コストコが近くにある人は、店舗せどりの仕入れ先の1つと考えている方も多いのではないでしょうか?
コストコは食品や家電など、扱っているジャンルも豊富で、せどりの仕入れ先としても魅力的に感じます。
コストコは店舗数が少なく、近所であればライバルと差別化できる仕入れ先として考えている人も多いでしょう。
しかし、私の周りでは「コストコせどりで儲かった」「コストコはおすすめの仕入れ先だよ」という人は聞いたことがありません。
そこで、今回はコストコせどりの概要と儲からない理由について解説します。
コストコせどりに興味のある方は、最後までご覧ください。
コストコせどりとは? 最低限知っておきたい4つの特徴
コストコは、全国に35店舗(2024年8月24日現在)ある、会員制のスーパーです。
よくテレビやYoutubeなどで、コストコで「爆買い」する芸能人が紹介されている様子をご覧になった方も多いと思います。
会員制にも関わらず人気で、安く大量に買えることで有名で、コストコでしか購入できない独自商品が多いです。
そのため、店舗数は決して多くないですが、せどりの仕入れ先として利用している人も一定数います。
そこで、まずはコストコせどりの概要についてお伝えします。
【特徴①】コストコは転売禁止ではない
せどりの仕入れ先というと、転売禁止店舗がある点に注意が必要ですが、コストコは実店舗、オンラインショップとも転売禁止ではありません。
コストコ独自のプライベートブランドの商品も多いですが、決して転売禁止にはなっていないのです。
コストコ再販店が全国のあちこちでオープンしているのも、転売を容認しているためと思われます。
せどらー・転売ヤーのイメージは悪いですが、家電量販店やおもちゃ屋ほど規制は厳しくはないので、比較的安心してせどりに取り組めます。
【特徴②】有料会員制だが商品を安く購入できる
※コストコ公式サイトより抜粋
コストコは、独自の商品を安く購入できるかわりに有料会員制となっています。
会員になると、会員限定メルマガで年末年始や決算期のセール情報など、安く仕入れるチャンスを把握できるようになります。
会員には、年会費9,900円のエグゼクティブ・ゴールドスターと、年会費4,840円のゴールドスターがあります。
年会費が高いというデメリットはありますが、コストコで商品を大量に仕入れるなら年会費9,900円のエグゼクティブ会員がおすすめです。
安価なゴールドスターより還元率が高く、エグゼクティブ会員限定の特別割引クーポンがもらえます。
ただ、後述するようにコストコの商品で儲けるのは簡単ではないので、慎重に検討した方がいいでしょう。
という方は、ワンデーパスという1日特別招待券を持てば、会員でなくてもコストコで買い物ができます。
ただ、コストコで購入できるようなものではなく、コストコ会員の友人やフリマサイト、金券ショップなど入手経路が限られます。
また、会員と違って、ワンデーパスは次のようなデメリットがある点は注意してください。
- 会員価格より購入金額が5%高い
- ワンデーパスが使えるのは1世帯1回まで
- 返品・返金不可
ワンデーパスは、1回お試しで仕入れをしたい人が使うといいでしょう。
【特徴③】コストコのオンラインショップは仕入れ値が高い
コストコは店舗数が少ないので、オンラインショップからの仕入れを考えている人も多いでしょう。
しかし、コストコのオンラインショップは実店舗よりも割高な傾向があり、実店舗より利益の出る商品が見つかりません。
オンラインショップ限定の商品もありますが、仕入れ値が高くて、やはり利益にならない商品が多いです。
一例を示すと、上図のコストコオンラインショップ限定商品は、3,580円で販売されています。
同じ商品が、Amazonで3,980円で販売されています。
利益が400円しかないので、何となく想像できると思いますが、手数料を加味すると赤字になってしまいます。
このように、コストコのオンラインストアはあまり仕入れには向いていません。
【特徴④】コストコでしか手に入らない独自商品が多い
コストコには、他の店舗では手に入らないような独自のプライベートブランド商品が多いです。
コストコ会員しか手に入らないので、Amazonやメルカリで出品されれば一定の需要は期待できます。
なかでも、コストコの「カークランド」というプライベートブランドの商品は、Amazonでも人気です。
「カークランド」には、一定数のファンがついていて、コストコ会員以外からも需要があります。
ただ、最近はせどり目的で仕入れる人が増えて、思った以上に利益が出ない商品が多くなっています。
仕入れる際はAmazonでリサーチを行い、ある程度目星を付けて店舗に向かいましょう。
【番外編】コストコ再販店は会員制ではないが商品が高い
コストコ再販店とは、コストコの商品を仕入れて再販売している店舗のことを言います。
やっていることは、せどりや転売と変わりませんが、会員制ではないので、年会費を払いたくない人や遠方の人に需要があります。
一方で、仕入れ値はコストコより高いので、高い利益率は期待できず、赤字になる商品も多いです。
コストコ再販店からの仕入れは、極力考えない方がいいでしょう。
【だめだこりゃ】コストコせどりが全然儲からない7つの理由
コストコせどりの特徴についてお伝えしました。
ただ、冒頭でもお伝えしたように、コストコせどりで儲けることは簡単ではなく、強くおすすめはしません。
コストコせどりが儲からない理由についてお伝えします。
会員制で年会費がかかる
まずコストコは年会費がかかる点です。
エグゼクティブ会員で年間9,900円とはいえ、そもそも店舗せどりで年会費がかかる店舗はほとんどありません。
年会費を別店舗での仕入れに回すことで、仕入れ量は確実に増やせます。
もちろん、コストコせどりで大量仕入れして利益を得られる方にとっては微々たる年会費と言えます。
コストコせどりを実践してみて、あまり利益にならないと感じたら年会費が無駄なので、早めに退会を判断した方がいいでしょう。
店舗数が少なく店内も広いため時間がかかる
コストコは全国に35店舗しかありません。
そもそも近場に店舗がなく、数時間かけて移動する必要がある方も多いでしょう。
ちなみにAmazonのFBA配送センターでも51拠点ありますので、それ以下の店舗数ということになります。
また店舗も非常に広く、仕入れ商品を探したり利益確認をしたりするだけでも時間がかかり効率がいいとはいえません。
年会費に加えて交通費も上乗せしてかかってきますので、遠方の方は無理して仕入れる必要はないでしょう。
ライバルが多く価格競争に陥りやすく儲からない
コストコは会員制という条件を満たせば仕入れはできるため、基本的に誰でも参入ができます。
他のせどり転売でもいえますが、仕入れの敷居は低いためライバルが多く、価格競争に陥りやすいこともおすすめしない理由の1つです。
例えば下記の商品はAmazonランキングが1,000位以内の非常に良く売れているカークランド商品ですが、出品者数が38人もいます。
これだけ出品者が多いと、カート獲得できないセラーは利益度外視でガンガン値下げをしてくる危険性を常にはらんでいます。
その結果利益が出ずに赤字で売り切らなければならない商品も出てくる恐れがあります。
コストコでも、決算期や年末年始にセールが行われますが、仕入れ値が安くなる分、ライバルが群がりやすい点に注意が必要です。
薄利多売で効率が悪い
コストコは、先ほどお伝えしたように「よく売れるけど利益が出ない商品」が多いので、薄利多売になりがちです。
店員と交渉して大量に買うことで安く仕入れができたとしても、価格競争が起きてしまえばすぐに赤字になってしまうくらい利益が出ません。
せどりの場合、価格競争を加味するなら、利益率20%を想定して仕入れることがおすすめですが、なかなかそういった商品を見つけることは難しいです。
使えるクレジットカードの種類が少ない
コストコではクレジットカードはMasterCardしか使えずに、VISAやJCBカードが使えません。
不便ですし、せどりのテクニックであるクレジットカードの使い分けに対応しづらいのが実情です。
Amazonのアカウントリスクが高い
せどり転売全般に言えますが、せどり転売で仕入れた商品は基本的にAmazonのコンディションガイドラインでは「新品」として出品できません。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(例えば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※Amazonセラーセントラル「コンディションガイドライン」より引用
誤って新品として販売して、発覚したら即アカウント閉鎖になります。
また、メーカーから仕入れた商品ではないため、商標権侵害や知的財産権の侵害などの連絡がAmazonから来て真贋調査に至った場合に対処ができません。
Amazonにメーカーの請求書を提出するように求められても提出できないので、そのままAmazonアカウント閉鎖に至る可能性が高いでしょう。
コストコに限った話ではないですが、Amazonでせどりをする場合は常にアカウントリスクがあることを念頭に置いて取り組みましょう。
せどりをしている最中に他のお客様の視線が気になる
これもコストコに限った話ではないですが、店内でバーコードを読み取ったり商品の前でスマホを操作して確認したりしている最中は、他の顧客から訝しげな視線を受けることになります。
コストコでも転売ヤーは実在して、実際に白い目で見られているようです。
EC STARs Lab.の山田さんも、普段通り買い物に行った際、商品にスマホをかざしてバーコードを読み取っている人に遭遇したらしいです。
その光景は異様だったようで「いくら儲かっても自分には無理!」と感じたそうです。
コストコは地方にあることが多く、知り合いが多く買い物に来ていることが考えられます。
知り合いにでも見られたら「あいつ、何やってんだ?」と思われることもあるでしょう。
コストコせどりに時間をかけるくらいならメーカー仕入れがおすすめ
コストコせどりが儲からない理由についてお伝えしました。
もっとも問題なことは、年会費がかかるうえに、薄利多売になる商品が多いという点です。
近所にコストコがある人にとっては、狙い目の仕入れ先と感じた人もいたかもしれませんが、決してそんなことはありません。
しかも、常に利益の出る商品を、あの巨大な店舗のなかで探し続けないと月利が続かないことを考えると、長期的に続けられるとは思えません。
もっと安定的に利益を積み上げられる物販ビジネスをしたいなら、上図のようにせどりではなく、メーカーから直接商品を仕入れてAmazon販売することがおすすめです。
メーカー仕入れであれば、最上流仕入れなのでメーカーとの関係構築次第で最安値で仕入れることが可能ですし、しかも安定的に仕入れを続けられます。
しかも、メーカーと組んで販売者を限定することで、価格競争を抑えることができます。
結果的に安定的に利益を積み上げるストックビジネスが成り立ちます。
メーカー仕入れの手法について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、コストコせどりについてお伝えしました。
コストコせどりは店舗数が少なく、会員制という敷居はあるものの、それでもライバルが多く薄利多売を強いられることが多いです。
また、あの巨大な店舗のなかで、利益商品は思いのほか少なく、リサーチに苦戦しやすいでしょう。
コストコが近くにあれば試してみてもいいですが、遠方の人がわざわざ遠出して仕入れるメリットはほとんどないでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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