で販売されています。
しかし、同じゲームソフトが、メルカリでは4,500円の高値で出品されていました。
送料を仮に1,000円として利益計算すると・・・・・・
販売価格4,500円-仕入れ価格990円-メルカリ利用手数料450円(10%)-送料1,000円=2,060円
利益率は45.8%となります。
実際にレトロな商品は、利益率が40~50%になることは珍しくありません。
しかし、すべて1点モノの仕入れになるので、常に掘り出し物を探さないといけない点がデメリットです。
あまり効率的な手法とは言えないでしょう。
ゲーム周辺機器
価格下落のリスクが大きいゲーム機やゲームソフトに比べると、周辺機器は価格が安定しやすいです。
例えば、以下のような周辺機器をリサーチしておくのもいいでしょう。
- コントローラー
- ゲーミングヘッドセット
- ゲーミングキーボード
- ゲーミングマウス
- ゲームパッド
- ゲーミングスピーカー etc・・・・・・
例えば、amazonで、Nintendo Switchのコントローラーが7,116円で販売されていました。
しかし、メルカリでは12,000円で販売されています。amazonで仕入れて、送料1,000円でメルカリで販売すれば、
販売価格12,000円-仕入れ価格7,116円-メルカリ利用手数料1,200円-送料1,000円=2,684円
利益率は22.4%です。
ただ、ゲームソフトよりは商品寿命は長いですが、新型のモデルが発売されると販売価格が下落するので注意が必要です。
ゲームの攻略本
ゲームの攻略本も、せどりでは人気のカテゴリーの1つです。
ただ、難点はゲームソフトと同じくらい商品寿命が短く、トレンド商品の要素が高いところです。
ゲームソフトの発売直後は需要が高く、プレミアム価格になることもありますが、ソフトの商品寿命に比例して販売価格が下落する傾向にあります。
例えば、こちらの攻略本をKeepaで1年間の販売価格の推移を調べてみました。
新品の攻略本については、3,200円⇒980~1,980円と大幅に価格が下落していることがわかります。
ゲームせどりの主な仕入れ先
ゲームせどりの主な仕入れ先は次の通りです。
新品と中古で若干変わってきますので、どんな商品を探すかによって仕入れ先を変えるようにしてください。
新発売のゲーム機やゲームソフト、周辺機器の仕入れ先
新発売のゲーム機やゲームソフトについては、店舗が転売対策で「1人1つまで」など購入制限をかけていることがあります。
下記の仕入れ先についても、転売規制がないか十分確認してから取り組んだ方がいいでしょう。
おもちゃ屋や家電量販店のオンラインショップなど、転売目的の仕入れを全般的に禁止している店舗も多いので注意してください。
- GEOオンラインストア
- TSUTAYAオンライン
- 楽天市場
- amazon
- Yahoo!ショッピング
- GEO
- TSUTAYA
- WanderGOO
- ショッピングモール
- 家電量販店
- 駿河屋
レトロなゲーム機やゲームソフトの仕入れ先
レトロなゲーム機やゲームソフトの仕入れ先については、リサイクルショップなどを探すといいでしょう。
売れ筋かどうかは別ですが、案外利益率のいいゲームソフトやゲーム機が見つかることがあります。
- ブックオフオンライン
- オフモール
- GEOオンラインストア
- TSUTAYAオンライン
- 楽天市場
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
- amazon
- ブックオフ
- ハードオフ
- GEO
- TSUTAYA
- ショッピングモール
- WanderGOO
- 近所の小規模なファミコンショップ
ゲームの攻略本
ゲームの攻略本については、基本的に本せどりと同じく、ブックオフなどの古本屋がメインの仕入れ先となります。
ただ、ブックオフなどの大手ではライバルが非常に多いので、個人でやっている小規模の古本屋などもリサーチしてみるといいでしょう。
ゲームせどりがやめた方がいい主な理由
ゲームせどりの概要については、だいたい理解できたかと思います。
ただ、冒頭でもお伝えしたように、ゲームせどりはかなり非効率でリスクの高い方法なので、あまりおすすめできません。
ライバルがとても多い
せどり全般に言えることですが、ゲームせどりは「面白そう」と思って参入する人が多く、ライバルがたくさんいます。
そして、多くの人が同じような仕入れ先、同じような商品を狙います。
同じ商品を狙うライバルが増えたら確実に値崩れが発生します。
これはゲームでも同じです。
せどりを経験したことがある方ならご存知と思いますが、誰かが価格を下げたら、自分も価格を下げないと売れません。
結果として赤字リスクが増大することになります。
転売目的の仕入れ禁止の店舗が増えている
特に新発売のゲームに関しては、転売目的の仕入れを禁止する店舗が非常に多いです。
家電量販店のオンラインショップはほぼ全部転売禁止ですし、実店舗でも必ずと言っていいほど転売対策をしてくると考えてください。
また、トイザらスなどおもちゃ屋も、基本的には転売禁止です。
GEOやTSUTAYAでも、転売対策を強化しています。
※AUTOMATONより抜粋
特に新発売で、多くの人が発売を心待ちにしているゲーム機やゲームソフトは、基本的に転売対策されていると考えてください。
先ほどお伝えしたように、需要を読み違えて大爆死する可能性も高いので、十分注意しましょう。
価格下落リスクが高い
特に新発売のゲーム機やゲームソフト、攻略本についてはトレンド性が高く、価格下落リスクがかなり高いです。
どんな人気シリーズでも、みんながクリアする頃には中古ソフトも出回るので販売価格が下落します。
例えば、FF16は定価9,900円のゲームソフトですが、Keepaでamazonの販売価格の推移を調べてみると・・・・・・
定価の9,900円で販売されていた頃は発売直後だけで、その後8,091円まで販売価格は下落しています。そして現在は5,082円と、49%も下落しています。
ゲームせどりは、興味本位で取り組む人も多いですが、実は価格の変動が激しい難しいジャンルである点は注意しましょう。
レトロなゲームは1点モノ仕入れでリサーチが大変である
実際にレトロなゲームやゲーム機は掘り出し物が多く、高値で販売されているゲームソフトが多い印象です。
実際に私が子どもの頃によく遊んだファミコンソフトの「火の鳥」は、amazonではかなり高値で販売されています。
ただ、レトロゲームは新発売のゲームのように大量仕入れができず、常に1点モノの仕入れになります。
ゲーム機、ゲームソフト1個あたりの利益は大きいですが、1回売ったら、また別の商品を探さないといけません。
しかも、レトロなゲームソフトは買う人を選ぶので、新発売のゲームより在庫回転率が悪いです。
場合によっては、ただの不良在庫になる可能性もあります。
楽しくリサーチはできるかもしれませんが、大きく稼ぐにはかなり効率が悪い手法です。
検品作業が大変である
ゲーム機やゲームソフトは精密機器になるので、検品作業が大変です。
ゲームの検品については、主に次のことは必ず確認してください。
- 動作確認を必ず行う
- 外観の汚れや傷をチェックする
- レトロなゲーム機は特に外箱や取扱説明書の状態もチェックする
ゲームせどりで特に注意しないといけないのが、動作確認です。
検品時は動作しても、時間が経過すると動かなくなることもあります。
特にファミコンやスーパーファミコンなどのレトロなゲーム機は高温多湿を避けるなど保管場所にも注意してください。
できれば、注文直後に再度動作確認しておくといいでしょう。
不具合があればお客様の強いクレームになり、返金・返品処理に追われることになります。
こんな人はゲームせどりがおすすめ
ゲームせどりは、新品の場合は販売価格の下落リスクが高く、レトロゲームはリサーチが大変なので、あまりおすすめしません。
ただ、次のような方であれば、ゲームせどりを試してみてもいいでしょう。
- ゲーム機やゲームソフトを見るとワクワクするほどゲームが好き
- 検品は大変だけど、動作確認ついでにゲームで遊べるから楽しい
- 本格的にビジネスとして取り組む気はなく、月利5万円程度を目指したい
ただ、月利30万円、50万円と稼ぎたいなら、リサーチ量が膨大になります。
いくらゲームが好きでも、膨大なリサーチに耐えられるかどうかは疑問です。
いくら趣味の延長でも、やりすぎると嫌いになることはよくあります。
ゲームせどりを始めるにしても、収入に限界を感じたり、嫌になったりしたら別の手法を考えた方がいいでしょう。
ゲームせどりより効率的に安定した月利を得られるメーカー仕入れがおすすめ
という方は、ゲームせどりをするよりは、メーカーから直接様々な商品を仕入れるメーカー仕入れの方がおすすめです。
メーカー仕入れは、リサーチ次第でトレンドに左右されずに年中安定的に売れる商品を仕入れることができます。
しかもメーカーから直接仕入れるので卸値は安いですし、しかもメーカー保証の付いた新品なので、品質は抜群です。
家電などの精密機器でも、動作不良でお客様からクレームが来たり、アカウントに傷が付いたりすることはありません。
万が一不具合があったとしても、メーカーがすぐに対応してくれるので安心です。
また、商品が売れたらメール1本でリピート仕入れできるので、常にリサーチに追われることがなくなります。
メーカーと交渉して販売者を限定化できるので、値崩れのリスクを防ぐこともできます。
そのため、ガツガツとリサーチをしなくても、安定的に利益を積み上げることができます。
メーカー仕入れに興味のある方は、次の記事をご覧ください。
最後に
以上、ゲームせどりについてお伝えしました。
- 発売直後から多くのライバルが狙っている
- 販売価格の下落リスクが高い
- 転売対策が進んでいる
- 攻略本もトレンド性が高くてすぐに値崩れする
- ゲームの周辺機器も値崩れリスクが大きい
- 常に1点モノ仕入れでリサーチが大変
- 在庫回転率が悪い商品も多い
- 検品作業が大変である
このことから、ゲームせどりはおすすめしません。
趣味の延長で月利5万円程度を目指すならいいですが、本格的にビジネスとして取り組み、将来独立を目指すならメーカー仕入れの方がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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