電脳せどり、店舗せどり、中国輸入ビジネス、欧米輸入ビジネス・・・・・・いずれも参入者が多く、ライバルとの価格競争に悩まされがちです。
そのため、あまりライバルが少ないせどりに目を向ける方も少なくありません。
そのなかの1つが台湾せどりです。
台湾せどりは、インターネットで台湾商品を仕入れる方法もありますが、距離の近さや日本語の通じやすさから現地で仕入れる人が多いです。
台湾のECサイトから仕入れたり、直接現地で買付けたりする手法は、比較的ライバルが少ないので、一見狙い目に見えます。
しかし、台湾商品の日本市場はあまり大きくなく、またせどりの難易度も上がるので、稼ぐことが難しいという現実があります。
そこで、本記事では台湾せどりの基礎知識や稼ぐことが難しい理由を解説します。
台湾せどりに興味のある方は、最後までご覧ください。
台湾せどりとは? 最低限知っておきたい3つの基礎知識
まずは、台湾せどりとは何か? という基礎知識についてお伝えします。
冒頭でお伝えしたとおり、台湾せどりは、大きく分けて電脳せどりと店舗せどりに分けられます。
店舗せどり | 電脳せどり | |
概要 | 台湾に直接行って、日本で人気のある台湾商品を仕入れる。仕入れ値が安ければ日本商品を仕入れることもある |
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向いている人 |
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ライバル | 少ない |
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【店舗せどり】直接台湾に行って観光を兼ねて商品リサーチする
日本から近く、日本語が通じやすい台湾の場合は、直接現地に仕入れに行く店舗せどりを行う人が少なくありません。
直接海外まで買付けに行く手法としては、韓国せどりが有名ですが、台湾も直接現地に行く人が多いのです。
台湾は、日本の沖縄県与那国島から111kmほどの距離で、東京から飛行機で3時間半、福岡からなら2時間半、沖縄からなら1時間40分で到着します。
台湾は親日国で日本語が通じやすく、日本文化の影響を強く受けていることもあり、韓国に次いで気軽に行ける国と行っていいでしょう。
そのため、台湾商品だけでなく、日本の商品を安く仕入れることも可能です。
台湾の仕入れ場所として、有名で品揃えが豊富な実店舗は以下の通りです。
上記の実店舗は台湾せどりでは知られており、比較的ライバルが多いので、現地の人と仲良くなって独自の仕入れルートを確保するのが理想です。
しかし、何度も台湾に行くには渡航費がかかり、国内の店舗せどりよりはかなりハードルが上がるところが難点です。
その分ライバルは少ないのですが、台湾では魅力的な商品は限られており、台湾商品の知識が豊富でないと厳しいでしょう。
せどり上級者で、台湾旅行が好きな人であれば、取り組んでみる余地はあります。
【電脳せどり】台湾や日本国内ECサイトをリサーチする
電脳せどりで、台湾せどりをやる方法は、大きく2つ分けると台湾のECサイトをリサーチする方法と、日本国内のECサイトをリサーチする方法があります。
台湾せどりの仕入れで活用できる主なECサイトは、次の通りです。
日本でお馴染みの楽天やYahoo!ショッピングが、台湾にも進出している点は興味深いところです。
ただ、難点としては、ほとんどの台湾ECサイトが完全に台湾在住者向けになっていることです。
そのため、日本語や英語に対応しておらず、代行業者を利用しないと仕入れができないサイトになっています。
言葉については、Google Chromeの翻訳機能を使えばどうにかなるものの、それでもかなり使いづらいことは変わりません。
しかも、実店舗にあってもECサイトにはなく、あったとしても価格が高く設定されていることが多く、あまりせどりの仕入れ先には向いていません。
もう1つの方法が、Amazonや楽天、メルカリなど日本でよく知られたECモールで「台湾」というキーワードを入れてリサーチすることです。
ただ、この方法では通常の電脳せどりとは何も変わらないので、やはりライバルが多くなる傾向にあります。
そのため、希少性が高く、日本で人気のある台湾商品を仕入れるのであれば、ややハードルは高くなりますが直接台湾に行った方がいいでしょう。
利益が出やすい商品は日本で人気のある台湾限定品
台湾せどりで利益が出る商品で狙い目は、日本でもニーズのある台湾限定品、もしくは日本商品です。
特にせっかく現地まで行って買付けするのであれば、次のような商品を仕入れるといいでしょう。
- 台湾のECサイトでは手に入らない商品
- 現地にしかない台湾のお土産
- 日本にも進出している店舗の台湾限定品
- 安価で販売されている日本商品
特におすすめなのが、③日本にも進出している店舗の台湾限定品や、④安価で販売されている日本商品です。
これらの商品は、日本でも馴染みがあるので売れやすいためです。
上記条件を満たす商品例としては、例えば次のようなものがあります。
- 生活雑貨
- 台湾のお菓子
- 日本のキャラクターグッズ・おもちゃの台湾限定品
- 日本でもよく知られたブランドの台湾限定のアパレル品
- 日本の雑誌のバックナンバー
- 客家花布
客家花布は、あまり聞き慣れない言葉かと思いますが、上図のような台湾でよく販売されている花柄のある布で、台湾花布とも言われます。
日本でハンドメイドの原材料として需要があるので、メルカリなどで販売するといいでしょう。
台湾せどりでは高単価商品が少ないので、現地仕入れで渡航費を含めて利益を残すようにするには、それなりの量を仕入れる必要があります。
台湾せどりが全然稼ぐことができない9つの理由
台湾せどりは、基本的に現地で仕入れる店舗せどりが中心となりますが、正直稼ぐことは難しいでしょう。
中国輸入ビジネスや欧米輸入ビジネスに比べるとライバルは少ないのは、それなりの理由があるのです。
台湾旅行など、他の目的と兼ねて台湾せどりに取り組むわけでなければ、あまりおすすめしません。
台湾で仕入れる必要のない中国製の商品も多い
台湾せどりに取り組むなら、台湾商品の知識がないと難しいです。
というのも、台湾には中国製の商品も多く、実は台湾までわざわざ行かなくても、アリババやタオバオなどで安価に手に入る商品があります。
しかも、台湾製の商品に比べると品質が悪く、偽物や不良品率が高いので、かなり気を付けないといけません。
特に露店で売られている商品の多くは中国製の商品で、ブランド品はほぼ偽物なので注意しましょう。
偽物や不良品の確率が高い
先ほどもお伝えしたように、中国製の商品は、わざわざ台湾で仕入れなくても手に入るうえに、偽物や不良品の確率が高いです。
偽物や不良品と気付かずに販売した場合は、アカウントが停止になり、特に偽物の場合は違法になるので注意しましょう。
台湾商品の知識がないと難しい
台湾には日本文化が馴染んでいるものの、日本には台湾文化がそこまで根付いていません。
台湾文化が根付いているのは、台湾料理や一時期流行したタピオカミルクティーなど食品系くらいで、それ以外は国内ではイメージが定着していません。
日本でニーズのある商品を見極める難易度は高く、よほど台湾に愛着がある方でないと、取り組むことは難しいでしょう。
利益が出ない商品が多い
台湾せどりは、利益の出る商品がかなり限られています。
また、台湾せどりでは利益の出る商品は低単価商品が多く、渡航費や海外送料、関税を考慮した場合、相当数の仕入れをしないと利益が出ません。
しかも、限られた滞在日程のなかで仕入れをしないといけないので、利益を出すのはかなり至難の業になります。
ということがないように注意しなければなりません。
どうしても台湾に行って仕入れに行きたいなら、事前リサーチを徹底しておく必要があるでしょう。
店舗せどりは渡航費がかかる
言うまでもなく、台湾仕入れの店舗せどりは渡航費がかかります。
せどりは常にリサーチ・仕入れを行わないと利益が出ない仕組みです。
台湾せどりで安定した利益を出そうとするなら、繰り返し台湾に仕入れに行かないといけません。
他国より渡航費が安いとはいえ、さすがに何回も行くとなると渡航費負担が大きくなりますし、副業の場合は日程調整が大変です。
そのうえ、利益商品が少ないので、台湾せどりだけで安定した利益を出すことはかなり難しいでしょう。
店舗せどりでも海外送料がかかる
現地仕入れで台湾せどりを行う場合は、持ち帰りができない分は郵送してもらう必要があります。
そのため、店舗せどりなのに海外送料がかかるといったことになってしまいます。
特に台湾せどりは、高単価商品が少ないので大量に仕入れが必要になるケースが多いです。
海外送料や関税・消費税を考慮して、慎重に利益計算するようにしましょう。
台湾ECサイトは使いづらく信用できないサイトも存在する
先ほどもお伝えしたように、台湾のECサイトはかなり使いづらく、代行業者がいないと仕入れができないサイトも多いです。
それでいて仕入れ値も現地より高いので、台湾のECサイトで仕入れる旨味は多くありません。
また、詐欺サイトか? と思われるような信用性のないサイトもあるので、リサーチ時は十分注意する必要があります。
日本国内ECサイトはライバルが多い
せどり初心者の方が台湾せどりを行うには、日本国内ECサイトから台湾商品を仕入れるのが一番無難です。
しかし、国内ECサイトからの仕入れは、ライバルが多く、価格競争に陥りがちです。
また、利益商品自体が少ないので、国内のECサイトで台湾商品を探すくらいなら、通常の電脳せどりに取り組んだ方がいいでしょう。
クレジットカードが使えないことがある
台湾せどりでは、ECサイト、現地仕入れともにクレジットカードで決済できないことが少なくありません。
仕入れ前に決済方法を確認することはもちろん、余裕を持って現金を用意しておく必要があります。
資金繰りには十分注意してください。
台湾で仕入れをするより国内外のメーカーと取引する方が効率的・安定的に稼げる
台湾せどりは、せどりのなかでもマイナーなジャンルであるため、ライバルが少なくて狙い目と思った方も多いでしょう。
たしかに、台湾せどりは比較的ライバルが少ないのですが、これは仕入れ先が実質的に台湾の実店舗に限られ、しかも利益商品が少ないためです。
台湾商品の知識がなければ取り組むことは難しいですし、中国製の商品も多いので、偽物や不良品のリスクも大きいです。
ライバルとの差別化を目指すのであれば、せどりから卒業して、国内・海外のメーカーと取引して商品をAmazon販売する方が効率的・安定的に稼ぐことができます。
これを、Amazonメーカー仕入れと言います。
と思うかもしれませんが、国内メーカー、海外メーカーともに個人事業主だろうが、副業中だろうが法人だろうがあまり気にしません。
どちらかというと、取引するメリットや取引したい想いの方が大切で、メーカーとの交渉方法を習得する方が大切です。
メーカー仕入れと台湾せどりと比較すると、次のような違いがあります。
メーカー仕入れ | 台湾せどり | |
リピート仕入れ | ○ | × |
価格競争 | ○(対策可能) | △ |
品質 | ○ | △ |
クレーム・返品返金 | ○(ほぼない) | ×(多い) |
アカウントリスク | ○(ほぼない) | ×(多い) |
月利の安定性 | ○ | × |
詳細は、以下の動画をご覧ください。
メーカー仕入れの具体的ノウハウに興味のある方は、以下の記事をご覧ください。
Amazonせどりの経験者の方であれば、仕入れ以降のFBA納品・出品などの工程は同じなので、今までの経験者を活かせるでしょう。
最後に
台湾せどりについてお伝えしました。
台湾せどりは、ライバルが比較的少ないですが、台湾まで直接買付けに行くか、使いづらいECサイトを利用する必要があるうえに、利益商品が多くありません。
そのため、よほど台湾旅行が好き、台湾グッズが好きという方でなければ、現状はおすすめできません。
ライバルと差別化したいのであれば、Amazonメーカー仕入れなど、せどりとは違う物販に目を向けるといいでしょう。
なお、台湾せどりの他、国外の現地に買付けに行く手法として、韓国せどりとタイせどりが知られていますが、詳細は以下の記事をご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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