こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
amazonのせどりや転売ビジネスに対する規制は年々厳しくなる一方ですね。
実際にamazonのコンディションガイドラインを見ると、せどりや転売ビジネスがいかに厳しく規制されているかがわかります。
せどり・転売もメーカー仕入れも、安く仕入れて高く売るという点では共通している方法です。
しかし、せどり・転売とメーカー仕入れは立ち位置はまるっきり違い、まったく別の物販と考えるのが適切です。
そこで本日は、amazonの規約変更によってなぜ転売(せどり)を続けることが難しくなっているのか、なぜメーカー仕入れで解決できるのかを解説します。
amazonのせどりや転売に限界を感じてきた方、ちょうど物販に興味が湧いてきたという方は最後までご覧ください。
目次
amazonコンディションガイドライン、衝撃の変更
2017年9月12日、多くのamazon転売ヤー・せどらー、つまりせどりで仕入れた商品をamazonに転売していた人たちに大きな衝撃がありました。
amazonに出品するためのコンディションライン(出品規約)が以下のように変更されたのです。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(例えば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
amazonのコンディションガイドラインより引用
この新品に対する出品規制により、今まで新品として出品できていたものが、できなくなり、「中古品」のコンディションで出品しないといけません。
2017年9月以降、amazonでは新品の定義が明確かつ厳格になったので、これからamazonでせどりや転売を始める方は注意が必要です。
特に重要な新品出品規制について解説します。
1.個人から仕入れた商品は「新品出品NG」の規制
1つ目は個人から仕入れた商品は新品として出品できないというものです。
例えば、オークションサイトであるヤフオクや、フリマアプリであるメルカリやラクマから新品未開封品を仕入れた時に、その出品者が「個人」であった場合にあてはまります。
この規制は、個人事業主からの仕入れであれば出品OKです。「個人事業主=個人」ではありません。
業者であれば仕入れ可能ですし、業者っぽいなぁということを推測することはできます。ただ、仕入れ前に確実に「個人ではない」と確認する必要があります。
ヤフオクにはストア出品というのがありますので、ストアであれば個人事業主か法人であることが多いでしょう。
しかし、個人なのか業者なのかわからないケースは確認しなければなりませんので注意が必要です。
2、メーカー保証がきちんと受けられない商品は「新品出品NG」の規制
2つ目は、メーカー保証が受けられない商品は「新品出品NG」ということです。
例えば家電には、メーカー保証がついています。
もし何か故障したなどの場合、メーカーが保証対応をしてくれます。
そして、メーカー保証は保証期間があり、メーカーによって期間はありますが、例えば購入後一年間などメーカー保証の設定があります。
購入してから一年間というのは、小売店からせどり仕入れをした時点が保証開始日となるので、amazonへ納品して即売れしたとしてもamazonの購入者は保証期間が短くなってしまいますよね。
そのため上記のような出品商品は、メーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られないことになります。そのため、新品として出品してはダメですよということなんですね。
この時点で、せどりや転売の場合は、ほとんど新品として出品できないことになってしまいます。
3、販売促進を目的とされた商品も「新品出品NG」の規制
3つ目は、販売促進を目的とされたプロモーション品なども新品出品NGとなる点です。
プロモーション品とは、販売促進のために作られた商品のことです。
無料で配ることが多いですね。
このようなプロモーション商品は新品として転売(せどり)できません。
おまけでもらった商品も同様で、新品として転売(せどり)できません。
amazon規制変更で大打撃を受けたせどらー
今までお話したコンディションガイドラインの変更による規制の中でも、特にせどらーや転売ヤ―を狙い撃ちにしたと思われるのが、上記の1つ目と2つ目です。
せどり・転売で仕入れた商品は実質すべて中古品扱いに
まず、コンディションガイドラインの規約変更に伴い、せどり・転売で仕入れた商品は、実質的にすべて中古品扱いとなる点です。
今までは、ヤフオクやメルカリで個人が出品している「新品未開封品」を仕入れて、amazonで新品として転売(せどり)することが普通に行われていました。
それが2017年の規約変更で新品で売ることができなくなったのですから、その影響は絶大なものであることは容易に想像できます。
また、保証期間の問題で「ヤマダ電機に行ってドライヤーを仕入てamazonで転売(せどり)して利益を得よう」といったことも、簡単にできなくなりました。
家電やゲーム機などは、せどり→amazon転売においていわば主流の商品であったため、取り扱っていたせどらーは大打撃であったことでしょう。
amazonの規約変更でも、構わずに今までと同じようにせどり・転売を続けているせどらー・転売ヤーの方もたくさんいらっしゃいます。
ですがあきらかな規約違反の状態なので、amazonのアカウント停止・閉鎖になるリスクを負うことになります。この状態でいつまで続けていけるのか、正直疑問ですよね(^^;)
中古品であれば古物営業法に沿って転売ビジネスを行うこと
「じゃあ、新品には規制があるなら中古品を扱おう」と考えることになりますが、今度は法的な問題が発生します。
法律では、中古品を扱う場合は古物商の許可を取得しなければならないからです。
古物商許可の申請自体は難しくないのですが、古物商の許可を得たら、古物営業法に沿ってせどり・転売ビジネスをしないといけません。
そもそも個人が一度購入した商品は、たとえ新品であったとしてもその時点で一般市場に流通したものなので、古物営業法上においても新品とはなりません。
つまり、個人から仮に新品未開封品を仕入れるにしても、古物商の許可を取り、古物営業法に沿って仕入れなければならないということです。
電脳せどりの本人確認が厳しい
例えば古物営業法の改正により、ヤフオクやメルカリ、ラクマなどから仕入れてamazonで転売する電脳せどりは「非対面式取引」と呼ばれます。
非対面式取引については、本人確認が免許証のコピーを送ってもらうだけでは済まなくなり、確認方法のハードルが上がりました。
このようにせどらーが取り巻く環境は、amazon規制変更での締め付けだけでなく、法規制もより一段と厳しくなってきたと言えるでしょう。
古物営業法の規制強化の背景
古物営業法の法規制強化の背景には、インターネット上での個人間取引の増大により、成り済ましなどが多くなったということが言えます。
盗難品の販売はもちろんのこと、模造品や偽物の販売も立派な犯罪でありますので、どこの誰と取引が行われたかを記録して転売(せどり)して行くことが義務となります。
規制強化の背景と今後は?
amazonの規制強化の背景には、不明瞭な流通形態の商品を排除したいという思いが伺えます。
新品未開封であっても、「ボロボロの箱が届いた!」というレビューを見たことはありませんか?
また、流通が不明瞭ということは、ニセモノも混ざることになり、amazonの信用は大きく毀損します。
せどらーの転売による迷惑行為がSNSで報告されることもありますので、世間から企業としての姿勢を問われるのは当然のことです。
せどらー達の間では、転売の規制強化と言われていますが、むしろ今まで放置されていたことが問題であって、amazonは企業としては当たり前のことをしただけでしょう。
ですので、今後もamazonは方針を変えることなく、むしろ転売(せどり)規制はさらに厳しくなっていくことは間違いないと私は考えています。
転売(せどり)規制を気にせずamazon物販するには、メーカー仕入れが最適!
ここでもう一度、新品のコンディションガイドラインを思い出してください。
- 個人からの仕入れた商品は、新品として出品できない。
- メーカー保証がきちんとついていなければ新品として出品できない。
これらの規制については、メーカーから直接の仕入れることで解決します!
私がメーカー仕入れをオススメする理由は、こういったビジネス上のリスクを負う必要がないからです。
仮にこの先、amazonの転売(せどり)出品規制がさらに厳しくなったとしても、メーカー取引であれば、
- 新品
- メーカー保証付き
であることには変わらないので、全く問題ありません。
もちろん、新品なので古物営業法も関係なくなります。
amazonが出品者とメーカーとの取引を規制したら、amazonの商売自体が成り立たなくなりますので、メーカーからの直接仕入れであれば、今後の規制強化も怖くはないのです。
対して、せどりによるamazon転売の将来は、今後もどんどん厳しくなっていくでしょう。
最後に
本日は、せどり業界に激震が走ったamazonのコンディションガイドラインの変更とその詳細、今後の規制の流れの予想、中古販売の場合の古物営業法について解説しました。
さらに、amazonの規制強化や古物営業法の影響をまったく受けないメーカー仕入れについてもお話をさせていただきました。
確かにamazon転売(せどり)ビジネスは、仕組みが非常にシンプルで稼ぎやすいビジネスなので、副業にも最適です。
しかし、amazon転売(せどり)の規制強化の影響で、その将来は決して明るいものではありません。
だからこそ、あなたにも手遅れになる前に、メーカー仕入れをぜひ検討して欲しいと強く思うのです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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