しまむらは全国に店舗が多くあり、リーズナブルな商品が多いので、アパレルせどりの一種として取り組んでみようと考える方も多いでしょう。
私も、自宅から徒歩1分くらいの距離にしまむらがあります(そんなに大きな店舗ではないですが)。
アパレルせどりの一種なので、女性でも取り組みやすいジャンルの1つではないかと思います。
また、しまむらは、ユニクロのように転売規制がそこまで厳しくないので、比較的店舗せどりのリサーチもしやすいです。
しかし、物販コミュニティEC STARs Lab.に長年関わっている私ですが、周りでしまむらせどりで儲かったという話は聞いたことがありません。
そこで、今回はしまむらせどりの特徴と、全然儲からない理由について解説します。
近所にしまむらがあって、しまむらせどりに興味のある人は最後までご覧ください。
しまむらせどりとは? 最低限知っておきたい6つの特徴
まずは、しまむらせどりの特徴についてお伝えします。
他のアパレルショップと同じく、しまむらにも実店舗とオンラインストアがあり、いずれもリサーチ対象ではあります。
【特徴①】しまむらは転売禁止ではない
しまむらは実店舗、オンラインストアともに転売禁止ではありません。
転売対策に本腰を入れているユニクロに比べると、転売規制については緩いという印象です。
そのため、実店舗でリサーチするときも、そこまでドキドキしたり脅えたりすることもないでしょう。
ただ、しまむらもアニメやアイドルとのコラボなど、転売ヤーが狙うような限定商品は多いです。
今後、転売対策を強化してくる可能性は否定できません。
【特徴②】しまむらは全国展開で店舗数が多い
しまむらの特徴は、何と言っても全国展開しており、店舗数が多いことです。
2024年2月現在で、しまむらは1,415店舗あり(しまむら会社概要より)、衣料品チェーンストアの売上高では、ユニクロに次ぐ業界第2位の規模です。
そのため、近所にしまむらがあるという方が多く、店舗せどりに取り組みやすい実店舗の1つです。
場所によっては、複数のしまむらの店舗をリサーチできる方もいるでしょう。
また、しまむらの店舗の多くは、大きすぎず小さすぎない程度の大きさなので、店舗せどりのリサーチとしてはちょうどいいです。
比較的リサーチしやすいのが、しまむらの特徴と言えます。
【特徴③】しまむらはセール時の割引率が高く商品を安く仕入れられる
しまむらは、商品を安く仕入れやすい店舗の1つなので、資金の少ない人や初心者の方でも始めやすいです。
さらに、しまむらはセール時の割引率が高く、半額以上の大きな割引をしていることが少なくありません。
店舗によってセール品が変わるので、オンラインストアをチェックするだけでなく、実際に店舗に足を運んでたしかめてみましょう。
【特徴④】しまむらはコラボ商品やイベント商品が多い
しまむらせどりで狙い目とされている商品が、先ほどお伝えしたセール品、そしてアニメやアイドルとのコラボ商品、イベント商品です。
これまでも、「鬼滅の刃」「銀魂」「黒子のバスケ」「リラックマ」「刀剣乱舞」「ハローキティ」などとのコラボ商品が見られています。
コラボ商品やイベント商品は、比較的短期間で多く売れる傾向にある一方で、流行や季節を過ぎると売れなくなるので、無理な仕入れは禁物です。
また、しまむらせどりを実践している人の多くは、限定のコラボ商品やイベント商品を狙う傾向にあり、ライバルが多い点は注意しましょう。
【特徴⑤】しまむら商品はAmazonよりメルカリの方が相性がいい
しまむらに限らず、アパレルせどりはAmazonよりメルカリの方が相性がいいです。
実際、Amazonで検索してみると、アパレル商品は出品制限がかかっていることが多く、しまむら商品もほとんど出品されていません。
一方、メルカリは、Amazonのような出品規制はなく、かなりの数のしまむら商品が出品されています。
原則は、販路はメルカリよりAmazonの方が、商品ページ作成、価格交渉、注文時の発送、カスタマー対応の手間がないのでおすすめです。
ただ、しまむらせどりをするなら、メルカリを販路にした方がいいでしょう。
【特徴⑥】しまむらのオンラインストアもリサーチ対象である
しまむらはオンラインストアもリサーチ対象です。
時期によっては、オンラインストア限定商品やセール品、イベント商品などが販売されることがあります。
場合によっては、実店舗よりもオンラインストアの方が安いこともあり、利益商品が見つかることもあり得ます。
ただ、オンラインストアの場合、利益が出たとしても、薄利な商品が多いです。
上記のクレヨンしんちゃん×サンリオキャラクターのコラボのポーチは、しまむらオンラインでは590円で販売されていました。
一方、メルカリでは1,000円で販売されています。
メルカリの手数料は10%ですから、手数料は100円かかります。上記の商品のサイズから考えて、ゆうパケットポストminiでの発送が可能ですが、送料は160円です。
つまり、利益=1,000円-590円-100円-160円=150円と、低単価商品だけにかなり薄利になってしまいます。利益率は15%と、決して高くはないです。
あくまで一例ですが、オンラインストアの場合はセール品や人気のコラボ商品などを狙って相当リサーチをしていく必要があるでしょう。
【番外編】しまむら系列のアベイルやバースデイで仕入れる手もあり
しまむらだけでなく、しまむら系列のアベイルやバースデイなどで商品を仕入れるという手があります。
アベイルは全国312店舗、バースデイは324店舗と、しまむらほどの店舗数ではないですが、近所にある場合はリサーチしてみてもいいでしょう。
アベイルはしまむらより若い女性をターゲットにした商品が多く、バースデイはベビー・キッズ用品が中心となります。
実際に、アベイルやバースデイ商品も、メルカリで多数出品されています。
しまむらせどりをまったくおすすめしない7つの理由
しまむらせどりの特徴をお伝えしましたが、冒頭でお伝えしたとおり、まったくおすすめしません。
よほどしまむらファンであれば話は別ですが、基本的にはせどりの対象としない方がいいでしょう。
利益額が低く薄利多売になりがち
しまむら商品は、基本的に低単価商品が多く、仕入れ値は安いものの、販売価格を高く設定することも難しく、薄利多売になりがちです。
実際、しまむらで高単価商品と言っても、想像できる人は少ないでしょう。
なかにはコラボ商品など、1,000円の商品が3,000円くらいで売れることもありますが、利益率も高いと言えず、平均すると15~20%程度です。
低単価商品で、しかも利益率もそこまで高くないので、少しでも値崩れすると赤字になりがちなので注意しましょう。
薄利多売が必要なのに多売ができない
薄利多売であっても、同じ商品をまとめて大量仕入れができれば、大きな利益になります。
しかし、しまむらに陳列されている商品はかなりバラバラで、同じ商品がほとんどありません。
「この商品は在庫ありませんか?」と聞けば、後日取り寄せができる場合もありますが、それでも利益が大きくなるほどの大量仕入れは難しいです。
利益が低い商品であれば薄利多売するしかないのに、多売ができないのであれば、あまり魅力的とは言えません。
セット商品にしても単価が低い
しまむら商品は薄利になりがちなので、下図のように、しまむら商品をセット販売をしている人も少なくありません。
例えば、上図のように他社商品とセットにしたり、同じしまむら商品の色違いのセットにしたり、トップスとボトムスを上下セットにしたりする方法です。
セットにした方が単価が高くなり、売れやすくなることがあるので、セット販売戦略は物販ではおすすめです。
しかし、メルカリで出品されているしまむらのセット商品を調べてみると、上図のように多くが低単価商品です。
もともとが低単価なので、セット品にしても高い利益はあまり見込めないでしょう。
全国に店舗があるのでライバルが多い
しまむらは全国に店舗があり、仕入れ値が安く、転売規制が緩く、店舗サイズもちょうどいいため、ライバルが参入しやすいです。
また、せどり目的ではなく、不要になったしまむら商品をメルカリを活用して不用品販売する人も少なくありません。
そのため、メルカリでしまむら商品を出品するライバルに埋もれやすくなってしまいます。
コラボ商品やイベント商品は時期を過ぎると売れなくなる
しまむらで利益率の高い商品というと、セール品かコラボ商品、イベント商品でしょう。
特に限定のコラボ商品やイベント商品は、比較的高値で売れる可能性はあります。
しかし、流行が過ぎたり、時期を過ぎると高値で販売することができなくなります。
そうでなくても、出品者が多ければレア感がないので、高値で販売することは難しいでしょう。
先ほどお伝えしたように、コラボ商品やイベント商品も無理な仕入れは禁物です。
しまむらで売っている商品をメルカリで買いたい人が少ない
しまむらせどりが薄利になりがちな理由としては、次のようなことが挙げられます。
- しまむらはもともと低単価商品が多い
- しまむら商品は長持ちせず、商品寿命が短い
- しまむらは全国に店舗があり、オンラインストアまである
つまり、しまむら商品はどこでも安価に手に入るので、わざわざ高い価格でメルカリで買おうという人が少ないのです。
また、しまむらは商品寿命が短い商品が多いので、ますます高値で買おうとは思いません。
アベイルやバースデイにしても同様です。
よほどレアで品薄な商品でない限り、しまむら商品にはあまり需要がないと言えるでしょう。
しまむらでも転売ヤーのイメージが悪い
しまむらは、ユニクロほど転売規制は厳しくないですが、それでも転売ヤーのイメージは悪いです。
このように、しまむらでも、人気限定商品を根こそぎ買い占めてメルカリで高額転売する転売ヤーがいます。
どの店舗でも転売ヤーのイメージはよくないのです。
しまむらで仕入れのリサーチをしていたら、店員や顧客の冷たい視線を浴びることも十分あり得ます。
しまむらせどりをする際は、以下の記事にある迷惑行動には気を付けた方がいいでしょう。
しまむらせどりより安定的に利益を得られるメーカー仕入れの方がおすすめ
しまむらせどりが儲からない理由について解説しました。
しまむらせどりは、利益額が低い商品が多く、しかも多く仕入れることができないので、利益効率が悪いのが一番の難点です。
また、メルカリでしまむら商品を出品する人は多いですが、決して需要は高くありません。
安定的に利益を積み上げたいのであれば、利益の出る需要ある商品を継続的に仕入れることが必要です。
それができるのは、せどりではなく、上図のようにメーカーから直接商品を仕入れて、Amazonで販売するメーカー仕入れです。
メーカー仕入れであれば、最上流仕入れになるので、メーカーとの関係構築次第で最安値で仕入れることができ、しかも安定的な仕入れが可能です。
また、メーカーと交渉すれば販売者を限定化できるので、ライバルを抑えて適正価格で商品を販売することが可能です。
少なくとも、しまむらせどりよりは困難なリサーチを続けなくて良くなり、利益が安定しやすくなります。
メーカー仕入れについて興味のある方は、まずは以下の動画をご覧ください。
最後に
以上、しまむらせどりについてお伝えしました。
しまむらせどりは店舗数が多く、せどりのリサーチ、仕入れ自体はやりやすいです。
しかし、利益商品が少なく、しまむらの商品はしまむらで買えてしまうので、わざわざメルカリで高値で買いたいという人は多くありません。
しまむらは近所にある方も多いでしょうから、試してみてもいいですが、薄利でしかもなかなか売れないことの方が多いでしょう。
自分には向かないと思ったら、すぐに別の手法に切り替える方がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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