こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
せどりである程度の金額を稼げるようになると誰もがこんな壁にぶつかります。
「働く時間を増やせば収入を増やせるけどそれには限界がある」
「仕入れを増やしたいけどこれ以上の時間をせどりに当てるのは厳しい」
そんな悩みを解決するためにせどりの自動化(いわゆる外注化)を検討する方が多いですが、とある事情によりせどりを完全に自動化することは難しいです。
そこで今回はせどりを自動化する方法を紹介し、なぜ完全な自動化が難しいのか解説していきます。
目次
せどりの自動化・外注化とはどのような状態なのか?
せどりの自動化とは、以下の工程の一部または全部を自分以外に任せている状態を指します。
- リサーチ
- 仕入れ
- 検品・納品
- 販売
- 梱包・配送
- 顧客対応
- 事務作業
実店舗販売の場合は従業員を雇って1から7までの全工程を教えていくことが多いですが、せどりの場合は工程ごとに外注先を分ける場合が多いです。
1、 リサーチ
仕入れる商品を探す工程(リサーチ作業)です。
せどりの肝とも言える部分のため自分以外に任せるのが難しい工程です。
外注化するためには自分自身のリサーチノウハウや仕入れ基準を明確化し、かつ、それを文字や動画でマニュアル化する必要があります。
2、 仕入れ
リピート仕入れしている商品のリスト(商品名や値段など)を作成し、そのリストに載っている商品の仕入れを第三者に依頼します。
1のリサーチ作業とセットで依頼し、商品リストに載っている商品をリサーチで見つけたらそのまま仕入れもしてもらうという場合もあります。
3、 検品・納品
仕入れた商品を検品し、指定の場所に納品してもらいます。
AmazonのFBAを利用している場合は、仕入れた商品を外注先に送り、外注先がラベルシールを貼ってFBA倉庫に納品するという工程になります。
仕入れ量が増えてくると作業時間が膨大になるので、まず初めに外注化を考えたい工程です。
4、 販売
仕入れた商品をお客に販売します。
せどりであればAmazonやヤフーショッピングなどの通販サイトでの販売がメインなので、お客を探すこの工程はもともと外注化されていますと言えます。
5、 梱包・配送
売れた商品を梱包し相手先に配送します。
仕入れ量が増えると販売量も増えるため、納品作業と同様に早い段階から外注化を考えたい工程です。
FBAの場合は売れた商品を自動的に梱包・配送してくれます。
6、 顧客対応
商品を購入したお客からの質問やクレームなどに対応します。
FBAであればこの工程もAmazonが対応してくれます。
販売量が少量であれば自分でも対応可能ですが、仕入れ量・販売量が増えてきたら外注化を考える必要があります。
7、 事務作業
1-6に該当しないその他作業です。備品の購入や経理作業などがあります。
上記の通り、FBAを利用していれば4-6はすでに外注化されています。
そのため、せどりの自動化は1-3および7を「誰に」「どのように」依頼していくかという話になります。
どうやってせどり作業の外注先を見つけるのか?
外注先を見つける方法は大きく2つに分けられます。
- 家族や知人友人に依頼する
- 見知らぬ人に依頼する
①はその人ごとに千差万別なので省略します。
②の場合は、インターネット上のマッチングサービス(クラウドソーシングサイト)を利用します。
利用者数が多いサイトはクラウドワークス(https://crowdworks.jp)とランサーズ(https://www.lancers.jp)の2つです。
例えば、納品作業の外注化を考えている場合はクラウドワークスにすでに出されている同様の募集内容を探します。

今回は「納品代行」というキーワードで検索すると145件の求人がヒットしました。
この中から依頼したい内容と近いものを探して募集要項作成の参考にしてください。
外注する際に考えなければいけない支払いについてもまとめておきます。
基本的な支払い額は2通りです。
1、 作業量に応じて払う
作業一件あたりの単価を決めて積み上げて支払います(例:リサーチ1件あたり10円など)。
つまり、作業者がたくさんリサーチすれば支払いが増え、サボった場合は支払いが減ります。
発注側には無駄な時間に対して支払うことがないというメリットがありますが、受注者の作業量によっては想定以上の支払いが発生するリスクもあります(契約で上限を決めることもできます)。
作業者にとっては自分の努力次第で時間単価を上げられるメリットがありますが、効率よく作業できない場合は時給換算で低賃金になる可能性もあります。
2、作業時間に応じて払う
時給ベースで支払います(例・時給1000円など)。
発注側は支払額の見込みを立てやすいメリットがありますが、作業者がサボった場合も時給が発生するデメリットがあります。
一方、作業者は時給ベースで確実に稼げますが、効率よく作業しても時間単価を上げられません。
どちらの支払い方法にもメリットとデメリットがあるため、お互いが合意する方法を探って適材適所で契約していく必要があります。
支払い方法や金額についてもクラウドワークスなどにすでに出ている既存の募集要項を参考にしてください。
せどりを完全に自動化・外注化できない理由とは?
もう一度せどりの全工程を書いておきます。
- リサーチ
- 仕入れ
- 検品・納品
- 販売
- 梱包・配送
- 顧客対応
- 事務作業
このうち、4〜6はFBAで外注化できます。
また1〜3および7についてもクラウドワークスなどを利用して外注先を見つけることができます。
しかし実際にはせどり作業の1(リサーチ)および2(仕入れ)を外注するのは極めて難しいです。
その理由は、せどりの仕入れノウハウや仕入れ商品リストを教えると、教えてもらった側が自分でせどりを始められるからです。
つまり、ノウハウを盗まれて自分の商売に悪影響がでます。
なぜこのようなことが起きるかというと、せどりは仕入れ先とお金があれば誰でも再現できるビジネスモデルだからです。
お金についてはアルバイトで貯めたり、融資を受けたりと色々と方法があります。
また用意できた資金の範囲内で仕入れればいいので、あまり問題にはなりません。
せどりを始めようと思って挫折する人は儲かる仕入れ商品や仕入れ先を見つけられずに挫折します。
せどりで最も重要な要素は自分だけの美味しい仕入れ先・商品リストです。
そこを他人に開示しなければ、せどりの完全な外注化は実現しません。
そのため、商品リサーチや仕入れだけは外注化しないで自分でやっているせどらーが多いという現実があります。
実店舗であれば上述の1〜7をまとめて従業員に教えるのに、せどりはそれぞれの工程で分ける理由も同様です。
実店舗販売はどんなにノウハウを教えても、実店舗がなければ再現できません。
その場所にそのお店があることが大事な要素なので、従業員に教えても再現されづらいビジネスです。
一方、せどりの場合は再現が容易です。
特にAmazonを販路とするせどりの場合は、4(販売)以降はAmazonのFBAを利用するという共通があり、仕入れさえ真似られれば、先行者との差はレビュー数しかありません。
販売者が増えれば値崩れし、値崩れした商品リストは使えなくなり、いずれ自分のビジネスが破綻してしまうリスクを孕んでいます。
このような理由からせどり作業の完全な外注化は難しい状況です。
そこで私はメーカー仕入れという方法をすすめています。
簡単に説明すると、せどりのような小売店からの仕入れをやめて、メーカーから直接商品を仕入れて販売する手法です。
この方法であれば、リサーチや仕入れを外注しても真似されるリスクが低いです。
メーカーと直接取引を始めるためには事前準備がいくつかあり、また同じメーカーの同じ商品であってもこれまでに築いた関係性によって仕入値(卸値)が違うからです。
最後に
せどり作業の外注化を工程ごとに解説しました。
それぞれの作業を部分的に外注化することは難しくないので、FBAやクラウドソーシングサイトを利用して外注化していってください。
ただし、ノウハウを盗まれる危険があるため、せどり作業の全工程の完全な外注化・自動化は難しいです。
もし全工程を自分以外に任せられるビジネスに興味があれば、メーカー仕入れについて確認してみください。
メーカー取引について興味を持った方は、是非私の本も読んでみてください^^
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