せどりには、様々な販路がありますが、オークションサイトであるヤフオクを活用する人も多いです。
しかし、ヤフオクのアカウントは持っていた方がいいと思いますが、主販路として活用することはおすすめしません。
実際、周りを見ていてもamazonを主販路にして、ヤフオクやメルカリは在庫処分の際にたまに活用するくらいの人が多いです。
そこで、今回はヤフオクせどりの基礎知識と、稼ぐことが難しい理由について解説します。
ヤフオクせどりに興味のある方は最後までご覧ください。
目次
最低限知っておきたいヤフオクせどりの基礎知識
まずは、ヤフオクせどりで最低限知っておきたいことをお伝えします。
ヤフオクで商品を出品しようと考えている方は、次の点は押さえておきましょう。
ヤフオクは出品先として活用する|仕入先として活用すると古物営業法違反の可能性
amazonやメルカリでも同様のことが言えますが、ヤフオクも仕入先としても出品先としても活用されます。
ただ、ヤフオク仕入れは古物営業法で定められている非対面取引の本人確認が実質的に不可能であるため、グレーな方法ではあります。
以下はヤフオクではなくてメルカリ仕入れの例ですが、出品者の本人確認を怠ったとして書類送検されたことがあります。
※朝日新聞デジタルより抜粋
ヤフオク仕入れについても、同様に出品者の本人確認がないと古物営業法違反とされる可能性があるので、基本は避けた方がいいでしょう。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
このため、本記事ではヤフオクを出品先として活用した場合のせどりを解説しています。
ヤフオクはオークション形式かフリマ形式で商品を出品する
ヤフオクはオークションサイトのイメージが強いですが、オークション形式だけでなく、フリマ形式で出品することも可能です。
オークション形式 | 最も高値になる人を落札する方式 |
フリマ形式 | 設定した販売価格で販売する方式 |
つまり、ヤフオクも、メルカリやラクマのようなフリマサイトと似たような使い方ができるということです。
廃盤商品などレアな掘り出し物は、オークション形式で出品することがおすすめですが、高値が狙えない商品はフリマ形式を選択するのもいいでしょう。
無在庫転売が禁止されている
ヤフオクは無在庫転売が禁止されています。
A.出品者の禁止行為
(中略)
8.商品の現物が手元にない状態で出品すること
現物が手元にないとは
- メーカーなどから直送されるもの、落札後に発注するもの、取り寄せが必要なもの、商品入荷後に落札者に発送するものなど、在庫がない状態での出品と当社が判断するもの
- 商品代金が未払いのもの、入札前に在庫確認を求めるもの、落札後に在庫切れだった場合の条件があるなど、商品の現物が手元にないことを示唆するものも含みます
※Yahoo!オークションガイドライン細則より抜粋
なかには、ヤフオクの無在庫転売を勧める記事もありますが、規約で禁止されているので絶対にやめましょう。
なお、ヤフオクの他、メルカリ、ラクマでも無在庫転売は禁止されており、amazonやeBayは厳しい制約があります。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
ヤフオクせどりで稼ぐことが難しい10個の理由
冒頭でもお伝えしたように、ヤフオクを主販路としたせどりで稼ぐことは難しく、おすすめしません。
ヤフオクせどりで稼ぐことが難しい理由を詳しく解説します。
同じ商品を出品するライバルが多くて価格競争となる
amazonやメルカリでも同じことが言えますが、基本的にせどりは同じ商品を出品するライバルが多く、価格競争になりがちです。
オークション形式で出品したとしても、同じ商品を出品する出品者が多ければ、価格が比較されて高値で入札してもらうことは難しくなります。
例えば、本記事執筆時点で話題になっているエガちゃんねるのポテトチップスは、出品者が大量にいました。
これだけ出品者がいたら、なかなか高額で販売することは難しいと想像できます。
このように、人気商品ほどライバルが群がってしまう傾向にあるので、仕入れには十分気を付けた方がいいでしょう。
1商品ごとに商品ページを作らないといけないのでめんどくさい
ヤフオクは、1つの商品を出品する都度、商品ページを丁寧に作らないといけないので、かなり手間がかかります。
具体的には、ヤフオクに出品するまでには次のことが必要となります。
- 商品の状態がよくわかる写真撮影(縦横比3:4、最大10枚まで)
- 商品の状態がよくわかる商品説明文
- 検索されやすい商品タイトル
これらの作業を商品1点ごとに丁寧に行わないと、なかなか商品が売れません。
また、些細な傷や汚れを含めて、商品の状態を抜け漏れなく正直に記載しなければ大きなクレームの元となります。
相乗り出品で商品ページを作る必要のないamazonに比べると、商品1点あたりの時間と労力が割かれてしまう点は大きなデメリットです。
オークション形式では安く売れてしまい赤字になることがある
オークション形式を選択している場合、1円で販売を開始して多くの入札者を集めることもあるでしょう。
しかし、この方法の場合、思いのほか入札する人が少なくて高値が付かず、赤字で売り切られないといけないこともあり得ます。
廃盤商品などのレアな商品など高値が付くこともありますが、ニーズがなければ赤字価格で落札しないといけないでしょう。
特に需要が少なく、入札者が少なければ1円で落札されてしまう可能性もあるので注意してください。
オークション形式では出品から商品発送までの工数が多い
フリマ形式では、出品後にすぐに売れることもありますが、オークション形式では、落札が決まるまで時間がかかります。
最低でも1週間程度かかるので、資金繰りが厳しい人にはデメリットが大きくなるでしょう。
また、落札後も、落札者の情報確認、送料の連絡など、様々な工数が必要で、手間に感じます。
注文があってから時間をかけずに発送したいという方には、かなりストレスでしょう。
フリマ形式では値下げ交渉に応じないといけないこともある
フリマ形式の場合は、出品者で販売価格を決めることができますが、メルカリと同様に消費者から値下げ交渉されることがあります。
かつてヤフオクに存在していた値下げ交渉機能は、2021年に終了しています。
ただ、規約で値下げ交渉が行うことを禁止しているわけではなく、今でも値下げ交渉してくる消費者は存在します。
具体的には、上記のように「質問する」から問い合わせされることがあります。
メルカリほど値下げ交渉が当たり前の文化ではないものの、値下げ交渉の対応の手間が発生するので、煩わしさを感じるでしょう。
なお、値下げ交渉を前提として販売価格を高めに設定するという手もありますが、今度は入札されない可能性があるので注意してください。
基本的には、よほど落札されそうにない場合を除けば、値下げ交渉されたら断ることで問題ないでしょう。
セット販売がやりづらい
ヤフオクは、amazonやメルカリに比べると、セット販売がやりづらいプラットフォームです。
というのも、ヤフオクは、1つの出品で複数個販売する際は、商品の形や色、種類やモデルが一致していなければいけません。
A.出品者の禁止行為
(中略)
6. 1つの出品で複数の種類の商品等を扱うこと
複数個をまとめて1つの出品とするには
商品の形や色、種類、モデルなどが全て一致しなければなりません
※Yahoo!オークションガイドライン細則より抜粋
しかも、複数個出品する際は、プレミアム会員に登録して、かつYahoo!JAPAN IDの評価が11以上であることが求められます。
評価ポイントが一定数に達していない(複数個出品できない場合)
出品時のYahoo! JAPAN IDの評価が10以下の場合、1回の出品で同じ商品を複数個出品できません。
また、一定の評価ポイント以下の場合も出品できません。落札で評価ポイントが変わりましたら、あらためて出品をお試しください。
この条件を満たしていない場合は、1品ごとに出品していかなければいけません。
セット販売の需要がある商品の場合は、不利なプラットフォームと言えるでしょう。
せどらー・転売ヤーを嫌う消費者が多いので敬遠される
ヤフオクなどのフリマサイトやオークションサイトは、せどらー・転売ヤーが嫌われる市場です。
もともとは、せどり目的ではなく、自宅にある不用品を販売するために作られたプラットフォームであるためです。
ジムニー G-SHOCK
ヤフオクに出てるよ
転売ヤー嫌い pic.twitter.com/zmAvxaBFVI— きゃんた (@ChangeHiro) June 29, 2022
今日、アストルフォのフィギュアが届いた… 嫌な予感がしたのでヤフオクで調べたら…
これだから転売ヤーは嫌いなんだ! てっきりみんな純粋なアストルフォ推しかと思ったのに!
ウワーーーーーーー!!!(アルゼンチンバックブリーカーを食らって死ぬ) pic.twitter.com/nRVx6fi8Gn— 冬眠しました (@croquisbook_777) December 9, 2017
そのため、出品している商品や、商品ページでいかにも転売ヤーという雰囲気が出ていると敬遠されて売れない可能性があります。
発送作業、クレーム対応がとても面倒である
ヤフオクは、amazonに比べると梱包・発送作業がとても面倒です。
amazon FBAの場合は、出品する商品をまとめてFBA在庫に送って、注文があったら自動発送してくれます。
また、クレーム対応についても、基本はamazonが代行してくれます。
しかし、ヤフオクの場合は、amazon FBAのようなシステムがないので、注文対応、発送作業、クレーム対応をすべて自分で行わないといけません。
逆に普段はamazonを主販路としている方がヤフオクを利用すると、1商品を販売するまでの労力が大きいと感じるでしょう。
1商品を販売するまでの労力が大きい
これまでお話したことをまとめると、ヤフオクは1商品を販売するまでの労力が大きいことがわかります。
- 商品ページを丁寧に作らないといけない
- 消費者とのやり取りなど出品から商品発送までの工数が多い
- 発送作業が手間である
- クレーム対応を自分で行わないといけない
そのため、ヤフオクを販路とすると、かなり非効率であると言えます。
ヤフオク販売の労力が大変と感じるのであれば、上記の問題を解決できるamazonに販路を切り替えてみるといいでしょう。
ヤフオクのサポートは電話サービスがない
amazonは、何か困ったときの問い合わせ方法は、電話、チャット、メールと様々な選択肢がありますが、ヤフオクはメールとチャットしかありません。
緊急度が高くてすぐに解決したいトラブルや、文字では伝えにくい内容の場合は不便と感じます。
なお、ヤフオクで何か疑問点やトラブルが起きた場合は、以下から問い合わせてください。
それでもヤフオクせどりに取り組んでもいい人の特徴
ヤフオクせどりは基本的におすすめしないのですが、それでもヤフオクせどりに向いている人がいます。
以下のような方は、ヤフオクせどりに取り組んでみるといいでしょう。
手軽に月3~5万円程度の収入を目指している人
ヤフオクは、1商品を販売するまでの時間と労力が大きい傾向があり、月利数十万円などを稼ごうとすると激務になります。
オークファンのような便利なリサーチツールはありますが、月利を安定させるには常にリサーチを続けないといけないことも苦痛です。
ただ、月利3~5万円を目指す程度であれば、それほど負担には感じないでしょう。
特に不用品の販売で、日頃からヤフオクを活用してオークションを楽しめる方であれば、それほど苦ではないかもしれません。
仕入れ0円商品(松ぼっくり、石コロなど)や不用品を販売したい人
ヤフオクやメルカリでは、松ぼっくりや石コロなど仕入れ0円で入手できる商品がたくさん販売されています。
このような商品を販売したい人は、ヤフオクを活用するのは1つの手です。
実際にヤフオクを検索して見てみると、様々な商品が存在することがわかります。
【松ぼっくり】
【ヘビの抜け殻】
【貝殻】
このような商品を販売する際、メルカリとヤフオクどちらを利用するかは、人それぞれの好みといったところでしょう。
なお、仕入れ0円で入手できる商品の詳細については、以下の記事を参考にしてください。
amazonやメルカリで商品が売れない場合の代替手段としたい人
amazonやメルカリで商品が売れなかった場合は、赤字覚悟にはなりますがヤフオクで在庫処分するのも1つの手です。
例えば、amazonで相乗り出品していた商品にライバルが群がり、価格崩壊が起きてしまったような場合です。
この場合は、販路をヤフオクやメルカリに変えることで、価格破壊が起きてしまったamazonより高値で販売できるかもしれません。
冒頭でお伝えしたように、ヤフオクのアカウントは一応持っておいた方がいいでしょう。
ヤフオクせどりをするくらいならamazonメーカー仕入れがおすすめ
ヤフオクせどりは、ライバルがとても多くて商品が売りづらいですし、出品や発送作業がとても手間になり、非効率なのでおすすめしません。
出品や発送作業の煩わしさをなくすためには、主販路をamazonとすることがおすすめです。
amazonとヤフオクの違いとまとめると、以下の表のようになります。
amazon | ヤフオク | |
商品ページ作成 | 不要(自社商品を除く) | 必要 |
お客様とのやり取り | 不要 | 必要 |
注文・発送作業 | FBAなら不要 | 必要 |
クレームや返品対応 | FBAなら不要 | 必要 |
過去の販売個数の計測 | 可能 | 不可 |
サポート | メール、電話、チャット | メールとチャットのみ |
ただ、amazonもせどりで稼ぐには厳しいでしょう。
というのも、amazonもライバルが非常に多く、しかも1つの商品ページに相乗りして出品するので、ヤフオク以上に価格競争が起きやすくなります。
また、仕入先から安定的に商品を仕入れることができないことは変わらないので、常にリサーチを続けないと月利が安定しません。
こういった問題を解決するためには、せどりを卒業して、上図のようにメーカーから直接商品を仕入れるメーカー仕入れに移行することがおすすめです。
よく知られたせどりと違って、メーカーと交渉して取引が成立したら商品を仕入れ、amazonで販売する物販ビジネスです。
メーカー仕入れでは、メーカーと交渉して販売者を限定化することができるので、価格競争を最小限に抑えることが可能です。
また、メーカーが商品の生産を続ける限りは継続的な仕入れが可能なので、1商品で長期的な利益を得られるようになります。
結果的に、常に商品をリサーチし続ける必要はなく、安定的に利益を積み上げることができます。
実践者の半分が月利50万円以上、29%が月利100万円以上を達成していますが、せどりみたいに1日10時間もリサーチする必要はありません。
長期的に商品を売り続けることができるので、1日1~2時間程度の作業で月利を積み上げることができます。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
メーカー仕入れの具体的なノウハウに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、ヤフオクせどりについてお伝えしました。
商品の出品、発送作業や入札者とのやり取りの手間を考えると、あまりヤフオクを主販路とすることはおすすめしません。
そうなると、残る選択肢はamazonかメルカリということになりますが、どちらの販路がいいかは、以下の記事が参考になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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