メルカリは簡単だし、中国から輸入したものを販売したらどうだろう?
上記のようにメルカリを販路に中国輸入を始めてみたい!とお考えの方はいらっしゃいませんでしょうか?
実はすでにメルカリを販路とした中国輸入転売は人気の手法となっており、メルカリの物販スクールでも中国輸入を教えているくらいです。
ただ人気とはいえ、儲かるかどうかは別問題です。
実際私が所属するEC STARs Lab.でも中国輸入のビジネスを諦めた、稼げないといった方も多くいらっしゃるので、現実的に稼ぐのは難しいといった印象です。
そこで今回はメルカリ×中国輸入の基本的な仕組みからメリット・デメリット、そして儲からない理由について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。
目次
メルカリ×中国輸入とは?利益が出る基本的な仕組み
まずは、中国輸入メルカリ転売で儲かる基本的な仕組みについて解説します。
とは言っても、中国輸入メルカリ転売は、他の転売ビジネス同様に、仕組みそのものはとてもシンプルでわかりやすいです。
中国の商品を安く仕入れてメルカリで高く販売する
中国輸入メルカリ転売の流れは、だいたい上図のようになります。
利益を出す仕組みは非常にシンプルで、中国のネットショップから安く買い、メルカリで高く販売する。
たったこれだけです。
中国語も不要で、激安商品を簡単に見つけられるため、参入障壁がとても低いです。
そのため冒頭でもお伝えしたように、メルカリ×中国輸入の物販スクールが存在するくらい、人気の手法になっています。
ただ注意点としては、仕入れ先としてよく利用されるアリババ(1688.com)では、実質的に中国の電話番号と銀行口座がないと仕入れができません。
そのため、中国輸入代行業者を通して購入する必要があります。
アリババなどから商品を仕入れる際は、中国輸入代行業者選びも重要なポイントとなります。
なかには、サポートの悪い代行業者も多く存在します。
一方で、AliExpressなど、中国輸入代行業者が不要な仕入れ先もあります。
中国輸入ビジネスが初めてという方は、まずは代行業者を通さなくても購入できるECサイトを選ぶのも1つの手です。
ただ現在はライバルが急増してしまい、思うように商品が売れなくなっています。
特にメルカリは転売ヤーが敬遠される市場なので、不良在庫のリスクは十分検討して無理な仕入れはしない方がいいでしょう。
中国商品の主な仕入れ先
メルカリで商品を販売する際、主な中国のECサイトの仕入れ先は以下の通りです。
- アリババ(1688.com)
- タオバオ
- 天猫(Tmall)
- AliExpress
- Wish(アメリカの会社が運営だが大半は中国商品)
- SHEIN etc・・・・・・
一番の王道は、やはり激安商品の商品点数が多いアリババでしょう。
ただ、アリババは一種の卸仕入れサイトなので、仕入れ個数が少ないほど仕入れ値は高くなります。
メルカリの場合は、1点モノの出品となるため、無理な仕入れは避けつつ、仕入れ値には注意した方がいいでしょう。
メルカリでよく売れる中国商品
メルカリとAmazonを扱う中国商品で比較すると、Amazonはオールジャンルな傾向があります。
また、Keepaやキーゾンというツールを使うことで、過去の売れ行きや販売価格の推移を調べることができます。
そのため、ジャンル関係なく、どの商品をどれくらい仕入れたらいいかが判断しやすいです。
ただ、以下の中国商品はメルカリの方が相性が良いことが多いです。
- アパレル商品(古着など)
- アクセサリー(ネックレス、ヘアアクセサリーなど)
- スポーツ用品
- 健康グッズ(ヨガマットなど)
- ベビー・キッズ用品(食品衛生法注意)
特に女性に売れる中国商品は、メルカリの方が売りやすいでしょう。
上記のような中国商品が得意という方は、Amazonよりメルカリを中心に考えた方がいいでしょう。
その他、生活用品やDIY用品などもメルカリでよく売れますが、Amazonでも売れるジャンルです。
また、Amazon販売しようとしても、出品規制がかかったり、商品が売れなかったりした場合は販路をメルカリなどに切り替える必要があります。
Amazonを主戦場として考えている方でも、代替手段としてメルカリのアカウントは持っておく方がおすすめです。
メルカリ×中国輸入の3つのメリット
ここからはメルカリ×中国輸入のメリットについてお伝えしていきます。
メルカリはアカウント作成が非常に簡単
メルカリはアカウント作成が非常に簡単で、すぐに販売を始めることができます。
メルカリのアカウント作成の手順は以下の通りです。
- アプリをダウンロードする
- 登録方法を選択する
- 会員登録情報を入力する
- 本人確認のために電話番号認証をする
上記わずか4つの手順を踏むだけでOKです。
時間としては5分もかからないでしょう。
そのため販売できる商品さえされば、すぐに販売を開始することが可能です。
メルカリのアカウント作成については以下も参考にしてみてください。
メルカリを利用している人がとても多く売れ行きがいい
メルカリの利用者はとても多く、月間で2,200万人以上いるので商品のジャンルに関わらず、売れ行きがいいのが特徴です。
※BUSINESS INSIDER「メルカリ、過去最高益の見通し・・・」より引用
その証拠に売上高も年々上昇しており、今後もしばらくはこの傾向が続くと予想されています。
市場が大きくなればなるほど、商品が売れやすいということも言えるので、初心者の方にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
仕入れ値が安く利益が出やすい
中国から仕入れる商品は基本的に単価が安い傾向にあります。
中国は人件費も安く、工場も多いので大量生産が可能です。
そのため商品単価が安いのですが、商品の選定をしっかり行うことで利益が出る商品も見つかるでしょう。
例えば以下の商品ですが、メルカリでは3,500円で販売された実績があります。
同じ商品を中国サイトの「AliExpress」で検索したところ、1,409円で販売されていました。
もし仮に上記の商品をAliExpressで仕入れ、メルカリで販売した場合以下のように利益が出ます。
※メルカリは販売価格の10%が販売手数料として差し引かれます。
3,500-350₋1,409=1,741
上記に中国からの送料がかかってくる場合もありますが、それでも十分に利益は出るでしょう。
アリババやタオバオ、AliExpressといった中国の大手ECサイトを利用すれば、製造元の工場から直接仕入れができるので、国内の商品に比べ仕入れ値を安くすることができます。
中国輸入はこのように仕入れ値が安いため、利益が取りやすいのが最大のメリットと言えるでしょう。
メルカリ×中国輸入の7つのデメリット
メルカリ×中国輸入のメリットを先ほどお伝えしましたが、実はそれ以上にデメリットの方が大きいのが中国輸入です。
以下のデメリットから中国輸入で利益を上げていくのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
- 似たような商品が多くてライバルが多くて商品が売れない
- 慎重に少量仕入れをすると仕入れ値が上がる
- 常にリサーチを繰り返さないといけない
- 偽物や不良品のリスクが高くてクレームやアカウント停止リスクが高い
- 転売ヤーを疑われる行為で圏外飛ばしされて売れなくなる
- メルカリユーザーはとにかく転売ヤーが大嫌い
- メルカリは1商品あたりの労力が多くて効率が悪い
それでは詳しく解説します。
似たような商品が多く、ライバルが多くて商品が売れない
中国輸入ビジネスの最大の欠点は、すでにライバルが増えて飽和状態にあるということです。
amazonでも同じことが言えますが、メルカリでも同じ商品を出品する人が多いです。
上図のアリババで出品されていたウェディングベールを例にします。
メルカリで「ウェディングベール」で検索して探してみると、上位表示されている同じ商品がいくつか見つかりました。
また、同じ商品でなくても、中国商品は日本よりオリジナリティがないので、似たような商品を出品する人がたくさんいます。
そのため、お客様が検索しても埋もれてしまい、見つかっても他の商品ページに比べて価格面で劣ると注文が入りません。
当然、自分の出品した商品も値下げする必要がありますが、利益率を大きく下げることになります。
なお、メルカリでは、一定期間経っても売れない場合は、検索で見つからなくなるので再出品することがあります。
しかし、後述するように再出品を繰り返すと圏外飛ばしに遭うリスクが高くなるので注意してください。
大量仕入れしてもメルカリでは1点ずつしか出品できない
ライバルが増えてなかなか中国商品が売れないのであれば、無理な仕入れはできません。
売れると見込んで大量に仕入れても、不良在庫を大量に抱えてしまいますし、メルカリでは大量仕入れしても、1点ずつしか出品できません。
また、後述するように、メルカリは仕入れ値が安いからと大量仕入れして一度に大量出品すると圏外飛ばしに遭いやすくなるので注意してください。
しかし、だからといって慎重に少量仕入れしようとすると、特にアリババは仕入れサイトなので仕入れ値は上がります。
例えば、上記の商品は、仕入れ個数にもよりますが仕入れ価格は26~30元(約520~600円)になります。
しかし、1点だけ仕入れようとすると、仕入れ値が36元(約720円)に跳ね上がります。
慎重に少量仕入れをする際は、海外送料や関税・消費税含めて利益を出せるかどうかを確認する必要があります。
常にリサーチを繰り返さないといけない
中国輸入ビジネスは、とにかくライバルが多いのですぐに商品が売れなくなり、常にリサーチを繰り返さないといけません。
最初は売れても、すぐにライバルが追い付いて売れなくなるので、外注の力を借りてでも常に儲かる商品をリサーチしなければいけません。
しかもメルカリは、商品ページ作成から梱包・発送、お客様とのやり取りにまで時間が取られます。
利益率がいくら高くても、商品1点を売るために、ここまで時間と労力がかかると効率的とは言えません。
そのため、中国輸入ビジネスは疲弊してやめてしまう人が大半なのです。
詳しいことは、以下の記事をご覧ください。
偽物や不良品が多くてクレームやアカウント停止リスクが高い
先ほどもお伝えしたように、中国商品は品質が悪く、しかも偽物や不良品を仕入れてしまう可能性が高いです。
特に主流となっているアリババ仕入れでは、偽物や不良品が多い特徴があります。
メルカリに出品されている SRAM Centerline Rotor は偽物しか存在しない。
中古には本物もあるけれど新品はすべて中国の偽ローターだった。そして偽ローターの出品者はだいたい他にも偽物売ってます。ご注ください。 pic.twitter.com/K9ZIObkcjH
— アカウントC (@p01dcomodo8042) September 12, 2023
最近の中国の偽物すごいねー…。
タグまでそっくりに作られてやがる。
メルカリでcarharttのボアさん
やりたい放題みたいっす pic.twitter.com/Nyd7IKMUbW— きっくす (@kicks_buppan) October 13, 2021
X(旧Twitter)を見ていると、今でもメルカリで偽物を販売してしまっている人が多いようです。
当然、偽物や不良品を販売してしまうと、強いクレームが来てしまいます。
また、例え偽物や不良品でなくても、「不良品だ」と難癖を付けてくるお客様も少なくないようです。
メルカリ中国輸入って、不良品だ、って難癖いくらでもつけられるビジネスですよね。
有料検品つけて、高い送料払って、薄利多売でクレームも多くて、、しんどいですね。
— いなずま@中国輸入トレーニー (@inazumamboo) February 2, 2023
お客様とのやり取りが面倒ですし、実際に偽物や不良品であれば、メルカリのアカウントを止められてしまう可能性があります。
転売ヤーを疑われる行為で圏外飛ばしされて売れなくなる
メルカリは、転売行為そのものは禁止していませんが、転売を疑われると圏外飛ばしされる可能性があります。
圏外飛ばしとは、検索してもお客様が見つけることができなくなるような措置です。
メルカリは、圏外飛ばしの基準を公開していませんが、以下のような要因で圏外飛ばしに遭う可能性は高くなります。
- 短期間に大量の商品を出品する
- 売れない商品を削除して何回も再出品する
- 同じ商品を何個も仕入れて何回も出品する
- タイトルや画像、説明文が同じ商品ページがある
- 闇雲にハッシュタグを付けるetc……
経験値として、1日7~8品出品すると、圏外飛ばしに遭う確率が高くなります。
明日7点出品予定です。
メルカリの圏外飛ばし(出品しても表示されない)が怖いので、一度に出さずに様子を見つつ時間をおいて出品するかもしれません。
よろしくお願いします☺︎#羊毛フェルトの小さなお友達 #羊毛フェルト #ハンドメイド #ミニチュア pic.twitter.com/sGNwKwxUyS
— motommy (@motomotommy) November 18, 2023
そのため、メルカリ出品者では慎重に出品する人も少なくないです。
大量出品できないなら、もちろん儲かる速度は落ちます。
メルカリで効率的に稼げないと考えた方がいいでしょう。
メルカリユーザーはとにかく転売ヤーが大嫌い
メルカリユーザーは、とにかく転売ヤーが大嫌いです。
これは、中国商品でも同じことが言えます。
フリマアプリ「メルカリ」で 超美品*BBYさんが販売中
アリババ製品転売ヤー
反社みたいなことする人、ルフィ大好きな人多いですね https://t.co/Q1zvyaTS8G— ポイたろ(*´˘`*)♡ (@meru_poi) April 11, 2023
https://twitter.com/0sashimiteishok/status/1646450747566092294
https://twitter.com/hkb1k/status/1704812565308772651
メルカリで売ってる自転車ライト、八割盗品かアリエクの転売ヤーって目で見てる
— 鮫ヲ (@samemachi_36) June 7, 2023
このように、アリババやAliexpressから商品を購入してメルカリで転売している転売ヤーに対しては、かなり嫌悪感があるようです。
実際にメルカリで3,000円も出して商品を買った人が、Aliexpressで1,000円くらいで販売されていたことに気付いたら、頭に来るでしょう。
また、メルカリは今後転売対策を強化する可能性があるので、どんどん厳しい市場になると考えられます。
メルカリは1商品あたりの労力が多くて効率が悪い
先ほどもお伝えした通り、メルカリ×中国輸入はとにかく労力負担が多くて効率が悪いです。
- 売れそうな商品を大量にリサーチする
- 1個ずつ商品の写真撮影をする
- 1個ずつ商品の説明文を記載する(写真や説明文は使い回しNG)
- 圏外飛ばしに気を付けながら慎重に少しずつ出品する
- 偽物や不良品でないか慎重に検品する
- お客様と値下げ交渉などのやり取りをする
- 注文があれば丁寧に梱包して発送する
- クレームがあれば自分で対応する
これだけのことを、すべて自分でやらないといけないので、かなり重労働です。
メルカリ×中国輸入より少ない労力で収入が安定するamazon×メーカー仕入れがおすすめ
中国輸入メルカリ転売は、ライバルが多くて飽和状態のため商品リサーチがとても大変です。
また、商品ページ作成、お客様とのやり取り、梱包・発送業務があるので労力負担も大きいです。
しかも、中国商品なので偽物や不良品を仕入れてしまう可能性が高く、お客様からのクレームやアカウント停止リスクが高いです。
もっと少ない労力で、品質の良い商品を販売して安定的に月利を積み上げたいならメーカー仕入れの方がおすすめです。
メーカー仕入れは、上図のように、転売ビジネスと違ってメーカーから直接商品を仕入れてamazonで販売する物販ビジネスです。
メーカーから直接仕入れるので、品質がとても良い新品ですし、メーカー保証が付いています。
そのため、中国商品のような偽物や不良品はほとんどなく、例え不具合があってもメーカーがすぐに対応してくれます。
そのため、お客様からクレームが来ることはほとんどなく、アカウント閉鎖リスクもほとんどありません。
このような商品を、安い卸値で安定的に仕入れることができます。
しかも、ライバルが増加しても、メーカーと交渉して販売者を限定化して適正価格を守ることが可能です。
1つの商品を長期安定的に仕入れることができるので、月利が安定します。
リサーチを止めても、すぐには月利は下がりませんし、扱う商品を増やせば月利は安定的に積み上がります。
基本的にはamazon販売でFBA納品なので、発送業務の負担がほとんどなくなります。
メルカリ×中国輸入より遙かに少ない労力で、安定的に月利30万円、50万円、100万円と積み上げることも夢ではありません。
実際にメーカー仕入れを実践した方は、上記のような実績を出しています。
半数が月利50万円以上を達成しているので、会社を辞めて独立することも十分可能です。
メーカー仕入れに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
中国輸入メルカリ転売は、物販スクールがいくつか存在するくらい人気の手法です。
しかし、参入障壁が低い分、ライバルが非常に増えて飽和状態になっているため、リサーチがとても大変です。
また、中国商品は偽物や不良品が多く、そうでなくても品質が低いのでお客様からのクレームがかなり多いです。場合によってはアカウント停止になってしまいます。
品質の悪い商品を高値で販売することに対して後ろめたさを感じている人も少なくありません。
より少ない労力でお客様に喜ばれる商品を販売して、安定的に月利を積み上げたいならamazonメーカー仕入れをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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