せどりや転売に興味はあるけれど、違法でないか心配になっている方は少なくありません。
例えば下記のような逮捕されたニュースをよく見かけませんか?
※Yahooニュースより引用
せどり転売をしている方、興味のある方にとっては、とても気になるニュースですよね。。。
と思われたこともいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言いますと、せどり転売自体は違法行為ではありません。
ですが一部違法になる商品や、違法になる行為があり、それに抵触したせどり転売業者が逮捕されることがある、ということです。
なので、すぐせどり転売をやめる必要はありませんが、いろいろなことに注意していく必要があります。
本記事では主に下記の点について紹介していきます。
- せどり転売が違法になる主な6つの商品
- 違法で逮捕された実例
- 年々強まるせどり転売に対する様々な規制
- せどり転売の不安を全て払拭できる方法とは
この記事をお読みいただければ、どういった商品や行為がせどり転売で違法になるのか、安心して行うためにはどうすればいいのかがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
せどり転売は違法ではないが・・・・・・
冒頭でも述べましたが結論から申し上げますと、せどり転売は違法ではありません。
違法ではありませんが注意する点や一部実際に違法になる場合もあります。
また、モラルに反した転売行為を行う人が多く、消費者のイメージが悪くなり、様々な規制が強化されている点も注意が必要です。
せどり転売は違法ではないがイメージが悪い
そもそもせどり転売とは、安く仕入れた商品をより高い値段で販売し、その差額が利益になるビジネスモデルです。その行為自体に違法性はありません。
違法ではありませんが、品薄商品や限定商品などの人気商品を買い占める行為が一部のせどり転売業者で散見され、世間からマイナスの印象が強いです。
そのため一部の方からはせどり転売は違法だと思われてしまっていることも考えられます。
【要注意】一部違法になる商品や行為がある
せどり転売の全てが違法ではない、というわけでもありません。
実際に法律でせどり転売が禁止されている商品がありますし、販売するために免許や資格が必要な商品もあります。
そういった商品を仕入れて販売してしまうと、当然ですがたとえ知らなくても違法になってしまいますし、法律違反の行為で実際に逮捕された事例も多くあります。
何を販売すると違法で、どのような行為をすると違法になるのか、これを知っておくことはせどり転売を行っていくうえで非常に重要になります。
詳しいことは後述します。
また、今後法整備がさらに進むことも考えられます。
コロナ禍のマスク転売規制は記憶に新しいのではないでしょうか。
コロナ禍でマスクの需要が急激に高まり品薄になった際に、一部のせどり転売業者が買い占めて定価の10倍以上で販売され、世間からの批判が高まりました。
そういった声を受け、政府が重い腰を上げ一時的に法規制をかける事態になりました。
マスク転売を禁止する法律は、今ではなくなりましたが、今後も法で禁じられてくる商品はさらに増えていくことでしょう。
【これも要注意】せどり転売の規制が強化されている
せどり転売は、一部の違法行為を除けば違法性がありませんが、仕入れ先となる店舗や販売先のプラットフォームの規制は強くなっています。
【例1】Amazonではせどり転売商品は新品で販売できない
例えば、Amazonの出品コンディションガイドラインには下記の規約があります。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(例えば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
せどり転売では、どこから仕入れたとしてもメーカーと同等の保証を得られませんので、Amazonで新品として出品することは規約上NGになります。
現状はグレーで出品できたとしても、明日にでも規約違反でアカウント停止にまで発展してしまうことも十分考えられます。
【例2】楽天カードはせどり転売目的の利用を禁止している
楽天カードも2022年6月に規約変更され、せどり転売を目的とした仕入れを禁止することが明記されました。
【改定後】※楽天カード会員規約の第29条から引用
10.会員は、次の各号の行為のためにカードを利用してはならないものとします。
(1)クレジットカードご利用可能枠の現金化を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
(2)法定通貨として定められ流通している紙幣又は貨幣の購入。
(3)資金調達又は転売事業を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
(4)現金又はこれに類する経済的な利益を受けるため、加盟店又は第三者との間で、商品又は権利の買戻し又は譲渡を約束すること。
(5)法令に違反する事業者がする取引(無許可・無登録事業者が行う取引を含む。)につき法令に違反することを知りながらする取引。
(6)その他公序良俗又は法令に違反する取引。
規約違反が発覚すると楽天カードの利用停止だけではなく、他の各種楽天サービスも利用できなくなる可能性があります。
クレジットカード払いは楽天せどりでは必須ともいえる支払方法なので、今後楽天カードを利用したせどり転売は厳しくなってしまいました。
楽天カード規約の詳細については下記の記事で紹介していますので、気になる方は合わせてお読みください。
【例3】仕入れ先の転売規制が進んでいる
店舗やメーカー側での規制も進んでいます。
大手家電販売のノジマは、ホームページに大々的に「転売反対」を謳っています。
またPlayStation5は保証について下記の規定を設けています。
PlayStation®5の保証について
- PS5の保証期間は新品のお買い上げ日より1年間です。
- PS5の保証を受けるためには、必要事項(ご購入日 / 店名 / 製品名)が記載された購入証明書(レシート / 納品書など)が必要です。大切に保管してください。※PS5の外箱(購入時の箱)に保証書欄はございません。
正規ルートで仕入れていないせどり転売では、必要事項が記載された購入証明書を提示できませんので、保証対象外の状態でしか販売できません。
これは購入者にとっては明らかに不利益です。
今後このような規定や規約を設ける商品は増えてくることでしょう。
【最悪逮捕かも】せどり転売で違法になる主な6つの商品
それではまず、せどり転売で違法になる主な商品を6つ紹介していきます。
これらの商品は絶対に仕入れないようにしましょう。
コンサートなどのチケット│チケット不正転売禁止法違反
アーティストのライブやスポーツ観戦のチケットは、
によりせどり転売が禁止されています。
文化庁のホームページに下記の通り記載されています。
第一条 この法律は、特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する措置等を定めることにより、興行入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興を通じた文化及びスポーツの振興並びに国民の消費生活の安定に寄与するとともに、心豊かな国民生活の実現に資することを目的とする。
第二条4 この法律において「特定興行入場券の不正転売」とは、興行主の事前の同意を得ない特定興行入場券の業として行う有償譲渡であって、興行主等の当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするものをいう。
興行主の販売価格より高い価格で、つまり利益を得る目的で転売する行為が抵触します。
(急用でコンサートに行けなくなったチケットを、友人に定価以下で売った場合は違法にはなりません)
実際にチケット転売で逮捕される事例もよくありますので、チケット転売は絶対にしないようにしましょう。
偽ブランド│商標法違反、著作権違反
偽物のブランド品やコピー品を販売することは、
「商標法違反」
もしくは、
「著作権法違反」
に該当し違法になります。
amazonや楽天などのECモールはもちろん、メルカリなどのフリマサイトでも当然規約に偽ブランド品やコピー品の販売禁止が盛り込まれています。
本人が気づかずに偽ブランド品を仕入れて販売したとしても、違法になり逮捕されることもありますのでブランド物の仕入れは注意が必要です。
医薬品│薬機法違反
医薬品の販売には、「医薬品医療機器等法」の許可が必要です。
インターネットで販売する場合も必ず必要になります。
許可なく販売した場合は薬機法違法になり、実際に逮捕事例があります。
ただし医薬部外品は該当しません。仕入れる際には医薬部外品であることを必ず確認してください。
一部化粧品│薬機法違反
化粧品も薬機法違反になるケースがあります。具体的には下記のケースです。
- 輸入した化粧品
- 小分けにした化粧品
- 製造番号を消して化粧品を販売する
化粧品の転売に関しても、逮捕事例があるので注意してください。
詳細は下記の記事で解説していますので、気になる方は合わせてお読みください。
酒類│酒税法違反
お酒はコレクションしている方も多く、年代物が高値で取引されることも多いです。せどり転売目的で仕入れを狙う方もいますが、お酒の販売には酒類免許が必要になります。
無免許で販売した場合は酒税法違反になってしまいますので注意しましょう。
詳細は国税庁ホームページもご確認ください。
デジタルコンテンツ│著作権違反
デジタルコンテンツとは、デジタル化された音楽や映像などの商品になります。
製作者に無断でデジタルコンテンツをコピーして販売することは著作権法違反となります。
逮捕事例が多数あるので注意しましょう。
せどり転売で違法になった行為の3つの事例
せどり転売で違法になる商品を紹介してきましたが、ここからは違法になる行為について実際に逮捕・書類送検された事例を交えて紹介していきます。
古物商許可証なしで中古品を販売│古物営業法違反
古物商許可証とは、「古物営業法で規定される古物を営業目的で販売する際に必要な許可証」のことです。
古物営業法で規定される古物とは下記の通りです。
古物とは?(古物営業法でいう「古物」とは)
- 一度使用された物品
- 使用されない物品で、使用のために取り引きされたもの
- これらの物品に幾分の手入れをしたもの
古物営業法施行規則では次の13品目に区別されています。
- 美術品類
- 衣類
- 時計・宝飾品類
- 自動車
- 自動二輪車及び原動機付自転車
- 自転車類
- 写真機類
- 事務機器類
- 機械工具類
- 道具類
- 皮革・ゴム製品類
- 書籍
- 金券類
中古品は間違いなく古物の扱いになりますので、中古品の販売には古物商許可証が必要です。
無許可で中古品を販売すると、古物営業法違反で逮捕か書類送検されることもあります。
ちなみにメルカリなどのフリマから、つまり個人からせどり転売目的で仕入れた商品は「古物」扱いになりますので要注意です。
古物商許可証は最寄りの警察署で取得することができますので、せどり転売をする際は取得しておくと確実です。
古物商についての詳細は下記の記事でも解説していますので、合わせてお読みください。
商品の製造番号を削って販売│薬機法違反
先ほどお伝えしたように、メーカーが商品に印字した化粧品等を、製造番号やロット番号を削って販売することは違法となります。
いつ、どこで製造されたかがわからなくなってしまい、薬機法に違反することになってしまいます。
医薬品医療機器等法第61条の規定により、化粧品等には表示しなければならない事項(法定表示事項)があります。
法定表示事項の一部が削除、変更された製品を販売する行為は、医薬品医療機器等法第62条で準用する第55条第1項に違反します。
【不適切な事例】
- 医薬部外品、化粧品の製造番号を削除して販売すること。
- 医薬部外品、化粧品の製造番号の記載のない製品を販売すること。
- 化粧品に記載された全成分表示の全部または一部を削除、変更して販売すること
- 外箱にのみ法定表示事項の記載されている化粧品の中身のみを販売すること。
実際に製造番号を削って化粧品を転売して逮捕されたケースがあるので、注意しましょう。
盗品を転売する│盗品関与罪
盗品を転売することは「盗品関与罪」に問われます。当然違法です。
「盗品なんて当然犯罪だしそんなことしないよ」と思われるかもしれませんが、例えば
フリマサイトで仕入れた格安商品が実は盗品で、知らずに販売してしまった
という可能性がないわけではありません。
盗品と知っていなくても書類送検されてしまう可能性は十分にあります。
今後は違法性がまったくないメーカー仕入れがおすすめ
このようにせどり転売は、違法ではないながらも一部商品は違法になったり、今後さらに様々な規制も強まっていくことでしょう。
世間の風当たりも強くなっていきます。
そんな中正規ルートではない仕入れのせどり転売を続けていくことは、正直かなり厳しい道です。
それであれば違法にならずに正規品を販売できて、長期的に続けられるメーカー仕入れにステップアップするのが最善の方法だと私は確信しています。
メーカー仕入れとは、流通の最上流であるメーカーから直接仕入れる方法のことをいいます。
なぜせどり転売からこのメーカー仕入れに移行することで、不安が全て払拭できるのか?
それはメーカー仕入れには下記のようなメリットがあるためです。
- 全て高品質の正規品を安く仕入れできる
- 購入者に対しても正規品を販売できて、メーカー請求書があるため万一の保証対応もできる
- アカウントの停止・閉鎖リスクがゼロ
このように今後ますます厳しくなっていくせどり転売と比べ、メーカー仕入れは長期的にも安定したビジネスとして取り組むことができます。
当然違法だなんだと気にする必要もありません。
今後も長く物販を続けていくのであれば、メーカー仕入れがおすすめの理由がおわかりいただけるのではないでしょうか。
メーカー仕入れのやり方については下記の記事に詳細を書いていますので、合わせてお読みください。
最後に
本日はせどり転売の違法となる行為、商品について詳しく紹介してきました。
せどり転売自体は違法ではありませんが、一部の違法な行為に手を染めてしまうと、最悪逮捕されてしまうこともあります。
また、今後ますます法整備も進み、違法になっていく商品も増えていく可能性が高く、長期的に続けられるのかについては疑問を持たざるを得ません。
そうであれば早めにメーカー仕入れステップアップする方が最善の選択だと私は考えます。
一度メーカー仕入れについても検討してみてもらえると、今後のあなたの人生もよりよいものになるかと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました!
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