こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
インターネットで検索すると、中国輸入でも様々な仕入先・販売先、具体的なやり方が紹介されています。
情報が豊富なことは良いことなのですが、初めての方は、いったい何から手を付ければ良いかわからないのではないでしょうか?
また、私はアリババで商品を仕入れ、amazonで売る方法をおすすめしていますが、最初はなかなか全体像がつかめないかもしれません。
そこで今回はamazon✕アリババ中国輸入ビジネスの全体像や魅力についてお伝えしたいと思います。
これから中国輸入を始める方だけでなく、「中国輸入を始めたけれども、どうも今のやり方ではうまくいかない」という方も、ぜひご覧ください。
目次
そもそもアリババとは?

アリババは中国のECサイトを運営する企業であるため、当然のことながら中国輸入ビジネスをやっている人以外の日本人には馴染みがありません。
おそらく、ニュースなどで聞いたことがある程度で、「有名な会社」「日本のamazonみたいなもの」くらいの認識の方が多いでしょう。
そのため、まずは「アリババとは何か?」「私がなぜamazon✕アリババを勧めるのか」という点についてお伝えします。
アリババの概要
一般的に多くの人が言う「アリババ」とは、正確には中国EC市場で圧倒的なシェアを誇るアリババグループのことを指します。
後述しますが、中国輸入ではアリババと同じくらい有名な「タオバオ」も、アリババ系列のECサイトです。
アリババは1999年3月に、ソフトバンクグループの取締役としても知られるジャック・マー(馬雲:1964~)によって創業されました。
創業から20年以上、著しい成長を遂げて世界的にも巨大な国際BtoBプラットフォームサービスとなりました。
2019年の売上高は、日本円で約5兆6000億円。
amazonの日本市場の売上高でも約1兆7,000億円ですから、アリババグループがいかに巨大なマーケットかがわかります。
アリババ系列のECサイト
アリババグループは複数の巨大なECサイトを運営しており、中国輸入で知られたプラットフォームは次の通りです。
特徴 | メリット | デメリット | |
1688.com | 中国国内で流通するBtoBサイト | ・商品点数が多い
・出店者多数 ・圧倒的に安い ・少量仕入れ可能 ・OEMしやすい |
・ロット仕入れ前提(ただし少量可能)
・品質の差が大きい ・輸入代行必要 |
Alibaba.com | 中国が世界に向けて発信するグローバルCtoCサイト | ・1点から買える
・商品点数が多い ・輸入代行不要 |
・価格が高い
・品質の差が大きい |
タオバオ | amazonに近く、個人出店も多い。 | ・1点から買える
・商品点数が多い ・輸入代行不要 |
・価格が高い
・品質の差が大きい |
天猫 | 個人出店できるが基準が厳しい | ・1点から買える
・品質が良い ・輸入代行不要 |
・価格が高い
・商品点数が少なめ |
アリエクスプレス | 中国国外向けのECサイトで日本語サイトあり | ・1点から買える
・日本語対応 ・輸入代行不要 |
・価格が高い
・商品点数が少なめ |
アリババグループは、日本で言えば、amazon、楽天、ヤフオクを同じグループで運営しているイメージに近いです。
それだけ中国本土、世界への影響力が大きいことになります。
長期的に中国輸入に取り組むなら1688.com
アリババ系列のECサイトで代表的なものを比較表にしましたが、基本的には1688.comを使うことで問題ありません。
商品点数が多く、輸入代行業を通したとしても仕入れ価格が安いことも当然大きいですが、最大の魅力はOEMに取り組みやすいこと。
単純転売はすでに経験豊富なライバルが多く、中国人セラーもamazon販売に進出してきています。
そのため供給が過剰気味で、しかも単純転売のamazonの規制は年々強化されています。
そのため、自社ブランド商品として売ることでライバルと差別化していくことは欠かせません。
その点で考えれば、中国輸入は1688.comを押さえておけば、まず問題ないでしょう。
ただ、1688.comも不良品や偽物・コピー品を仕入れてしまうリスクはあるので、十分注意するようにしましょう。
1688.comは中国輸入代行業者が必要
1688.comは中国国内のサイトであるため、日本のクレジットカードや現金を使えず、購入を代行してもらう必要があります。
中国の現地パートナーがいなければ、基本的には輸入代行業者が必須となります。
代行業者を使いたくなければ、Alibaba.comや天猫を使うことになりますが、そもそも商品価格が高めなので、最初はあまりおすすめしません。
また、代行業者を利用すれば、購入の代行の他、検品や配送、トラブル対応の際に何かと便利です。日本語対応できる業者が多いので、言葉の壁も困ることはありません。
ただ、中国輸入代行業者は非常に数が多いので、選び方に気を付けてください。
amazon✕アリババ中国輸入ビジネスの流れ

では、実際にamazonとアリババの中国輸入ビジネスの流れをお伝えします。
基本的には国内の物販と同様、商品を安く仕入れて高く売ることに変わりませんが、中国輸入の場合は、仕入れと出品の間に輸入代行業者が入るイメージです。
中国輸入の単純転売の流れ

まず、中国輸入の単純転売の流れについて示します。
赤い矢印で示した①~⑤は、諸々の手数料や送料、関税など費用がかかる箇所です。
仕入れ価格やFBAの手数料だけでなく、これらの費用も考慮して利益計算しなくてはいけません。
上の図から見てもわかるように、基本的にあなたがやることは①の中国輸入代行業者にリサーチして見つけた商品を注文するだけ。
代行業者に検品してもらったうえでFBAに直送してもらえれば、あなたの作業は非常に楽です。
ただ国際配送途中に箱が潰れたり、商品が破損したりすることもあるので、FBA直送ではなく自宅に郵送とし、自分でも検品した方が安全です。
不良品を売ってしまった場合は、amazonアカウント閉鎖のリスクが発生してしまいます。
中国輸入のOEM販売の流れ

次に、中国輸入をやるなら目指したいOEM販売の流れです。
こちらは、自分で新しく作るamazonの商品ページ作成のため、一度自宅に郵送してもらう必要があります。
商品ページ作成中に必ず検品することで、不良品を出品するリスクを十分避けることができますが、作業が①⑤の2つに増えます。
しかし、ひと手間増えるとはいえ、基本的には国内の単純転売やメーカー直取引と手間は変わりません。
注意したいのは、OEM販売の場合、諸々の送料や手数料の他、商品ページの画像の外注費も発生することです。
さらに商品ページを新しく作るので、最初は検索してもamazonで上位表示されず、当面は広告費も必要になってきます。
この2点も注意してOEM販売に取り組むようにしましょう。
ただ、売上が安定してきてレビュー数も一定数増えてきたら上位表示されるので、広告費はかけなくて良くなりますし、商品ページ作成も1度きりです。
時間はかかりますが、徐々に経費を減らしながら売上が安定するようになるので、利益が増えてきます。地道に取り組むようにしましょう。
中国輸入ビジネスのリサーチ~出品までの手順
中国輸入の基本的な流れについては理解いただけたと思います。
中国商品のリサーチ手順や、OEM販売する場合の仕入れ~出品までの具体的手順については、以下の2記事に詳しく書いています。
その他中国輸入ビジネスの注意点
このように、中国輸入ビジネスも、国内の物販と同じくらいの手間でできることがわかったかと思います。しかし、国内の物販と違って注意しなければいけない点もあるので、十分注意しましょう。
注意点 | 対策 |
手数料は送料など、かかる費用が多い | 正確な利益計算、帳簿管理 |
輸入禁止・規制商品がある | 該当商品を避ける、もしくは届出を行う |
偽物・コピー品が多い | 商標権の確認、検品の徹底 |
不良品が多い | 検品の徹底 |
旧正月は仕入れができない | 旧正月前は多めに発注 |
まとめ
以上、amazon✕アリババ中国輸入ビジネスの全体像や魅力についてお伝えしました。
中国輸入でも、ライバル過多の単純転売だけをやり続けることはおすすめしません。いずれOEMに取り組むことを視野に入れたほうが、長期的に売れ続けることができます。
OEMは利益が出るまで時間がかかりますから、ある程度資金を用意するか、メーカー直取引で利益を安定させてから行うことをおすすめします。
ただ、中国輸入の仕入れ~発送までの流れを見てわかるように、労力は国内の物販とあまり変わりません。
興味のある方は取り組んでみると良いでしょう。
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中国輸入でおすすめのECサイトはどれ?アリババ?タオバオ?それとも……