アウトレットせどりは儲からない! 全然おすすめできない5つの理由

アウトレットせどり

店舗せどりでは様々な仕入れ先がありますが、選択肢の1つにアウトレットモールがあります。

アウトレットせどりは、リスクの高いジャンク品ではなく、品質の良い型落ち品や廃盤商品などを安く仕入れるので、初心者の方にも取り組みやすい印象があります。

特にアウトレットモールが近くにある方は興味を持っている人もいるかもしれません。

しかし、実際はアウトレット品を仕入れて稼ぐことは簡単ではないのか、周りでアウトレットせどりで稼いだという人は聞いたことはありません。

EC STARs Labのメンバーに聞いてみても・・・・・・

Aさん

とてもじゃないが稼げる気がしない。

Yさん

5,000円の交通費かけて行ったけどほとんど仕入れができなかった。

そこで、今回はアウトレットせどりが簡単に儲からない理由を詳しくお伝えします。

一方で、アウトレットせどりに向いている人もいるので、成功するためのポイントや注意点についても解説します。

アウトレットせどりに興味がある方は最後までご覧ください。

 

amazonメーカー仕入れ

アウトレットせどりをおすすめしない5つの理由

アウトレットせどりをおすすめしない理由

冒頭でもお伝えしたように、アウトレットせどりはあまりおすすめはできません。

アウトレットせどりは、たしかに次の点でメリットがあるため、魅力的に映ることがあるでしょう。

アウトレットせどりの主なメリット
  • 型落ち商品で高い利益率を得られる
  • 廃盤・完売商品で高い利益率を得られる
  • ほぼ新品で偽物や不良品がない
  • 様々なブランド商品を1ヶ所で効率的に仕入れられる
  • 品質が高いので初心者が取り組みやすい
  • エリアが限られるのでライバルが比較的少ない

ジャンク品のような訳あり商品ではなく、高品質のほぼ新品を扱うにも関わらず、場合によっては利益率が30~40%いくこともあります。

しかし、友人のYさんはある日、とあるアウトレットモールでたまたまアウトレットせどりをしている人を見かけました(バーコードを持っているのですぐにわかります)。

その人は、スポーツブランドを中心にいろんな商品をリサーチしていましたが、事あるごとに首をひねっていました。おそらく、儲かる商品がなかなか見つからなかったのでしょう。

実は、アウトレットせどりは次のデメリットがあり、儲かる商品を見つけることが難しいことが多いです。

利益率が高いからといって飛びついて、不良在庫を抱えることがないように気を付けてください。

需要のない大コケ商品が多い

アウトレットモールには、直営店の売れ残り商品が数多く流れてきています。

アウトレットモールで安く仕入れることができるのは、これが一番の理由ですが、要は需要がなかった大コケ商品も多く含まれるということです。

いくら利益率の高い商品でも、売れなければ不良在庫です。

売れない商品が多く流通しているので、仕入れても回転が悪く、結局販売価格を下げて売らないといけなくなる点は注意してください。

流行が過ぎた商品が多い

特にアパレルブランドやスポーツブランドの商品を仕入れる際に気を付けたい点が、すでに流行を過ぎた商品が多い点です。

つまり、すでに人気がなくなった商品で、急に売れなくなってアウトレットモールに流れてきた商品です。

そのため、リサーチする商品については、今でも売れるのかどうか見極めないと不良在庫を抱えることになります。

しかし、一方でたまたま季節変動で売れなくなっている商品もあるので、適正な時期に販売すれば売れることはあります。

どちらにしても、トレンドを読む力は目利きがないと難しいところがあるので、初心者には難しいところかと考えられます。

そもそも利益が出ない商品が多い

上記2つの理由からアウトレットせどりでは在庫回転率が問題となりますが、そもそも利益率が低い商品も少なくありません。

アウトレットに限らない話ですが、アウトレットモールのなかの店舗も、他の店舗やamazonなどのECモールの価格をチェックしています。

そのため、他の店舗やECモールと価格差を付けずに販売していることが多々あります。

最近は、せどらー・転売ヤー対策で価格設定に注意している店舗が増えている傾向にあります。

型落ち品、廃盤商品だからといって安く仕入れることができるとは限らない点は注意してください。

店舗数が多すぎて仕入れに迷ってしまう

アウトレットせどりは、1ヶ所で複数の店舗をリサーチできるのがメリットですが、店舗数が多すぎる点が逆にデメリットになります。

選択肢が多すぎて、かえってどの店舗から仕入れればいいのかわからないのです。

しかも、アウトレット品は、需要がない商品、時代遅れの商品、利益の出ない商品もたくさんあります。

そのなかから、回転の良い利益商品を探し出すのは、宝探しのような難しさがあります(それが楽しいという人も少なくないですが)。

巨大なアウトレットほど、仕入れ先候補の店舗をあらかじめ決めておかないと「1日中歩き回って、全然仕入れができなかった」なんてことになりかねません。

これでは、あまりに非効率ですが、アウトレットせどりでは、このような失敗談はたくさんあるので注意しましょう。

アウトレットモールまで交通費がかかる

アウトレットモールは、基本的に関東の郊外エリアや地方に多いため、自分の住んでいる地域からは遠いという方が多いでしょう。

物販アウトレットが10店舗以上あるアウトレットモールは、2023年現在32ヶ所しかありません。

⇒⇒出典:日本ショッピングセンター協会「アウトレットモール一覧

アウトレットモールの近所であればラッキーですが、近くになければ交通費がかかる点は注意してください。

友人のYさんは、次のようなアウトレットせどりの失敗談を話してくれました。

Yさん

せっかく往復100km、高速道路とガソリン代合わせて5000円かけてアウトレットに行ったけど、仕入れた商品が3つだけでした。

このようなことがないように注意しましょう。

 

アウトレットせどりをするなら注意したい7つのポイント

アウトレットせどりの注意点

以上のことから、アウトレットせどりはメリットだけでなく、売れない商品や利益の出ない商品が多いという大きなデメリットもあります。

さらに、アウトレットモールが遠方にある場合は交通費にも注意しないといけません。

そのため、基本的にはアウトレットせどりはおすすめできませんが、近所にあるなどの理由で試してみたい方は、次の点に注意して取り組んでください。

セール期間はライバルが多い

セール期間を狙うというのは、店舗せどりの定石ですが、アウトレットモールについても同様です。

例えば、年末年始セール、サマーセールといったもので、アウトレットモールによって定期的にセールが行われています。

セール期間を狙うことによって、価格差の出る商品を仕入れやすいということになりますが、この時期はライバルも同じことを考えています。

そのため、競争率が高く、なかなか売れずに結局販売価格を下げないと売れなくなることもある点は注意してください。

ワゴン品もライバルが多くてしかも売れない

もう1つ、アウトレットせどりでよく言われているのが、ワゴン品など廃棄直前の商品です。

ワゴン品なら、安く仕入れることができますが、やはり狙っているライバルが多くなります。

また、廃棄直前の商品ということは、それまで売れなかった商品ということです。

直営店で売れない⇒アウトレットに流れる⇒アウトレットでも売れない

といった流れでワゴン品に行き着いた商品なので、出品したところで不良在庫になる確率が高くなる点は注意しましょう。

アウトレット限定品は売れない商品が多い

アウトレットモールには、他には手に入らないアウトレット限定品があります。

しかし、アウトレット限定品の多くはすでに直営店では販売していない廃盤商品です。

なかには意外と売れる商品も存在しますが、需要のない商品も多く含まれるので、仕入れる際は十分注意してください。

高い利益率でも需要があるかよく確認する

先ほどもお伝えしたように、アウトレットモールには需要のない売れない商品も多く販売されています。

そのため、利益率の高い型落ち品や廃盤商品についても需要があるかどうかはよく確認してください。

Keepaというツールを使えば、amazonの過去の売れ行きの推移を調べることはできます。

Amazon物販に必須のKeepa(有料版)とキーゾンの登録方法・使い方、便利な機能を図解で詳細解説!

アウトレットせどりは、ブランド品の出品制限が厳しいamazon販売は難しく、どちらかというとメルカリやラクマなどで出品する方が多いと思われます。

しかし、amazonで売れ行きを調べることで、ある程度の需要は確認できるでしょう。

利益率が高いからと言って、安易に飛びつくのではなく、売れるかどうかは十分注意して取り組むようにしましょう。

交通費も加味して仕入れに行く

アウトレットモールは、多くの方にとっては遠方にあるので、交通費に見合った仕入れができるかどうかがポイントとなります。

つまり、出品にかかる送料やプラットフォームの手数料に加えて、交通費も加味しないといけないということです。

まとめて多くの商品を仕入れるようにしないと、交通費が多くかかって利益が出なくなってしまう点は注意してください。

しかし、せどりに要した費用ということになるので、確定申告の際は交通費も経費にすることができます。忘れずに経費計上しましょう。

【完全版】せどり・転売の確定申告を徹底解説|正しく節税して無事終了する手順

メルカリやヤフオクのアウトレット品仕入れは仕入れ値が高い

質問者Bさん

アウトレットせどりは、交通費や移動の手間があるので、メルカリやヤフオクでアウトレット品を仕入れて、別の販路で売ればいいのでは?

と思う方もいるかもしれません。

要は店舗せどりではなく電脳せどりをするということです。

実際にメルカリで「アウトレット品」と検索すると、たくさん商品が出てきます。

しかし、メルカリやヤフオクで販売されているアウトレット品の多くは、もともとアウトレットモールで販売されていたものです。

なかには、しばらく使用して不用になった商品を出品しているケースもありますが、転売目的で出品していることも少なくありません。

後者の場合、どうしても直接アウトレットモールで仕入れるよりは仕入れ値は高くなります。

くまなく探せば、安価な商品が見つかる可能性もありますが、かなり非効率で努力・根性論で時間をかけるしか方法はありません。

仕入れ先の当たりを付けてからアウトレットモールに行く

アウトレットモールは、店舗数が多すぎて仕入れに迷ってしまうデメリットがあります。

せっかく交通費をかけて行っても、店舗が多すぎてリサーチしきれず、全然仕入れられないということもあり得ます。

そうならないように、事前に仕入れ先の当たりを付けておくようにしましょう。

例えば、アウトレットモールの仕入れ先には、以下のようなものがあります。

スポーツブランド NIKE、adidas
ラグジュアリーブランド COACH、GUCCI、PRADA、Valentino、FENDI、モンクレール
ファッション系ブランド BAPE、BALENCIAGA、THE NORTH FACE、パタゴニア、チャンピオン、BEAMS、GAP
生活家電用品 ティファール、ブルーノ
おもちゃ レゴストア、シルバニアファミリー
食品・お菓子 各ドラッグストア、各お土産屋さん

このなかでも、自分が得意とするジャンルや、好きなものが多いブランドを中心にリサーチしていくといいでしょう。

 

アウトレットせどりに向いている人の5つの特徴

アウトレットせどりに向いている人

アウトレットせどりは基本的にはおすすめしませんが、以下のような方であれば取り組んでみる余地はあります。

興味のある方は、アウトレットせどりの注意点に気を付けながら取り組んでみてください。

近所にアウトレットモールがある

言うまでもないですが、近所にアウトレットモールがある人は、交通費の負担がなくなるので、アウトレットせどりがやりやすくなります。

地域で差別化できるのは、店舗せどりのメリットの1つです。

興味のある方は、近所のアウトレットモールに足を運んでみて商品をリサーチしてみるといいでしょう。

アウトレットモールで買い物をすることが多い

遠方の方でも、アウトレットモールで買い物をすることが多いならば、ついでにリサーチしてみてもいいでしょう。

ただ、家族連れで行く方は、家族の前でバーコードリーダーを出してリサーチする勇気があるかどうかという問題はありますが・・・・・・。

お宝探し感覚で楽しめる

アウトレットせどりは、通常の店舗せどりと違って1ヶ所で複数の店舗をまとめてリサーチできます。

その代わりリサーチは1日がかりになることが多く、売れない商品や利益の出ない商品が少なくありません。

しかし、その分利益の出る売れ筋商品を見つけることができれば、お宝探し感覚で楽しむことも可能でしょう。

アウトレットモールに行くとテンションが上がる

アウトレットモールそのものが好きで、1日いても苦ではないという方は、アウトレットせどりに向きます。

なぜなら、本当に1日がかりで、多くの店舗数をリサーチすることになるためです。

商品の需要を見極めることができる

アウトレットモールには、もはや需要のない売れない商品も多いため、商品の需要を見極める力が求められます。

一見すると、品質のいい商品の多いアウトレットせどりは初心者向きに見えますが、トレンドを読む力など上級者向きのテクニックも必要です。

 

アウトレットせどりをするくらいならメーカー仕入れがおすすめ

アウトレットせどりをするならメーカー仕入れがおすすめ

ここまで、アウトレットせどりについてお伝えしてきましたが、アウトレットモールは売れない商品が流通していることが多く、不良在庫を抱えるリスクが大きくなります。

利益率に関しても、各店舗の転売対策などによって価格差の取れない商品が増えてきています。

それでいて、遠方の方には交通費がかかるので、アウトレットせどりは、非効率であまりおすすめできません。

アウトレットせどりとは全然違う物販ビジネスになりますが、メーカーと交渉して商品を仕入れるメーカー仕入れの方が効率的です。

なぜなら、1度仕入れ先のメーカーを見つければ、長期的にリピート仕入れができるので、常に商品を探し回る必要がありません。

しかも、メーカーの方でamazonの出品者を限定して価格を固定することができるので、価格競争を防ぐこともできます。

そのため、アウトレットなどの店舗せどりより、メーカー仕入れの方が長期安定的な収入を得ることができます。

また、アウトレットせどりでは、バーコードリーダーを持って1日中リサーチすることに後ろめたさを感じる人もいるでしょう。

しかし、メーカー仕入れは、メーカーと取引してamazon販売をサポートするビジネスなので、後ろめたさどころか世の中の役に立っていることを実感できます。

メーカー仕入れに興味のある方で、詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【2024年版】amazonメーカー仕入れで個人が月利50万を達成できる超具体的7ステップ

 

最後に

以上、アウトレットせどりについてお伝えしました。

  • 売れない商品が多い
  • 最近は利益が出ない商品が多い
  • ほとんどの人にとってアウトレットモールは遠い

というデメリットがあるため、アウトレットせどりを強くおすすめすることはできません。

ただ、アウトレットモールの近くに住んでいる方や、アウトレットで買い物をする人は一度試してみてもいいかもしれません。

アウトレットモールが好きな方なら、お宝探し感覚で楽しめるでしょう。

しかし非効率ではあるので、もっと本格的に稼ぎたいという方は、せどりや転売ではなくメーカー仕入れのような本格的な物販ビジネスに取り組むといいでしょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。
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