こんにちは、amazonコミュニティ「EC STARs Lab.」の松井健輔です。
amazon物販を始めたての初心者の方で、納品プランを作成したときに突然「この商品は危険物ですよ」と言われて通常通りに納品プランが作れなかった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
ですが、実はこの危険物商品は手順を踏めば全く気にせずFBAで販売することが可能です。
私自身も危険物商品を出品していますし、メーカーからSDS(安全データシート)をもらってFBA販売できるようにした経験もあります。
また教えているコンサル生の方も、みなさん危険物出品を当たり前に行っています。
本記事では、amazon物販を副業や始めたての方に向けて、手早く危険物商品をFBA納品できるように
- amazonにおける危険物の定義
- FBAを利用して危険物商品を納品・販売できるようにする方法
- 危険物を取り扱う場合のおすすめ仕入れ方法
などについて詳細を解説していきます。
危険物だからといって仕入れをしない、というのは非常にもったいないですので、本記事を活用してスムーズに危険物をFBA納品することで、あなたの売上・利益アップに繋げていただければ幸いです^^
目次
そもそもamazonにおける危険物とは
まずは、そもそもamazon FBA納品における危険物とは何かを解説します。
繰り返しになりますが、危険物と判定されても焦る必要はないですし、安心してくださいね^^
危険物のなかにも、amazonで出品できるものとできないものがあり、納品する際には以下のamazonの公式の危険物マニュアルを確認する必要があります。
納品方法には、法令遵守などの観点でamazonのルールがあり、ルールを守らずに納品してしまうと受領拒否されて返送されてしまいます。
以下、amazonの危険物マニュアルについて簡単に解説します。
amazonにおける危険物の定義
まずamazonにおける危険物とは、下記のように定義されています。
正直「何のこっちゃ…」で分かりませんよね?(^^;)
ですがご安心ください、より具体的に条件を記載している項目がありますのでそちらを紹介します。
これならイメージしやすいかと思います。
つまりナイフや包丁ではなく、
毒性があったり、爆発・発火の危険性があったりする物のことをamazonにおける危険物
だと思ってください。
消防法と国際航空運送協会の規制を元にamazonは規約を作り、販売する場を提供しています。
amazonで規定する危険物の前提は把握しておきましょう。
通常の商品との違い
では、危険物とそうでない商品では何がどのように違うのか?という点について解説します。
主な違いとしては下記の通りです。
- 危険物は危険物でのみ納品プランを作成する必要がある(通常商品との同梱不可)
危険物と定義している商品なので、当然納品プランは分けて作る必要があります。
危険物と通常商品を一緒に運んでは危ないですからね(^^;)
- FBAパートナーキャリアサービスの利用不可
FBAパートナーキャリアを利用することができませんので、自身で運送会社を手配し納品する必要があります。
コスト的にヤマトFBAパートナーキャリアは抜群のコストパフォーマンスを発揮しますが、これを利用できませんので要注意です。
- 特定のFBA倉庫へ納品される
危険物商品の保管は、消防法の観点から一定の対策を施した倉庫に保管する必要があります。
そのためFBA倉庫の中でも、限られた倉庫への保管になります。
具体的には下記のように定義されています。
FBA梱包準備サービスと商品ラベル貼り付けサービスについては、下記のセラーセントラルに詳細が解説されていますので、ご存じない方は確認しておくとよいでしょう。
出品禁止商品もあるので要注意
このようにamazonにおいて危険物として定義されていても基本的に販売することはできますが、中にはなかにはamazon FBAでは販売できない危険物もあります。
これらの商品については、後述する商品登録をして申請をしたとしても出品することができません。
花火やパーティークラッカー、体温計など身近にある商品も含まれているので注意してください。
こちらについては、法律遵守の観点(消防法、高圧ガス保安法など)だけでなく、amazon独自で販売を禁止している商品もあります。
日用品に入っている成分で、例えばヘアカラー商品などは爆発物の原料として使用され得るものは販売が禁止されています。
FBAを利用して危険物を納品する5ステップ
ここまでamazonにおける危険物の定義についてお伝えしてきました。
一部例外はありますが、危険物と定義された商品でも、しっかりと手順を踏めばFBA納品・販売することは可能です。
ここではFBAを利用して危険物を納品するステップを解説していきます。
① FBA危険物納品プログラムへの申請
まずはFBA危険物納品プログラムへの申請をしましょう。
FBA危険物納品プログラムとは、出品者が危険物をFBA販売できるようにするための事前申請制度と考えておけばOKです。
申請方法は簡単です。
セラーセントラルの検索窓に「危険物」と入力し検索すると、下記の画面が出てきます。
上記赤線の「FBA危険物納品プログラムへの申請」にチェックをし、「次へ」を押せば申請は完了です。
個々の商品の登録や申請ではなく、amazon出品者として「FBAで危険物を販売したいです」とamazonに申請をする作業ですので、この作業は1度きりです。
申請して1~2週間くらいで担当者より申請完了のメールが来て、今後危険物の商品登録や納品作業が可能となります。
注意点として、amazonでの販売には小口契約と大口契約があり、FBAを使用した危険物の出品は月々の利用料を支払っている大口の出品者のみとなります。
② 商品登録時の必要な手続き
FBA危険物納品プログラムへの申請許可が下りれば、FBAへ危険物の納品が可能になります。
多くの危険物商品は、既にamazonに詳細情報が登録されており、通常通りに納品プランを作成することが可能で、特別な手続き等は不要になります。
ですが、稀に詳細情報が提出されておらず、より詳細なデータの提出を求められることがあります。
それが「SDS(安全データシート)」と呼ばれるものです。
SDSとは、製造・販売業者などの事業者が化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方に対して、その化学物質に関する情報を提供するために作成される文書のことです。Safety Data Sheetの頭文字を取っています。
amazonで販売するにあたって、危険物かどうか判断するために詳細の情報提供が必要と判断された場合に、このSDSをamazonに提出し判断してもらう必要があります。
SDSについては後述しますので、ここではほとんどのケースで納品時の特別な申請は不要だということを知っておいていただければOKです。
③ 納品プラン作成
納品プラン作成の手順については以下の記事で詳細に解説していますので、まずはこちらをご確認ください。
- 通常商品との同梱不可
納品プランについては1項で説明した通り、危険物は危険物でのみ納品プランを作成する必要があります。
通常商品との同梱は不可なので、その点にご注意ください。
- 納品できるサイズは小型サイズと標準サイズのみ
「大型」に区分される商品は納品できません。
商品サイズの規定は下記の通りです。事前に確認をするようにしましょう。
- 引火性液体商品は納品上限数あり
また、引火性液体に当たる商品はASINごとに納品上限数が設定されています。
ただ上限数の初期値は200点と多いですし、販売実績に応じてこの上限数も見直しすることが可能なので、そこまで気にする必要はないです。
【引火性液体の一例】
④ 梱包作業時の注意点
梱包作業時の注意点としては、下記の「危険物在中」と書かれた用紙を、納品した箱に貼り付ける必要があります。
- A5サイズ以上で貼り付ける
- 複数箱での納品の場合は全ての輸送箱に貼り付ける
上記条件を必ず満たし、運送会社に渡すようにしましょう。
この用紙の貼り忘れは納品不備に繋がり、重なることでアカウント健全性への影響もある可能性がありますので必ず行いましょう。
⑤ 配送会社の選択
1項で説明したように、FBAパートナーキャリアの利用が不可ですので、ヤマトや佐川などの運送会社を利用する必要があります。
プライスターのツールを利用している方は、
プライスター急便
を利用することをおすすめします。
下記の通り、比較的割安な料金で、160サイズ以下/30kg未満であれば輸送箱の大きさ・重量に関係なく一律料金で納品できます。
手続きもツールから簡単にできますので、興味のある方は下記のページもご覧ください。
危険物を事前に確認する方法
ここまでamazonで規定している危険物や、商品の出品可否についてはイメージが付いたかと思いますが、「リサーチして見つけたこの商品はどうなの?」と判断が難しいケースもあるでしょう。
今後リサーチする商品が、
- 「そもそも危険物なのか?」
- 「FBA納品できる危険物なのか?SDS提出が求められるのか?」
を事前に知っておくことができれば、何も知らずに仕入れて納品時に慌てることもなくなりますよね。
そこでここではFBA納品しようとしている商品が、危険物であるか否かを事前に把握する方法をご紹介していきます。
セラーセントラルで確認する
amazonセラーセントラルでは、出品を考えている商品が危険物なのかを判定してくれる機能を用意していますので、FBA出品をする際にはこれを利用するとよいでしょう。
まず、上記のようにセラーセントラルの画面で「危険物」と検索すると、
「危険物の分類を管理する」
の画面が出てきます。
そこで、「ASINの検索」を選択して「次へ」をクリックします。
出品しようとしている商品のASINを入力します。
表示されるメッセージによって危険物かどうかがわかり、FBA納品の対応が変わります。
このように調べたい商品のASIN(amazonの販売サイト内での管理番号)を入力だけで、その商品が危険物なのかを判定するので、簡単に見分けることが可能です。
上記の場合は、「この商品は危険物」とあるので、危険物としてFBA納品が必要となります。
ここでの判定では下記のパターンがあります。
この商品は危険物です | 危険物としてFBA納品が必要 |
この商品は危険物ではありません | 通常の方法でFBA納品をする |
追加情報が必要です | 以下のいずれかの対応が必要
|
メッセージが何も表示されていない場合 | 危険物審査中(目安は4日程度) |
3行目の「追加情報が必要です」については、次項の「SDS(安全データシート)の提出が必要な場合は」で詳細を解説しています。
この判定を仕入れ前のリサーチ時に先に行っておくことで、事前に「FBA納品が可能か?」を確認することができます。
プライスターで確認する
もう一つ、先ほどもご紹介したプライスターのツールでも危険物情報について確認することができます。
プライスターで商品登録時に、下記のようにその商品が危険物か?危険物情報が登録されているか?の情報が確認できます。
【①危険物情報の登録がない商品】
【②危険物情報が登録されている商品】
ただ危険物ではなくても、危険物情報が登録されていなければ①の画面になりますので、その場合はセラーセントラルの確認方法で確認しなければならず、二度手間になることもあります。
そのため確実に判定するには、セラーセントラルの確認方法をおすすめいたします。
SDS(安全データシート)の提出が必要な場合は
先項で事前に危険物か否かを確認する方法を紹介しました。
その中で、「追加情報が必要です」と判定された場合は、追加情報をamazonに提出し確認してもらう必要があります。
SDSが求められる場合
3.1項での危険物判定時に下記のように、
「追加情報が必要です」
と表示される場合、手順に沿ってSDSの提出が必要になります。
基本的にはメーカーから仕入れていないと難しい
SDSは下記の通り、基本的にメーカーでなければ持っていない情報のため、メーカーに相談して入手する必要があります。
「安全データシート(SDS、旧称:製品安全データシート)には、メーカーまたは輸入業者が作成した16の項目が含まれています。安全データシートには、物理・化学的特性、物性・健康上の危険性、接触経路、安全対策あるいは安全の使用上の注意、応急処置方法などが記載されています。」
※セラーセントラル「危険物判定に必要な情報および文書」より引用
そのためせどり転売で仕入れた場合は、まず提出することができません。
メーカーから直接仕入れていれば全く問題ないですが、せどり転売の方法でSDS提出が求められた場合は、FBA納品ができないということになりますのでご注意ください。
危険物商品を取り扱う場合はメーカー仕入れがおすすめの理由3選
ここではせっかく危険物を取り扱うのであれば、メーカーからの直接仕入れをおすすめする理由を3つご説明します。
何れもせどり転売にはない理由になっていますので、せどり転売でamazon販売を行っている方はメーカー仕入れに移行することも検討してみてください。
SDS(安全データシート)の提出もメーカー対応が可能
こちらについては既に先項で説明したように、SDS提出が求められた場合、メーカーから仕入れていればまず問題なく対処することが可能です。
それはつまり、amazonでFBA出品できる商品の幅が広がる事であり、せどり転売をしている出品者にはまず真似できない、強烈な差別化に繋がるということです。
amazon物販のメリットを隅まで漏れなく網羅できるので、メーカー仕入れの方がせどり転売よりも圧倒的に優位に立てます。
私が実際にメーカーからもらったSDSは下記のようなものです。
これが何ページもある感じです。
何が書いてあるか、正直難しいですよね(^^;)
ですがこれは製造元のメーカーしか提示できない、ということはお分かりいただけると思います。
この商品は私がリサーチした時は、自己発送の出品者が2名のみで、価格も定価+送料で販売されていました。
他のFBA出品者はSDSが必要だから敬遠していたのでしょうね。
ですがメーカーからSDSをもらい、amazonに申請し危険物としてFBA納品できるようになって、
- 利益率:28%
- 販売数:月間30個前後
- 月間利益額:約27,000円
1商品だけでこれだけの利益を確保できるようになりました!
危険物商品を扱うならメーカー仕入れがおすすめな理由がお分かりいただけたのではないでしょうか^^
万が一消費者からクレームがあってもメーカー保証がある
危険物に限った話しではありませんが、メーカーから直接仕入れていれば、消費者からクレームの連絡があった場合でも、メーカーに相談し保証対応や返品対応もしていただけます。
【実際のメーカーとの返品対応メール】
販売する側からしても、返品・返金ができることは非常に安心して販売できますよね^^
また消費者に対し誠実に対応することで、自身のストア評価を悪くするリスクも抑えられます。
クレームの対応方法については、以下の記事でも解説していますので、よろしければ確認してみてください。
PL保険の適用
PL保険とは、製造業者等が製造または販売した製品等が原因で、他人にケガをさせた場合などに、事業者が法律上の損害賠償責任を負担する場合の損害を補償する保険です。
自身が販売した商品で、万が一消費者がケガをしてしまったら損害賠償が発生する可能性がゼロではありません。
メーカーから仕入れていれば、製造事業者であるメーカーが賠償してくれる可能性が高いです。
せどり事業者であれば、当然メーカーは知らない販売者が、安全かどうかも本当に新品かどうかも分からない状態で販売された賠償を負ってくれることは限りなく低いでしょう。
その点においても、メーカー仕入れを行っていれば安心を得られますよね。
最後に
本日はamazonにおける危険物とは何か? 危険物のFBA納品方法について解説しました。
Amazon物販を始めたての方は、危険物という響きに不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが危険物はライバルが少ないこともありますので、おいしい商品ですし一度申請してしまえば簡単に納品できるようになります。
あなたのamazon物販を加速させるために、危険物納品を恐れずチャレンジしていきましょう^^
またamazonは危険物に限らず、FBAの納品方法を含めて、よく規約が変更されます。
現時点での情報ですので、自分の知っている知識と違う状況になりましたら、気軽にカスタマーサポートに問い合わせをしましょう。
引き続き、副業などamazon物販初心者さん向けの記事をアップしていくのでよろしくお願いいたします!!
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私も始めビビった記憶があります。