こんにちは、amazon物販コミュニティ「EC STARs Lab.」の中村裕紀です。
メルカリを使ってせどり(転売)をすること自体は、中古を仕入れる際には古物商の免許が必要なだけで、基本的に禁止ではありません。
しかし、メルカリのガイドラインに目を通すと、様々な禁止行為があることがわかります。
なかにはメルカリ独自の禁止行為もありますから、メルカリせどり(転売)をやる人は十分注意しなければいけません。
そこで今回は、メルカリ独自の禁止行為について見ていきましょう。
「メルカリのシステムがメンドクサイ」「メルカリでもう少し稼ぎたい」方は、以下の記事も参考にしてみてください。
目次
【メルカリの禁止行為①】無在庫販売
無在庫販売とは、注文があってから商品を仕入れて発送する方法です。注文があるまでは在庫ゼロなので無在庫販売と呼ばれています。
在庫をもたないため初期資金が必要なく、赤字になるリスクがなく、しかも保管スペースも不要なので、物販では人気の手法の1つです。
実際に有在庫販売と無在庫販売を組み合わせて物販を行っている人も多いでしょう。
一方で無在庫販売は商品の発送が遅れてしまったり、場合によっては発送できなかったりするトラブルを招くリスクがあります。
そのため、メルカリでは、次のように明確に無在庫販売を禁じています。メルカリ独特のルールなので注意が必要です。
概要
メルカリでは、手元にない商品の出品を禁止しています。
商品が手元にないことで、商品に関する質問に答えられない、配送できない/遅延するなどのトラブルを避けるためです。
また、他社のECサイトから購入者宛に直接商品を発送することや、配送代行サービスの利用も禁止しています。
違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります。
「どのようなものが違反になりますか?」
出品時に手元にない商品の注文を受け販売すること(予約受付を含む)
外部販売サイト等から直接購入者の住所に配送させること
その他、事務局が不適切と判断したもの
無在庫転売はなぜばれるのか?
では、どうやって無在庫転売がばれるのでしょうか?
基本的には、メルカリ側としては在庫の有無を確認することはできないため、バレなければアカウントが停止になることはあり得ません。
つまり、無在庫転売がばれる多くのケースは、消費者側からの通報が大半を占めると思われます。
たとえば注文した商品の配送が大幅に遅れたり、配送されなかったりすれば、メルカリ側にクレームが届くことがあります。
また、上記の引用したガイドラインを読むと、「外部販売サイト等から直接購入者の住所に配送させること」というのがあります。
これは「amazon仕入れ→メルカリ出品」にたとえれば、FBAから直接消費者の自宅に商品を配送することです。
その場合、amazonの箱で消費者の自宅に商品が届くことになるので、消費者はすぐに無在庫販売と気づきます。
当然消費者はamazonで同じ商品がいくらで売られているか調べるので、「高く売られた!」と不快に感じるでしょう。
そして、メルカリに通報してばれるのです。
メルカリユーザーは転売ヤーを嫌う傾向にあり、「転売ヤーから売られた」とわかった瞬間、何らかの制裁を加える可能性があるので注意が必要です。
メルカリでは予約転売も禁止なの?
予約転売とは、メーカーが新商品の発売・予約を周知したタイミングで商品を予約し、消費者に予約販売として出品する方法です。
失敗すれば大量の在庫を抱え、赤字リスクが高くなるので上級者向きですが、発売前に売り切れば利益が非常に大きくなります。
そのため、せどらー・転売ヤーの多くがひとつのゴールとして目指すのが予約転売です。
しかし、予約転売も実質的な無在庫販売です。
メルカリでは予約転売は可能なのでしょうか?
先に紹介したガイドラインを読むとわかるのですが、予約転売もメルカリではNGです。
以下、再度ガイドラインを引用すると……
どのようなものが違反になりますか?」
出品時に手元にない商品の注文を受け販売すること(予約受付を含む)
とはっきりと書かれていることがわかります。
メルカリでは、予約転売も含めて無在庫販売は禁止されているので注意しましょう。
【メルカリの禁止行為②】メルカリ仕入れメルカリ出品による高額転売
メルカリのガイドラインでは、「メルカリ事務局で不適切と判断される行為」を禁じています。
具体的な「不適切と判断される行為」についても、メルカリのガイドラインでは事例を挙げており、その中で次の記載があります。
・転売等の営利を目的としてメルカリで商品を購入し、著しく高い金額で売ること
つまり、メルカリ仕入れメルカリ出品による転売行為を実質的に禁じています。
メルカリ仕入れメルカリ出品自体は禁じられていません。
しかし、基本的には購入時の料金にメルカリ手数料、配送料、修繕費・クリーニング代等以外の料金を上乗せしてはならないことになっています。
そもそも同じプラットフォーム内での転売行為は高い利益率は期待できないので、禁止行為うんぬん以前におすすめできません。
【メルカリの禁止行為③】メルカリで用意された以外の決済をすること
メルカリでは、指定の決済システム以外の方法での決済を要求することを禁止しています。
これは代金未払いや詐欺などへのトラブルへ繋がることを防止するためです。
販売手数料の節約などのために、直接自分の口座に振り込ませるなどした場合は、アカウント停止になる可能性があるので注意しましょう。
【メルカリの禁止行為④】直接取引への誘導
メルカリで出品した商品ページに外部リンクのURLを貼り、自社ネットショップやSNSに誘導する行為は禁止されています。
メルカリは指定の決済システム以外の決済も禁じていますから、メルカリを使うならメルカリ内で販売し、決済しないといけないことになります。
自社ECサイトで販売したい場合などは、そもそもメルカリを使用しないようにしましょう。
【メルカリの禁止行為⑤】他メルカリ会員の画像、文章の無断使用
まともな倫理観があれば想像つくところですが、他のメルカリ会員が使っている写真や商品説明の文章を無断使用することは禁止されています。
スマホで十分なので、商品の写真は自分で撮影するようにしましょう。
また、amazonなどで掲載されている商品写真を使うのも避けましょう。無在庫販売を疑われることになります。
【メルカリの禁止行為⑥】複数アカウント
メルカリは基本的に個人間取引なので、ひとつのアカウントだけでは大量出品が実質的に無理です。
そのため複数のアカウントを所有して、複数の商品ページを作り、大量出品することを考えがちです。
しかしメルカリでは、以下のように複数のアカウントを所有することを明確に禁じています。
概要
取引上のトラブルやキャンペーン等による報酬の不正取得を防ぐほか、詐欺やマネーロンダリングなどの悪質行為の防止を目的として、メルカリアカウントの利用・登録にルールを設けています。
違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります。
「どのようなものが違反になりますか?」
ひとりで複数のアカウントを所持(登録)すること
他人になりすますこと
他人のアカウントを利用すること
アカウントの譲渡、売買など
その他、事務局が不適切と判断したもの
これは「amazon仕入れ→メルカリ出品」の場合ですが、「メルカリ仕入れ→amazon出品」で考えれば、大量仕入れができないことを指します。
つまり、メルカリ転売はビジネスとして大きく稼ぐにはあまり向いていません。
最後に
以上、メルカリ特有の代表的な禁止行為についてお伝えしました。
今回は転売ヤーがやってしまいがちなことに絞ってお話しましたが、メルカリのガイドラインでは、もっと詳細に禁止行為が書かれています。
なお、本記事では詳しく触れていませんが、そもそも転売ビジネスでは、
- 古物商の免許がなくても売って良い商品
- 古物商の免許があれば売って良い商品
- 古物商の免許があっても売ってはいけない商品
があります。
以下の記事も合わせて読んで、法律や規約を守ってメルカリの販売をするようにしましょう。
本記事をご覧になったことで、メルカリ転売をはじめ、転売ヤーに対する規制が厳しくなっているのがおわかりいただけたかと思います。
「物販=せどり・転売」というイメージを持つ方も多いかと思いますが、じつはせどりでも転売でもないのがメーカー仕入れです。
メーカー仕入れであれば、法律やプラットフォームの規制に阻まれることなく、しかも作業時間を減らしながら安定収益が見込めます。その点ではせどりや転売とは大違いです。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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