こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
「中国輸入に興味がありますが、どんな商品が転売におすすめですか?」と聞かれることがあります。
絶対に売れる転売(せどり)商品というのはありませんが、比較的敷居が低くて売りやすい人気の商品ジャンルはあります。
ただ、どの商品についてもメリット・デメリットなど特徴があるため、人によって合う合わないがあります。
そこで、今回は中国輸入で売れると言われる転売商品の特徴とメリット・デメリット、中国商品を仕入れる際の注意点についてお伝えします。
中国輸入で売れる転売商品ジャンル7種類の特徴とメリット・デメリット
「中国輸入で売れるおすすめ商品はこれ!」といった類のせどり記事で紹介されているのは、おおむね次の7種類です。
いかにも、これらの中国商品を仕入れれば転売で稼げるといったように書いてある記事もありますが、おすすめ記事を読んで皆が殺到してしまえば売れても赤字になる商品になってしまいます。
必ず誰でも稼げる売れるおすすめせどり商品なわけではなく、各々メリット・デメリットがあるのが現状です。
【商品①】ガジェット系(スマホ系含む)
身近で、需要がなくならない代表的なのが、PC周辺機器やモバイルアクセサリーなどのガジェット系せどり。
中国輸入では鉄板とも言える売れる商品ジャンルなので、転売実践者が多くノウハウが多く、せどりの敷居は低いでしょう。
ただ、敷居が低い=ライバル過多なので、以前よりも稼ぎやすいおすすめジャンルとは言えません。
ガジェットに詳しかったり、関心が高かったりする人が多く取り組んでいるジャンルなので、強力なライバルも多いです。
特にノーブランド品だけを仕入れるのは強力なライバルに埋もれる可能性があり、効率が良いとは言えません。
OEM販売やメーカー直取引に取り組むなど、単純転売だけでなく差別化していくのが必然の流れでしょう。
なお、モバイルバッテリーは巷でかなり売れているので「航空便が使えないなぁ。輸送コストも考えて利益率を算出しなければならないなぁ。どうしたら利益がでるのか・・・」と考えてしまいますが、電気用品安全法(PSE)の法律が関係してくる商品です。
かなり調べることが多く、検査もしなければならないので、初心者にはおすすめできないせどりとなります。
メリット | デメリット |
需要が高い | ライバルが多く供給が過剰 |
利益率が高い | 単価が低く利幅がなく薄利多売になりがち |
人気ジャンルなのでノウハウが多い | タイミングを逃すと売れないことがある |
消耗品が多いのでリピート購入される | ノーブランド品ではライバルに埋もれる |
【商品②】工具・DIY商品
DIYで利用するような工具も私達に身近な商品です。
amazonで検索してみると、中国製の転売品が増えていることがわかります。
工具全般で考えれば、DIYを趣味とする人だけでなく法人需要も高いので、継続的なせどりの需要も期待できます。
ただ、中国輸入の工具については、以前から品質の問題が懸念されてました。
不良品だったり、すぐに壊れてしまったり……。
今は中国商品の品質は高いものが増えていますが、それでも国内商品に比べれば品質が劣っていることが多いのでせどり時に注意が必要です。
また、DIY人気に伴い、どの商品が売れる商品なのかのデータが取れ、工具に関心を示す中国輸入実践者も増えていますから、転売のライバルが増えている点も注意です。
また、こちらも充電式であったり、電源が必要な商品は電気用品安全法(PSE)が関係してくることを忘れないようにしてください。
メリット | デメリット |
法人需要が比較的高い | 日本製品より品質が劣ることが多い |
単価が高い工具もある | amazonの低評価レビューのリスクが高い |
巣ごもり需要で人気が高まっている | 鉄板商品はライバル過多 |
【商品③】生活雑貨
身の回りに関わる生活雑貨もまた、中国輸入では鉄板の転売商品です。便利な生活雑貨が発売されると、つい買ってしまう人も多いでしょう。
基本的には生活必需品なので回転が早くて需要が尽きることはないせどり商品であるものの、中国輸入実践者のライバルも多く、供給も過剰です。
以前はおすすめでしたが、今は単純転売ではかなり厳しいジャンルと言えるでしょう。
また生活雑貨品は種類が多く、売れる商品も点在していますが、その分リサーチが大変です。
せどりや転売というよりも、売れる商品をリサーチして、自社ブランドとして売り出す方がリスクが少ないですね。
あと国際輸送の配送途中で傷がついたり破損が起きたりするリスクがあるので、大型インテリア用品は転売初心者向きとは言えません。
メリット | デメリット |
回転が早くて需要が高い | ライバル過多で供給過剰 |
ユニークな商品が見つかることがある | amazonの低評価レビューのリスクが高い |
巣ごもり需要で人気が高まっている | 配送途中でトラブルが起こることがある |
【商品④】カー用品、バイク用品
国内の転売同様、カー用品、バイク用品は日常で使う人からマニアな人まで様々な層を取り込めます。
タクシーなど、意外と法人需要があるのも特徴な売れる商品です。
ただ、よくカー用品の例として挙げられるカーナビスタンド、シガーソケットのUSB変換器などは小型で輸送費がかからず仕入も安いのでせどりのライバルが多く、単純転売で長く売るのは厳しいでしょう。
ただ車やバイクが趣味であれば、OEM販売やメーカー直取引も含めて取り組んで欲しいおすすめジャンルです。
メリット | デメリット |
一般層からマニアまで幅広く需要が高い | 鉄板商品はライバル過多 |
意外と法人需要がある | 知識が求められることがある |
車やバイクが趣味なら有利 | 車やバイクが趣味のライバルセラーが多い |
【商品⑤】防犯、防災グッズ
少し意外に思われるかもしれませんが、中国輸入では防犯、防災グッズなども売れる商品です。
なぜ防犯、防災用品が売れるおすすめ転売商品なのかというと法人需要があるため。
個人需要では特に台風や大雨、地震があったり、通り魔などの事件があったりすると、売れやすくなります。
また、どんどん防犯・防災意識が高まっており、一時的なタイミングだけでなく、一定の需要も見込めます。
ただ、最近は防犯、防災グッズも売れるジャンルとして定着しており、需要が高まると同時にせどりのライバルも増えています。
メリット | デメリット |
法人需要が高い | ライバルが徐々に増えている |
災害や犯罪が起きた後はチャンス | タイミングを逃すと売れないことがある |
近年防犯、防災意識が高まっている | 知識が求められることがある |
【商品⑥】アパレル・ファッション・コスプレ
ファッション関連商品も、中国輸入では鉄板の商品ですが、人気ジャンルで需要がある一方で、ライバルが過剰に存在します。
ただ、amazonでは中古のファッション商品を売ることはできませんので、訳あり品はメルカリかヤフオクなどで売ることを考えなければなりませんが、利益率が高く、軽いものが多いので送料を安く抑えられる傾向がありますのでおすすめ商品となります。
ファッション関連は季節変動などのタイミングがあるため転売に注意が必要ですが、クリスマスやハロウィンで一定の需要があるコスプレ商品は、タイミングを間違わなければ売れる商品になります。
もし、売れる商品を見つけたとしても、検品はしっかりやってください。
安い業者から仕入れてしまうと、ゴミが入っていたり縫製が雑だったりとクレームの元になってしまいます。
デメリット | |
需要が高い | ライバルが多く供給が過剰 |
利益率が高く、しかも送料が安い | amazonでは中古が販売NG |
人気ジャンルなのでノウハウが多い | タイミングに注意する必要がある |
【商品⑦】自転車用品
近年健康意識が高まっていますが、コロナ自粛を経て、さらに健康に関心を持つ人が増えています。
皆さんの周囲にも「電車に乗るのをやめて自転車に乗ろうかな」と考える人も多いのではありませんか?
そのような状況なので、中国輸入の自転車用品の需要も高まっていますが、実は、自転車用品は以前からライバルの参入が多いジャンルです。
ただ、回転は良いものの、意外と商品単価が低めなので薄利多売の転売になりがちです。
物によっては、破損した時にケガをする可能性があります。
輸入品の場合、輸入者が法的責任を負いますので、生産物賠償責任保険(PL保険)への加入も考えなければなりませんので、気軽にできるせどりではない商品もあります。
メリット | デメリット |
近年需要が高くなっている | 昔からライバルが多い |
仕入れ値が安く利益率が高い | 薄利多売になりがち |
回転率が良い | 経験豊富なライバルセラーが多い |
中国輸入で売れる商品を仕入れる際の注意点
このように、中国商品で比較的売れる商品と言われるおすすめ転売ジャンルでも、メリット・デメリットがあることがわかっていただけたかと思います。
主なデメリットでは、「経験豊富なせどりライバルが多い」「不良品を売ってamazonで低評価を付けられるリスクがある」といったところでしょうか。
一方では、中国輸入はせどりだけにとどまらず、OEM販売に取り組みやすいなど、ライバルとの差別化を図りやすいメリットがあります。
そんな中国商品を仕入れる際の注意点についてお伝えします。
人気ジャンルほどライバルが群がりやすい
今回紹介した中国輸入で売れるおすすめ商品ジャンルについては、すでに一般的に中国商品ではメジャーになっているジャンルです。
「中国輸入で転売品を仕入れるならこれ!」と紹介されている商品は、だいたい今回取り上げた7つのジャンルのいずれかが含まれています。
ただ、すでにせどりとして「売れる商品」として認知されている中国商品は、すでに多くのライバルが目を付けています。
OEM販売やメーカー直取引などで、早めにライバルと差別化を図っていくようにしないと、今後中国輸入で生き残るのは厳しいでしょう。
儲かる商品リストは儲からない
中国輸入は、「おすすめ!儲かるせどり商品リスト50」みたいなのが多く出回っています。
それだけ中国輸入をやってみたいと考える人が多いということなのですが、残念ながら、儲かる商品リストで儲けることはできません。
ただ、「みんなどんな商品を転売で仕入れているのかなあ」と参考程度に眺めるなら良いでしょう。中国輸入は輸入禁止・規制商品も多いので、その点では参考になります。
利益率に注意
中国輸入は国際送料、代行手数料、関税、消費税など、国内のせどり以上に費用がかかってきます。
そのため、売れると言われていても、大型で重い商品や、関税の税率が高い商品については注意が必要です。
輸入禁止・規制に注意
中国輸入商品は、輸入禁止・規制商品に注意しなければいけません。
こちらについても、詳しくは次の記事をご覧ください。
まとめ
以上、中国輸入で売れると言われるおすすめ転売商品についてお伝えしましたが、メリット以上にデメリットもかなり多いことに気付いたかと思います。
特に今回紹介した人気ジャンルについては、ベテランも含め、多くのライバルセラーが目を付けています。
ただ単純にせどりとしてアリババやタオバオで仕入れてamazonで売るだけでは、なかなか長期安定的な利益は得られないでしょう。
そのため、中国輸入ではOEM販売やメーカー直取引を視野に入れるのがおすすめです。
そのため、まずは自分の好きな商品、得意な商品から転売に取り組んで見ると良いでしょう。
中国輸入もモチベーションが大事ですし、商品知識があるジャンルを扱う方が、ライバルと差を付けることができます。
物販をはじめるなら、長期安定的な利益を得られることを目指しましょう。
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