【なぜ悪い?】せどり転売が今後ダメになっていくと感じる3つの理由

転売 ダメな理由

こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。

せどり転売は特別必要なスキルなどが必要なく、低資金で始められることから副業としても高い人気があります。

これから副業を始めようかと検討する方の候補にも、必ず上がってくるのではないでしょうか。

私もせどり転売から副業として始めて、月利100万円稼げました。今はメーカー仕入れという手法に移行しましたが、せどり転売は今でも十分稼げる方法だと思います。

 

そんな人気のせどり転売ですが、客観的に見て今後事業としてマイナスになる要素も多分に含んでいる、と年々強く感じるようになっています。

そこで本日はせどり転売を今後取り組むことがダメな理由について、私の考えをお伝えいたします。

特にせどり転売をこれから始めようか検討している方や、始めたばかりの方に参考になれば幸いです。

 

せどり転売が今後ダメになっていくと感じる理由3選

転売 ダメな理由

ダメな理由① 世間からの厳しい目

そんなせどり転売ですが、年を追うごとに世間では「せどり転売=悪」だと感じている人が増えています。

なぜそういう風潮になってしまっているかについては、下記の記事で詳しくお話ししていますので合わせてご確認ください。

せどり転売はもうやめた方がいいと思う3つの理由

 

上記記事をご覧いただけると分かるかと思いますが、せどり転売の事業者は「自分の利益のためだけに商品の買い占めをして、高額での転売行為をしている悪いヤツ」という認識が広まっているんですね。。。

コロナ禍の初期にマスクがメルカリなどで高額転売されていたことが記憶に新しいと思います。

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もちろん一部のせどり転売業者が行っている行為なのですが、世間の人からすると区別はできません。

 

そのためせどり転売を行っていると、回りから冷たい視線を投げられたり批判されたりすることも出てくるでしょう。

今後も続くこのような状況で、今後もせどり転売を続けていく身も心も疲弊して、あげく事業もダメになってしまいかねません。

ダメな理由② 社会に富みを生み出していない

よく「せどり転売を悪っていうけど、やっていることは商社とか問屋と一緒じゃん!!」という声を耳にします。

確かに商品を安く仕入れて高く売る、という点は同じかもしれません。

ですが、せどり転売業者と商社や問屋では、流通における役割が全く違います。

転売 ダメな理由

メーカーは一人一人の消費者を相手にしていると、膨大な時間とコストを必要とします。また商品を運ぶ手段も必要になります。

商社や問屋は、それらを代行するために必要な中間業者で、メーカーが大量に製造したものを正規でまとめて仕入れ、各小売店に卸していく役割があります。

メーカーにとっても商社・問屋にとってもWin-Winですよね。

ではせどり転売はどうでしょうか?この流通の仕組みの中で必要な存在でしょうか?

小売店に並ぶ商品を買い占めたり、その商品を何倍もの値段で売りつけるなど、むしろ妨げになっていると見られているのが実情です(もちろんそうでない方も多くいらっしゃいますが)。

実際、転売対策を強化している企業や店舗やも増えています。

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また商品に対しての責任の取り方も全く違います。

せどり転売業者は基本的に売りっぱなしです。不良品があって消費者がメーカーに問合せしても、「正規ルートで購入されていない転売品はメーカー保証対象外です」となることもよくあります。

例えばPlayStation5の保証については下記の規定があります。

・PS5の保証期間は新品のお買い上げ日より1年間です。

・PS5の保証を受けるためには、必要事項(ご購入日 / 店名 / 製品名)が記載された購入証明書(レシート / 納品書など)が必要です。大切に保管してください。※PS5の外箱(購入時の箱)に保証書欄はございません。

※詳しくはこちら

正規ルートで仕入れていないせどり転売業者では、「必要事項が記載された購入証明書」を提示できませんので、保証対象外となってしまい消費者にとっては安心できないですよね。

ですが商社や問屋では、不良品があればメーカー保証の対象となり、しっかり対応するため消費者にとっては非常に有難いですし安心して購入できます。

 

このような違いから、せどり転売は社会に富みを生み出す事業ではなく、生産性もありません。

メーカーにとっても消費者にとっても良くないビジネスだと思えてしまいます。

ダメな理由③ 製造者(メーカー)にもマイナス影響を及ぼす

「せどり転売が良くないのは分かったけど、じゃあそもそもメーカー側がもっとたくさん作れば希少性も薄まって高額で買う必要がなくなるのでは?」

「メーカーがもっと作ればいいんだ!」

このように思われた方もいらっしゃると思います。

確かにメーカーが生産量を上げ、欲しい人全てに行き渡らせるくらい作ればいいと一見思いますよね。

 

ですがよくよく考えてください。

メーカーが生産量を上げようとすると、膨大なコストがかかります。

工場を増やしたり製造ラインを増やしたりすることは何十億と設備投資が必要です。

またそれに合わせて人員も増やすことで人件費も上昇します。製造した商品を保管する倉庫も必要だし在庫管理も徹底する必要があります。

その商品の人気・ブームが続けばいずれ回収できるかもしれませんが、ブームが去って売れ行きが下がれば会社の経営に大きく影響し、場合によっては倒産しかねません。

有名な事例:バンダイの「たまごっち」
たまごっちは1996年にバンダイから発売されたおもちゃで、社会現象を起こすほどヒットした商品です。

その勢いは凄まじく約2年間でおよそ4,000万個を売り上げるほどでした。

そして転売屋もこのブームに便乗し、市場では10倍の値段で取引されることもありました。

バンダイはこの状況に対応すべく、大規模な設備投資を行い市場のニーズに応えようとがんばります。

しかし1998年にブームが終わってしまい、バンダイには約60億円分の捌ききれない大量の不良在庫を抱えてしまうことになります。

その結果、創業以来の大赤字になってしまいました。

転売 ダメな理由

メーカーが供給量を上げればいいわけではない、ということの有名な事例です。

 

メーカーからしても、需要予測が難しくなるばかりではありません。

本来、メーカーはたくさんの人に喜んでもらいたくて商品を作っています。せどり転売業者による大量買い占めによって本当に欲してくれている消費者に商品が届かない状況は当然本意ではありません。

そのためメーカーからしてみても、せどり転売業者は喜ばしい存在ではないのです。

 

すでにせどり転売がダメな商品もある

転売 ダメな理由

一部の商品はせどり転売自体が違法になるものもすでにあります。

違法になる①チケットの転売

チケットの転売は2019年にチケット不正転売禁止法(正式名称:特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律)が施行され、違法になっています。

「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(略称チケット不正転売禁止法)が平成30年12月14日に平成30年法律第103号として公布され、令和元年6月14日から施行されました。

本法律は、特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する措置等を定めることにより、興行入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興を通じた文化及びスポーツの振興並びに国民の消費生活の安定に寄与するとともに、心豊かな国民生活の実現に資することを目的としています。

※文化庁のホームページより引用

違反した場合は「一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」ことになります。

2020年には人気アイドルグループ「嵐」のコンサートチケットを高額転売したものが逮捕されました。

転売 ダメな理由

以前よりチケット転売は、「ダフ屋行為」と呼ばれ高額転売されていることが問題になっていました。その後ネットでも同様の高額転売が増え、法律で禁止されるようになりました。

違法になる②医薬品の転売

医薬品の転売も薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によって規制されています。

(医薬品の販売業の許可)
第二十四条 薬局開設者又は医薬品の販売業の許可を受けた者でなければ、業として、医薬品を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列(配置することを含む。以下同じ。)してはならない。ただし、医薬品の製造販売業者がその製造等をし、又は輸入した医薬品を薬局開設者又は医薬品の製造販売業者、製造業者若しくは販売業者に、医薬品の製造業者がその製造した医薬品を医薬品の製造販売業者又は製造業者に、それぞれ販売し、授与し、又はその販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列するときは、この限りでない。
2 前項の許可は、六年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によつて、その効力を失う。

※引用元はこちら

これに違反し、医薬品販売業の許可なく転売した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金または両方の罰則を受けることがあります。

各ECサイトでも、基本的に規約に明記されていますので、「知らなかった」では済まされません。

うがい薬や妊娠検査薬も当てはまります。

違法になる③酒類の転売

酒類の製造・販売には、そもそも「酒類販売業免許」がなければ販売できません。

詳細は国税庁のホームページを参照ください。

なぜお酒を売るのに免許が必要かというと、お酒の税率=酒税の負担が高額なため、確実にこれを徴収できる仕組みと、消費者への円滑な税負担の転嫁を確保するため、このような免許という形を取っています。

これは当然転売するときにも適用されますので、酒類販売免許を持っていない方のECサイトやフリマアプリでの販売も基本的に免許が必要です。

今後もせどり転売がダメになる商品が増える可能性は高い

チケット、医薬品、酒類と現時点でもせどり転売がダメな商品をあげてきましたが、今後さらに増えてくる可能性は十分考えられます。

先にも取り上げたコロナ禍におけるマスクの高額転売時には、国が異例の介入をし一時的にマスク転売を規制をかけるまでに至りました。

今後もせどり転売に関する世間の厳しい声が続いていくことから、対象商品がどんどん増えていくことはないとは言い切れません。

 

どうせ始めるならせどり転売ではなく直接メーカーから仕入れをしよう

転売 ダメな理由

ここまでせどり転売が今後ダメになっていくであろう理由をお話ししてきました。

ですが物販という手法がダメ、というわけではありません。

正規品を正規ルートで仕入れ、自身も利益を上げながら保証もできる商品を消費者にお届けできれば何も問題はありません。

それであれば世の中の人にも喜ばれ、価値提供をすることができますよね。

私自身も、せどり転売で月利100万以上を稼ぎながらそうありたいと考え、メーカー仕入れに辿り着きました。

メーカーから直接仕入れることで、ここまでお話ししてきた内容は全て払拭できます。

しかも利益もより増やし、作業時間も少なくしていくこともでき、家族との時間も増やすことができています。

メーカー仕入れの概要については下記の動画をご覧ください。

 

これから副業を始めようと検討している方や、せどり転売をしているけど不安であったり「これでいいのかな…」と感じている方は、ぜひメーカー仕入れも検討してみてください。

 

最後に

本日はせどり転売について、今後ダメになっていくと考えている理由についてお伝えしてきました。

この内容を理解しつつ、せどり転売を続けていく、という選択肢も悪いわけではありません。

買い占めをして高額転売している方は一握りだということも承知しています。

 

ですがせどり転売に対する世間の厳しい意見は、年々増えてきていることも事実です。

今後法律や各EC販売プラットフォームも、規制を厳しくしていくことも十分ありえます。

そのような中でせどり転売を続けていくことは、非常にリスクのある選択だと個人的には思います。

それであれば、正規のメーカー仕入れに取り組んだ方が、自身にとっても世間にとっても非常に価値のあることではないでしょうか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました^^

 

 

このようなお悩みありませんか?

 

  • せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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ABOUT US

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中村裕紀国内&海外メーカー直取引完全ガイド著者+EC STARs Lab 代表
1984年生まれ、2022年現在38歳、二児の父。
介護・福祉関連の施設に勤める傍ら、2011年頃からamazon物販ビジネスを副業にて開始。
2013年に独立し、2014年に転売で月利100万円を達成するも直後にアカウントが閉鎖。
その後は転売のアカウント閉鎖の教訓を得て、メーカー取引一本で売上を立てる決意をする、その結果2015年に月利200万円を達成。

現在は法人9期目、国内外のメーカーとより良い信頼関係を構築し、オンラインの販売を通じて多くの方々にメーカーが真剣に気持ちをもって作った商品をお届けしている。
同時にamazon物販&メーカー直取引のコンサルタント業務を行い、月利30~500万円以上を継続して稼ぐプレイヤーを多く輩出している。

amazon物販ビジネスに特化したコミュニティー「 EC STARs Lab / EC STARs Lab Academy (総会員数223名)」を運営、著書は3冊出版、累計発行部数2万部突破。
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