こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
2022年6月21日に楽天カードの規約が改定され、せどり・転売仕入れを目的とする楽天カードの使用が明確に禁止されました。
ご存知の方もいるかもしれませんが、楽天カードの規約変更の詳細についてお伝えします。
楽天カードで商品を仕入れている方は、ビジネスカードに変えるなど対策が必要になります。
目次
楽天カードの会員規約変更の詳細
楽天カードを使用している方は、2022年5月18日に楽天カードから会員規約変更の旨がメールで通知が来ているはずです。
せどり・転売仕入れに関する規約変更は、以下の楽天カード会員規約の第29条にあたります。
【改定前】
10.会員は、現金化を目的として商品・サービス等の購入等にクレジットカードご利用可能枠を利用することはできないものとします。
↓↓↓
【改定後】
14.会員は、次の各号の行為のためにカードを利用してはならないものとします。
(1)クレジットカードご利用可能枠の現金化を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
(2)法定通貨として定められ流通している紙幣又は貨幣の購入。
(3)資金調達又は転売事業を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
(4)現金又はこれに類する経済的な利益を受けるため、加盟店又は第三者との間で、商品又は権利の買戻し又は譲渡を約束すること。
(5)法令に違反する事業者がする取引(無許可・無登録事業者が行う取引を含む。)につき法令に違反することを知りながらする取引。
(6)その他公序良俗又は法令に違反する取引。
※楽天カード会員規約の第29条から引用(改定前・改定後)
改訂前の規約を見てわかるように、以前から楽天カードは、現金化目的のカード利用を禁止していました。
そのため、改訂前の内容でも、せどり・転売をはじめとするビジネス目的の利用が禁止されているように読み取れます。
ただ、今回の規約変更により、せどり・転売に関して禁止すると明確にしたことになります。
少なくともせどり・転売目的で楽天カードを利用してきた人は、今後楽天カードを利用停止されてもどうにもならないことになります。
特に楽天ポイントせどりをやっている方は、SPUの倍率が上がるので楽天カードで仕入れている方も多いでしょうから注意が必要となります。
ちなみに、これは楽天ビジネスカードについても同様なので注意してください。
もし規約違反が発覚したらどうなるか?
もし規約違反が発覚するようなことがあれば、楽天カードの利用が停止されます。
また、楽天の各種サービスはすべて共通のアカウントで紐づけされて管理されているので、楽天関連サービスがすべて利用できなくなる可能性もあります。
- 楽天市場
- 楽天トラベル
- 楽天ボックス
- 楽天銀行
- 楽天証券
- 楽天モバイル etc……
しかも、今までの楽天ポイントは全ポイント没収、場合によってはIPアドレスと紐づいている家族アカウントまで停止される可能性もあります。
こんなリスクを冒してまで、楽天カードで商品仕入れをするかどうかは、よく考えないといけません。
どんなときにせどり・転売がバレて楽天カードが利用停止されるか?
では、どのようなときにせどりや転売が発覚して楽天カードが止められてしまうかを解説します。
とはいえ、楽天カードが転売事業を明確に禁止している以上、せどり・転売で楽天カードを利用するのはリスクを伴うので、極力やめるようにしましょう。
後述するように、他のカードの支払いにするか、もしくは仕入先に現金払いするようにしましょう。
転売で扱われやすい商品を店舗から大量に買う
せどりでよく扱われるジャンルの商品の大量買いが行われると、転売目的を疑われ、楽天カードの利用を停止される可能性があります。
例えば、家電製品、家具・インテリア、ゲーム機、おもちゃ、アパレル、ガジェット系、高級ブランド商品、アウトドア……。
このような商品を大量に購入すれば、明らかに個人利用でないと疑われます。
転売を禁止されている商品を転売目的で大量に仕入れる
値崩れやブランド低下を招く大量の転売行為は、商品を販売している小売店や代理店にとっては非常に嫌なことです。
そのため、明確に転売を禁止している小売店や代理店が増えています。
そのような店舗から楽天カード支払いで大量に仕入れた場合は、通報等で楽天カード利用停止のリスクは非常に高いと言えます。
多くの店舗は流通経路を確実に記録するようになってきています。
そもそも転売を禁止している店舗から大量に商品を仕入れることが問題ですし、大量仕入れ自体が難しいでしょう。
購入制限のかかる商品を複数アカウントで大量に買う
楽天市場のショップを含め、転売対策で購入制限を設けている店舗は多いですが、その場合複数アカウントを利用して大量仕入れする転売ヤーもいます。
しかし、IPアドレスと紐づいているなど、何らかの理由複数アカウントを作っているのが発覚すれば、利用停止となる可能性はあります。
毎月のカード利用額が極端に大きい
毎月のカード利用額が極端に大きく、しかも明細が明らかに同じ商品を大量に仕入れているような場合は、転売が疑われる可能性があります。
繰り上げ返済を何度も行っている
楽天カードの利用可能額を上げるために、繰り上げ返済を行うのは、せどり・転売ではよく行われる手法です。
実際にテクニックとしてよく紹介されています。
当然、楽天カード側もせどらーや転売ヤーの特徴は把握しているので、繰り上げ返済を何度も行う人に対して転売を疑う可能性があります。
自動キャンセルが相次ぐ
購入した商品の自動キャンセルが相次ぐことも、転売の特徴として挙げられます。
そのため、自動キャンセルが相次ぐようなことがあると楽天カードの利用を停止される可能性があります。
せどり・転売以外で楽天カードを使うのはどうなのか?
資金調達や転売事業で楽天カードを利用することが禁止されているのはわかりました。
しかし、物販はせどり・転売に限った話ではありません。
- メーカー直取引(メーカー仕入れ)
- OEM販売
- クラウドファンディング
とはいえ、これらの物販ビジネスも現金化を目的として商品を仕入れることには変わりません。
もともと改定前から現金化を目的とした商品の購入は、楽天カードが以前から禁止していることです。
そのため、メーカー直取引やOEM販売で商品を大量に仕入れた場合も、楽天カードが停止されないという保証はありません。
ただ、上記のような生産メーカーと直接取引するようなビジネスは、そもそもカード払いをするケースはほとんどないでしょう。
国内メーカーとの取引であれば現金一括払いか掛け払い、海外メーカーとの取引であれば海外送金を使うことが一般的です。
せいぜいカード払いをするようなことがあればサンプル品を取り寄せる場合くらいです。
そのため、多くのケースでは問題ないでしょう。
最後に
以上、楽天カードの規約変更によるせどり・転売の禁止についてお伝えしました。
もともと楽天は公式に転売事業を認めているわけではありませんでしたが、今回の規約変更により、より転売ヤーを狙い撃ちすると思われます。
本記事でお伝えしたように、「バレなきゃ大丈夫」ということはなく、せどり・転売行為が疑われる特徴があった時点で楽天カード利用が停止になる可能性もあります。
特に楽天ポイントせどりをやっている方は注意するようにしてください。
楽天に限らず、せどりや転売に対しては、どのプラットフォームも問題視して規制を強めています。
生産メーカーや小売店、消費者にとって不利益になりやすいせどりや転売は、今後ますます厳しくなるでしょう。
この機会に、amazonメーカー仕入れなどにシフトするのもいいかと思います。
商品を作っているメーカーに嫌がられる物販ではなく、喜ばれる物販で長期利益安定を目指しましょう。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
EC STARs Lab.代表の中村が過去有料で開催した 【Amazon物販ビジネス国内メーカー直取引完全攻略セミナー】 の内容を無料公開しております。
下記をクリックして中身をご確認ください^^
国内メーカー仕入れに特化したセミナーはコチラから↓↓
弊社が出版した書籍一覧はコチラから↓↓