こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazonメーカー仕入れをしていると、事業をよりよく伸ばしていくためにメーカーさんに対してさまざまな「交渉」を行うことがよくあります。
初心者の方ですと「交渉」と聞くと何やら難しいそうだな・・・と思われる方がほとんどですが、全然難しいことではありません^^
今回は、amazonメーカー仕入れにおいて、必ず押さえておくべき交渉のポイントについてお話していきます。
amazonメーカー仕入れの中でも、交渉はかなり重要な項目ですので、この記事を見て、しっかり交渉できるようになりましょう!!
ではさっそくお話ししていきます^^

目次
メーカー仕入れの交渉の種類について

まずは、そもそも交渉にはどのような種類があるのかを確認していきましょう。
1.掛け払いの交渉
メーカーさんと取引を開始すると、最初はほとんど「現金前払い」です。
メーカーさんの立場から考えても、取引実績のない事業者と取引することはそれ相応のリスクがあるので、前払いは当然の話です。
しかし、それは初期の段階だけです。
数回取引をしたメーカーさんであれば、掛け払いが可能かどうか必ず聞いてください。
資金が潤沢にある事業者であれば前払いのままでも問題はないでしょうが、事業を始めたての方であれば、少しでもキャッシュフローを良くするべきです。
倒産する会社のほとんどはキャッシュフローをうまく回せなかったことが大きな原因となっています。
何かあってからでは遅いので、うちは小規模だから関係ないと考えるのではなく、一事業者としての自覚を持って少しでも有利にことを進められるよう努めましょう。
2.ロット数の交渉
amazonメーカー仕入れをやっていると「メーカーと繋がれたはいいけど、ロット数が大きくて買えない・・・」という悩みを多く聞きます。
ロット数が大きくて買えないからすぐ諦めるのか、諦めずに粘るのかで結果は大きく異なります。
これは結構出来ていない人が多いと感じます。
こちらも必ず交渉をしてください。
メーカーの提示するロット数は意外と根拠がなかったりします。そのロット数である必要はどこにもありません。
また、これに関しては資金が潤沢にある人も注意が必要です。
資金が潤沢にあるとメーカーさんの提示してきた大きいロット数でも買うことができます。
しかしよく考えていただきたい、そのロット数はいったい何か月分の在庫になるでしょうか?
その商品がコンスタントに売れ続ければ問題はありませんが、深く考えずに「まあいっか」と言って大量に仕入れたものの、突然全く売れなくなってしまったとなれば「大量の不良在庫」を抱えることにもなりかねません。
不良在庫はキャッシュフローを止めてしまう大きな原因です。
先ほども話したようにキャッシュフローが止まると事業が止まってしまいます。
不良在庫をお金に変えるには、大幅な値下げをするしかありません。
大幅な値下げをするとライバルセラーからメーカーさんに報告され、最悪の場合、取引停止にもなりかねません。
せっかく繋がることのできたメーカーさんを見す見す手放すことになってしまいます。
そのようなことがないように、しっかり交渉していきましょう!!
3.卸値の交渉
卸値の交渉は、言わずもがな利益に直結する大事な交渉です。
ロット数の交渉の時と同じように、メーカーから見積をもらったものの、利益を計算すると赤字で仕入れられない・・・という場合はよくあります。
しかし、こちらも簡単には引き下がってはいけません。
利益が出ないからといって、すぐ次のメーカーに行くのは良くありません、必ず粘りましょう。
「これでは利益が出ません、もっとたくさん買えるように努めますので他に条件はありませんか?」と聞くだけで、6掛けが5掛けになった方もいます。
また、初回の仕入に限らず、数回取引を重ねてある程度信頼関係を構築出来たら、リピート発注のタイミングにも卸値の交渉は必ずしてください、現状の卸値で満足していてはもったいないです。
ちなみに、もらった見積りで利益が出ないのに、他のセラーが販売していることがよくありますが、その主な理由は下記です。
1.さらに安い掛け率の見積りをもらっている
2.赤字だが売れている商品ではあるため、売り上げを伸ばすために販売している(融資などのため)
3.不良在庫になってしまった商品を大幅な値下げをして売り切ろうとしている
たいていこの理由に落ち着つくはずです。
2と3のケースであれば、待っていればいずれ消えゆく存在です。
メーカー仕入れの実際の交渉文例をご紹介!!
それでは次に実際の交渉文の例を見ていきましょう。
1.掛け払いの交渉文例
この文面では、近いうちに再度仕入れますと言っていますが、実際にリピート発注する際のメールに一緒に付け加えても問題ありません、自分の状況に合わせてやってみてください。
また、掛け払いは掛け払いでも、クレジット決済に対応してくれるメーカーさんも中にはいらっしゃるので、聞いてみると良いと思います。
クレジットであればポイントも貯まるのでぜひ活用したいです。
2.ロット数を下げる交渉文例
(見積りをもらったが、ロット数が大きくて買えない状況の場合・・・)
株式会社○○ ○○様
いつもお世話になっております。
○○の○○です。
お見積り頂きましてありがとうございます。
是非仕入れさせて頂きたいと考えておりますが、初回のため一度オンライン市場調査を兼ねての少量でのテスト販売をさせて頂きたく存じます。
つきましては、現行のロット数○○を○○に下げていただくことは可能でしょうか?
不躾なお願いで大変恐縮ではございますが、何卒ご検討よろしくお願いいたします。
テスト販売などの理由で少量で購入する場合だと、送料がかさみ卸値が高く、赤字になってしまうことも多いです。
しかし、これはテスト販売なので、実際に売ってみて売れる様であれば次にたくさん買えばいいだけの話です。
ここで赤字になるのが嫌だからと言って仕入れることをしなければ、いつまで経っても稼げるようにはなりません。
反対に、赤字になるのが嫌だからと言って、試し売りもせずに最初から大きいロットで買ってしまうのもNGです。
かなり売れ行きが良く、絶対に売れると確信している商品であれば構いませんが、最悪の場合、不良在庫が残ってしまい、試し売りの赤字よりも損害を受ける場合もあります。
3.卸値の交渉
株式会社○○ ○○様
いつもお世話になっております。
○○の○○です。
お見積りを頂きましてありがとうございます。
さっそくお見積りを元に計算した結果、amazon特有の手数料を加味しますと、赤字になってしまうことが判明いたしました。
amazonの商品ページでは他のセラーさんが御社の商品を販売されているのを拝見いたしました、他セラーさんのように、もし卸値を下げる条件などがありましたら教えていただきたいです。
私どもとしても、御社の商品を末永くお取り扱いさせて頂きたいと思っております。
不躾なお願いで甚だ恐縮ではございますが、何卒ご検討よろしくお願いいたします。
素直にamazon手数料と送料があるので、赤字になってしまうという伝え方をした方が納得されやすいです。
そこに引け目を感じる必要性は全くありません。
こちらは購入する側ですし、メーカーさんとしても売り上げを上げたいと考えているはずです。
利益が出ないからと言ってすぐあきらめてしまっては、メーカーさんとしてもなぜ購入してくれないのかがわからない状態で終わってしまいます。
理由を正直に話すことによって、信頼関係ができて次の交渉もしやすくなります。
株式会社○○ ○○様
いつもお世話になっております。
○○の○○です。
御社の商品は大変売れ行きがよく、再度仕入させて頂きたいと考えております。
それにあたり、現状よりも卸値を下げていただける条件があれば教えていただきたいです。
私どもとしても、御社の商品を末永くお取り扱いさせて頂きたいと思っております。
不躾なお願いで甚だ恐縮ではございますが、何卒ご検討よろしくお願いいたします。
ある程度取引を重ねて信頼関係を構築していれば、意外と簡単に卸値を下げてくれることがあります。
言うと言わないではとんでもなく差が開くので、是非トライしてみましょう!
またこういった交渉は、電話の方が気持ちが伝わっていいです。
とはいえ、電話が苦手な方が無理して架けると逆効果になりますので、気をつけなければなりません。
自分に合った方法を試してみてください^^
以前に書いたこちらの記事もぜひチェックしてみてください。
メーカー仕入れはほとんど交渉をしていないセラーばかりなのでチャンス!!

メリットがたくさんあって簡単にできるのにも関わらず、今回説明したことを実際にやっているセラーは意外に少ないです。
冒頭にもお話ししたように、直感的に難しいと感じている方や面倒くさいと思っている方が多いようです。
メーカーさんに言うだけで、キャッシュフローが改善したり、ロット数が減ったり、卸値が下がったりと良いことしかないので、是非やってみていただきたいです。
僕のコンサル生には必ずこの交渉はするように言っています。
交渉自体が差別化になり、メーカーさんも自分だけ特別扱いしてくれることだって十分にあり得ます。
差別化に関しては、こちらの記事と動画に詳しい内容がありますので良ければご覧ください^^
差別化してメーカーさんとの信頼関係を構築していけば、交渉も通りやすくなります。
交渉が通ればさらに信頼関係が厚くなります。
この好循環に入ってしまえば、どんどんメーカー仕入れが楽しくなります^^

まとめ
今回は、メーカーへのさまざまな交渉についてお話ししました。
こんなに簡単なことだったのか!これならできそうだ!と思っていただければ何より嬉しいです^^
「amazonメーカー仕入れ」と「せどり・転売」との大きな違いは交渉や差別化が出来ることです。
法人じゃないとか、資金が少ないとか、物販歴が浅いなどは思ったほど影響しません。
一番よくないのは、それを後ろめたそうな感じでメーカーさんと接してしまっていることです。
メーカーさんも弱気で自信のなさそうな人に自分の大切な商品を任せたいとは思わないでしょう。
個人でも、資金がなくても、物販歴が浅くても、堂々として自信に満ち溢れた文面や話し方をすれば、メーカーさんとしても安心して任せられると思います。
あなたも必ずできますので、面倒くさがらずやってみてください。少しづつでも世界が変わっていくと思います^^
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(__)m
以下の記事もおすすめです。
メール数をただ増やせば取引できた時代はとっくに終わりました。
交渉の前の段階もちゃんとできているか見直しておきましょう^^
メーカー取引について興味を持った方は、是非私の本も読んでみてください^^
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株式会社○○ ○○様
いつもお世話になります。
○○の○○です。
御社の商品はとても人気があり、売れ行きが好調です。
本当にいつもありがとうございます。
近いうちに再度仕入させて頂きますので、よろしくお願いいたします。
またそれに伴って、一点お願いがございます。
現在「現金前払い」となっている御社への決済方法を今後「掛け払い(請求書払い)」にしていただくことは可能でしょうか?
不躾なお願いで大変恐縮ではございますが、何卒ご検討よろしくお願いいたします。