こんばんは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazon転売(せどり)では、Keepaなどのツールを使って商品の売れ行きの目安を判断して仕入れる方法が一般的です。
ですが、ランキングが高ければ高いほど、正確に売れ行きが追えなくなり、ツールの精度は悪くなります。
そうすると、余剰在庫を抱えるリスクが増えますし、逆に販売機会の損失を招くことになります。
しかし、仕入れ判断を正確に行えるようにすれば、販売機会を失うことなく売上・利益を2倍以上にすることが可能です。また、余分な在庫を抱えることもないので、キャッシュフローも各段に良くなるでしょう。
今回は、正しく仕入れ判断をして、手堅く売上・利益を得られる方法を細かくお伝えしたいと思います。
目次
amazon転売(せどり)における仕入個数判断基準の方法は?
amazon転売(せどり)で成功された方のほとんどが、「Keepa・キーゾンなどを使って仕入個数の判断をしていきましょう」と情報発信をされています。
たしかに仕入れの大まかな目安をつかむなら、Keepaやキーゾンは必須のツールです。リサーチの時点で「この商品は狙い目か、そうでないか」は簡単につかんだ方が効率的だからです。
しかしこれからビジネスとして長期的に取り組むのであれば、Keepaやキーゾンのようなツールがなくなっても対処できる知識を持っておかなければなりません。
冒頭でお伝えした通り、ツールですべて仕入れ判断しようとすると、販売機会の損失や余剰在庫の元となるので危険です。
そのあたりの詳しい話や、amazon販売で必須とも言えるツールは、以下の記事でも書いていますので、合わせてご覧ください^^
狙い目の商品は定点観測で正確な販売数を把握する
そこで本日お伝えしたいのが、「定点観測」という方法です。
Keepa・キーゾンでは、月の売れ行きからライバルの数を見て、自分の仕入個数を割出していきます。
しかし、Keepa・キーゾンのデータはランキングの変動をカウントした目安の数値ですので、精度に限界があり正しい販売数を計測できないことがあります。
一方で、手間こそかかりますがライバルが持っている実際の在庫数の増減を自分で測って仕入れ個数を判断することで、より精度の高いデータを取ることが可能になります。
これを定点観測と言います。
定点観測の概要
定点観測による仕入れ判断は、大まかに次のように行います。
このようなライバルの在庫数増減を確認して仕入個数を割出すよ定点観測の方法を使えば、自分が1ヶ月に何個の商品を販売することが出来るのか?が正確にわかるようになります。
Keepaやキーゾンの観測となると、月間販売数50~60個と大きく違う数値が表示されることがザラにあります(^^;)。これでは売れるか売れないかの大まかな判断はできても、いくら仕入れればいいか判断ができません。
定点観測で正確な仕入れ個数が計算できるので、販売機会を逃したり、逆に無駄に在庫を抱えたりすることがないので、売上・利益とキャッシュフローの大幅な改善になります。
ライバルの在庫を自動で表示してくれる有料ツール(在庫チェッカーなど)がとても便利なのですが、ライバルの在庫数を自分で観測できるようにしておきましょう。
手間と時間のかかる方法ではありますが、定点観測で販売数を正確に判断することは、必ず実践してください。
amazon転売(せどり)で稼げる人が実践している具体的方法
ここではツールを使わずに、ライバルの在庫数を調べる定点観測の方法を具体的に説明していきます。
ライバルの在庫数を1週間ぐらい確認して記録すると、大体この商品が1ヵ月でどのくらい売れているか把握することができます。
ExcelかGoogleスプレッドシートを用意して実践してみてください。
①販売数を調べるライバルセラーを探す
まずこちらの画像をご覧下さい。
amazonでご自身が調べたい商品のページを開くと、上の画像のような画面が出てくると思います。
この画像の中で、赤い点線で囲われた「新品の出品」をクリックします。
そうすると下の画面に切り替わります。
勝手に公開できないのでこの画像では出品者の名前は黒く塗りつぶしておきます。
この商品の出品者は3人いますが、確認するライバルは赤い点線で示した2人となります。
カートボックスと同じ条件のセラーのみで大丈夫です。
②ライバルセラーの在庫数の確認方法
ここから1人ずつ在庫を調べていきます。
画像の右側に黒い線で囲った「カートに入れる」をクリックします。
そうすると次の画面に変わります。
続いて赤線で囲った「カートの編集」をクリックします。
左下にある赤線の「数量」クリックします。
そうすると数を変更できるので、一番下の「10+」を選びます。
次に数量を打ち込むのですが、999個が最大の在庫数なので999と入れて更新をクリックします。
そうするとビックリマークが出てきて、「この出品者のお取り扱い数は5点です」と表示されます。
これでライバルセラーの在庫が5個だと判断することが出来ます。
調べ終わったら赤線の「削除」をクリックしてカートから消すようにしてください。
上記の方法でライバルセラー1人1人の在庫数を調べていき、エクセルやスプレッドシートなどに記録して増減を計測します。
これを1週間行えば、大体この商品が月にいくつ売れているか理解できますよね、Keepa・キーゾンなどのツールよりよっぽど正確です。
この方法でぜひ仕入個数を計算してみてください。
下記の動画もよければご参考ください!!
【補足】定点観測を効率的に行う方法
ここまでがツールを使わずにライバルの在庫数を調べる方法ですが、調べる商品点数が多くなってくると、これだけでかなり時間が掛かってしまいます。。
今後ツールがなくなっても対応できるように、基本的な知識としてお伝えしましたが、有料ツールを使えばこの方法でなくても一目で在庫を表示してくれるので、ぜひお使いになることをオススメします。
お金を多少出せるなら在庫チェッカー、今はそこまでの余裕がないならKeepaの在庫数表示が良いのかなと思います。
Keepaの在庫数表示については下記の記事の1-5にも記載していますので、合わせて確認してみてください。
amazon転売(せどり)における定点観測の3つの注意点
amazon転売(せどり)でライバルの販売数を正確に調べる方法をお伝えしましたが注意点が3点あります。
- 販売数に制限をかけているセラーの場合、正しく在庫数の増減を計測できない場合がある
- ライバルセラーが定点観測中に商品を仕入れた場合は販売数が計測できない
- ライバルセラーがマルチチャネルサービスを使って他販路でも販売している
注意点①販売数に制限をかけているセラーは正しく在庫数が表示されない
amazonでは1回の販売数に制限をかけることができるのですが、セラーによって違ってきます。
販売商品のすべてに制限をかけているセラーもいますし、まったくかけていないセラーもいます。
なぜ販売数を制限をするのかというと、ライバルセラーが嫌がらせで自分の商品の在庫すべてを保留にしてしまう事態もまれに起こり得るからです。。
保留されている期間中は在庫を押さえられているため販売できなくなります。。。
販売数に制限をかけているセラーの表示
もしライバルが販売数に制限をかけている場合、なぜ注意が必要なのかをご説明します。
例えば1人のライバルが1つの商品で100個の在庫を持っていたとします。
しかし、1回の商品の販売数を最大5個と制限をかけていた場合は、先ほどご説明した方法で在庫を調べたとしても、下の画像の赤枠のように5個と表示されてしまうからです。
「この出品者からは、ご注文数はお一人様5点までに制限されています」と表示されています。
この表示が出てきた場合は、実際の在庫数を把握することができないので注意が必要です。
販売制限をかけているセラーがいた場合の対処法
対処法としては、制限をかけられていないセラーだけで判断することになります。
また、滅多にないですが、すべてのセラーが制限をかけていた場合は、Keepa・キーゾンのデータから「月の売れ行き個数÷ライバルセラー数」で大まかに仕入れ判断し、保守的に少量でテスト販売してみる方法が確実です。
データよりも売れる場合は次回の仕入れから徐々に個数を増やしていけば大丈夫です。
つまり、リピート仕入れ以降は、自分で仕入れて販売した個数を根拠として仕入れ判断をしていくのです。
注意点②セラーが定点観測中に在庫を増やすと販売数が計測できない
2つ目の問題点として、定点観測中にセラーが再度商品を仕入れて在庫を増やすことになれば、正しい販売数が計測できない点です。
売れている商品(高いランキングの商品)ほど回転が早いので、その分ライバルの在庫の補充も早くなります。
例えば、今日調べたセラーが5人いたとします。
1人10個の在庫を持っていたとして、1週間後に見直した際のライバルの在庫が1人30個に増えていることがあります。
そうなっていると1週間でどれだけ売れたか判断できないので、1日ごとに在庫が増えていないか見直す必要があります。
ランキングが高い商品はこれが当たり前にありますが、回転が早いので3日程度観測をすれば大体は把握できると思います。
逆にそこまで回転していない商品に関しては、たまたま1日で多く買われたりすることもあるので、ライバルの在庫補充に注意しながら1週間程度観測をしていけばいいと思います。
注意点③マルチチャネルサービスを使って他販路でも販売するセラーがいる
それともう1点ですが、amazonでは、マルチチャネルというサービスが存在します。
FBAを使ってamazonで商品を販売しているセラーの中には、同じ商品を楽天やヤフーショッピングといった別のサイトでも同時に販売をしていることがあります。
amazon以外のサイトで売れた場合でもマルチチャネルを使えばFBAで発送を代行してくれるというサービスです。
在庫を調べたセラーがこのように多販路だった場合は、在庫が減っていたとしてもすべてがamazonだけで売れたものではないことになります。
注意点を把握して定点観測しよう
このようなことがあるので100%正確に観測をすることはできません。
しかし、私は何百商品も観測をしてきて思うのは、さほど実際の売れ行きには影響しないということです。
制限をかけられていたり、補充されたり、マルチチャネルを使っていたりなどの条件が重なってしまうことはほぼありません。また、観測を元に実際に仕入れて売ってみると全然違ったなんてことも経験上はほとんどなかったです。
どちらにしてもKeepa・キーゾンなどを使うよりは、より正確な数を把握することができるので、注意点を把握したうえでガンガン定点観測を行って仕入れをすれば、リスクのないamazon転売(せどり)ができます^^
最後に
少し面倒な方法に思えたかもしれませんが、定点観測を使って仕入れを行うことができるようになれば、利益を取りこぼすことなく仕入れを行うことが出来ます。
たとえツールがなくなったとしても、自信を持って仕入れを行えるようにしてほしいですし、定点観測を実践するだけで、ツールに頼っているライバルとの差別化になります。
ツールでしか仕入個数を判断できない人はツールの数字が間違っていると仕入れができないので、そこから自分だけ抜けることができるんですね。
今回お伝えした内容を知らなかった方は、ぜひ一度試してみてください^^
なお、今回お伝えした方法は、amazon転売(せどり)から抜け出してメーカー仕入れに移行する場合も活用できます。
メーカー仕入れを実践する方も、今回お話した定点観測は必ず実践するようにしてください^^
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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とある商品を定点観測した際に、10人のライバルが居て、1人10個ずつ在庫を持っていたと仮定します。
1週間後にもう一度見てみると、10人のライバルが1人あたり5個ずつの在庫になっていました。
1人5個ずつ減っているので、5個×10人で50個です。
そこから分かるのは、この商品はamazonで1週間に50個売れていると判断できます。
1ヶ月が4週間と考えると、50個×4週間なので月間販売数は200個ということになります。
これから販売する自分を含めると11人となるので、200個÷11人で1人あたり1ヶ月で約18個の販売が可能になる計算です。