こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
せどりには様々なツールがあり、使った方が効率よく稼ぐことができます。
ただ、初心者の方は「何を使ったら良いかわからない」という方も多いでしょう。
そこで本日は、モノレート、モノゾンの提供終了という2020年の最新事情も踏まえながら、せどり・転売で人気ツールを比較していきます。

モノレートとモノゾン終了でおすすめの代替ツールは?

無料で商品の売れ行きや価格の推移、出品者数などを確認できたモノレート、モノゾン。
amazonでせどり(転売)をしている人にとっては必須ともいえるツールだったのですが、2020年6月30日に提供が終了となりました。
リサーチ作業において、売れ行きや価格推移の確認は必須なので、困惑した方もいるでしょう。
私の元へもコンサル生から問い合わせが数多く来ておりましたが、「全く心配する必要はないです。」と回答をしていました。
代替できるツールはありますし、そもそも「モノレート(モノゾン)の数値は正確ではないので信じないでください。」と言い続けてきたからです。
ツールだけに頼らず、定点観測をしっかり行えば大丈夫です。
まずは、代替ツールについてお話します。
おすすめ代替ツールはDELTA tracer、Keepa、Seller Sprite
モノレートやモノゾンが提供終了と言っても、代替として使えるツールは結構あります。
その中でも代表的なツールが、DELTA tracer、Keepa、Seller Spriteです。
簡単に価格、特徴、メリット、デメリットについてまとめます。
【 価 格 】 | |
DELTA tracer | ・無料⇒NEWタイプデルタトレーサーして有料化(2,000円)決定 |
Keepa | ・無料 ・有料(月15€=約1,800~2,000円) |
Seller Sprite | ・無料 ・有料(月$98~238=約10,300~25,000円) |
【 特 徴 】 | |
DELTA tracer | ・モノレートと同様、価格の推移、売れ行きなどを見ることができる ・モノレート終了で利用者急増のため有料化決定 |
Keepa | ・モノレートと同様、価格の推移、売れ行きなどを見ることができる ・無料版と有料版がある |
Seller Sprite | ・中国製ツールで中国輸入やOEM販売で便利 ・せどり(転売)でもモノレートの代替として使用可能 ・有料版はいくつかコースがあるが高い |
【 メリット 】 | |
DELTA tracer | ・amazonの商品ページ上に直接表示される ・モノレートと表示が似ているため代替として使いやすい |
Keepa | ・amazon本体の在庫の有無や在庫価格も調べることができる(無料) ・グラフの期間を細かく設定可能(無料) ・値下がりがあった場合は通知がある(無料) |
Seller Sprite | ・中国輸入やOEM販売を扱っている(商品ページを新たに作る)場合は、キーワードなどをリサーチできるのでおすすめ |
【 デメリット 】 | |
DELTA tracer | ・有料化が決定 ・モノレートと似ていると言っても表示方法の違いには注意が必要 ・正確なデータではない |
Keepa | ・価格変動などリサーチの精度を上げたい場合は有料版が必要 ・正確なデータではない |
Seller Sprite | ・有料版は高い ・日本語が少しおかしい ・正確なデータではない |
※価格は2020年8月現在の為替レートをもとに算出
結論としては、中国輸入やOEM販売をしているのであればSeller Sprite、それ以外のせどり(転売)やメーカー取引であれば、DELTA tracerかKeepaがおすすめです。
DELTA tracerの有料化は、モノレートの終了で利用者が急増し、サーバー維持が困難になったことが理由だそうです。
ただ、この記事をご覧になった段階でまだ無料であれば、試しに登録して使い勝手を確認してみると良いでしょう。
ひとつ注意したいのは、この3つのツールはいずれも手軽に目安は判断できるけど、正確ではない点です。
そのため後述するように、私はモノレート提供終了前からAmzpecty(※現在はKeepaの在庫確認機能を推奨)などを活用して定点観測するようにお伝えしてきました。
ツールはあくまで目安、基本は定点観測
上記の3つのツールは、価格推移や商品の売れ行きの目安を見るには便利ですが、正確ではありません。
計測できる範囲に限界があり、実際に売れた個数と大きく誤差が出ることがあります。
そのため、実際には狙い目の商品なのに見落としてしまうようなことが起こってしまいます。
もったいないですよね。
そういったことがないように、amazonの商品ページで在庫数が表示されるAmzpectyを用いて定点観測するのです。
Amzpectyは無料版とと有料版、両方あります。
有料は月$9.99~129.99=約1,050~13,700円と様々な価格帯がありますが、$9.99=約1,050円のコースで十分です。
定点観測については、以下の記事内の動画で詳しく解説しています。
サービスが終了するツールもあることを認識しよう
モノレートとモノゾンが提供終了したことは、せどり(転売)業界にはインパクトの大きいニュースでした。
あたり前のことですが、他のツールもずっと使えるとは限りません。
またDELTA tracerのように無料だったツールが有料化することも考えられます。
普段使っているツールについても、今後終了や有料化の可能性があることを認識しましょう。
ただ、今回のように有名なツールがサービス終了したとしても心配ありません。
ツールがない時代でも稼いでいる人は稼いでいましたよね^^

人気の有料ツール”プライスター”と”マカド”使うならどっち?

もうひとつ、超人気の有料ツールで、機能がよく似ているのが、プライスターとマカドです。
主に価格改定や複雑な売上管理、利益計算を自動でやってくれる便利なツールなので、せどり(転売)をやるならば、いずれか一方は入れておきたいところ。
特に価格変動の激しいamazonでの販売では、価格の自動改定機能は必須です。
プライスターもマカドも有料であるため、どちらを使えば良いか迷う方もいると思うので、価格や主な機能について比較してみます。
プライスターとマカドの価格比較
【価格比較】 | |
プライスター | 月額5,280円(税込) |
マカド | 月額4,980円(税込) |
結論から言うと、プライスターの方が300円高くなりますが、正直ほとんど違いは感じません。
またお試し期間についても、どちらもツールでも30日間無料で、こちらも変わりません。
値段的にはほとんど変わらないので、プライスターかマカドどちらか自分に合う方を選ぶのが良さそうです。
プライスターとマカドの機能比較
まずはプライスターとマカドに共通する主な機能については、次のとおりです。
【 共通機能 】 | |
価格改定機能 | 自分が出品している商品の価格をライバルの価格に自動追従でき、どちらも下限設定可能 |
売上管理機能 | 仕入れ価格、手数料、利益計算、月間の売上管理などお金の流れが簡単に把握できる |
出品機能 | 出品の操作が簡単になる |
サンクスメール送信機能 | 消費者に感謝のメッセージや評価の依頼ができる機能。消費者の満足度が上がり、高い評価を得やすくなる |
4つとも非常に便利な機能で、生産性はかなり上がるでしょう。
どちらも月額5,000円くらいかかるわけですが、その価値は十分あります。
それでは、この4つの機能について、細かく比較してみます。
価格改定機能を詳しく比較
どちらを使うにしても、価格の自動追従機能でライバルの価格と合わせることで重要なポイントは、価格の下限設定をすることです。(プライスターでは赤字ストッパーと言われています)
たとえば下限設定をしないと、誰かが1円に設定してしまった場合、自分の出品している商品も1円に下げられてしまいます。
すぐに気付けば良いのですが、気付かないうちに商品が買われてしまい大赤字になるようなケースも現実にあるので気を付けましょう。
プライスター | マカド | |
改定モードの種類 | 〇 ※1 |
〇 ※2 |
ライバル価格の自動追従 | ◯ | ◯ |
上限・下限設定(暴落リスクの防止) | ◯ | ◯ |
amazonポイントを加味した価格設定 | ◯ | ◯ |
ライバル価格より◯円◯%値下げ | × | ◯ |
ライバル価格より◯円◯%値上げ | ◯ | ◯ |
価格改定除外の時間指定 | ◯ | × |
amazon本体を無視する機能 | ◯ | ◯ |
ライバルの配送経路を加味した価格設定 | ◯ | × |
ランキングやカテゴリーを加味した価格設定 | × | ◯ |
※1 6種類+カスタム
※2 9種類+商品個別
マカドの方が若干細かい設定ができる印象はあるものの、私が使う分には大きな差は見当たりません。
よくマカドは「ライバルより1円値下げ設定ができて便利」と言われますが、正直マカドを使うとしても1円値下げ設定はおすすめしません。(上記表「ライバル価格より◯円◯%値下げ」)
安易な値下げは、ライバルのさらなる値下げを生んで価格崩壊を招いてしまいますから注意しましょう。
売上管理機能を詳しく比較
プライスター | マカド | |
仕入れ金額の登録(複数商品は一括登録) | ◯ | ◯ |
粗利・利益の◯円◯%自動計算 | ◯ | ◯ |
送料を加味した利益自動計算 | ◯ | ◯ |
出品画面で状態確認 | ◯ | ◯ |
在庫商品の検索 | ◯ | ◯ |
売れていない商品の表示 | ◯ (抽出可能) |
△ |
仕入れ価格、販売価格、在庫数、売上の自動集計 | ◯ | ◯ |
指定期間の仕入れ価格、販売価格、販売数自動集計 | ◯ | × |
amazon本体の出品を画面上で確認 | ◯ | × |
返金額の計上 | ◯ | ◯ |
前年度売上比較のグラフ | ◯ | × |
比較表を見ればわかるように、仕入れ金額、販売価格の入力が簡単で利益を自動計算してくれるのはプライスターもマカドも秀逸です。
プライスターについている指定期間の価格や販売数の推移を自動集計したり、前年度の売上比較をグラフにする機能は、戦略を立てる上で便利でしょう。
出品機能を詳しく比較
プライスター | マカド | |
バーコードリーダー利用 | ◯ | ◯ |
FBA、自己配送対応 | ◯ | ◯ |
商品検索(JAN、ASIN、キーワード) | ◯ | ◯ |
SKU自動付与 | ◯ | ◯ |
商品説明文テンプレート作成 | ◯ ※1 |
△ |
CSVを使った一括出品機能 | ◯ | ◯ |
商品ラベル出力 | ◯ | ◯ |
納品プラン作成後の販売価格等の微修正 | × | ◯ |
スタッフアカウントの作成 | ◯ | ◯ |
要期限商品の出品 | ◯ | × |
危険物の出品 | ◯ | ◯ |
スキャン納品 | ◯ | × |
印刷した商品ラベルに商品写真 | ◯ | × |
※1 カテゴリー別に設定
出品機能についても両ツールで大きな違いは見られません。セラーセントラルに入らなくても良くなるのは、本当に効率的で便利です。
商品説明文のテンプレートを細かく設定できたり、印刷した商品ラベルに商品写真を表示できる分、若干プライスターに軍配が上がるかと思います。
サンクスメール送信機能を詳しく比較
プライスター | マカド | |
自動配信機能 | ◯ | ◯ |
送信日の設定 | ◯ | ◯ |
送信履歴の確認 | ◯ | × |
自己配送とFBAで配信メール変更 | ◯ | ◯ |
新品と中古で変更 | × | ◯ |
商品単位で配信しない設定 | × | ◯ |
配信除外の時間指定 | × | ◯ |
サンクスメール送信機能については、マカドに若干軍配が上がるかなという印象です。
ただ、これも必要かどうかは人によって変わってくると思われます。
プライスターとマカド機能、その他の比較
その他の機能について、プライスターとマカドで比較してみます。
プライスター | マカド | |
通知機能 | アプリ | LINE |
スマホアプリ | ◯ | ☓ |
ユーザーの要望への対応 | ◯ | △ |
店舗せどり(転売)との相性 | ◯ | △ |
電脳せどり(転売)との相性 | ◯ | ◯ |
メーカー取引との相性 | ◯ | ◯ |
税務サポート | ◯ | ☓ |
FBA納品代行 アルバイト紹介 |
◯ | ☓ |
連携 | 〇 ※1 |
〇 ※2 |
※1 FBA在庫調整お知らせサービス、プライスターパートナー(FBA納品代行サービス)、プライスター便(FBA専門の物流サービス)、せどりすとプレミアムとの連携
※2 ヤマド(ヤフオク仕入れツール)
プライスターの良いところは、ユーザーの要望に対応して、迅速にシステムの改善を行うところです。
そのため、以前他ツールにあってプライスターにはない機能だったのが、ユーザーの要望によって追加されたことが度々ありました。
ただマカドについても、プライスターよりも重要で優れた機能が付いていたりもするので、やはりどちらが良いとは一概には言えません。
【結論】プライスターとマカドどちらが良い?
以上、プライスターとマカドの機能比較を行いましたが、正直明確に優劣つけるのはとても難しいです。
どちらもせどり(転売)での重要機能が備わっているので、どちらを選ぶかは迷うかもしれません。
もし、独学ではなく誰かからコンサル受けたりしている場合は、コンサルタントの使っているツールを真似しても良いでしょう。
ちなみに私は常にユーザーの要望を真摯に取り入れて、迅速に便利な機能を追加してくれるプライスターをコンサル生に勧めています。

最後に
以上、本日は、モノレート・モノゾンの提供終了を踏まえてせどり(転売)で人気のツールの機能比較をしました。
・モノレート、モノゾンの代替ツールは、DELTA tracer、Keepa、Seller Spriteのいずれか
・ただしDELTA tracer、Keepa、Seller Spriteいずれも正確ではないので定点観測を
・価格自動改定ツールのプライスターとマカドでは大きな差はない
せどり(転売)で使用したツールは、メーカー取引でも使用できます。
特に価格自動改定ツールは絶対に入れましょう。
その他、おすすめのツールについては「【2020年最新】せどりの人気ツールを徹底比較!どれを使う?」の記事でも詳しく解説しています。
参考にしてくださいね^^
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