こんにちは、amazon物販コミュニティ「EC STARs Lab.」の松井です。
amazon物販で副業を始めようか考えている方は多くいらっしゃいますが、具体的にamazonのどういった点がいいのか、どういう仕組みで販売するのかをご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか?
本記事ではこれからamazonで物販を始めようとしている方に向けて、amazon物販歴4年以上の私がamazonマーケットプレイスの仕組みを徹底解説していきます。
初めてインターネットで販売したいと考えている方は、正直amazon以外は考えない方がいいくらいにamazonがおすすめです。
amazonの仕組みと特徴、注意点、そこから導き出される最もいい仕入れ方法も紹介していますので、ぜひ最後までお読みいただきあなたの今後の参考にしてもらえたら幸いです。
amazonマーケットプレイスの仕組みと特徴
ではまずはamazonマーケットプレイスの仕組みと特徴について解説していきます。
とてつもなく大きなマーケットであるにもかかわらず他のECサイトにない点が多いですので、初めてamazonで販売する方にも非常にいいプラットフォームになっています。
amazonの仕組みはお客様を大切にする前提で考えられている
amazonの経営理念はご存じでしょうか?
それは「地球上でもっともお客様を大切にする企業になること」です。
地球上で最もお客様を大切にする企業になること
Amazonの創業者兼取締役執行会長であるジェフ・ベゾス(Jeffrey P. Bezos)が1995年にインターネッㇳで本の販売を開始して以来、Amazonのビジネスは長年にわたり進化してきましたが、お客様が、よりお求めやすい価格、豊富な品揃え、より便利なサービスを求めることは変わりません。
Amazonでお買い物をされるお客様は、探している商品をオンライン上で自分で見つけられます。玄関先まで新鮮な野菜をお届けすることから、映画や音楽などの制作・配信まで、Amazonは常にお客様に喜んでいただくための新たな方法を模索しています。
現在Amazonでは、書籍、CD、DVD、ソフトウェア、ゲーム、家電&カメラ、ホーム&キッチン、おもちゃ&ホビー、食品&飲料&酒類、日用品、医薬品、ビューティー、ベビー&マタニティ、ペット用品、ファッション、デジタルサービスなどを取り揃えています。
またAmazonはアメリカをはじめとして、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、カナダ、日本、中国、インド、オーストラリアなどで運営し、 世界中でフルフィルメントセンター(物流拠点)を展開しています。
その理念はamazonマーケットプレイスの仕組みやサービスなど、あらゆる面に反映されてます。
当然お客様に誤解を与えたり、不利益を与えるような出品者はアカウント停止や閉鎖に追い込まれます。
amazonの仕組みや特徴には、この「お客様を大切にする」という考えが前提にあることは覚えておきましょう。
出品形態は大口出品と小口出品がある
amazonマーケットプレイスで出品する場合、まず出品形態を選ぶことになります。
出品形態は大口出品と小口出品の2種類があります。
大口出品は毎月4,900円がかかり、小口出品は1商品毎に100円の費用が発生します。
費用面だけでいえば月間商品販売数が50個未満であれば小口、それ以上であれば大口を選ぶといいように思われるかもしれませんが、大口出品にはそれ以外にも小口出品にはないメリットが多いです。
【大口出品と小口出品の比較】
比較項目 | 大口出品 | 小口出品 |
費用 | 月額4,900円(税抜き) | 100円/商品(税抜き) |
出品できる商品の制約 | なし (新規商品ページの作成可) | あり (既存商品ページへの相乗り出品のみ) |
商品出品数の制限 | なし | あり(50点前後) |
データ分析レポート | 利用可 | 利用不可 |
決済方法の制限 | なし | コンビニ決済・後払い・Edy払いが不可 |
広告の利用 | 可 | 不可 |
カートボックスの獲得 | 可 | 不可 |
上記の通り大口出品の方がamazonマーケットプレイスを利用するうえで圧倒的に有利ですので、基本は大口出品での出品がおすすめです。
amazonの出品登録ページは下記から登録が可能です。
またアカウント作成の詳細な手順は、下記の記事で解説していますので合わせてお読みください。
初期費用は無料で始められる
大口出品では月額4,900円(税抜き)がかかりますが、出品することによる初期費用は無料で始めることができます。
よくamazonと楽天で比較される方がいらっしゃいますが、この初期費用が無料というのはamazonの市場規模では考えられないほどお得です。
楽天では出品開始するだけで初期費用に60,000円(税抜き)かかります。
月額出店料も、最も安いがんばれ!プランでもamazon大口出品の約4倍になり、初期出店費用だけで税込みで30万円以上かかります。
amazonの市場規模で初期費用がかからないことは大きな特徴といえます。
配送方法は自己発送とフルフィルメント by Amazon(FBA)がある
amazonで出品を開始し、商品を販売するときの配送方法は2種類あります。
【自己発送とFBAの比較】
項目 | 自己発送 | FBA |
在庫の保管・管理 | 自宅や外注先 | amazonFBA倉庫 |
発送手配 | 自分 | amazonFBA倉庫 |
顧客対応 | 自分 | amazonFBA倉庫 |
費用 | 販売手数料+配送費 | 販売手数料+FBA手数料 |
顧客へのプライム対応 | 実質不可 | 可 |
① 自己発送
自己発送は在庫の保管・管理、注文が入ったときの梱包や発送手配、お客様の対応まで全て自分で行う方法です。
費用が販売手数料と顧客への配送費だけに抑えられることがメリットですが、全て自分で管理・手配しなければなりません。
② FBA
FBAは在庫の保管・管理・発送までを全てamazon側で手配してくれるサービスです。
フルフィルメント by Amazon(FBA)とは何ですか?
フルフィルメント by Amazon(FBA)は、Amazonの配送ネットワークを使って販売事業者様のビジネスの成長を支援するサービスです。Amazonフルフィルメントセンターに商品を納品いただきましたら、その注文の受注、梱包、発送、カスタマーサービス、返品対応のすべてをAmazonが代行いたします。効率的で信頼性の高いフルフィルメントサービスを提供することで顧客満足度を向上させます。
24時間365日対応してくれていますので、年末年始やGW、お盆の時期でも注文が入れば迅速にFBA倉庫から発送手配をしてくれます。
これは副業としてamazon販売に取り組んでくれる方や、専業の方にとってもとんでもないサービスといえるでしょう。
このFBA倉庫は全国に50か所以上あり、年々増え続けています。
この圧倒的な物流網で、顧客に対する無料配送や翌日配送などのプライム会員対応を実現しています。
Amazonプライムについて
Amazonプライムは、年間プラン4,900円(税込)または月間プラン500円(税込)で、迅速で便利な配送特典や、プライム会員特典に含まれるPrime Video、Amazon Music Prime、Amazon Photos、Prime Reading等のデジタル特典を追加料金なしで使える会員制プログラムです。
FBA配送を利用することで、自分が出品した商品も全てプライム対象商品になり、
- 顧客から選ばれやすい
- ショッピングカートの獲得率が向上
など数多くのメリットを享受できます。
デメリットといえるかはわかりませんが、その分販売手数料以外にFBA手数料が発生します。
ですが自己発送の場合、在庫保管スペースの確保や在庫管理、顧客への配送料も発生しますので、それを考えればFBA手数料は正直かなり安いサービスといえるでしょう。
具体的なFBA手数料については下記の記事で解説していますので合わせてお読みください。
1日平均約14万人が利用している国内最大級ECサイトの集客力
出店初期費用が無料で、FBAというスーパーなサービスがついているamazonは、国内最大級のECサイトです。
amazonジャパンの売上も年々伸び続けていてまだまだ成長中です。
年間利用者数は5,000万人以上で、365日で割ると1日平均約14万人が利用していることになります。
そんな超巨大な集客力を誇る市場に、すぐに出品することができることは大きな特徴といえるでしょう。
これだけの集客力がある場所で、呼び込みなども不要なうえに出店費用ゼロで出店できることはリアルの店舗ではまずありえません。
1つ商品が1つのページに集約されていて商品ページ作成が不要
またamazonの大きな特徴の一つが、1商品1ページのマーケットプレイス型であるということです。
例えば「savas グレープフルーツ味 1800g」で検索すると、下記の商品ページ1つしかありません。この中に出品者が相乗りで複数販売していることが、赤枠の出品者一覧から確認できます。
一方楽天などでは、マルチテナント型という下記のように商品検索画面に似たような商品が出品者ごとに並んだ状態で表示されます。
この中から自分の欲しい商品の容量などを確認し、どこの出品者から買うか選択します。
このamazonの商品ページ検索の仕様は独自のもので、購入者にとって迷わず商品を購入してもらうことを目的として作られています。
だからこそ既に商品ページが作られている商品は自分で商品ページを作成する必要がなく、簡単に出品することができます。
商品作成ページを作成する手間が省け、より仕入れや販売に集中できるマーケットとなっています。
物販を始めるなら集客力抜群で配送もお任せできるamazon一択
このようにamazonマーケットプレイスには、他のECサイトにはない様々な特徴があります。
- 出店初期費用無料で月額費用も安い
- FBAという商品の保管・発送を自動で行ってくれるサービス
- 圧倒的な集客力を誇るサイトを出店後すぐに使える
- 商品ページ作成も不要
何れも販売者にとっても購入者にとっても魅力的な特徴であり、初心者の方や副業で物販を始めるのであればamazonが最も最適だということはお分かりいただけたのではないでしょうか。
amazonマーケットプレイスを利用するうえでの4つの注意点
ここまでamazonマーケットプレイスの仕組みと特徴について解説してきましたが、もちろん出店するうえでの注意点もあります。
その注意点を4つあげていきます。
初心者はカートボックス獲得率が下がる傾向にある
カートボックス獲得のメカニズムについてはamazonは非公表にしていて教えてくれないですが、出品したてでまだ売上が低い方は、カートボックスの獲得が下がる傾向にあります。
FBA発送にしていても、同じ商品を同じ価格で出品しているライバルがストア評価数が5,000件を超えているようなベテランの出品者の場合は、なかなかカートを獲らせてもらえず売れていきません。
これは完全な推測になりますが、amazonからすると下記のような信頼度の高い出品者にカートを獲ってもらった方が、顧客満足度を上げられるからだと考えられます。
- 毎月の売上が数百万以上ある
- ストア表も高い
- アカウント健全性も問題ない
ですが当然全く獲得できないわけでもなく、続けていけば売上を上げることができますしカート獲得率は自然と改善されていきます。
ただこれを知らずに「全く売れないからamazonやーめた」と判断してしまうことはもったいないですので、始めのうちはカートが獲れない商品があることも想定されることは知っておきましょう。
カート獲得率を上げる方法については下記の記事でも詳細を解説していますので合わせてお読みください。
他の出品者との価格競争が激しい
1章のamazonの仕組みと特徴のなかで、商品ページが1つで、そこに複数の出品者が相乗りで出品していることを紹介しました。
これはつまり他の出品者とカートボックスを競っている、ということでもあります。
そのためカートをなかなか獲得できないと、カートを獲るために他の出品者より値下げして販売する方が現れることがあります。
販売価格はプライスターなどの価格自動改定ツールを利用している方が多く、値段を下げてもすぐに追随されるので、どんどん値下がりしてしまう事象が起こりえます。
そうなるとせっかく利益が出る予定で仕入れたにも関わらず、最終的には赤字で損切りしていた、なんてことも十分にあり得るのです。
もちろん全ての商品でではありませんが、amazonで販売するうえでこの価格競争の仕組みは十分に理解し注意することが必要です。
商標権や知的財産権などの真贋チェックが厳しい
amazonの理念であるお客様を大切にする姿勢から、偽物商品の取り扱いやそれと疑わしきものへのチェックは厳しいです。
メーカーから直接仕入れをしてれば正規品の証明が簡単で全く問題ないのですが、一般の小売店やフリマサイトなどから仕入れをして販売していると、クレームがあった場合やお客様から苦情がamazonに寄せられると、下記のように「本物だと証明できる書類を提出せよ」と連絡があります。
【商品真贋の連絡】
証明するためには、メーカーからの請求書などが必要になってきますが、これができないと出品者のアカウント健全性に傷がついて、最悪アカウント停止・閉鎖に追い込まれてしまいます。
せどりや転売の方法だとまずこれらに対処することはできませんので、せどり転売から始めようとする方は注意しなければなりません。
せどり転売事業者にとっては規約が年々厳しくなっている
上記の真贋チェックにも関係してきますが、amazonは様々な規約が年々厳しくなっています。
例えば出品コンディションガイドラインには、下記の内容が明記されています。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品。
メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(例えば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
メーカーと同等の保証を提供できないと、新品としては出品できないことが規約上明記されています。
新品としての出品は、メーカーから直接仕入れていない限り難しいですので、せどりや転売を行っている事業者は中古品しかamazonでは出品できないということです。
そのためこれからamazonの仕組みを利用して物販を始めたい場合は、メーカーから直接仕入れる方法で行うことをおすすめします。
ハードルが高く感じるかもしれませんが、個人でも副業でも全然余裕でメーカーから仕入れができます。
そのやり方と具体的なステップは下記の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひお読みください。
最後に
本日はamazonマーケットプレイスの仕組みと特徴についてと、利用する上での注意点についてお伝えしてきました。
これから物販を始める方にとっては、販売するサイトはamazonが最もおすすめなことがわかったかと思います。
仕入れについても、せどり転売は今後ますます厳しくなっていきますので、メーカーから直接仕入れる方法でamazonの理念に基づいて正規品を販売していくと、長期にわたって利益を築いていけるでしょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
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