中国製のアパレル商品はかなり需要があるので、自分も販売したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
しかし、実態としては、中国輸入のアパレル販売で儲けることはかなり難しいです。
かつて、EC STARs Lab.でも、アパレル商品を含めて中国輸入ビジネスを経験していた人もいますが、今は全員挫折しています。
そこで、今回は中国輸入アパレル販売の特徴と、全然儲からない理由について詳しく解説します。
中国輸入のアパレル販売に興味のある方は最後までご覧ください。
目次
【結論】中国輸入のアパレル商品は簡単にできるが儲からない
結論から言うと、中国輸入のアパレル商品は、誰でも簡単に取り組めますが、儲けることは簡単ではありません。
たしかに、中国製のアパレル商品は、需要がありますし、安く仕入れができるので利益率が高いです。
中国商品というと、偽ブランドをつかまされる心配をする方も多いですが、ノーブランド品を検索すれば基本的に大丈夫です。
しかし、中国輸入ビジネス全般に言える話ですが、参入者が急増しており、ライバルとの差別化が難しいです。
また、中国商品は粗悪品が多く、お客様からのクレームが少なくありません。
これは、単純転売だけでなく、OEMでも同じことが言えます。
中国輸入ビジネスは、単純転売からのステップアップとしてOEM販売に進む人も多いのですが、中国OEMも非常にライバルが多いです。
詳しいことは後述しますが、中国OEMは、国内OEMに比較しても参入障壁がとても低く、ライバルがとても多いのです。
以上のことから、中国輸入のアパレル販売は、参入すること自体は難しくないですが、稼ぐことはかなり難しいと考えていいでしょう。
中国輸入のアパレル販売6つの特徴
中国輸入のアパレル販売の特徴について詳しくお伝えします。
中国輸入ビジネスは、10年以上前から一大ブームになりましたが、アパレル商品を輸入する人も多いです。
- 中国のアパレル商品は日本でもよく売れる
- 安く仕入れができて利益率が高い
- ノーブランド品でリサーチすれば偽ブランドの心配がない
- 小型軽量なので海外送料を抑えやすい
- アリババなら定期的な仕入れをしやすい
- OEM販売しやすい
こういった特徴があるため、中国輸入のアパレル販売に魅力を感じて参入者が増えたのです。
結果、後述するようにライバルが多く参入する結果となってしまいましたが・・・・・・。
中国のアパレル商品は日本でも需要が高い
今は日本でも中国製のアパレル商品に溢れており、国内でも需要が高いことがわかります。
中国製のアパレル商品は、なんといっても価格が安いですからね・・・・・・。
大人が着る洋服も需要がありますが、中国製のアパレルで特に人気なのがベビー服や子ども服です。
お子さんがいる方なら実感していると思いますが、ベビー服や子ども服は子どもの成長ですぐに着れなくなってしまいます。
すぐに着れなくなるのに、「少し高くても良いので、長く着れる服が欲しい」とはなりません。
商品寿命が短いことを見越すと、手頃な価格でそこそこかわいいデザインの中国製の子ども服は需要が高いのです。
ベビー服・子ども服の場合は、特にひな祭りや子どもの日などが狙い目ですが、誕生日などに購入する人も多いので、通年需要があると考えていいでしょう。
他のアパレル商品より利益率が高い
中国製のアパレル商品は、とにかく安く仕入れができます。
例えば、こちらのamazonで販売されている子ども服ですが・・・・・・
現在は1,550~1,650円で販売されています。
また、Keepaで過去の販売価格を調べてみると、2,000円台で売れていた頃もあったみたいです。
同じ商品をアリババの画像検索機能を使って探してみると・・・・・・
38.98~50.98元で販売されています。
現在、人民元のレートは1元=20円程度なので、商品1個あたりの仕入れ値は780~1,000円程度です。
もちろん、中国輸入代行手数料や海外送料は考慮しないといけませんが、簡単に利益商品が見つかることは理解できたかと思います。
ノーブランド品でリサーチすれば偽ブランドの心配がない
中国輸入といえば、偽物が多いイメージがあります。特にアパレルだと心配ですよね。
しかし、amazonでノーブランド品で検索すれば、偽ブランドの心配はありません。
中国輸入全般で言える話ですが、amazonで売れている中国商品をリサーチする際は、ノーブランド品を検索するようにしましょう。
小型軽量なので海外送料を抑えやすい
アパレル商品は、基本的に小型で軽量の商品が多いです。
そのため、大量仕入れする際でも海外送料を抑えやすいメリットがあります。
中国商品の海外送料の目安は、航空便では200~400円/kg、船便では100円/kgくらいで、結構かかります。
重量のある商品ほど海外送料を考慮しないといけません。
中国のアパレル商品は仕入れ値が安く、海外送料を抑えられるので、利益率が高くなる傾向にあります。
アリババなら定期的な仕入れをしやすい
中国輸入全般に言える話ですが、アリババからの仕入れであれば、定期的な仕入れができます。
というのも、アリババは小売店ではなく、卸仕入れサイトの1つであるためです。
小売店からの仕入れでは、仕入れ先の在庫がないということが珍しくないですが、アリババは在庫がなくなったら比較的すぐ追加仕入れができます。
ただ、アパレルであれば流行や季節を考慮しなければいけないので、無理な仕入れは避けましょう。
OEM販売しやすい
中国輸入ビジネスといえば、中国OEMも有名ですが、アパレル商品もOEM販売しやすい商品です。
ノーブランドの衣服に、オリジナルロゴを付けて販売することは難しくなく、他のOEMに比べてもコストがかからない傾向にあります。
ただ、OEMでも品質の悪い商品を生産する工場が多い点は要注意です。
実は中国輸入のアパレル販売が儲からない9つの理由
冒頭でもお伝えしましたが、現在中国輸入のアパレル販売は、かなり儲けることが難しくなっています。
- ライバルが多く参入している
- 品質が悪く粗悪品が多い
- デザイン、サイズ、色が違う商品が届くことがある
特にこの3点は注意した方がいいでしょう。
ライバルが多くて出品しても売れない
中国輸入のアパレル商品は参入者が多く、ライバルに埋もれて商品が売れなくなっています。
例えば、上図のセーラー服仕様のパーカーを例にしてみます。
同じ商品がないか、メルカリで「セーラーパーカー」で検索してみると・・・・・・
このように、同じセーラーパーカーを出品している人がたくさんいることがわかります。
中国商品の洋服は、既にライバルが多くて飽和状態の商品がとても多いです。
また、同じ商品でなくても、中国商品はオリジナリティに欠け、コピー品と思われるほど似た商品がとても多いです。
これでは、お客様が検索しても埋もれてしまい、なかなか見つけてもらえませんし、他の出品者より高い価格では売れないでしょう。
メルカリを例にしましたが、amazonでもライバルは増えており、価格競争が起きやすくなっています。
amazonの場合、Keepaの有料版を利用すれば、出品者の推移を確認することができます。すでに出品者が増加傾向であれば、利益が出ても仕入れは避けた方がいいでしょう。
ライバルがすぐに参入して売れなくなるから常にリサーチを続けないといけない
中国輸入のアパレル商品は、狙うライバルが多いので、出品して最初は売れても、すぐにライバルが群がり商品が売れなくなります。
また、後述するようにアパレル商品は流行や季節に影響されるところがあるので、売れ行きが安定しないところがあります。
そのため、常に儲かるアパレル商品をリサーチし続けないと利益が安定しません。
これは、アパレル以外の中国商品すべてに言えることで、果てしないリサーチ地獄に疲れて挫折する人が少なくありません。
他のアパレル商品より粗悪品も多いためクレームになりやすい
これも、中国輸入商品全般に言える話ですが、アパレル商品も例外なく品質の悪い粗悪品が多いです。
- 生地の素材が悪い
- 縫い方が雑である
- 糸のほつれが多い
- ボタンが欠けている
- 石油臭がする
このようなアパレル商品が日本に届くことは珍しくありません。
仕入れ値が極端に安いアパレル商品は、粗悪品の傾向が強いので注意しましょう。
品質よりも価格重視で購入したお客様であっても、ここまで粗悪品ではクレームが発生する可能性が高いです。
デザイン、サイズが違う商品が届いても返品できない
中国輸入のアパレル商品は、アリババなどの商品画像と違ったデザインやサイズの商品が届くことが珍しくありません。
しかも、基本的に返品することができないのです・・・・・・。
微妙な仕様の違いではなく、明らかに写真と違う商品で、「何だこれ?」と思うようなことも多いです。
また、サイズについても、表記と違う寸法になっていることが多いです。
というクレームや、返品・返金祭りになってしまうことのないように検品時に状態確認をしっかりしましょう。
品質表示のタグ管理がないと違法になる
中国輸入のアパレル商品は、品質表示のタグ管理がほぼ必須となります。
中国輸入商品のなかには、タグがついていないものや、中国語表示のままだったりしていることがあります。
日本語で表示されたタグがないままアパレル商品を販売してしまうと、家庭用品品質表示法に違反してしまいます。
(定義)
第二条 この法律で「家庭用品」とは、次に掲げる商品をいう。
一 一般消費者が通常生活の用に供する繊維製品、合成樹脂加工品、電気機械器具及び雑貨工業品のうち、一般消費者がその購入に際し品質を識別することが著しく困難であり、かつ、その品質を識別することが特に必要であると認められるものであつて政令で定めるもの
(中略)
(表示の標準)
第三条 内閣総理大臣は、家庭用品の品質に関する表示の適正化を図るため、家庭用品ごとに、次に掲げる事項につき表示の標準となるべき事項を定めるものとする。
一 成分、性能、用途、貯法その他品質に関し表示すべき事項
二 表示の方法その他前号に掲げる事項の表示に際して製造業者、販売業者又は表示業者が遵守すべき事項
※家庭用品品質表示法より抜粋
上記の家庭用品品質表示法の条文から、以下の商品については、法律に定めた表示をしなければいけません。
- 繊維製品
- 合成樹脂加工品
- 電気機械器具
- 雑貨工業品
アパレル商品は、基本的に繊維製品もしくは雑貨工業品(革又は合成皮革を製品の全部又は一部に使用して製造した衣服類)に該当するため、品質表示や洗濯表示が義務づけられています。
具体的な表示方法については、消費者庁のホームページに具体的に記載されています。
品質表示のタグは、自分で行う場合と、製造元や代行業者に依頼する場合があります。
いずれにしても、品質表示のタグを管理しなければならず、多くの方がつまずくポイントとなっています。
流行や季節変動の影響を受けやすい
アパレル商品といえば、流行や季節変動の影響を受けやすいので、販売するタイミングには十分注意しましょう。
例えば、先ほど紹介したこの子ども用のコートの価格推移を調べてみると、以下の通りです。
特に発売当初の2016~2018年頃の推移を見るとわかるのですが、だいたい1~2月くらいに価格が急上昇し、それ以外は価格が下落していることがわかります。
このように、流行や季節のタイミングを考えて仕入れ、販売をしないと儲からないのが、アパレル商品の難しいところです。
このような、流行や季節の変動が激しいトレンド商品のせどりについては、以下の記事に詳しく解説しています。
OEMでは最低ロットが大きくなり不良在庫のリスクが大きい
中国輸入のアパレル商品は、ライバル増加で売れなくなることもあり、流行や季節で変動するなら、無理な仕入れは避けたいところです。
しかし、特に中国OEMの場合は、最低ロットが大きいことがほとんどです。
アパレル商品は、まだ最低ロットが低い方と言われますが、それでも予想の売れ行きに対してロットが大きいことが多いです。
ある程度の資金力が求められることはもちろん、無理な仕入れで不良在庫を抱えてしまうことは避けましょう。
ロゴ違いの同じ商品が多いからOEMでもライバルと差別化が不可能
中国OEMだと、ライバルと差別化できるように思われがちですが、決してそんなことはありません。
というのも、中国OEMのほとんどは、同じ商品をロゴだけ変えた簡易OEMが大半です。
amazonやメルカリで検索しても、ロゴだけが違って機能やデザインがほとんど一緒なので、見分けが付きません。
結局ライバルに埋もれてしまい、売れなくなってしまうことが多いです。
OEM商品なのに品質がとても悪い
中国輸入商品は、例えOEMとしても品質が悪いことが多いです。
そのため、単純転売同様、クレーム処理に追われてしまい、場合によってはアカウントが停止されてしまうことになりかねません。
品質が高くてライバルと差別化できる商品を販売したいなら、少しハードルは上がりますが国内OEMに取り組むことをおすすめします。
ただ、国内OEMは、後述するamazonメーカー仕入れで実績を積んでからステップアップしていくことがおすすめです。
中国輸入のアパレル販売より安定的に稼げる物販をやろう
中国輸入のアパレル販売は、ライバルの参入などで利益が安定せず、粗悪品が多くてクレームが頻発し、場合によってはアカウントが停止することもあります。
決しておすすめできる手法ではありません。
であれば、ライバルの参入をコントロールできて、品質の良いメーカー保証の効いた新品を販売して安定的に稼げるamazonメーカー仕入れをおすすめします。
メーカー仕入れとは、上図のように小売店や代理店からの仕入れではなく、メーカ-から直接商品を仕入れる手法です。
国内メーカー、海外メーカーともに個人事業主でもメーカーと問題なく取引できますが、いかにメーカーにとってwin-winの提案ができるかがポイントとなります。
このあたりが、一般的な転売ビジネスと大きな違いです。
しかし、1回取引が決まってしまえば、継続的に商品を仕入れることができますし、メーカーと交渉すればライバル出品者を限定化することもできます。
amazonはライバルが増えるとほぼ確実に価格競争が起きます。
当然、メーカーにとっては面白いことではなく、自社ブランドを傷つける可能性があるので、価格を下げてほしくありません。
出品者を限定化して適正価格を維持することは、メーカーにとっても、出品者にとっても嬉しいことです。
転売ビジネスは、販売者を限定化することができないので価格競争を抑えることができません。
メーカー仕入れでは、販売者を限定化することで、価格と販売個数が安定するので、利益が安定するのです。
あくまでEC STARs Lab.内の調査結果ですが、85%が月利10万円超え、半数が月利50万円、約30%が月利100万円を超えています。
しかも、中国輸入のアパレル販売に比べると作業時間が1/5~1/10程度です。
メーカー仕入れに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
最後に
中国輸入のアパレル販売は、ライバルの増加と粗悪品の多さから、正直儲けることは難しいと考えられます。
そのうえで、季節変動などアパレルせどり特有の難しさもあります。
どこか、中国輸入ビジネスのデメリットと、アパレルせどりのデメリットを合わせたような印象もあります。
中国輸入のアパレル販売を行うくらいであれば、メーカー仕入れなど、もっと品質の良い商品で安定的に稼ぐ手法を選ぶといいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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