結論からお伝えすると、メルカリは転売行為を規約上禁止しておらず、メルカリ転売を行うことは可能です。
しかし、人気限定品の悪質な高額転売の多くが、メルカリで販売されているため、メルカリ転売が問題になることは少なくありません。
そのため、メルカリに対して、悪質な転売行為の温床となっているイメージを抱いている人も少なくありません。
しかし、本来はフリマサイトであるメルカリが対策していないはずはなく、一部の悪質な転売行為については次の厳しいペナルティを課しています。
- アカウントが停止される
- ユーザーが検索しても表示されなくなるので商品が売れなくなる
- 商品ページがメルカリ側で削除される
メルカリの転売行為は禁止されていないとはいえ、規約やモラルに反する行為は行わないように注意しましょう。
目次
メルカリ転売は規約上可能だが・・・・・・
冒頭でお伝えした通り、メルカリ転売は規約上可能です。
たしかに、数年前まではメルカリ仕入れ、メルカリ販売いずれの場合も、営利目的の行為は規約上禁止されていました。
しかし、現在のメルカリの規約やガイドラインでは、転売禁止を思わせる記載は削除されています。
改定箇所②メルカリ利用規約第10条第2項
改定前:
第10条 商品の購入
2.購入意思等
ユーザーは、購入する意思のない注文、転売等の営利を目的とした商品の購入等、及び弊社の判断でいたずら目的と見受けられる注文を行うことはできません。
改定後:
第10条 商品の購入
2.購入意思等
ユーザーは、購入する意思のない注文等、弊社の判断でいたずら目的と見受けられる注文を行うことはできません。
改定趣旨:
「転売等の営利を目的とした商品の購入」は、「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」での検討も踏まえ、削除することにいたしました。
上記のように、以前は利用規約で転売目的のメルカリ仕入れが禁止されている条文がありましたが、現在は削除されています。
また、メルカリガイドでは、以前は禁止行為の1つに「通常の経済的価値と著しくかい離した販売価格により商品を出品すること」という記載があったのですが、現在は削除されています。
悪質な高額転売が問題になっているメルカリですが、規約上は転売行為を容認していることになります。
と思ったかもしれませんが、一部禁止されている行為は存在します。
これは、メルカリに限った話ではなく、Amazonやヤフオクでも同様ですが、規約に抵触したら最悪アカウントがBANされることになります。
ユーザーが気付いた場合、上記のようにすぐに通報できるようになっています。
通報がなくてもAIによる移換検知システムなどで発覚することも十分あり得るので、規約違反には十分注意しましょう。
また、規約上は禁止されていなくても、転売ヤー認定された場合や、高額転売が問題になっている商品を転売した場合も厳しいペナルティがあります。
詳しくは後述しますが、メルカリの市場は転売ヤーに厳しいのは間違いありません。
【要注意】メルカリで悪質な転売行為を行った場合の3つのペナルティ
メルカリで悪質な転売行為を行った場合、厳しいペナルティが課されることになるので十分注意が必要です。
先にお伝えした規約違反は、当然アカウント停止に至ります。
また、規約違反でなくても、メルカリ側から転売ヤー認定されたり、高額転売が問題になっている商品を転売したりすると、厳しいペナルティが課されます。
メルカリ転売する際は、十分ペナルティに注意して取り組みましょう。
規約の禁止行為で場合によってはアカウント停止される
メルカリの規約に違反した場合、最悪アカウントが停止されることがあります。
メルカリの規約違反の処分には、次の3段階があり、一番重い処分が無期限でメルカリが使えなくなるアカウント停止です。
期間限定の利用制限 | 解除条件付の利用制限 | アカウント停止 | |
内容 | 期間限定で出品・購入ができない | 解除条件を満たすまで出品・購入ができない | 今後一切メルカリで取引ができない |
制限期間 | 1日~数日 | 解除条件を満たすまで | 無期限 |
解除 | ○ | ○ | × |
出品・購入 | × | × | × |
進行中の取引 | ○ | ○ | ○ |
※メルカリヘルプセンター「アカウントの利用制限」をもとに作成
Amazonの場合、アカウントが閉鎖されれば、進行中の取引すらできず、売上金は凍結され、FBA倉庫にある在庫はすべて返送されます。
しかし、メルカリの場合は進行中の取引が可能で、売上金は入金されるので、Amazonよりは優しい処分と言えます。
ただ、二度とメルカリ転売ができなくなることには変わりないので、十分気を付けないといけません。
規約違反となる主な禁止行為は、次の通りです。
- 無在庫転売、予約転売
- メルカリで仕入れた商品をそのままメルカリで転売する行為
- メルカリで用意された以外の決済をする
- 直接取引に誘導する
- 他メルカリ会員の画像、文章の無断使用
- 複数アカウントの作成
- 違法行為(著作権侵害、商標権侵害、薬機法違反など)
- 送料込みの商品を着払いで発送すること
上記の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
転売ヤー認定されると商品ページが表示されなくなる
規約違反ではないのですが、メルカリ事務局から転売ヤー認定されると、ユーザーが検索しても商品ページが表示されなくなります。
これを、「圏外飛ばし」と言いますが、商品ページを見つけてもらえなくなるので、商品がまったく売れなくなります。
圏外飛ばしになる主な要因としては、次の通りです。
- 短期間に大量の商品を出品する行為
- 売れない商品を大量に削除して再出品する行為
- 同じ商品を何品も出品する行為
- 複数出品して、タイトルや画像、説明文が同じ
- 規約で禁止されている行為
禁止行為以外は、転売ヤーならやってしまいがちなことばかりです。
メルカリは、規約上転売は容認しているものの、もともとは不用品販売を目的としたフリマサイトです。
転売の温床になってはメルカリとしても困るので、圏外飛ばしで転売ヤー対策をしていると考えられます。
圏外飛ばしに合わないようにすると、少量出品しないといけないので、転売ヤーにとっては厳しい現実です。
なお、メルカリは、圏外飛ばしの規準は公開していません。
ただ、メルカリ転売経験者の経験値として、だいたい1日に7~8品出品すると圏外飛ばしされる傾向があります。
と思った方もいるかもしれません。たしかに、大量に出品したいならメルカリShopsを利用する手もあります。
メルカリのように1商品につき1商品ページではなく、複数商品を1商品ページにまとめられる点も、手間がなくていいと思えるかもしれません。
しかし、逆に言えば、出品している商品がすべて丸わかりなので、ユーザーはすぐに転売ヤーと見抜いてしまいます。
しかも、メルカリShopsは店舗の出店になり、特定商取引法の関係で出品者情報が公開されているので、個人情報を晒されてしまうリスクもあります。
出品者情報が公開されていれば、
と、あっという間にSNSなどで拡散される可能性があるということです。
そもそもメルカリShopsは、次のような方に向いている機能です。
- ハンドメイド商品や食品を販売したい
- 自分のネットショップを持ってブランディングしたい
つまり、BASEやShopify、minneのような自社ECサイトや個人のネットショップに近い役割で、転売には向いていません。
メルカリShopsを使った転売行為も、かなりリスクが高いと考えて良いでしょう。
不当な高額転売で商品ページを削除される
メルカリは悪質な転売対策として、不当な高額転売目的で出品されている商品ページを削除することがあります。
この場合、希少な人気限定商品を買い占めて、メルカリで高額転売しようとしてもできなくなります。
特に高額転売が問題になっている商品の場合、メルカリは商品ページ削除の措置を取ることがあります。
実際に、高額転売や偽造品の流通が問題になっているポケモンカードが一例です。
※メルカリびより「ポケモンカードゲーム「レプリカ」「メタルカード」等と呼称される商品削除について」より抜粋
今後、ポケモンカードに限らず、転売で問題になっている商品について、商品ページが削除される可能性はあると思われます。
せっかく仕入れたのに出品できないなら、他のプラットフォームに出品して売らない限り不良在庫となってしまいます。
ポケモンカードについてはヤフオクも同様の措置がされていますし、Amazonでは出品制限がかかる可能性があるので、八方塞がりの状態になります。
基本的に、転売目的の仕入れが禁止されている商品は手を出さない方がいいでしょう。
規約やモラルに反したメルカリ転売より真っ当な物販ビジネスをしよう
規約やモラルに反したメルカリ転売は、ペナルティを課される可能性があります。
規約やモラルに反した転売行為ではなく、真っ当な物販ビジネスをすることが、最大のペナルティ対策と言えます。
真っ当な物販ビジネスの方が、結果的に安定して稼ぐことができます。
例えば、上図のようにメーカーから直接商品を仕入れて適正な価格でAmazon販売するメーカー仕入れがあります。
メーカー仕入れは、真っ当な物販ビジネスというだけでなく、次のようなメリットがあります。
- その場限りではなく継続的な仕入れができる
- 出品者を限定化して価格競争を抑えることができる
- 継続的な仕入れで適正価格を維持できるから利益が安定する
- 血眼になって商品を仕入れる必要がない
- アカウントリスクなどペナルティを受けることがほとんどない
- クレームがほとんどない
- メーカーやお客様にとってマイナス面がないので社会的信用が高い
- OEMや独占販売など応用的なビジネスに展開しやすい
市場をかき回す高額転売ではなく、安定的に利益が出る商品を長く販売する方が利益が安定するメーカー仕入れの方が、作業時間を徐々に減らすことができます。
メーカーにはAmazon販売をサポートすることで喜ばれますし、消費者からは品質の良い新品を手に取ってもらうことで喜んでもらえます。
月利50万、100万円を安定的に稼ぐことも夢ではありません。
実践者の主な成果は次の記事をご覧ください。
ただ、メーカー仕入れは、転売ビジネスとは仕入れのノウハウがかなり違います。
興味のある方は、以下の動画や記事をご覧ください。
最後に
メルカリで転売すること自体は規約違反ではないですが、禁止事項含め、モラルに反した行為は厳しいペナルティが課される可能性があります。
メルカリ転売をしようと考えている方は、このようなペナルティが課されないように注意しましょう。
また、モラルに反した行為を行うくらいであれば、真っ当な物販ビジネスに取り組んだ方が、長期的には利益が安定します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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